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sorezore no meiro
1冊丸ごと表題作です。
1998年出版なので、当然スマホなんてない時代を感じる作品になってます。イラストの効果もあり(女性の服装とか)古く臭く感じてしまいます。ただ、予想外な展開が面白くて、今風に編集して文庫ででも出版して欲しいなぁと思いました。
深月(受け)の目線でストーリーは進みます。
ある日、親の再婚で姉弟になった深月の血のつながらない姉・沙耶が朝生(攻め)を家に連れてきます。「彼氏じゃない」と否定されますが、二人の親しさに疑問をもちます。深月はある事情から大学生になるのを機に家を出ることにしますが、一人暮らしでなく朝生と同居する羽目に。深月は朝生に恋愛感情を抱いていると気がつきますが、男同士という事以外に負い目があって…という話です。
大学生が姉の彼氏らしき同居人を好きになるという有りがちな展開です。ただ、深月が感じている負い目が何なのか、沙耶と朝生はどういう関係なのか、友人・甲賀の恋はどうなるのか…と、深月と朝生との恋愛以外にも気になる点があり、退屈させずにぐいぐい読み進めてしまいます。シリアスっぽい雰囲気ですが、哀しい・辛い展開ではありません。
ビックリしたのは二人の初エッチ。同居しているというのに、廊下の床でするなんて(笑)。あと、深月が目を覚ましたら、朝生がベッドに運んでくれているなんて素敵展開でなく、やっぱり床の上だったというのも面白かったです。電気ストーブと床で寝ている二人のイラストが良かったです。