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hidamari ni kikoeru
去年リミット全3巻が一気に音声化された時に目に止まって、試しにこの1作目を聴いてみたらめちゃくちゃ良くて、速攻で全作揃えました。
ゆっくりと進むストーリー重視の原作の良さを損なわない丁寧な作りで最新巻まで続いている貴重な良作長編CDだと思います。
クレジットを確認すると、脚本も音響チームも途中で変わることなくずっと同じ方々が作ってくださっているようですね。
本作について私が真っ先に推しておきたいのは、主演お二人の初々しさが原作の雰囲気にとてもマッチしているところ。
BL出演にこなれている声優さんではなく、若手の声優さんが不慣れながらも丁寧に演じてくださっているのが逆に功を奏していると感じます。
リミット1の特典トークCDによると本作の収録は2015年で、榎木さんも古川さんもBLCDで初めてメインを演じたのが本作だったとのこと。
「声がすげー若い」「溢れ出る新鮮さ」「爽やかな成分があった」などの感想が出ていましたが、そんな7年前のお二人だからこそ作り出せているピュアな空気感がすごく原作にハマっていて素敵です。
2022年現在のお二人の声やお芝居のイメージで聞くと結構ビックリします。
CDを聴くようになってから目で読む良さとは違った良さに気付くことが多いのですが、本作は難聴の航平の世界が分かりやすく表現されていて、航平が感じているストレスや、太一を“ひだまり”と感じる気持ちが原作以上にしっかりと伝わってきました。
途切れ途切れの聴き取りにくい声が飛び交う世界にハッキリと聴き取れる声が側にある安心感と、太一の根っからの太陽のような性格にどれほど心が溶かされ、あたたかい気持ちをもらえるか、耳から聞くとより一層説得力がありました。
そして、第4話で航平が言う「好きだよ」の声にこもったなんとも言えない切なさ。
あぁこんなふうに言ったのか、と。
恋愛の好きなのかそうじゃないのかなんてもうどっちでもいいじゃんて思ってしまうくらい、純粋で、切なくて、グッとくるワンシーンでした。
本シリーズは、
「ひだまりが聴こえる -幸福論-」
「ひだまりが聴こえる -リミット- 1」
「ひだまりが聴こえる -リミット- 2」
「ひだまりが聴こえる -リミット- 3」
と続きます。
現時点でCDになっているのはここまでですが、原作はまださらに続いているのでCDも続いてくれるといいなと思います。
それにしても古川さんの声が高い。
トークCDの地声からしてもう今と全然違いますね。
夜眠れない時に聴き始めたのですが、思わず聞き入って泣いてしまいました。
原作を読んでから聞いていたのですが、やはり音になると変わりますね…。
「聞こえないのは、お前のせいじゃないだろ!」の榎木さんの演技とそれを受けて泣いてしまう古川さんの演技が本当に素晴らしくて……この言葉でどれだけ航平くんは救われたのかなって思ったら私まで涙が止まらなくなりました。
二人ともとても力と魂を込めて演じてくださっていて、本人たちの気持ちの揺れ動きに全部感情移入しました。
素敵な原作に負けない、最高の一作でした。本当に最高です。
原作について、個人的にはBLとしての評価はできないと思っています。
BL誌に掲載しているので、という編集の意向でBL要素を入れたようですが、
あの取って付けたようなキスシーンは蛇足、
あれがなければ教科書に載ってもいいような話、
結果的に中途半端になってしまった。
それをCD化して何になる、と思うが…
何も起きない話なので、純粋にキャストの演技を楽しめる内容ではある。
難聴の大学生を古川さん、明るい同級生を榎木さん。
古川さんはあの年代ではずば抜けて演技力がある方なので、
どんどん挑戦してほしい。
抑制的な一定のトーンで話すのは相当な集中と忍耐を要すると思うが、
古川さんはブレない。
自分の声が聴き取れず、鼻声みたいになっていると指摘されるシーンがあるから、
それを再現した台詞+比較的落としたトーンのモノローグで構成されている。
榎木さんは良くも悪くも普通。
