大人の彼に甘やかされて…♥

年上の男性

toshiue no hito

年上の男性
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×221
  • 萌14
  • 中立6
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
187
評価数
54
平均
3.6 / 5
神率
20.4%
著者
野原滋 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048659062

あらすじ

兄の上司・畔上と偶然知り合い、友達のような関係になった大学生の知己。十歳年上の畔上は理知的で冷静で、何を相談しても的確な答えを返してくれる、まさに理想の「大人の男性」。すっかり畔上に甘えきってしまう知己に、畔上は時折、不思議な熱っぽい視線を送ってくる。涼しい顔をした畔上の奥には狂おしいほどの熱が秘められていて…。
甘やかされて、ときに熱く求められて淫らに乱される…大人の男性との甘い恋♥

表題作年上の男性

29歳,事業開発支援会社勤務,受の兄の上司
19歳,雑誌モデルをする大学生,18歳

その他の収録作品

  • 年下の恋人
  • あとがき

レビュー投稿数7

安心して読める~

単に年上が年下をデレデレ甘やかすようなスパダリものだったら嫌だな、って開いたら超杞憂。
年を重ねたって気持ちが揺れなくなるわけじゃない。嫉妬なら後悔するような言動もしてしまうだろう。
いつも我慢していた部分を分かってくれる存在に一気に気持ちが流れ込む若さだって自然だ。
真面目にきちんと恋愛です。リアルさもいい。素敵。

イラストの小路龍流さんも、個人的に描線にもうちょっと強さがある方が好きだけど、綺麗でよかった。
やっぱり野原滋さん読みやすい。合う。

5

王道こそ正義

今までに何回も読み返しています。
とても好きな作品のひとつです。
昨日もさらーっと読み返してしまいました。
あー、好きだー笑



ストーリーは年上攻め、年の差恋愛の王道です。

兄の上司でもある畔上は、出会った日から、知己を甘やかす一方で、知己の芯の強さや真面目な部分を誉めて認めてくれます。
家族の言動にピリピリし、やや無気力に日々を過ごしていた知己を優しく導き、年上の余裕で受けとめてくれるんです。
若い男の子はねー、憧れますよね、「大人の男の余裕」って。

だけど、知己もとても魅力的な子です。
特にモデルの仕事でミスをしたあと、挽回すべく真面目に取り組む姿勢には、感心させられます。
畔上もそんな知己のことを最初からずーっと可愛くて可愛くて仕方がない、って思っているのが、滲み出ちゃっていて隠せていない。
もう、畔上の甘やかしの塩梅が絶妙で、読んでいてニマニマしっぱなしなんです。



出会い、諍いのあと、そして告白、と肝心な場面では、考え過ぎて動かないヘタレな攻めと、ちゃんと行動に移すしっかりとした受けという、これまた好きなパターンの連続で、展開として大満足。
昨日もやっぱり読後は、満足&満腹でした。
こうして何回も読んでしまうのです。


大好きな設定とはいえ、何度読んでも毎回楽しませてもらえるなんて、きっと文章のリズムが軽快でストーリーに合っているのでしょうね。

とてもお気に入りの作品です。

1

モラトリアム描写が秀逸

「大人の男性との甘い恋♥」との紹介文から溺愛モノかと思いきや、
実際は、大学生の受けの将来に対する漠然とした不安や、兄に対する反発、年上の男性と対等であろうとする必死さなど、この年代特有の悩みが丁寧に描かれていて、良い意味で期待を裏切られる作品でした。

主人公の知己(受け)は、雑誌モデルをやっている大学1年生。
美形ですが、モデルとしては背が低い方で、
人当たりは良いけど誰ともつるまない八方美人で、
仕事も勉強もそれなりにこなすけど、とりたてて夢中になれるものはない…
そんな、どこか半端で地に足のついていない印象のある学生です。

ある日、兄の上司で10歳年上の畔上(攻め)と出会い、彼と友達のような関係に。
畔上は10年前に友人を病気で亡くしており、知己といると彼との学生時代を思い出すとのこと。
畔上に惹かれる知己は、いつしかその友人に軽い嫉妬を覚えるようになり……
そんな展開です。

