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beautiful garden
さすが大好きな安西リカ先生!今度も外れなく最高のストーリーを美味しくいただきました!
先生の小説を一冊も漏れずに読んできたので、先生の新作を知ってあらすじを見る必要もなく即購入しました。ワクワクが止まらず読み始め、すぐ読み終わっちゃうともったいないという気持ちと、続きが気になって止まらない気持ちがいっぱいでした!!電車で読んでいたら危うく乗り過ごすところでした( ´ ▽ ` )ああーさすが安西先生だなあと、思わずにはいられませんでした。文字の中に人を引き寄せる魔力が詰まっており、気を抜く隙間を与えないという、変わらずの吸引力!
今回はがっついてる年下攻め×余裕を見せる年上美人受けでした(*゚▽゚*)
年下攻めは自分の中の王道ではないですが、先生の年下攻めはたまらないです!
********以下ネタバレあります********
新鋭デザイナーの倫(受け)は取引先で担当者である伊東(攻め)と出会い、エリートでかっこいい彼に惹かれるが、性癖を隠さない倫に伊東は意外に動揺する様子を見せる。最初から伊東がゲイのお仲間だと直感で判断した倫は伊東の過激の反応が面白くて、からかい半分で誘惑したが、年下の彼に激しく求められてしまう。
昔も先生の年上受けを見たことあるが、今回みたいのちょっと意地悪な誘惑系は初めてです!最近あんまり誘惑の受けをみないから新鮮でそそられますねwww
意地悪な上遣い目線で攻めてくる受けに瞬殺された年下くんが激萌です!コントロールできずヤってしまったあとの攻めの悔しい暴言がヤバかったです。
仕事の時はザ・エリートな感じ満々でなんでも完璧にこなしている好青年なのに、受けの色気に降伏した途端がっついてくるし舌打ちしそうな乱暴な言葉遣いになってくるなんて反則ですよぉ~
本当に受けの上目遣いに弱くて、セックス中にされたら、「その目、やめろよ」と虚勢を張りながら余裕を失くす年下攻めが魅力的すぎ!
ゲイであることは一生隠すつもりだったのが倫の誘惑によって台無しになり、倫も自分が悪いと自覚して申し訳なく思っているから謝って何こともないようにするつもりだったが、伊東に「責任取れよ」と言われ、じゃ恋人じゃなくても付き合うよといって期間限定なセフレになる。
よくある話だが、安西先生の得意な丁寧で繊細な描写がポイントを高めたのです。
倫は過去のトラウマで性癖を隠す男とは付き合えない、
伊東は家族の原因で性癖を知られたくない。
二人とも折り合えない理由を持って期限付きのセフレにとどめるつもだったが、体も心も相性がいいせいで自然に惹かれあう。倫が仕事で困る時に真剣にアドバイスをするし、輪が寂しくて弱っている時に優しく寄り添ってくれる。そんな伊東と倫の付き合いを見てて心がほんわりと暖かくなる。
安西先生の素晴らしいところは主人公の恋を描くだけではなく、彼らの仕事も家庭もちゃんと心を込めて読者も前に広げてくれるのです。
ただただ惹かれあうという一言だけではなく、限られた文字のなかでも二人の想いがちゃんと伝わるように書いてくれるのが大好きです。
セフレの期限が迫ってくる時二人の中の未練と葛藤が切なくて、それでもお互いのポリシーを尊重するためには一緒になれない。信号の前に分かれていくシーンが悲しくて美しかったです。
その後も仕事で一生懸命倫のために動いてくれる伊東の姿が愛おしい。分かれていても、本気でお互いのこと愛しているなと凄く感じる。
ストーリー前半の最後で二人は自分の中のこだわりを破れても一緒になることを選んだ。「一緒になれる方法を二人で探そう」という伊東の言葉に愛情がたっぷりこもっていてキュンキュンしました。
ストーリーの後半は恋人になってからの二人なんですが、前半とはまた違う萌ポイントが満載で本当に大満足でした。
恋人になる前にはあんまり気づかない年上の恋人ちょっと抜けてるところが可愛かったです。デザイナーとして才能があって恋人としてはガツガツな彼氏を満足するのだが、片付け能力がゼロでいつも几帳面な伊東に助けてもらってる。
倫があちこちに放り出している小物や書類を速やかに回収し、倫が慌て出す前に「これだろう」と差し出す伊東。ウウー私もこういう彼氏欲しいし(>_<) あと想像力が豊かな分語彙が少ない倫の言いたいことを推測し、言葉選びに困っている時にいつも瞬時に倫が言いたい言葉を差し出してくれるところもめちゃめちゃ好き!