メインの二人以外の登場人物は、幼稚で無神経な人が多い。
なので、夢見がちな女子に太一がキレたシーンはスカッとした。
お祭りに誘うメールを送るシーンは、
相手の食生活を心配→「会いたいな」が可愛かった。
大事に思える友人ができたこと、それを自覚して会うことになった矢先、
耳が聴こえなくなるかもしれない不安、雨の中で彼を待ち「好きだよ」と告げること…
BGMも雰囲気を盛り上げ、叙情的だった。
別れを決めたモノローグまでを含めて、
一連の感情の流れが古川さんの確かな演技で伝わってくる。
太一側からの気持ちも語られ、両片思いのような友情…
というか慈しみに似たあたたかな感情が寄り添う…。
ので、やはりキスは唐突。
幼稚園児or女性アイドルの百合営業なら
性別問わず大好きなお友達にキスをするというのはあると思うが…
男子大学生やぞ…。
総括。
原作が再現されている。
ということは、ドラマCDの出来として、悪くない。
若手同士で難しい題材に向き合ったということが、このCDの価値。
とはいえ、BLCDとして評価はできないし、
ドラマCDとしてもここでしか聴けない演技はないので、
若手を見守りたいキャストファン向け。
読みたかった特典小冊子付きが再販されてたので今頃ですが購入しました。本で読んでる時は何となく想像してただけの『聴こえない』という状態をCDで具体的に体験して初めて、航平にちゃんと感情移入できた感じでハッとしました。
女性キャラ達の声がもう少し落ち着いてた方が自然でいいのになあと感じました。
終盤の古川さんの、作中唯一強めな「いたくないでしょ?!」 の言い方が不思議な程グッと来ました。調べたところ声を張る役の方が得意な方っぽいですが、だからでしょうか…?('_')
結構ギリギリまで購入を迷っていたのですが、
思ったより上質で素敵で、買うことにしてよかったです。
男の子たちの恋…という面では、
軽めのキスだけだし、ふたりの関係はこれから…という感じなので、
少し物足りなさもあるかもですが、
ドラマとしては丁寧な作りでなかなか聴きごたえがありました。
航平役の古川さん、とてもよかったです。
これがついこの間聴いた、
あの大人っぽいリーマン攻めや、父親に恋する高校生と同じ方?
あのハイテンション生徒会長??
全然違う個性の役を、しっかりそれぞれの雰囲気を纏って演じられてて、
さすがプロはすごいですね、古川さん上手い…。
BL初出演後、次々と出演作が続いているのも納得です、
次はどんな引き出しを披露してくれるのか、
より今後が楽しみになっています♪
今回は、
難聴になってしまった航平の苛立ち、不安、諦めの気持ち…などが、
古川さんの丁寧な演技で静かに胸に迫ってきました。
些細な言葉でも傷つく若者らしい繊細さが、よく出ていました。
すごく、航平らしいなぁと感じました。
太一役の榎木さんは、
ちょっと大げさかも…?と思ったところもあったけれど、
コミックよりも航平との性格の違いや、
それゆえに航平が太一に惹かれる気持ちが自然に感じられて、
全体的にはよかったと思いました。
音が…声が…聴こえない…という、
航平の難聴の状態を体感できる作りは、より話に引き込んでくれたし、
これで普通のBLCDより800円くらい安く手にできるってのは、
すごく良心的だと感じます、ありがたいな。
個人的には、フィフスさんだと送料がかかるので、
他のところで違う特典をつけて売ってくれるのも嬉しかったです。
続きの「幸福論」もぜひ音声化してほしいです。
丁寧に作られたエロ無し作品です。
航平と太一のやりとりはすごくいい。
素直な太一の反応に、閉じこもっていた航平の心が少しずつ開いていくけど、でも、ほんの少しのきっかけでまた心を閉ざそうとするが…。
男性キャラ陣はみんなすごくいい。
主演のお二人は、BLCDの出演経験の少なさが、恋愛慣れしていない若者の初々しさとなってうまくはまっている。
音楽もこの静かな雰囲気に合っていていい。
これでなぁ、女性キャラがなぁ、、
キャラ付けというか、登場女性キャラの言動とかは原作に依るんだろうけど、絵だとスルーできても音になると、やっぱ、きつい。
原作既読。