全体として、知己のキャラクターと心情描写が秀逸。
前半の彼は、明るくサバサバした印象。
大学の課題を手伝ってもらう代わりに畔上に食事を奢ったり、
畔上の家に泊まる際、
「何もしないから、安心して俺をベッドに誘いなさいよ」
と冗談を言ってみたり、
年上の男性に対して物怖じせず接する姿がカッコよく映ります。

しかし後半の展開では、青く繊細な一面も。
亡き友人を意識するあまり畔上とギクシャクしてしまい、
兄にも、畔上は社交辞令で知己と仲良くしているに過ぎないと指摘され、
どっぷり落ち込んでしまいます。

畔上に迷惑がられていたと思い込み傷つくと同時に、
年上でエリートの畔上と対等なつもりでいた今までの自身の言動に激しい羞恥を覚える……
このあたりの知己の心情はかなり共感できるものでした。

ただ、この後の展開はややアッサリめ。
知己はモデルをやめようとするも、偉い人に引き止められ現役続行。
大学でも、グループワークに真面目に参加したことですぐ同級生と打ち解け…
と、ずいぶんトントン拍子にうまくいく展開に若干の物足りなさを感じてしまいました。

畔上と再会しラブラブになるのは良かったですが、
畔上のキャラクターがややテンプレのスーパー攻様っぽく、知己のキャラクターに比べ迫真性に欠けるため、ちょっと萌え辛いかも。

絡みは未遂1回、本番1回、後日談で1回。
後日談「年下の恋人」は、19歳になった
知己が畔上と恋人として安定した関係を築いている姿に萌がありました。

上記後日談のおかげで読後感が非常に良かったので、そこを評価して萌×2で。

B-PRINCE文庫8周年記念全サ小冊子に本作の番外編が載るようで楽しみです♪

16

読後に満足感あり

タイトルとあらすじから、ただ年上の攻が可愛い受を甘やかす話かと思いきや、そうでもなかった。年下の受の成長物語でもあり、思ったよりずっと読み応えがあった。あらすじはもう少し違っていた方が良かったかも。
攻の影響で必死に自分も成長しようとする受の姿が読んでいて気持ちいい。途中の気持ちの擦れ違いの部分では思わず受が可哀想になって泣いてしまった。
あまあまだけど読書の充実感も味わえる1冊。なお攻はお約束のハイスペック。

13

年の差ものの王道


モデルのバイトをしている知己(受け)は、兄の会社に忘れ物を届けた際に自分を見つめる男に気がつきます。
後日、サークルの先輩に絡まれているところに兄の上司という件の男・畔上(攻め)と出くわし、抜け出すダシに使います。
いきなり話を振ったにもかかわらずうまく合わせてくもらい、ことなきを得るのですが、そのことをきっかけに親しく交流するようになります。
家族から疎外感を感じていた知己は、ちゃんと話を聞いてくれる畔上に懐いて甘えるのです。

知己は年の離れた優秀な兄と比べられることに疲れています。両親特に母親は自分の価値観と違う行動をする知己を心配するあまり小言ばかりになってしまうのですが、それが知己は兄さえいれば自分などいらないんじゃないかと受け取っています。
自分の居場所がないと思っていることもあり、八方美人で周りに深入りしない関係を続けており親友と呼ばれる人がいません。
自分の話をきちんと聞いて肯定してくれる畔上の態度が嬉しくて、気軽に呼び出したり家に訪ねたりと甘えます。が、そのことを知った兄に立場が違うと叱責されるのです。

畔上は知己の兄の会社にヘッドハンティングされた優秀な人で、初めは早世した親友に似ている知己に驚きます。偶然再会してからは、甘えてくる知己をうまく制御し、甘やかすところは甘やかし締めるところは締めながらも会話のキャッチボールを楽しみます。