ここまで書きましたがもっと書くと収まらないようなきがしますのでこの辺にします。二人のちょっとしたすれ違いとその後の仲直りが一番オススメなのでぜひぜひお読みになってください。
イラストの夏乃先生の絵も凄く美しかったですね。特に最後の二人が鉄道沿いにキスする一枚が好きです。映画のワンシーンみないでもうイラストの枠に超えちゃうぐらい綺麗でした。これをポスターにして部屋の中に貼りたいですww
が、なんか二人とも少し幼い感じがして、大人の恋なのにイラストだけ見れば高校生に見えるんですよね。スーツを着てるところがちょっと違和感…
総じて神×2 の素晴らしい一冊でした!安西先生の小説は一冊の逃してももったいない気がします。次の小説も楽しみに待っております!またキュンキュンさせてほしいですヽ(´▽`)/
他の方も書かれていますが、物語へ引き付ける力が凄かったです。
そのきっかけは攻めの伊藤だったのですが、この人は一体何なの?という興味で一気にお話へ引き込まれました。
笑っていいのか分からないけど、冒頭あたりは笑ってしまいました。
彼は有能な好青年で、顔も体も素晴らしいスーパー攻め様なのですが、
ゲイであることを隠しているその必死さから、思春期かと思うほどの物慣れなさが溢れていました。童貞っぽいというか。
伊藤の不審な挙動に対して、倫の「なんだなんだなんだ、どうしたどうしたどうした」は笑わずにいられなかったです。
でも、伊藤のその純情っぷりは最後まで失われず彼の魅力になっていました。
伊藤と倫が惹かれあうようになってからはとにかく胸が締め付けられました。
それは伊藤のクローズドゲイと、倫のオープンゲイの価値観の違いです。
ゲイであることを隠して家族との固い絆を守り続けたい伊藤と、偽らないことで犠牲にしてきた物を肯定したい倫。
倫は恋人になった相手がゲイであることを隠す姿が許せません。
2人の背景が理解できる分、うまくいかないだろうなということも想像できてしまいます。
惹かれあうことが止められないまま、きっと自分達はうまくいかないという絶望感に固唾を呑みました。
だからこそ、諦めなかった2人の想いの強さもよく伝わります。
「ずっと一緒にいるために一番良い方法を2人で考えよう」という伊藤のセリフは、それほど好きなんだなと伝わりとても感動しました。
というか、相手のことを理解し思いやることができた時点で解決されていますよね。
結ばれてからはとてもほっこりしました。
勇気をだしてゲイバーへ行き、浮かれて彼氏自慢をする攻めが可愛すぎます…
そういう瑣末なことに動じないスキルを持つ受けも格好良かったです。
結ばれて安心してしまったためか後半少しダレてしまったのですが、素敵な2人という思いが強いので神評価です。
安西先生の作品はどれも大好きで、もちろんこの作品も発売と同時に購入
数時間で読みました。
このところ本業が忙しく、いろいろと作品は読んでいたものの
レビューを書くまでに至らず、ご無沙汰しておりました。
安西先生の作品は、どれも感情移入しやすく
また、様々な状況の表現がわかりやすく挿絵がないシーンでも
割と想像しやすい(何をだ・・・?)のです。
このお話は、ゲイであることを公表している受けと
自分の性癖をかくしていた攻めの環境の違いや
2人の心の葛藤が安西先生の言葉で絶妙に表現されています。
それぞれの想いや相手を思いやる気持ちが読み手をこんなにも
暖かい気持ちにしてくれるとは・・・
らぶらぶな2人が羨ましくてたまりませんでした。
仕事ができて才能のある倫が
実は片づけができなかったり、言葉下手だったり
真面目な伊東がものすごい絶倫だったり・・・
かっこいいだけでなく、人間らしい部分が
登場人物に引き込まれるところなんだと改めて感じました。
「好きって言いたい」「好きで好きで」から
安西先生の作品は読み続けていますが
毎回泣かされています。
最終的にはハッピーエンドなので、ほっとして終わるのですが
途中のハラハラドキドキ、きゅんきゅんがたまらないですね。
新しい作品が、楽しみです。
もともと、理由があってゲイを公言している受けの倫と、ゲイ(というより男性に惹かれる)なのをひた隠しにしている攻めの伊東。
二人共、社会人として年相応の地位を築いていて、仕事(発注会社の伊東とデザイナーの倫)で出会います。倫は、ゲイであろうことを隠している伊東が気に入らず、接待の席で酔ったふりして伊東をその気にさせてしまいます。
なんと、伊東は男性が初めてとか言うんです!!