突発性難聴により聴覚の大半を失ってしまった航平を古川さん、航平の募集するノートテイカーを引き受けた太一を榎木さんが演じてます。
このお二方は初めて聴く方々でしたが、ういういしい感じがとても良かったと思います。
題材が非常にデリケートなので、それをどういう風に調理するのかな、と思っていたのですが、何も心配はいりませんでした。
聞こえにくい世界の表現なんかも、まるで水の中にいるような、なんともいえない膜を張ったような不快感で、航平の生きている世界を少しだけ体験できたような気持ちになります。
演じる古川さんも、そんな航平の感じている苛立ちや違和感、周囲に対する自信のなさや諦め、といった様々な感情を、淡々とした声音の中にどっしりと存在感を持って演じていらっしゃり、イメージとぴったりでした。
感情起伏が少ない上に難聴という凄く難しい役だったとは思いますが太一への告白に込められた想いに胸が熱くなります。
そして太一役の榎木さんですが、こちらはよく通る声とあるように、確かにはっきりとした発音で際だっています。というか、際だちすぎていて若干演技臭さが気になりました。古川さんの声が温度感が低いだけに、余計に目立つという感じ。
個人的にはもう少し普通に演じてもよかったかな……という風に思いました。
とはいえ、全体を通して丁寧に感情の流れを追っているので、聞き苦しさのようなものは感じませんでした。恋愛未満でキスだけですが、十分に萌えました。
もう、この原作コミックが大好きで大好きで!
特に太一が大っっ好きで!!
エロ無し作品のCD化はめずらしいですし。
CD化を知った時はすご~く嬉しかったです♪
声優さん達もきっと、感情移入しやすいと思うので。
色んな意味で、すごく安心して聞けました。
作品への気持ちは、コミックのレビューで書いたつもりなので。
音の世界としての感想を書きたいと思います。
まずは、航平も太一も、イメージにぴったりの声で嬉しかったなぁ~♪
好きなシーンが端折られている事が残念ではありましたが。
原作の空気がしっかりと再現されていて、とても満足しました。
特に航平の静かな朝。
突然、静かすぎる朝をむかえるシーン。
音の世界で音の無い世界を表現する。
難しいけれど、リアルでした。
その静かさ。
その後の怖さがリアルだと思いました。
あの朝から航平は、どんな日々を過ごしてきたんだろう?
穏やかで静かなのに、ゾッとしました。
そしてある日、静かな航平の日々に、太一という音が降りそそいできます。
太一の声は、航平の頑なになった気持ちを和らげてくれて。
まるで、ひだまりの様なあたたかな振動です。
一度見つけてしまったひだまりが、もしも失われてしまったら…。
航平の二度目の難聴は、はじめの恐怖以上のものだったかもしれません。
このCDで少しだけ違和感があるとすれば。
太一の、感情が入って声のトーンを落として喋っているのに、航平に聞こえている部分くらいかなぁ。
あと、話すテンポも少しだけ気になりました。
私も片耳が突発性難聴で聞こえにくいので。
リアルに色々思いすぎてしまいました。
でも太一役の榎木さん、丁寧に取り組まれているなぁと感動もしました。
まだ十代で難聴に、しかも両耳同時になった航平の気持ちを考えると。
物凄く色んな感情がグルグルしてしまい、胸が苦しくなります。
耳の中で起きている事は、本人にしかわかりませんし。
まわりが完全に理解するのは困難です。
そんな航平の気持ちを少しでも理解しようとしてくれる太一は、なんて素敵な人なんだろう。
お話の中に出てくる女の子が、物語の主人公みたい!と発言しますが。
耳が聞こえなくなった経験が無い人からすれば。
たとえ好きな人に起きている事でも、現実感の無い夢物語。
それが普通な気がします。
デリカシーの問題は別にして。
太一だって、聞こえない航平の後ろから話しかけたりします。
でも、太一には素直に「聞こえないよ」と言える航平。
それは安心感というか、信頼感があってこそのやり取りだと思います。
聞こえない、ああそうか。
そういうやり取りが素直に出来る二人は、本当に素敵だなぁと思いました。
最後に、突発性難聴の体験談を。