親友に似ていると言われた知己は彼の代わりになれないかと、出身高校の制服を着たり、似たようなポーズをとったりするのですが、その頃には若い知己にどう接するのが正しいのかと悩む畔上の態度と兄からの同僚の弟に対する社交辞令だと言われたことにより2人の仲はぎくしゃくします、
このすれ違いに引きずられて、モデルの仕事にも影響が出て仕事に対する意識の甘さを痛感し、うるさいだけと思っていた家族のお小言が社会人としての心構えだったと気がつくのです。

元々の知己の八方美人で真剣に物事に取り組まない性格は優秀な兄の存在があるようです。
どこへいっても兄の影がちらつき、兄のように優秀でないことにがっかりされることにもウンザリした結果の性格のように思います。
ただ、すぐ小言を言いたくなる母親の気持ちは分かるのです。兄のように優秀でなくいからこそ、容姿が良いこともあって横道に逸れてしまったらと心配するあまり口煩くなるんですよね。
ただ、知己にしたらちゃんと考えて行動しているつもりなので、母親たちの考えと合わないからといって全否定されたと考えてしまい、母親の態度の表面しか見れなくなってしまうのです。

家族に愛されているとはいえ、兄の本心は気持ちはイマイチ分からない。畔上にところにわざわざ行って知己の様子を聞くには知己のことが心配だからだと思うけど、わざわざ忘れ物を届けたのに礼も言わず小言を言うのとかは、礼儀としてなってない。例え本当に心配していたとしても、否定ばかりされた人間が相手の言うことを聞くと思うのだろうか。畔上はすごい人で迷惑だから近寄るなみたいなことを言ったのだって、知己にしたら自分の保身もためにしか見えないです。畔上が兄には屈託があるといっていましたが、それがなんだったのだろう。好きなことをしているやっかみとか?明らかにされなかったのは残念でした。
なんにせよ、知己の信頼を勝ち取った畔上が、家族に大事にされていることを説いたお陰で、知己も俯瞰で家族にことを見れるようになったのだと思います。
家族との関係は知己が長い反抗期から出たことにより、今までよりはうまくいくかもしれないけど、2人の歩み寄る姿が見たかったです。

まだ1年なので将来のビジョンなどはなく、モデルの仕事も続けることしか決まっていませんが、畔上の指導により大学でも居場所ができた知己はこれから公私とも充実した人生を送れるのではないかと思いました。

5

王道年上攻め。

年上攻めは基本ですが、王道過ぎて相性の良い作家さまの作品でなければなかなか冒険しづらいところでもあります。で、年下攻めが捲ってきて、今や年下攻めが主流だっちゅうに、やっぱり初めて食べて感動したお菓子みたいに、また久々に食べたくなるわけですよ、定番の味が。通販で利用している某サイトが、購入履歴から最近やたらにオススメしてくるので、タイトルとイラストレーターさんで購入を決めました。

大学生の知己と、その兄の職場の上司・畔上のお話。読みやすいけど、王道過ぎて物足りなかったかなぁ。これ!といったシーンも実はあんまり印象に残ってません。。。それだけ、流れるように自然な物語構成なのだと思います。同時収録「年下の恋人」(畔上視点)のえっちシーンはよかったかも♡…くらいでさらりと読み終わってしまいました。ストーリーがスタンダードなだけに、もうちょっと紆余曲折があったり、キャラにインパクトがあったり、言葉の運びに特徴があったり、笑えたり…とか?強烈な何かが一つ引っかかるところがあったら個人的にもっとツボったかもしれません。

クセが全くないので、安心して読め、かつちゃんと萌える作品でした。王道な年上攻めが読みたくなったら、是非。

4

普通

特別良くもないが悪くもないという作品でした
恋愛ものBLものといえど、関係性に終始するのではなくもう少し内容がほしいです。
攻め受けだけをメインにするならキャラにもう少し、非実在的にすぎるぐらいの魅力が必要ではないでしょうか。等身大のキャラの等身大な話を見ていても特別な感想は浮かびにくいです。

2

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