自分で律してたと。
いや、ある意味健気や…
そんな二人は付き合うのではなく都合の良い関係?を関わっている仕事が終わるまで、という条件で始めます。ところがお互いに恋愛感情と変化するに時間はかからず、、、、ゲイを公表し、付き合いもオープンにしない奴とは付き合わないという倫、ゲイをカムアウトすれば家族に迷惑を掛けると隠す伊東。折り合いがつかなければ、もう離れることになります。
あぁ、この切なくも強い思いに変化していくストーリーは安西リカさんの得意なところですね。すっかり引き込まれました。上質なラブストーリになってます。
後半、伊東がゲイバーに行ってゲイであることに慣れようとする(苦笑)とことか、かわいくて仕方無いです!年下攻めの醍醐味?!
高校時代にゲイバレしてから連絡をほとんど取っていない倫のお姉さんとの再会で、色々良い方向に向かっていく感じで終わります。
伊東、頑張れ!
きっと君の家族もいつかはわかってくれるよ、そして倫と仲良く末永くね、って言いたくなるCPでした。
安西さんの本はいつも後日譚を読みたくなるんですよね。終わりの余白、余韻が柔らかいからかな。
安西先生作品で一番のお気に入りです。
ゲイとしてオープンにしてきた受けの倫と、性癖を認めずに生きてきた攻めの高広。
徐々に距離が縮まるにつれ、2人の価値観の違いによる葛藤の様子が切なくてとても良かったです。
この作品は2人のキャラがとても良いんです。
特に倫!
サバサバしていて可愛くて仕事が出来てでも片付けがちょっと苦手で(笑)
自分本位じゃなく相手の事情を分かってあげられる大人です。
高広も最初はいけ好かないヤツだけど懐に入ればそんな事無くって。
想いが通じあった後の話は高広目線ですが、高広の倫ラブっぷりにほっこりします。
皆さん仰るよう、挿絵が少々残念です。
夏乃先生嫌いじゃないんですが、高校生CPみたいに見えて…。
表紙は爽やかで綺麗なんですけどね。
取引先のイケメン無自覚ゲイ×オープンゲイの綺麗系デザイナーのお話です。
はじめての安西リカ先生です。
私の大好きなリーマンモノで、文章から読み取る限りこの二人はどちらもスマートイケメンです。
攻の伊東はスタイル、お顔、所作の全てがイケメンなんですが受の倫の前では違う伊東を見せてくれます。
この違う伊東がたまらないです。
雄みのある攻スタイル、エロの熟練度、咬み癖、絶倫。
完璧な年下攻です。
本編は殆どが受目線でストーリーが進んでいくのですが、攻の伊東の可愛らしさを発見していき、お互いの条件を飲んで続けていく関係の中でどんどん変わっていく二人の心の距離感が絶妙に描かれていてキュンが多発します。
二人の想いとお互いの譲れない事が天秤にかけられて決断を下してからのもどかしさに涙腺が何度も緩みました。
想いあっているのに・・・ね。
そして文章から想像できる美しい景色がまたとても素敵でした。伊東の実家のシーンはとても素敵で何度読んでも一緒にワクワクしてしまいます。
ビューティフル・ライフでは
攻の伊東目線で二人のその後が描かれています。
こちらが本当に最高です。
最初に出会った頃からはとても想像できない甘い伊東が・・・倫を好きすぎてたまらない伊東が・・・たまらーん!!
