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「悪いものを、全部出してしまおうね」
oboreru yoru hisuru koi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
小説アンソロジー「エロとじ・淫」でこのお話を読んだ時に、水戸泉さんらしい濃厚えろさがとても好みだったので、長編として改めて発行されて嬉しく思いました。
でもアンソロジーを読んだ時ほどのインパクトはなかったかもしれません。アンソロはどうしても短編なので、いろいろ凝縮されていて濃く思えたのかも。
叔父×甥は大好きです。
莢が自分たちの血のつながりを不信に思ったり、一族に呪いがかかっているなどのちょっと不穏というか暗めなテーマだけど、内容はそんなに重くはなかったと思います。
叔父が意外と茶目っ気のあるキャラだったからでしょうか。こんなに甥にえろえろなことをしかけてくる叔父ってどうなんだと思いますが、この二人の関係は設定よりわりとライトな印象を受けました。
幽霊とか人間で無いものも出てきますが、怪奇とかホラーとか、そんな感じともちょっと違います。
本音を言うとえろを期待して読んだ本なので、ストーリー自体はそこまで求めていませんでした。でも意外と純愛なお話で、二人の結びつきについてもちゃんとオチまで考えられて書かれていました。
反対に、期待していたえろ度がそこまで飛びぬけていなくて残念だったかも。
水戸さんの他の作品に比べて、なので標準のBL小説よりはだいぶえろいと思います。
ストーリーよりえろがよみたい!て時で、でもそこそこの純愛もほしいとき、叔父と甥が好きな方にはそこそこオススメだと思いました。
ただ、妖に襲われるシーンや触手による尿道プレイもあるのご注意を。
主人公の莢が20歳というにはかわいくて、喘ぎ声が女の子ぽく、台詞も過激なのでそのあたりは苦手に思う方もいるかもしれません。
最後まで読み終わると以外とコミカルだったなあと思いました。
表向きは骨董屋店主、本職は祓い屋で
強い霊能力を持つ征(攻め・四十路)。
甥で大学生の莢(受け・20歳)は、そんな叔父にひっそり片想いしており…。
四十路ドS叔父×ツンデレ甥、との設定に惹かれ手にとってみましたが、読んでみると攻め受けのキャラを把握する間もなくエロエロエロシーンのオンパレードで、ストーリーを追う楽しみは残念ながら味わえませんでした;
身長差はあるが、顔は瓜二つの叔父と甥。
莢は、叔父が自分の本当の父親なのではないかとの妄想に取りつかれ、許されない恋に身を焦がす日々。
しかし、叔父に想いを寄せる女の霊に憑かれ、叔父に抱かれてからというもの、異形の者に度々襲われるように。
触手に犯された後は、身体を浄化するため、霊たちに囲まれながら叔父に抱かれる日々が続きます。
触手や叔父に犯されるたびトロトロになってアヘりまくる莢は、とてもじゃないけどツンデレ受けには見えません。
門地かおりさんの挿絵の影響もあり、ちょっと足りない淫乱受けにしか見えず…、ツンデレ受けを期待していた身としては物足りなかったです。
叔父さんは、普段はチャラいけど祓い屋としては一流で、実は莢のことも溺愛していて…みたいなキャラだと思いますが、こちらも残念ながらエロシーンで莢を犯す役割以上の存在感はなく、キャラクターとしての言葉や行動に印象に残るものはありませんでした。
エロシーンを1/5くらいカットして、もう少し日常会話なりエロの絡まない徐霊シーンなり入れてくだされば、もっと話に奥行きが出たんではないかと思います。
ラストの、想いが通じ合う前の二人のやり取りはまさに飄々とした大人×ツンデレでいい感じだったので、そういうシーンをもっと見たかったなと。
エロいのは大歓迎だし、骨董屋という舞台も含め設定は大変好みだっただけに、もう少しエロ以外の要素も掘り下げてほしかったかなという感想です。
あらすじを拝見して面白そうだなと思って読んでみました。
エロい!その一言に尽きるんじゃないでしょうか。全体の8割くらいは濡れ場なんじゃないの?と思うくらいイタしてます。エロさはかなりあるのですが、一つのストーリーとして読んだときに何とも物足りないものが…。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
攻めの征の、「祓い屋」という設定が全然いきてない。征が除霊するシーンは女性とキスするとか、霊に憑りつかれた莢の除霊のためにセックスするとかそういうシーンばかりで、「?」となってしまった。
受けの莢も、叔父に対して恋愛感情を持つのはおかしいことで、そもそも「叔父」ではないのでは?という葛藤もあって切ない設定なのに、常に霊に憑りつかれエチばかりしてるのでなんだかなあ、と。
設定はめっちゃ好みなんです。
禁断の恋に焦がれて、恋心が募るあまり霊に憑りつかれてしまう受け。
前世から受け一筋の、頼りがいのある攻め。
二人の情念が作り出した妖魔。
しかしエロの比重が重すぎて、それらの設定がいかされることなかったのが非常に残念でした。莢と征の一族の話とか、征の祓い屋としての活動とか、そういうものがもっと書き込まれていたら良かったなと思いました。
個人的に挿絵を描かれている門地さんてちょっと苦手なのですが、この作品の挿し絵は非常に良かった。私の好みが変わったのかな?
エロい表情が非常にツボでした。