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shirayukihime no mezame
お仕事BLです。そして個人的に大好きな上下の攻防戦でもあります。
アメコミのオフ会で知り合った攻めに惹かれた受けが、あの手この手で落とそうと奮闘し、いざベッドインとなったら自分が押し倒されて…という展開です。
まず受けが仕事が出来て勘のいい自分に自信があるタイプです。その上なんだか可愛げがあり、人に好かれるので人生思い通りみたいな。
そして攻めも仕事が出来る大人の男性で、思慮深くしたたかなタイプです。
こんな二人なので、お仕事描写がかなり楽しめます。自分の仕事にプライドを持って働いている男性は本当にかっこいいですね。
そこに上手い具合に二人の恋愛も絡んで来ます。そして、なんといっても上下の攻防戦が非常にもえます!
狙った獲物は落とせる自信満々で今まで相手を抱いてきたのに、守備よくベッドインになった時に押し倒されて慌てふためく受けが、本当に笑えます。攻めに惹かれているけれど、抱かれるのは嫌だ。でも離れるのも嫌だと葛藤する受けにキュンキュン来ます。そして腹を決めた受けが抱かれるのですが、今まで攻めて来たとは思えない初々しく可愛らしい反応をしてくれて、身悶えちゃいました。
また、普段は落ち着きのある大人な攻めが「いい加減にしなさい。この状態は私もつらいんです。」と切れ気味に我慢も限界を訴える所にも非常に萌えました( ´艸`)
落ち着いている大人らしい攻めが、最後の方で意外と余裕が無い所を見せてくれたり、逆に鼻っ柱が強く生意気な所のある受けが寛容な所を見せてくれたりするのも意外性があり、とても面白かったです。
私の持論で受けいれる方が寛容だと思ってますが、この二人は正にそんな感じでした。
ものっ凄く!面白かったです!
若く美しく、仕事もできて何事にも自信満々な公央が、趣味のアメコミのオフ会で出会った姫野にロックオン!
姫野は公央より10才以上年上で、一見地味だけど上品で、洗練されていて、大人で、何より『限られた席』に進むべき運命を持っている…それが分かるのは自分も『選ばれし男』だから。なんていう一種傲慢な思考回路でラブ・ハントを仕掛けるべくグイグイ行動していく。人脈をフルに利用して姫野の仕事ぶりを見学しに行ったり、食事の約束を取り付けたり、極め付けは姫野のマンションの下の階にお引っ越し。姫野をオトす、その狩りのための行動力たるや…
しかし!姫野が応じるんですね〜。公央の思惑とは違う形で。
そう。公央が攻め込まれちゃうんです。
そこからの公央が面白い。仔ウサギちゃんみたいに萎縮してしまって。姫野は相変わらず大人で、公央は受けになることを恐れながら心ではもっともっと、と惹かれていく。
というわけで、上品で物静かな「白姫野」と、公央の身体を煽り心を奪う「黒姫野」にグラグラと翻弄され溺れてしまう公央が描かれるわけですが、この二人の恋愛模様というかある意味バトルと、姫野の有能さを通しての「お仕事BL」の面白さはもちろん、私がもっとこれ読みたい!と感じたのは、二人の馴れ初めでもある「アメコミ」、なんですよね。
黒髪に黒い瞳で白い衣装を纏うザ・スノーと、幼馴染ながら魔女の魔法で悪に堕ちたブラック・ハイネスの物語…彼は対照的に黒ずくめの衣装で髪と瞳はプラチナブロンドと美しい。
私はこの物語が凄く読みたくなったんです。鳩村先生、ブラック・ハイネスxザ・スノーでファンタジーBL書いてくださらないかな〜、なんて。
さて本編ですが、ラストに素敵なHシーンがあります。ハントではなく、攻防でもなく、お互いが求め合う…生意気で天狗だった公央が大人になりますよ。
面白かったです…!
