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warui ouji demo suki
原作既読です。
相変わらずも進展は亀の歩みより遅い、帝×永遠カップル。ある日、永遠は、正式には「おつきあい」認定されていないことに気づき、不安を覚える。そこへ何故か、帝の兄・七王が永遠のアドバイザーとしてしゃしゃり出てきて…。一方、学園には謎の「なんでも屋」の噂が…。
おまけとして、「井戸端勉強会」と「吉良先輩と九重君~下剋上~」も収録
「ワルイコトシタイ」シリーズの最新作は、帝=緑川光さん×永遠=水島大宙さんのお話です。更に、これまでの全カップルが総登場するので、期待度高し。コレを聞かんと、次回以降の伏線が拾えないぞ! と意気込んで聞きました。
だったのですが…
私は原作を読んだ時は気づかなかったのですが、音声で聞くと、全登場人物に見せ所(聞かせ所)があるためか、…なんだか全体的に散漫になった印象が……
レギュラーキャスト4カップルに、新たに新聞部の二人が加わり、ワイワイします。そのためか、音声だけだと、ドラマがポンポンと場面転換していくことに、一番最初に聞いたときは原作片手じゃない(発売から約2年経つので、忘れている部分が多く)と、私はついていけませんでした。2回目からは原作なしで聞いてもOKでした。
レギュラーキャスト陣は安定の演技です。
特に紅城先輩=小野友樹さんが、腹黒さを見せ、今回は見せ場も多く、いい味に出してきています。風紀委員長・香坂=松岡禎承さんとは、ニアミス。この二人で、どんな「性悪オオカミが恋をしたらしい」になるのか、期待したいです。
今回、一番の注目は、キャスト変更となった七王=野島裕史さんでした。
どちらかというと、「無慈悲」シリーズでの「魔性の受け&尽くし受け」の一面よりも、「帝と永遠より年上のお兄さんなのだ」ということを主眼に置いて、演じられていたのかなと思いました。
最初のうちは、前キャストの遊佐浩二さんのイメージを私の頭が引きずってしまいました。でも、聞き慣れてくるとCDのキャスト陣の中で違和感はありませんでした。ちょっとぶっきらぼうな感じの七王ですね。
この七王=野島さんが、次作の「無慈悲なカラダ」で、どのように色気ダダ漏れの七王に化けるのか、正直言って現時点でははっきりとわかりませんでした。
七王と一緒に出てくる久遠=保村真さんは、今回永遠への過保護ぶりと、執着している七王のアドバイスに、板挟みになって心揺れまくるお兄ちゃんで、よいお芝居をしていました。
私は東雲=檜山修之さんが好きなので、原作にある東雲の「軽く本気のお説教」も聞きたかったです。でも、あれが入ると、東雲の独壇場になってしまいますものね。最後に東雲が物語のおいしいトコロを全部持っていっちゃって、「ラスボスか? 誰が主役なんだ?」状態になってしまう危険性アリ。いたし方ありませんな。
「アニメイト限定特典!!!おしゃべりCD」は、水島大宙さんが司会で、緑川光さんとで、約12分弱。
私が興味深かったのは、「BLCDのHシーンの主導は受けか?攻めか?」の、二人のおしゃべりです。「え~、ずっと主導は攻めだと思って芝居していた~」等々と。お二人は、何度も絡んでいらっしゃるのに、そこんとこのすり合わせは無しで、今までお芝居なさっていたんだなあ。おもしろいものだなあ、と思いました。