さすがスパダリ系ハイソサエティ男子です。
受を好きすぎる攻が大好き病の私には最高の展開でした。
好き過ぎて名前を連呼するとか・・・最高です。
お互いの事を想いあって相手に寄り添う姿にとても心が温かくなりました。
爽やかで仕事の話もありエロも盛りだくさんで何度も美味しい作品でした。
エロは軽めの表現でとにかく甘いです。
でも、伊東が絶倫なのでとても楽しませてくれます。
とっても好きなお話なのに、レビューしてなかったのか、私。
受け様は、プロダクトデザイナーでゲイの倫。
仕事のオファーを受け、攻め様である伊東と出会う。
ゲイであることをオープンにし、本当に好きな人との関係を隠したくない倫と、ゲイよりのバイであることを隠してきて、これからも絶対に隠したい伊東。
頑なな態度の伊東に対し、からかうような気持ちで誘惑しちゃう倫なのだけど。
そんな倫に陥落して、がっつく絶倫な年下攻め様になる伊東が、なんとも可愛くてにまにま。
2人の、ゲイであることに対する態度の理由が、それぞれ納得できるものだから、一度は別れを選んだのも切なくて萌(/_;)
それから《折り合う》ということへの受け取り方が、妥協ではなく尊重だと気付く倫に、私もなるほどなぁ、と深く納得させられました。
一緒にいる方法を2人で探していこう、という伊東の誠実な告白が胸に響いて好きだなぁ。
期間限定のせフレの関係から、恋人となるまでの前半が倫視点。
書き下ろしの後半は伊東視点の大好物な攻め様視点。
出会った時から倫がドストライクで、今はすっかりメロメロで、いいねぇ(☆▽☆)
最後に、倫の高校時代の嫌な出来事の元凶となった先輩と伊東のやり取りに、伊東!よく言ってやった!とスッキリでした。
イラストは夏乃あゆみ先生。
緑が美しい表紙と口絵。
最初と最後のキスシーンのイラストが好きです(#^^#)
タイトルの「ビューティフル・ガーデン」は、倫と伊東が企画する「ガーデンシリーズ」と、伊東の実家の稼業の園芸ショップ、倫が描く絵に因むもの。
倫は、オープンゲイ。新進気鋭のデザイナー。伊東が勤務するメーカーで「ガーデンシリーズ」を企画する。
伊東は、隠れゲイ。倫の取引先の担当者。実家が大手園芸メーカー。倫に一目ぼれ。
ゲイであることを隠す伊東をそそのかして、本当の恋人同士になり、倫の過去のトラウマも癒し、仕事も成功を収める。
伊東との出会いで倫の人生は大きく変わっていく展開。
前半は、倫視点。
倫が、伊東をからかって自宅に誘い込む場面から始まったので、
てっきり攻めが倫で、受が伊東だと思ったのだけど、読み進むと、立場が逆転していく。
倫の対応がコメディ調で面白い。
でも実は、高校で初恋の先輩に裏切られ、カミングアウトした件で故郷に帰れない。笑顔の陰にトラウマの辛さを秘める倫が哀れで仕方なくなる。
後半は、伊東視点。
年下という負い目を持つ伊東が、忙しくてすれ違う倫の過去を知りたくて色々なことをする。
伊東の無茶は、倫を怒らせてしまうけれど、倫の心配を理解した後の伊東の思いやり深い行動に、読んでいて絆されてしまう。
一番最後の、倫のトラウマを作った故郷の人達との偏執が氷解して、倫の汚名が挽回される場面が凄く良い。
伊東の愛は、倫のトラウマを癒すほど深いものになっていた。
今ちょっと辛い人にお薦めしたい作品。
頑張って生きていれば、いつかきっと倫のように良い人との出会いがあると元気を貰える良作。
オープンとクローズドで正反対の倫と伊東。取引先で出会って身体の関係になるけれど…。だんだん惹かれ合っていくけど、関係を隠したくない倫とそうでない伊東のお互いの葛藤と切なさが伝わってきて好きだった〜。自分が頑なに守ってきた価値観とその価値観を揺さぶる出会いがあった時人間はどう向き合うのかな…と考えたお話でした。安西リカ先生はずっと現代をテーマに書かれていて、毎回どんなお話なのかワクワクする大好きな先生です。私はやっぱり現代モノが好き
サラリと読むことができました。
しかし、序盤から本に引き込む力が尋常じゃないです。
グイグイ来ます!!
興味を煽られます!
ケタ違いの引力!と思いました(笑)
誘い受けは苦手なのに、次へ次へと読ませられます。
受けはそんなに攻めをエロエロに誘って大丈夫なのかっ?って感じで、
面白く読むことができました。
◆◆ ◆◆ ◆◆
《CP》
ゲイであることを自覚したくないリーマン × カムアウト済デザイナー
ゲイであることを周囲にカミングアウトしている
売れっ子デザイナーの倫(受け)。
そんな倫の仕事先の人間として現れるのが、伊東(攻め)です。
自分はゲイじゃない、そんなことあるわけないと、
言い聞かせて生きてきた伊東。
しかし、綺麗な顔と上目遣いを武器に誘惑を仕掛けてくる倫に
陥落してしまいます。
ここの攻防戦は面白かった!
