騎士陥落

kishi kanraku

騎士陥落
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×218
  • 萌9
  • 中立7
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
176
評価数
49
平均
3.8 / 5
神率
28.6%
著者
西野花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576160078

あらすじ

美しいヨシュアーナの騎士――、お前を、雌に変えてやろう
シリルは代々王家に仕える家柄の模範的な騎士。捕虜となった部下を守るため、敵将ラフィアによって屈辱と快楽の泥沼に堕とされて…。

嫌だ、殺…せっ――。実力、容姿とも比肩する者なきヨシュアーナ国蒼騎士隊隊長シリル。高い家柄、美しい婚約者、為政者の信…すべてを持ちながら、高潔な騎士は今、敵将ラフィアの手によって誇りを奪われていた。捕虜となった部下を守るため――しかし拓かれた身体は快楽を覚え、矜恃を打ち砕かれるたびに精神は解放感を増していく。そして信頼していた部下たちに蔑まれ犯される中で、シリルはラフィアにこそ己の姿を見て欲しいと感じ始め…。

表題作騎士陥落

ラフィア・マルク・ファルク,敵将,敵国の王弟
シリル・カルスティン,騎士隊の隊長,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

とにかくエロが読みたい!

とにかくエロが読みたい!と思ってこちらを購入。
綺麗な表紙とあらすじと帯を読んでかなり惹かれました。

期待通りの内容でした。
西野花さんの作品は初めてだったのですが、エロシーンの描写力には感動しました。長めのエロシーンでも全然飽きずに読み進めることができました。

エロが読みたい!という気持ちしかなかったので物語の密度などはあまり気にしていませんでした。
物語の密度はそこまで高くないかと思います。比較的シンプルな内容です。
ですがそのシンプルな内容ゆえに、あまり頭を使わずに素直にエロシーンに集中することができました。

読み終えたあとは「あぁ〜素晴らしかった!」という気持ちでいっぱいになりました。良い本と出会えて嬉しいです。

一番ラストの主人公の変貌ぶりには感動しました。
落ちるとこまで落ちてる感じが最高です。
まさにこういうのが読みたかったので、本当に嬉しかったです。

13

評価はエロ度に関してつけました

新年一発目のご本ということですが、相変わらずてんこ盛りでございます。
久々に目盛りが振り切れた西野さんを読んだわ、といった感想です。
エロというと花丸Blackという印象ですが、最近ではシャレードさんもとんでもな作品を登場させていて拮抗している気が致します。

**********************
受けのシリルはヨシュアーナ公国蒼騎士隊隊長。
細身で肩にかかる黒髪の美しい23歳。
幼少時から母に厳しく躾けられたことで、18にして家督を継いだ後は、それを重荷と感じることにも気づかない生真面目な性格。

攻めは褐色の肌に金の髪を持ち、蛮族の国と揶揄されるファルクの王弟、ラフィア。
王弟という立場から自由に戦士として戦うことが許されず、退屈な時間を無為に過ごしていました。
**********************

二年前、国への帰還中シリルはラフィアと遭遇し刃を交え、その折にラフィアの顔へと太刀傷を負わせていました。
その時は撤退できたものの、今回王命によりファルクへ進軍する過程で捕らわれ、ラフィアとその部下たち、そして最終的には己の部下の騎士らにも陵辱されることに…

自分の一挙手一投足、何を選べば相手が喜ぶか、求められている姿を無意識に演じてきたシリルは、ラフィアに囚われてからの方がある意味己を解放でき幸せなのだという書かれ方をされています。
ドM気質を隠さないで良い生活ですね。
そしてかなり重度なモブ姦、複数ありです。
寸止めなどでなく、調教などもモブにおまかせ!といった具合なので、好まない方もおられるかも。
個人的には、シリアスなお話に入れられたモブ姦は『攻めが助けに来てくれるんじゃないの?』という期待をしてしまうのですが、これは攻めの命令によるもので、しかも西野さん自体がエロがかなり特化された作家さん。
こちらもそのつもりで読むというわけで、大歓迎でした(笑
ラストも着地のさせ方がまさしくエロ基準で(いかに二人がこれからもエロエロで暮らせるかという)、その辺りを充実させ、ラフィアのいかにも王族らしい傲慢さとシリルのMさを残すかという西野さんの振り切った潔さを感じましたね。

