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hyakunen no hatsukoi inu to hanakanmuri
異種間ゆえの切なさ、感情面での齟齬、すれ違い。
ワンコ特有の健気さ、一途さ、執着、そして独占欲。
それら全てがうまく融合していて、最高のケモ作品だと思いました。
あらすじに「人のかたちに変化できるようになった壱ノ護に夏生は身体を奪われてしまう」とありますが、前半のエッチは獣のままでした。つまり獣姦。
獣姦は実は苦手だったのですが、この前半の獣姦は激しく萌えました。
組み敷かれている受け(半妖)の憤りや虚しさ、複雑な感情が伝わってきて、切なくてたまらなかったです。
それと同時に、攻め(妖犬)の束縛と強引さにも悶えた。
ワンコだからこそ、その束縛と強引さも「自分勝手さ」と感じることなく、純粋に萌えられた気がしました。
攻めと受けがすれ違いもまた切なくて。
この先どうなるのか、どう落ち着くのかが予想できないのもよかったです。最後の最後まで、ハラハラしながら読めました。
途中、人間たちに対して本気で殺意が芽生えましたが(笑)、ラストも読後感も悪くなく、幸せな気持ちで読み終えました。
世界観、文体、キャラクター、萌え要素、全てが完璧だったと思います!
野原さんの初ファンタジーものです。人間の父と大樹の化身の母を持つ半妖の夏生と、夏生に拾われて命を救われてから夏生だけを守ってきた妖犬・壱ノ護の、夏生が自分の居場所を探すまでのお話です。
とにかく、壱ノ護の一途さと百年分の想いにキュンキュンしたし、夏生が好き過ぎてわけが分からなくなるほどのワンコぶりに萌えたしで、面白かったです。
ただ、夏生の母親が人間に殺されたり、夏生も人間の都合によって捕らえられたり、人間の身勝手さが目立つ場面ではイライラして胸が苦しくなりました。
夏生は、母親の死から、人間不信になっています。夏生自身も半妖のせいか全然年を取らないので1ヵ所にはとどまれなくて、父親亡き後は壱ノ護と共に放浪の旅を続けてきました。でも、安心できる自分の居場所や、人間との共存に人一倍憧れていて。
そんな時、川で妖に憑りつかれて溺れかけている青年を助けます。その青年は、今までの人間と違って自分を恐れないのが嬉しくて、急速に仲良くなります。
でも、壱ノ護は、夏生が人間と仲良くなるのを反対して。だから、その青年とコッソリと会うようになります。
そんなある日、壱ノ護が留守の間に、弟を助けてほしいと言われます。人間の里に行くのは危険だと思いながらも、初めて頼られたことが嬉しくてついていってしまいます。
そこで、待ち構えていた村人達が、夏生を神と崇めようと呪詛を用いて捕まえるのです。壱ノ護に助けを呼ぼうにも、護符の力でさえぎられて…。
壱ノ護が犬だったせいか、夏生と意思の疎通が上手くいかなくて、2人のすれ違いが切なかったです。夏生は、壱ノ護が自分の傍にいるのは父親の命令のせいだと思ってるし。一方の壱ノ護は、夏生が怒る理由や自分から離れようとする理由が分からないし。
だから、夏生が捕まった後に無事に再会できてからの、2人の気持ちが通じ合ったのに嬉しくてキュンとなりました。
言葉もたくさん覚えて夏生に甘いセリフを言う様子や、プレゼントをしたがる壱ノ護の溺愛ぶりにニヤニヤします。夏生も、壱ノ護と初めて離れたことで大切さを実感して、自分の居場所は壱ノ護の傍だと気付けたのが良かったです。
番外編で、安住の地を見付けて、2人で幸せそうに暮らしてる様子に胸が温かくなったし、夏生と母親のエピソードもホッコリして好きでした。
ちなみに、最初の方の2人のエッチは壱ノ護が犬のままで、エッチで壱ノ護の妖力をもらうという設定も萌えました。
驚愕の面白さです。
お話を作るのに大変苦労されたとのことでしたが、いつも通りよどみのない文章で、安心して物語の世界に入り込んで行くことができました。
上橋菜穂子先生の『狐笛のかなた』を彷彿とさせるような、どこか懐かしく牧歌的な雰囲気です。
迷いの多い難しいキャラと評された夏生ですが、取り込まれるばかりで取り込むことができないという性質にも、半妖という存在ゆえの孤立にも、壱ノ護とじゃれあう(本人は遊んであげているつもり?)場面でみせる蕩けるような愛情の発露にも、全てに萌えました。言わずもがな壱ノ護にも終始萌え、ふたりの関係性にも激しく萌え、ちるちるレビューにある「萌×2」評価はまさにこの作品のためにあるんじゃないかと思うほど萌えました。
