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いかにも(10年以上前の)パレット文庫って感じのライトでポップな学園コメディです。
受一人称の自分語り口調もホントいかにも。
う~ん、これはなんて言ったらいいのかな。
タイトルや表紙イラストからも、まったくタイプの違うカッコいい双子(攻)に言い寄られて選べないまま揺れる受、という『三角関係』ものとしてはありがちな王道だと思ってたんですが・・・
ある意味『双子』ものとしては定番に違いないんですよ。
そうなった・せざるを得なかった理由は語られてますし、それがオカシイ!ってわけではないんです。
でもねえ・・・ちょっと悪趣味じゃないか?と思わなくもないです。確かに気持ちはわかるんだけど、やっぱり結果的には到底誠実とは言えないよね。
ただ、もともと三角関係はあまり好みじゃないこともあって、あまりにもセオリー通り過ぎて途中で飽きそうだったんですが、ネタばらし(というのもどうなんだ)以降はちょっと持ち直しました。
それでも、メインのキャラクターが型通り過ぎて魅力を感じなかったな。
それなら脇のメインCPそれぞれの兄弟の方が光ってました。私の好みではないんだけど。
続編『混線もようはまだ続く』が出ています。
祐人のキャラがとってもキュート。
やんちゃで素直で喧嘩上等、でも不良とは言い切られないタイプ。
可愛いから(笑)
あんまり乱暴モノだったために心配した親に兄と同じハイソな名門高校に入れられた過程もコメディなノリで笑えます。
副会長を務める鬼畜兄の面子を保つため、気の弱い新入学生を演じることに。
そこでは見るからに出来る生徒会長・薫が祐人を気にかけてくれて・・・
街で学園での鬱憤を晴らそうとした祐人。
偶然喧嘩に割り込んできたのは、薫とそっくりな双子の弟・昴。
そのうちどちらとも付き合いが始まりますが、昴ははっきりと、薫は遠まわしに祐人にアプローチしてきます。
そもそも恋愛方面はからっきしの主人公。性格の違う二人の間で悩みますが、これぞ王道の三角関係!?という感じ。
絵師も明神さんだし、話は学園コメディそのもの。
たまにこういう感じの読みたくなりますv
最後は、予想通りな大団円ですが、ちょっと惜しい設定だったかな。
パレット文庫だからないかもしれないけど3pでもありだったかも。
そして作者のお気に入りという祐人のお兄さん。
美形で鬼畜な兄の話が読んでみたい・・・