最後に残念ながら国名に誤植がありました。
レビュー自体には多く書かれた方の国名を選んでおります。
評価は、ストーリー展開などは申し訳ないのですが横に置いておいて、とにかく今回はエロス基準でつけさせて頂いております。
攻めのスタンスは著作の『トレインビースト〜KAI〜』の攻め吉澤と似ていて、自分ももちろん参加するのですが視姦もするというような。
ただ今回のラフィアの方が行為の後などに愛を感じますし、シリルを手中におさめるためには犠牲をかえりみない辺りが好みです。
西野さんの作品はとにかく受けの描写が多く攻めの印象が薄いことが多いので、攻め視点や攻め重視の作品も読んでみたいですね。

11

変にブレーキかかってしまった

「くっ殺」「即堕ち」ものという予備知識ありで読みました。
で、あとがきに担当さんにあまりにも早く堕ちすぎなのでは、と言われてしまい、西野さん的にはずいぶん粘らせた感覚だったとあったのですが…。
 私的には西野さんの感覚に同意です。「即落ち」をテーマに描いた割には我にかえってうだうだする場面が無駄に多い。西野さんのエロは潔いところが好きなのですが、これは潔さに変にストップがかかった感じで、どうにも中途半端感が否めなかったです。
特に即堕ちに思い入れはありませんが、西野さんが思った通りに潔く即堕ちさせていたほうがキャラもストーリーもより際立ったのではないかと思います。
だって、最初から即堕ちものを書いているわけで、そこに変な抵抗とかいらない。だって、「即堕ち」ですから。下手に抵抗しちゃうとカテゴリから外れてしまいます。また騎士である必然性も、「くっ殺」である以上、絶対条件です。それはモブ姦もしかり。なので、それが気に入らない方にはお勧めできないです。それはBLに男同士のラブがあるのと同じくらい当然のことなので。
どうしても男性向けの定番展開なので、そういうのが嫌いな方には全くだめかもしれません。男性向けって女性の人間性完全無視が多いし。
私はBLでやるとこうなるのか!と興味津々で楽しめました。やっぱり真面目に心理に共感させようと思うとなかなか難しいものですね。それでも可能性は見えていると思うので、ぜひ西野さんにこのカテゴリをマスターするために、また書いてみてほしいなぁと思いました。

8

騎士陥落

もうすこし攻の心理描写があるとlOVEの部分が活きたかなーという気がするのです。

西野作品ガツガツ読もう月刊なもこデス。
立て続けに読みすぎてエロがパターンに見えてきたのが少々
残念ではございますが、今回も例外にもれずエロエロ。
たくさんのモブ様がガツガツ受を犯すおいしい展開にてございます。

お話
美しき騎士。そんな騎士がくしくも敵国に捕らえられ
はかなく散らされ汚されていく。
しかし、受の胸中にくすぶっていた本当の性が目覚めるか!?
な展開なのであります。
捕らえられ、犯されていく中でドエム開花していく姿が見事。
わりと早い段階でエロエロ展開であり
あまつさえ、自分をしたい尽くしてきた部下全員に輪姦されるという
メインイベントが美味しかった。

ただ、恋愛という面においては
美しい騎士がほしかった攻と
自由と恥辱がほしかった受
で、ラブはよ・・・に見えてしまったのが残念。
ま、本人たちがよければそれでいいんだけれども。
エロに関しては満点な作品かと思います。

3

快楽に堕ちる美貌の騎士

王国の騎士・シリル(受け)は、2年前にその顔に傷を負わせたことのある敵国の王弟・ラフィア(攻め)の手に落ちた。部下たちを人質に取られ、ラフィアやその部下によって陵辱を受ける日々。媚薬や性具を使われ快楽に屈し、騎士団長としての矜持を奪われたシリルは、それが心の底では自分が望んでいたことだったと気付かされ…。