これからも野原先生の作品に注目し続けていきたいと思います。
BL小説としての萌えや切なさもありつつ、昔ばなしを読んだような不思議な読後感の作品でした。
半妖の夏生は半妖ゆえに人間離れした美しい容姿を持つ青年です。しかし、人間とは異なる時の流れに生きる彼は孤独で、唯一こころを許せるのは長年一緒に旅をしている妖犬の壱ノ護だけ。人間への愛憎や半妖として生きる運命への哀しさに疲弊する夏生を守り、癒そうと、壱ノ護は全身全霊をかけて愛情表現します…ワンコなりに。ある日、二人を引き裂く出来事が起こってしまい――…というお話です。
夏生は存在感がどうにも儚く、長い年月を生きていく彼を思うととても切ないのですが、壱ノ護が変わったように夏生も精神的に強くなったようで嬉しかったです。
二人、いや一匹と一人の初エッチはなかなか衝撃的でしたが、壱ノ護の過剰な愛情が伝わってきたので嫌な感じはしませんでした。
途中で辛い展開はありますが「いつまでも仲良くくらしましたとさ。めでたし、めでたし」と締めくくりたくなるような作品でした。
なんでこの本が手元にあるか、毎度のごとく わからず。
犬好き なんで、まいっか と思い、何の予備知識もなく読み始め。
なんだろう。攻めさん(妖犬)のしっぽの名演技により
わんわんサーカスなみにかわいく、
また 言葉たらずというか
言葉が正しく使えてなくてめっちゃ可愛いんですけど
それより、せつなさ、憤り、悲しさの方が勝ってしまった。
人間の身勝手さに対して。
ちょっと信じかけた「人間」に裏切られるようなことをされて
妖の部分が反応して、封じ込められてしまうハーフ妖の受けさん。
私も凡人なんで、きっと登場する人間たちと同じように
「自分と異なるもの」を排除しようとするんだろうなあ と思ったら
悲しくて悲しくて。
裏切った人間さん兄弟が改心して、少ない食料から差し入れたり
するんだけど、最初の裏切られたところが悲しすぎて
ダメだったー復活できなかった。
作者が伝えたかった主テーマではないはずなのに、
変なところに反応しちゃった。
それでどうしても神にできず 萌2.
受け攻めは確かにハピエン になったんだろうけど
なんだろう、もうちょっと人間との関わりの部分で
救いを多めに見せてほしかったなあ という気がする。
せつないのが大丈夫で、犬好きな人なら読んでもいいかも。
王道だと思うけど、全体的に せつないトーンてんこ盛り な印象です。
簡単にあらすじを読んだだけで、思わず表紙買いしてしまった作品です☆
愛おしい表情で抱き合う2人が本当に美しくて素敵♪
とにかく、ワンコの可愛さに萌えに萌えてしまいました*´ω`*
妖力を得て、クマほどの大きさになった山犬の壱ノ護。
常に妖力を身にまとい、周りを威嚇し続けているような壱ノ護なのに、夏生に甘える時の仕草がひたすら可愛いんです☆
じゃれ合う2人の微笑ましさったらもう、本当に萌えまくって悶絶レベルでした♪
ただただ一途に夏生を想い、守り、夏生に害を及ぼす存在を絶対的に排除しようとする壱ノ護。
その執着は時に度を過ぎてしまい、夏生の逆鱗に触れてしまうほどなのですが、壱ノ護にはなぜ夏生が怒るのか理解できないんですよね。
だって犬ですから。
自分はただ夏生を守りたいだけなのに…。
夏生も壱ノ護の気持ちを理解しながらも、自分たちを迫害する人間への憧れを捨てきれず、それを邪魔する壱ノ護に怒りをぶつけてしまうんです。
その気持ちのすれ違いがとても切ないんですよ。
でも、そんな時も、壱ノ護の夏生への一途な想いが夏生の気持ちを溶かすんですよね。
壱ノ護のストレートな愛情表現に、何度も涙しそうになりました。
身勝手な理由で2人を迫害し、引き離した人間たちには怒りでハラワタが煮えくり返る思いをしましたが、ボロボロになりながらも再び巡り合い想いを通わせた2人には心底ホッとして心を打たれましたね。
一度引き離されたことによって、お互いの愛情を確かめ合ってより甘さを増した2人。
壱ノ護は今まで以上に夏生を甘やかし、夏生は甘やかされることで幸せを噛みしめる。
そんな2人の様子に、これから先も2人でより愛情を深め寄り添って生きていくんだなと思えて、こちらも幸せな気持ちになれました。
やっぱり、本物のワンコの一途さにはかなわん!