個人的に好みの萌えとはちょっと違ったので評価は萌え×2なんですが、
読み物として何度も認識のバグを起こしながら読み進めるのがホンット楽しかった。
ポジション争い的な楽しさもあるのでネタバレ無しが面白いかな?
でも私は攻めと受けを知った上で読んだのですね。
ちるちるの記事で"白雪姫攻め"とみてなんじゃそりゃ?と興味を持ったのがキッカケでしたので。
だから白雪攻めがどんなものなのかを楽しもうと読み始めたわけです。
表紙を見てちゃんと攻めと受けを正しく認識していたハズ…。
だけど読み始めから受けは攻めにしか見えず、
白雪姫攻めは受けに回る方が違和感がない。
ゆえに…
「あらあら、少々傲慢な年下攻めね。可愛いじゃないの」→「はッ!!(゚Д゚)違う!これは受け!!」
「あー紳士的なノンケイケオジが年下ワンコに食われ…」→「はッ!!(゚Д゚)違う!これは攻め!!」
と何度も起きるバグを修正しながら読み進めました。
でもエッチする寸前まで私の脳内バグは治らなかったw
これが個人的にとても新鮮で面白かったです。
元攻めが受けに回る過程が好きな方はハマる気がします。
逆に攻め受け固定で読みたい人は要注意かな…;
またポジション争いだけでなく、
賢い人同士の冷静な判断と駆け引き的な会話も魅力でした。
(受けは若さ故の少々傲慢さが見えますがご愛敬w)
踏み込みすぎない大人同士の会話から恋愛に発展していくのが良かったです。
結局白雪姫攻めがなんたるかはわからなかったけれど、
怜悧で芯が強くて穏やかな雰囲気を纏いながらも、いざというときに有無を言わさない圧が◎
受けは"受け"という言葉が似合わないぐらいの攻めオーラでギラギラと尻を狙ってたのが◎
攻め×攻めって雰囲気とは違うのですよ。
受け×攻めなんです。
攻め(正確には受け)が尻を狙われた時の怯えっぷりとか、
挿れられるのにビビってコソコソ避けてたのとか、
なんかもうね、ちょっと情けなくてw
かつてネコに偉そうにしてきた報いがココに…w
そういうところも見所かなとおもいますヾ(*´∀`*)ノ
口絵のカラーイラストもですが、表紙イラストがすごく雰囲気が出ていて素敵でした。
1冊すべて表題作で、公央(受け)の視点でストーリーは進みます。
公央はアメコミのオフ会で知り合った姫野(攻め)を落とそうと考え、あれこれ画策します。それは功を奏するのですが、いざベットインという波面で姫野は公央を抱こうとして、予想外でビックリ!という話です。
白雪姫に例えられる姫野が攻めというのが面白かったです。ベットでは豹変という程でなく、「目覚め」というのが見事だと思いました。王子である公央も受けに目覚めたわけですし。かといって、姫野を抱くのをすぐに諦めたわけじゃないのもまた良かったです。
そんな感じで内容は面白かったんですが、うわぁぁー萌えた!という風にはならなかったです。淡々と読んで、うん、面白かった、という感想になってしまいました。なぜなのか自分でも分からないのです。
自分が入れる入れないで揉める所が良かった。自分がリードするのが当然と思ってたら、攻めの方がもっと攻めだったんですね。
受けの人がぐいぐい押しすぎで、受けが攻めにアピールしている所を読むのが苦痛でした。押せ押せな受けは嫌いではないのですが、少し傲慢すぎる印象でした。特に、同じマンションに越して来たのには驚きました。そこまで、する…かな?と。勿論、お話ですから何でもアリだと思いますが、これが実際に起こったら、相手は少し怖いと思うのではないかと。自分に好意を向けてる人がいて、自分も満更でもなく、これからこの人の事を知っていこうと思ってたら、なんか下に越してきてたー…!もしかしてストーカー…?と、特に今の世の中、思われてしまいそう。
受けが好きな気持ちを前面に出してて、攻めも丁寧に対応してくれてたから、上手くは行きましたけどね。