西野さんらしく、エロエロ輪姦陵辱小説でした。
攻めに始まり、攻めの部下や、お道具や、助けねばと思っていた受け自身の部下にまでヤられちゃってる受けです。ガッツリ輪姦ですので、苦手な方はお気をつけください。

エロいのは大変素晴らしいのですが、攻めが、攻めの部下や受けの部下に犯される受けを見て嫉妬したり、そういう恋愛的な萌えがいくらかは欲しかったです。あと、最初攻めは受けの騎士としての高潔さや強さに惹かれたのだと思っていたのに、騎士としての自我や誇りをすべて奪われ、アホの子みたいになった受けが攻めに愛でられるのはちょっとどうかな…。
何ていうか、これ顔さえよければ受けじゃなくてもいいんじゃないの? と思ってしまいました。せっかく「俺に愛玩されろ」って言われたのを断って死を待つ矜持を見せたのに、まったくその設定意味なかった。

受けの部下がなかなかゲスくて良かったです。特にアシュレイ、受けに対する愛憎に萌えた。アシュレイに犯されてる時のキスシーンも良かったです。
でもそれに対しても嫉妬を口にしない攻め…そこは妬いてほしかった。自分じゃない相手に受けが挿れられても妬かないけどキスされたら怒るとか、そういうのでもよかったなー。

Cielさんのイラストが美麗で眼福でした。
評価はエロとイラストが萌×2、ボーイズラブのラブ的な部分の物足りなさが中立で、平均して萌です。

7

タイトル通り(ネタバレ注意)

騎士陥落。タイトル通りです。
国を護り続けた高潔で清廉な騎士様が敵に輪姦され即堕ち性奴隷化!テンプレ通りの騎士モノです。

自分を慕っている仲間の前で犯されるというのもこの手の作品の王道を踏まえていて好印象です。

即堕ち騎士モノとしてはエグさはなく比較的読みやすい部類だと思います。


ここからは個人的な好みの問題なのですが
・受けの高潔さ、いかに周りから慕われているかの描写が前半にもっとあれば堕ちた時の落差とあの素晴らしい騎士は戻ってこないのだという絶望感が味わえてよかったと思います。
・攻めがなんだかんだ全く愛がないわけではないんですよね…もう少し振り切って性奴隷化しちゃう方が好みです。
・最後の受けの堕ちっぷりは良いですね…落差最高。
・せっかく仲間も囚われている、という状況なので言う通りにできなかったら仲間が害されるみたいなシチュをもっと書き込んでほしかったです。

3

意思がなさ過ぎて…

受けがイイ子ちゃん過ぎて自分でもわからないまま堕ちてる感じ。その殻を破ってくれる攻めなんだけど、なんだろうね…。とにかくやられまくりで喘いでます。敵から味方からおかまいなし。それをやらせてるのが攻めなんだけどなんだかイマイチ…。最後になって急に攻めの愛情とか執着みたいなものが出てくるんだけど、もう少し早めに出ても良かったかなぁ。なのでシリルという人物をこの世から消した後の方が良かった? けどやっぱり受けは意思のないただの愛玩人形にしか見えなくてちょっと残念。

1

ラストがちょっと…

あらすじの通り『お前を、雌に変えてやろう
』この言葉につきます
主人公のシリルはかなり優秀な騎士隊長だったのですが、敵国の将につかまっていろいろ調教されるのですが…

最初凄く強気で男気もあったシリルが後半もう女の子のようになっていくのが、私的にちょっと不満がありまして

せめて調教されても、男気だけは残してほしかったと思ってしまい、ラストがあまり好みじゃなかったんですよね

ただ本当に調教シーンの描写やHシーンはたくさんあったので、萌えはありましたが、お話としては
少し消化不良だなと思いました

1

即堕ち萌の方にはオススメ

男性向けによくある「くっ殺」もの(女騎士が敵などに捕まり陵辱されるシチュエーション)をBLでやってみたという本作品。
受けのあまりに早い陥落と、延々続くモブ姦を面白いと思えるかどうかが本作を楽しめるかどうかの試金石となりそうです。