そう思わせてくれるお話でした☆
ま、いきなりの獣姦にはビックリしましたけどね(笑)
ワンコのワンコ感が半端なかった。これは犬好きな方はたまらないんじゃないでしょうか。私は特に犬が好きなわけではありませんでしたが、そのまっすぐに夏生に向かう気持ちに萌えました。
人間との関わり合いに関しては、半妖の夏生としては辛いことが多く、なかなかかわいそうではありました。過去の回想シーンは必要な部分ですが、辛いなと思いました。
個人的には、獣姦で感じるシーンがあったらもっと萌えたんですけどね。そこはなかったですね! 獣姦はあったのにね。残念です。
半妖と人型になれるワンコのファンタジー物。
性格もそのまんまワンコでとにかく受けを守るために必死で言葉足らずな攻めが可愛かったです。
最初は可愛いとか愛おしいとかも全部食いたいって言葉で表現してました。
2人が離れ離れになってしまったシーンが切なくて切なくて。。
お互いにボロボロになってしまって、それでもやっと巡り会えた時には思わずウルっと来ました。。
色々事情はあるにせよ、受けに助けてもらったのに恩を仇で返すなんて、人間はなんて酷い奴らだ!とメラメラしてしまいました。
半妖で寿命が長いからか、最初から最後までそこはかとない孤独感が漂っているのですが、どうか2人には幸せになってほしいです。
長いお話でした。妖ものです。
本物の犬攻めですね。
犬攻めや人外も萌えるのですが今作はなぜかそこまで萌えられず。
お話としては山あり谷あり夏生と壱ノ護の関係や変化、山暮らしや危機を脱したりとてんこ盛りなお話です。
壱ノ護が夏生を主人と思ってないと言ったことに夏生がとても傷ついていましたが、夏生は壱ノ護の命であり全てだったんですね。
そして相手を求めて切なく甘い気持ちをお互いが相手は持っているだろうかと思うところも良かったです。ちゃんと持ってましたね!
なぜそこまで萌えられなかったかと考えたら、元が本当の犬で人の姿になっても中身は犬過ぎたところでしょうか。
健気で夏生の望みを全て叶えたい甘えたい喜ばせたい食いたいところも犬寄りで。それはいいのですが、夏生が言葉や全てを壱ノ護に教えて覚えていくのですが、やはり犬か子供を相手にしているように感じてしまって。
壱ノ護がもっと人間らしかったら違ったんだろうなと思います。
短編では嫉妬しまくりだったので壱ノ護の愛を感じますし、可愛いという言葉を覚え使ったり、夏生を飾りたがったり良かったです。
犬攻めが犬過ぎたのがちょっと自分には合いませんでした。せっかくいいお話なのに残念です。
攻めがワンコと聞いて、一体どういうことなのか…と思いながら
読んでみたところ、なるほど。これは犬、です。それ以上でもそれ以下でもなく、
本当に犬なんです。
夏生(木の精と人間のあいの子。長生き受)と 一ノ護(いちのまる。山犬攻)
は、一人と一匹で生活している。
一ノ護は妖力をもっているので人間に化けることもできるが、人間嫌いのため基本犬型。
あまり人間の言葉も介さず「なつお、もういちど」なんて舌ったらずな感じ。
たまに狩った妖怪の妖力を夏生に分け与えるために、えっちをして精を注ぎ込む
といった具合。主に犬のままやらかします。
この二人が主人公ではあるのですが、ストーリーは盛り沢山です。
夏生の両親が存命のころ~死亡するまでの思い出や、友人太一との出会い~村との確執など、
単行本一冊にまとめるにはちょっと気負いすぎている感じでした。
全体的にシリアス調です。Hシーンはおもにわんこ攻からの強姦に近い形のものはたくさんなのですが、イチャイチャラブはほぼないので、寂しいものがありました。
太一という人間のライバルも出てくるので、夏生が一ノ護に惹かれていく表現がもう多くちょっとあれば、納得しやすかったかな。
犬の表現は本当に秀逸で、犬を飼ったことがある人なら確実に、「分かるわ~こういうしっぽの振り方するよね!」
となること請け合い。