そして、野獣のように倫(受け)に襲いかかって、
何度もエッチする冒頭は、エロい上に、伊東(攻め)の感情の起伏が激しく
グイグイと話に引き込まれていき、目が離せませんでした。
そして、お互い「仕事が終わるまで」の限定付きで
セフレ状態を保つことになります。
でも、どう見ても攻めの伊東(攻め)が倫(受け)にベタ惚れ。
今までゲイであることを必死で隠していたぶん、
ドッカーンと倫に落ちてしまったのかな?
でも、ベタ惚れ攻め、好物です!
しかし、どんどん躰を重ねるごとにお互いが離れがたい存在に
なっていることに気づく、倫と伊東…。
雨の横断歩道のシーンは、切なかったです。
過去のトラウマで、周囲に「恋人です」と堂々と紹介して欲しいと
思っている倫。
そして、家族や友人にはゲイであることを何が何でも関係を隠したい伊東。
倫 「今決めて。無理なら諦める」
伊東「どうしても?」
倫 「どうしても」
横断歩道前での雨が降りしきる中の2人の会話…。
読んでいて、胸が苦しかったです。
別れの言葉はどちらも言わなかったなんて……こんなの、あんまりです。
切ない別れ方に、どうにか2人が幸せになることはできないか
自分自身が模索したい想いに駆られました。
そして最後、お互い好きだという気持ちに素直に向き合うこととなります。
2人で一緒にいられる一番良い方法を模索しようと言う伊東。
第一部の嬉しいラストシーンでした。
第一部は受けの倫が主人公として、倫視点で語られましたが、
第二部は、攻めの伊東視点で語られます。
ここで、伊東(攻め)がどれだけ倫(受け)に惚れているかが
つぶさに分かって、ひとりでニヤニヤしてしまいました。
この第二部は特に倫の口下手が判明します。
「えーと、こういう時、なんて言うんだっけ……?」と言う感じで
なかなか言葉が出て来ない感じの口下手さです。
これがまたカワイイ!
頭が悪いように見える倫は、「俺はデザインしかできません!」っていう
感じが伝わってきて、読んでいてとても楽しい気分になりました。
お互い両想いになった2人。
最初は幸せそうな2人の日常が語られます。
うう、年下攻めって可愛くて良いなぁとか、冒頭から思っちゃいます。
成長した!と思った部分は、伊東が自分をゲイと認めるため、
そういう系のバーに足を踏み入れたことかな?
昔はあんなに自分がゲイであることを認めるのを嫌がっていたのにね。
しかし、「男の初めて」が倫っていうのも、
ちょっと嬉しかったりします。
そして、倫も変わろうとしていました。
過去のトラウマと別れ、伊東の家族関係を大事に考え、
家族に自分のことを恋人として紹介しなくていい、と言い出します。
伊東のことを本当に思いやって、愛しているからこそ、
そのように言えたのだと、じんわりと心が暖かくなりました。
途中、好きな言葉が出てきました。
伊東が心のなかで「惚れてるなぁ、全面降伏だ」という場面です。
うーっ、しびれる~。
全面降伏なんて、超絶好きな証拠じゃないか!
いいよ、いいよ、伊東!
そのまま、その気持を忘れないで、一生倫と離れないでーー!
そして、その後笑った言葉が、
「あのとき、俺を誘惑してくれて、ありがとう」
って!!
誘惑したことに対してお礼を言うとか!!
シリアスな場面なのに、これにはもう笑うしかありません!!
ゲラゲラ。
最後のエッチシーンも、濃くて良かったです。
長い描写をありがとうございます!
それにしてもホント伊東(攻め)って絶倫だね☆
◆◆ ◆◆ ◆◆
初読み作家さんでした。
この本の印象としては、サラリとしてました。
でも、引き込まれ、魅せられて、惹かれました。
文体も読みやすく、一気読みしたのですが、
全然途中で意識が削がれませんでした。
期限付きの関係だったのに、それが本気の恋に変わるまでが
本当にドキドキしました。
紆余曲折で波乱ばかりだった2人。
これからも一生こんな感じで、手を携え、歩いて行くのでしょう。
困難にも打ち勝って欲しいです!
素敵な作品、ありがとうございました。