王国騎士団の美しき隊長・シリル(受け)は、敵国遠征中、敵将のラフィア(攻め)に捕らえられてしまいます。

蟹縛りで拘束され、連日ラフィアやその部下たちに輪姦されるシリル。
乳首も尿道も開発され、自身の淫乱でマゾヒスティックな性癖を開花させていきます。

ラフィアは更に、シリルの部下たちを連れて来て、シリルが部下たちに犯されれば彼らを釈放すると約束。
上官の変わり果てた姿に欲情した部下たちは一斉にシリルを犯し、彼らに蹂躙されるシリルもまた悦びを感じ……

エロ描写の数々はさすがに気合が入っていますが、「即堕ち」萌でない私は、一回目で早々に快楽に屈するシリルに拍子抜け。
くっ殺を男でやるからには、これぞ騎士というべき誇り高さや我慢強さをまず見せてほしかったのですが、そうした段階的な描写は殆ど全くありませんでした。
くっ殺の何たるかはよく分かりませんが、これでは騎士設定の旨味が全くないような。
お前は元々男に可愛がられるのが好きな淫乱だ、と早々にラフィアに断言させてしまっているので、それ以上の深い心理描写や葛藤に発展せず、シリルのキャラクター自体浅い印象となってしまうのも残念でした。

また、モブ姦が多いので、(一応)本命の相手となるラフィアの存在感が今一。
ただ、ラストもラブラブという雰囲気ではないので、陵辱&闇堕ちものとしてはこの程度の描写で丁度よいのかもしれません。

全体として、シリルがどれだけ堕ちても「それが真の姿だから」で片付けられてしまうストーリー展開にいささかの乱暴さを感じてしまいました。
エロ描写も、モブ姦が多すぎるのと、シリルの反応がワンパターンなのとで、途中からやや食傷気味に。
シリルの変化がもっと順を追って描かれていれば、エロ描写にもメリハリが出て楽しめたかもしれません。

即堕ち萌の方にはオススメです。

24

エロかった

シャレード文庫さんてあまりエロいイメージがなかったのですが、最近は「エロ」にも力を入れてるなあという気がします。
で、西野さんにCielさんの挿絵の「騎士陥落」。エロいんだろうな、という予想を遥かにぶっちぎってかなりエロエロしい作品でした。

母親から家の「跡継ぎ」として望まれるシリル(受け)。
そして「騎士」としてこうでなくてはならない、という枷を自分ではめている。
さらに女性に対して性的な欲求を感じない自分に不安を感じていて。

そういうシリルの葛藤はよく理解できるし共感もできる。

そんなシリルに興味を抱き、固執するラフィア(攻め)。
シリルに傾倒しながらも、屈折した肉欲をシリルに感じている部下たち。

うん、設定はとてもツボなのです。ツボなのですが、シリルへの凌辱行為がちょっと苦手でした。

ラフィアと、シリルの部下であり親友でもあるアシュレイとエヴァンスだけに凌辱されるなら良かったのですが、モブ的なラフィアやシリルの部下たちに輪姦されるのがどうにもこうにも厳しかった。

この作品の西野さんのちるちるさんの作家インタビューで『「くっ殺」もの』だと知りましたが、『「くっ殺」もの』という言葉すら知らなかったので、ああ、なるほどこういうジャンルか、という。個人的な好みのあることではありますが、こういう凌辱物は苦手だな、としみじみ感じました。

西野さんのエロって好きなんですけどね。でもやっぱりそこには『愛』あってのものだと思うんですよ。ラフィアがシリルを手に入れたくて手段を選ばないのはまあいい。けれど、自分の部下や、シリルの部下たちにまで輪姦させる必要ってなくない?とか思ってしまった。

シリルは凌辱されることで今までの枷を壊すことができた、というオチなので、ストーリーとしてはアリなんだとは思うのですが。

終盤で、ラフィアの愛人として彼に飼われているシリル。
無駄に「自分のプライド」に固執せず、解放され、愛欲の日々にふけるシリルが、それまでの高潔なシリルとは一転していて、そこはとても良かった。

ひたすら犯され徐々にプライドを壊されていく。ちょっとダークな作品だったと思います。

5

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