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utsukushiki hyouteki
某国の大臣・レベルトの警護を任された、美貌の凄腕SP・卿(受け)。
捜査一課の刑事・小野島(攻め)は、「大臣は犯罪者だ」としきりに卿に警告する。
やがて、高級クラブの男娼暴行事件に大臣関与の可能性が浮上し……
愁堂さんお得意の2時間サスペンス系の物語で、テンポよくサクサク読めます。
単純な勧善懲悪では割り切れないラストの展開も、外交問題の絡む設定が生かされていて良かったです。
ただ、致命的なのは、卿がとてもじゃないけど凄腕のSPには見えない点。
自分を狙う大臣のもとへ単独で乗り込み、案の定犯された挙げ句そのトラウマで取り乱すなんて未熟にも程があるような……
大臣のもとへ行かせまいとする小野島を拳でノックアウトするシーンはカッコよかったですが、全体的には青く向こう見ずな部分の方が目立っていました。
もしこれが実績のない新米SPという設定だったら違和感なく読めたと思います。
そんな卿をさりげなく助けてくれる小野島は、良い男前攻めでした。
好き勝手やっているようで、自分の立場も客観的に捉えられる冷静さもあるところが素敵です。
ラストの卿とのHシーンで、下の名前で呼ばれて嬉しそうにしているところも可愛かったです。
男前×クールビューティでCP的にはいい感じなだけに、卿の凄腕SP設定にもっと説得力があれば更に楽しめたのになぁ…と残念に思いました。
小山田さんの挿絵はいつもながら大迫力。特にレベルト大臣の美男子ぶりは圧巻です(悪役なのにメイン二人より輝いているような?w)。
中立と萌とで迷いましたが、小山田さんの挿絵を加味して萌評価にします。
愁堂さんの201冊目の作品。全編受け視点です。
攻めは男前、無頼漢の捜一刑事。
受けは美人、頑固のSP。
イラストは、小山田さんの美麗でしっかりした画力にうっとりです。
受けのお父さんがちょっとだけ出演しました。お父さん、大人の事情を掌握している様が素敵で、石○浩二さんに脳内変換しましたwお父さんの絵もかっこいいです。
【ラブ編】
人を見たら疑うのが仕事の攻め。
常に身の危険を警戒するのが仕事の受け。
互いに最悪な第一印象だったのが、打ち解け助けられという安心展開です。ですが、恋心に至るのが駆け足かな、と。
【仕事編】
受けは青い。
余分なことを考えずに任務にかかることを信条としていた受けは、危ない方向に正義が暴走しました。
攻めは破天荒で、絶対的秩序がある警察組織ではあるまじきこと。だけどそれは、攻めに強力なバックボーンが着いてることを自覚して、それを解っているからミスしないんですね。かっこいいです。
受けのやってしまったことは、本来なら監察室に呼び出される重大なことなのですがそれはなかったです。
それにしても、レベルト大臣というのは最悪なサイコ野郎ですね。
しかし、政府が決断した大人の事情もよくわかります。
某国との政治的な関係で理不尽さを感じるストーリーでしたが、そこは最後でスッキリと終わらせてくれてます。 SPに刑事(挿絵も小山田さん)ということなのでもっと男くさい感じを想像してた分…。 技量が伴わないのに熱血で正義感が強いのかな?って印象の受けに対して、場数を踏んで自分の最大能力の限界をちゃんと把握してる攻め? なので小野島からしてみたら卿の行動は大ばか者だったと思います。それにヤラれちゃった後から卿が凄く可愛くなり過ぎてるのも気になるところ。でもそうなったらそうなったでもう少し甘い部分も読みたかったかな。
伝説と名を残すSPを父に持つ卿は、頭でっかちな優等生。
一方の伝説の刑事の息子は「優秀」と「しょうもない」の両極端に評価される一見アウトロー的な刑事。
水と油のような二人が出会ったのは来日した外国要人が前回来日した時の殺人容疑の捜査でのこと。
卿が頭のいいお坊ちゃんで確かにSPとしても優秀なんでしょうけど、犯人逮捕のために自分を囮にしてやられた挙句政治的取引で帰国を許すことになったのはほんとバカと言いたくなりました。
けれどギリギリセーフで助けに来てくれるんじゃないのかな伝説の刑事ジュニアが、という予想通り助けいてくれました。ぎりぎりアウトでしたが。
頭のいい優秀なSPのくせに間抜けすぎて残念でした。
ここはありきたりですが、たとえ武道合わせて10段の力自慢でも、レスラーみたいな体格の男数人がかりで拉致され仕方なくって展開にでもしてくれたらあきらめ(?)もついたんですけどね。
ジュニア達の愛を育む時間がほとんどなくて、後になってから「初めから気になっていていろいろあってギャプにやられたよ」みたいな説明で済まされ、いつの間に?っとあっけにとられました。
SPもの好きなんだけどな〜
クールビューティーなかっこいい受けもいいなあ
と思うんだけど萌えない内容でした。