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ou wa hanakanmuri de kyuai suru
あらすじ:
リストラされ彼女にも振られた元塾講師・紘人(受け)の元に、疎遠になっていた一つ年下の幼馴染・トマシュ(攻め)から手紙が届く。
東欧のヴルタヴァ王国の国王になったトマシュを訪ねていくと、すっかり成長したトマシュに甘く求愛され…。
東欧の架空の国を舞台とした身分差・再会モノ。
北沢きょうさんの麗しい挿絵が物語の雰囲気にぴったりです。
20年前、父の仕事の都合で東欧に住んでいた紘人は、カレルとトマシュの兄弟とよく遊んでいました。
紘人より一つ年上のカレルと紘人のあとを、いつもついてきていたトマシュ。
そんな年下の幼馴染が20年後、高貴な美形に成長し、紘人をベッタベタに甘やかし&口説いてくる…
そんな乙女の夢を詰め込んだような甘々な展開です。
ただ、後半のすれ違い展開にはやや無理があるような。
王子レオポルトとその母に会った紘人は、トマシュに后がいると思い込み彼との別れを決意するという流れですが、
普通、まず兄のカレルの妻子である可能性を考えないのかな?という疑問が。
既に亡くなっているカレルについても、跡目争いの関係で幼い頃から命を狙われ、その挙句病死というのはあまりに不憫すぎる気が。
紘人やトマシュが誤解が解けてイチャイチャするばかりでなく、もう少し彼を悼むシーンがあれば良かったのになと思いました。
また、トマシュのキャラクターもやや中途半端な印象。
離れていこうとする紘人を無理やり抱いて監禁するほど彼にベタ惚れなのに、
紘人に王子誘拐の疑いがかけられたときには、彼を疑い庇ってやることもしない。
全体としては溺愛モノっぽい雰囲気なのに、これらのシーンのせいでトマシュが利己的で鈍い男に見えてしまい、いまいち萌え辛いのが難点でした。
序盤と終盤のラブ甘な雰囲気は悪くないのですが、その間の話運びにはもう少し細やかさが欲しかったです。
すみませんが、中立評価とさせて頂きます。
なんか萌えなかったっす。
幼馴染再会もの。再会したら相手が国王だったって話。
攻めさん、そんな小さい頃によくしてくれたからって、そんな〜。
ありえない、私だって思いを振り切った方がいいと思ってる、けどダメだったんだ〜とかいう心情ってないわけ…?
まあ小説なんだけどさ。
でもさ、国王陛下が来られてるのに、「バーベンベルグ様がお待ちです」って言う?(陛下がお待ちです じゃね?)とか古城ホテルなのに最上階にエレベーターで行くの?とか、珍しくつまんないところで引っかかってしまって、ダメだったー。しょぼん。
シロツメクサの花冠のくだりはかわいいんだけどね。最後ちゃんと自分で働き口みつけてきたのも偉いけどさ。うーん。なんか萌えなかったお話でした。残念。