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shousetu chara
ぱらぱら捲ったら好きな作家さんが沢山だったので、全部読もうと思ってるんですが、取りあえず忘れないうちにお目当ての分だけでも……。
【パブリックスクール番外編 八年目のクリスマス】
本編完結後の話です。
やっとのことで結ばれたふたりですが、エドの会社のごたごたなどがあり、社長に就任して落ち着くまで二人は8ヶ月もの間、日本とイギリスとで離ればなれで暮しています。
そうした出来事がようやく落ち着き、クリスマスを二人きりで過ごすことが決まって大層喜ぶエドですが、楽しみにしていたはずの予定が礼の仕事のトラブルによりキャンセルになってしまい……。
いやぁ……何だかもう胸がいっぱいです。
本編は礼視点でしたが、今回はエド視点で語られるお話になっていて、あのとき本当はエドは礼のことをどう思っていたか、というのが明かされています。
冷たい態度を取っていたエドの本心、その心の裏側を余すことなく吐露し、深すぎる愛情に涙がぼたぼた落ちました。
私は最初からエドが大好きだったのですが、そんなエドの寂しい気持ちや遣る瀬ない心情、礼に対する愛情や周囲への想い。様々なエドの本当の顔を見ることが出来て、それだけでもう雑誌を買った意味があったと!!
というよりも、この番外編を読んで初めて作品が綺麗に纏まるんじゃないか、というくらい重要なことが散りばめられていました。
エドの嫉妬深さは、愛情の大きさに比例してます。
どれだけ礼のことが大事か、どれだけ愛してるか、それがもう暑苦しいくらいにだだ漏れ状態で、読んでて顔がにやけて仕方なくなります。
離ればなれになっていた過去の回想では、今度はあまりの切なさに目頭が熱くなる。
エドと礼の心は、何年間もの間、離れていても繋がっていたのを証明するようなエピソードがあり、そのシーンは胸が痛くてたまらなかったです。
でも、同時に礼に対して良かったね、エドも同じ気持ちだったんだよと教えてあげたいくらいに嬉しくもあり……。
エドの溢れそうな程たくさんの愛情が詰まった八年目のクリスマス、本編を楽しまれた方には是非おすすめしたいです。寧ろ読んだ方が良い、絶対読んだ方が良いです。これを読み逃すのは非常にもったいない気がします。
「八年目のクリスマス」(樋口美沙緒 CUT/yoco)目当てに購入しました。
パブリックスクール卒業後、大学を飛び級で2年で卒業し精力的に働き成果を出し続けたエドの8年間。
本編では甘味ゼロの上巻と控えめの下巻でしたが、その分を補うかのように礼にぞっこんで溺愛しているエドの心境が語られています。
下巻終了後から8か月後。
再会し想いが実り蜜月…ではありますが遠恋中です。
遠恋ならではの擦れ違いや焦がれる想い、小さな喧嘩。
パブリックスクール時代もビジネスマンとしても厳しく容赦がないけれど、孤独で淋しい日を送って贖罪と後悔でつぶれそうになっていたんですね。
努力の甲斐があって礼を手に入れられてよかったなあ。
だけど、その分嫉妬深くて独占欲が強い旦那の出来上がりです。
時には子供っぽくすねたり喧嘩したりもするエドの意外な面が見られてよかったです。
雑誌ってあまり買わないのですが、今月号の全サにつられて購入してみました。
ちなみに全サは
①オリジナル図書カード(全10種) 2枚まで応募可
『Chara Selection 1月号』+『小説Chara vol.33』の2冊
+1枚なら900円、2枚なら1700円
②DEADLOCKミニ画集
『小説Chara vol.33』もしくは『キャラ文庫 DEADLOCK 番外編』もしくは『キャラ文庫 AWAY 番外編』の3冊のうち2冊必要
+1200円
です。なんて豪華なんでしょ~~☆
ということで買ってしまった…。
さてさて、内容は、というと。いくつか選んでレビューしたいと思います。
砂原糖子さん『猫屋敷先生と縁側の編集者』
男性向けファッション誌の編集者の晶川。クオーターである彼は見た目が遊び人風に見えるけれど、実は割と堅実なタイプ。
そんな彼ですが雑誌が休刊になってしまい、畑違いの小説誌の編集部に異動になることに。そこで彼が担当にさせられたのが人気作家でありながら締め切りを守ってくれずなかなか作品を仕上げないことで有名な本屋敷先生。
ひょんなことから本屋敷(猫をたくさん飼っているため、「猫屋敷先生」と編集部の面々からはあだ名されている)にゲイだと勘違いされた晶川は、「作品を書き上げたらご褒美をあげる=セックスさせてあげる」と約束してしまうことに。
それをきっかけに、体の関係だけ結んでしまう二人なのですが…。
話も面白かったですが、笠井さんの挿絵が眼福過ぎてどうしようかと思いました。
犬飼ののさん『仮面の魔王と紫眼の娼年』
孤児院で暮らす10歳の鴇羽。裕福な夫婦に養子としてもらわれていく子もいるのですが、オッドアイの瞳を持つ彼を養子に迎えてくれる夫婦はおらず、彼は自身の目を嫌っています。
そんな中孤児院に寄付をしてくれるシュアンという男性に会い、彼に瞳を誉められてから、自分に自信を持つようになる鴇羽なのですが。
結局養子に迎えてくれる夫婦はおらず、18歳になった鴇羽は官人養成大学へ行くことになるのですが、行き先は大学ではなく男娼のオークション会場で。
そこで自分たちを買うために客として来ているシュアンに再会し…。
犬飼さんらしい、伏線を上手に回収しつつ進むストーリーが素晴らしかったです。
火崎 勇さん『俺の知らない俺の恋』
リーマンの赤羽。事故に遭い、怪我そのものは大したことはなかったのですが大学を卒業する頃から今現在までの4年間の記憶を失ってしまいます。
職場の上司の計らいもあって復職できるのですが、大学生までの記憶しかない彼にとっては何もかもが大変で。
しかも自分の住んでいるアパートには男と付き合っているであろう痕跡があって。自分はノンケのはずなのに、とだいぶ悩みます。
自分の恋人は誰なのか、今自分に会いに来ないということはすでに別れているのか…。
記憶喪失物は珍しくないストーリーですが、誰が自分の恋人なのか、という点がキモになっていてすごく面白かったです。
原作:菅野 彰さん 作画:二宮悦巳さん『どこでも晴天!』/『SF作家は何度でも家出する』『夢のころ、夢の町にて。』
『毎日晴天!』シリーズの番外編。
凄く人気のあるシリーズだということは存じ上げていましたが読んだことはなかったのです。が、すごく面白かった。シリーズものとして何巻もあるのが納得。
読んでみたいと思います。
雑誌は買う時はいつも全サとか付録目当てで購入することが多いですが、内容もすごく良かったです。