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haruuri hanayome to yasashii namida
仁義なき嫁のスピンオフ的な作品です。
出来れば本編を少し読まれている方が良いかもしれません。
というのは、かなーり本編カップルが出張ってますので。
時系列的には『続・仁義なき嫁 2』の後辺りだそうです。
この評価、はっきりいってストーリーへのものではありません。
内容だけならば完全に萌×2でした。
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受けは大滝組が経営するデートクラブの男娼、ユウキ。
ホルモン剤を投与してまでも20歳前後の見かけを懸命に保とうとする、26歳の壮絶な過去を持った青年。
攻めの能見は元格闘家。
賭博騒ぎで表舞台から姿を消し、今は遠野組(大滝組の下部組織)の用心棒、30歳。
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デートクラブの客の性癖で、筋肉ムキムキ男に犯されるシチュエーションを演じたユウキ。
その相手が能見でした。そんな歪な出会いをした二人。
ユウキはずっと、大滝組若頭補佐の周平(本編攻め)に惚れていています。
自分を売り物以外の存在として見てくれていないことを知りながらも、時折抱いて貰えるだけで満足していました。
それは、周平が佐和紀(本編受け)と結婚するまででしたが。
ユウキには常連客からの身請話が出ていて、その客と昔の男、周平、そして能見の間でグラグラと揺れながらも、自分の将来に一片の希望も持たないユウキはただ時折もがきながらたゆたうだけ。
能見はユウキにガッチリ心を掴まれてしまっていて、憎まれ口も可愛くない行動もすべて「可愛い、可愛い」と言っております。
あまり小難しく考えない能見のような男は、ユウキのような色々考え過ぎて目端がきいてしまう子にはちょうど良いのかも。
本編でのユウキは、周平と佐和紀の間を邪魔するツンデレ美少年というような立ち位置でした。
能見は能見で、佐和紀に言い寄る筋肉バカとして書かれていた印象。
というよりも、本編にはしっかり筋肉バカと書かれておりました。
なので少しでも本編を読まれたことのある方は、今回この表紙には思い切り違和感感じられると思います。
『え?何このノーブル能見!まさかこのショタがユウキなの?』と!
や、本編をたとえ読んでらっしゃらなくても、この作品を読まれましたら頭をひねってしまうのでは。
申し訳ないのですが、完全に表紙イラスト失敗ではないかなと…
もしかして高月さんのこのシリーズをまったく読まれたことがないのではないでしょうか、このイラストレーターさん。
男×女の小説イラストを良くされているようなのですが、ユウキがあまりにも女の子子供ですし、能見がわたしのイメージというよりも作品のイメージからかけ離れすぎています。
この能見を見て筋肉バカと思う方は100%いらっしゃらないでしょう。
だって「おおきいだろ?」なんて子供みたいにアソコ自慢するんですよ、能見って。
もちろん高月さんご自身もOK出されたのでしょうが、いくらなんでも…
挿絵なしの仕事でも、きちんと内容を把握して頂きたいです。
内容は面白いですし、とにかくカップルを食うほど周平はさすがにイイ男で改めて惚れ直しましたが、とにかくこの表紙があまりにガッカリで評価を下げさせて頂きました。