※私の個人的な体験話になるので、読みたくない方はまわれ右でお願いいたします。
私も片耳が突発性難聴です。
はじまりは、ある朝、エレベーターに乗って耳がツンとして聞こえにくくなった時みたいになり。
そんな片耳が塞がったみたいなまま、しばらく放置していました。
お話の中にも出てきますが、耳に違和感があって2週間以上後の受診では遅すぎます。
耳の治療は基本2~3日以内、遅くとも1週間以内、最低でも2週間以内に受けないと治らなくなるそうです。
私の場合はちょうど1週間目くらいで。
航平と同じ様に、1週間入院か通院して毎日注射をするよう言われました。
しかし忙しさを理由に、薬の投与だけにしてしまい…。
一応耳は聞こえるようになったものの、耳鳴りが鳴りはじめました。
結局、一生この耳鳴りは鳴りっぱなしです。
耳の中に高音の蝉が何匹もいるような感じです。
突発性難聴は原因不明ですが、強いストレスで発症すると言われています。
つまり、誰にでもなる可能性がある病気。
年齢も関係なく、若くてもなります。
三千人に一人がなるとも言われています。
基本的には、片耳に発症しますが。
ごくごく希に、航平みたいに両耳を同時に患う事もあるそうです。
皆さんも耳に違和感があったら、すぐに受診してくださいね!
茶々子さま
コメントありがとうございますm(__)m
お気遣い頂いて…折角素敵なCDなのに、真面目レビュー申し訳ないです☆
私のレビューで暗い気持ちになった人がいないか気になっていたので、とても嬉しいです。
レビューの書き直しも検討していたので。
私は患ってからかなりたっているので、もうあまり気にしなくなっていたんですが。
このお話を読んだ時に、あらためて病気の事を色々と調べてみたんです。
そういう意味でも、この作品に出会えて良かったなぁと思います。
こちらこそ、ありがとうございました!
ローズリリィでした。
原作未読。
耳が聞こえにくい航平は、まったく聞こえないわけではなくて、少しなら聞こえる。
少し聞こえるが故、大学の手話サークルに誘われてはいるが、入ることに抵抗を感じている。
ゆっくり話してくれれば聞き取れるし、唇を読む読唇術もできる。
でも大学の講義をすべて聞き取ることは難しいため、ノートテイカー(講義内容を筆記により通訳する)を募集している。
純粋にノートテイクをしてくれるという人を見つけることが、なかなか難しい。
航平は見た目がいいために、ノートテイクをお願いしているのに、やると言っておいて実は航平目当てで期待外れだったり、同級生との会話で聞こえないから「何て言っているの?」と聞いても答えてもらえなかったり、本当にそればかり。
今まで諦めることをたくさんしてきて、今もたくさんのことを諦めている。
諦めるが故、周りとの溝も深くなっていき、要注意人物と言われたりもしてしまう。
それを太一と出会うことで航平の世界が少しずつ開けてくるのである。
航平は太一の声が最初から聞き取りやすいと感じる。
他の人の声は聞き取りずらいのに、太一の声は聞こえる。
太一はすごく真っ直ぐな子だ。
思ったことをそのまま言ってしまい、バイト先でたびたびトラブルになるほど。
しかしハンバーグが大好きな明るい子。(たぶん○そ松さんの十四○タイプだとおもう…。)
終始、二人の心が近づいていくのが丁寧に描かれていて、それを演者さんが理解していて丁寧に演じられている。
航平の耳が聞こえずらいということを、自分自身の中で受け止めているけど受け入れることに抵抗を感じる抗いや、現実としての生きにくさ、諦めがこれでもかと表現されている。
夢中になって聴いて、気がつけば終わっていた。
BがLする展開というより、ブロマンスに近い印象を受けた。
絡みは無い。
でもそれがこの作品にはいい。
耳が聞こえずらいということを、今までイメージとして頭では理解していたけれど、この作品は航平の感覚として音で身を持って教えてくれる。
ジャケットを見る感じや、展開、作品から受けるイメージだと航平×太一だろうと思うけど、私的には太一×航平、もしくはリバの方が萌える。
この二人がこの後どうラブラブするのか、読んでみたいし聴いてみたくなった。