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approach
月村さんの2001年の作品。
今では高校生という設定は通らないことが多いと聞きますが、このくらいの年代だとまだいけたようです。
個人的には寮物の上級生×下級生という設定はものすっごく好みなので、今回のこの評価にはわたし自身もガックリきております。
設定自体、キャラ自体(攻めの)も好みなのに…
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受けの智里は教育実習生からの強姦未遂により、父親の転勤を機に寮のある櫻が丘学園へ編入。
しかしスキンシップが苦手なためにストレスの多い生活を送る、高校二年生。
攻めは前生徒会長で寮長の廉、高校三年生。
見目も面倒見も良くフットワークも軽いため、学園内でも人気の高い存在です。
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ふざけていて軽く見えるのに実は…という攻めは猛烈に大好きなんですが、この作品ではそれをほとんど智里の友人の健吾が序盤ペラペラと説明してしまいます。
これでかなり面白みが減りました。
小説で第三者による説明調の会話文が多くあると、漫画よりページに余裕があるんだから当人の行動やそれを読んだ読者へ少しは読み取りをまかせて欲しいと思ってしまいます。
もちろん筆者さんは間違えず伝えたいという気持ちがおありでしょうが、読んでいるとあまりに面倒くさい。
これは15年以上前の作品ですから今の月村さんとはまったく違うとは思いますが、異様にその辺りが気になり楽しむことが出来ませんでした。
その後ストーカーとして現れる教育実習生のくだりも、なんでしょうねえ、多分今の月村さんの文章ならば問題ないのでしょうがどうにも素人臭い。怖くない。
先にも書きましたが、とにかく設定が大好きでどストライクなためによけい文章に違和感を感じてしまいました。
昔の作品にあまり低評価をつけるのはフェアではないかもしれませんが、今回は萌よりの中立で。
面倒見のよい寮長×訳ありでツンデレなな転校生。
何かと世話をやいてくる優しいけど飄々とした寮長・廉が苦手と言いながら、その気遣いに次第に信頼を寄せていく下級生の由井。
でも素直でないので、いつも憎まれ口ばかり叩いています。
寮が舞台のお話としてはスタンダードな組み合わせだと思いました。
由井は前の学校で教師に襲われ転校し、今も人から触られるのが苦手というトラウマを持っていて、それが周りにばれてしまうという展開も、BLとしてはセオリーをふんでいる気がします。
寮ものが好きで、やはり寮長は面倒見がいいのが好き!という方には楽しめるのではないかと思います。
私はこういう舞台が寮で、上級生×下級生で、上級生がかっこよく守ってくれるという設定が大好きなもので、すごく楽しませて頂きました。
お話はある程度は先の読めるものだし、由井もちょっとツンツンしすぎじゃないかとも思うのですが、由井のトラウマからくるツンツンさも理解できるし、何より廉がかっこよく守ってくれるところがよかったです。
前半は二人がくっつくまで、後半は付き合ってからのお話。
少し気になるのは、男性に襲われたことがトラウマになり、ホモと言う言葉を聞くだけで過剰に反応する由井が、結構早い段階で廉を好きになっていること。
ゲイかどうかが書かれていなくても、相手を好きになっていく過程が自然に書かれている作品もたくさんありますが、これは由井がゲイだとも書かれていないのに、どのあたりで廉に恋愛感情を持ったのかな?信頼のできる先輩だと思ってるとばかり思っていたので、いつの間に??という気分に若干なりました。
後半は高校を卒業した廉と、毎日会えなくなってネガティブになり、すれ違の多くなるお話。
すれ違いと言っても由井が一方的に、待ち合わせに遅れただけで廉が自分との関係に飽きてきたんじゃないかとか、女性から着信があっただけで浮気してるんじゃないかとか、思考がちょっと女性チック^^;
でも廉は寛容な彼氏だと思います。ちょっと感動しました。
廉が寛容なのは、由井が男性につきまとわれ、襲われかけたトラウマから、相手に思いを押し付け過ぎると気持ち悪い、嫌われると思い込んでいて、そのために言いたい事を言えない、恋愛に淡泊なふりを無理矢理している(無理してツンデレを装ってる)とちゃんと理解しているからなんですね。
廉が彼氏で、由井はかなり救われていると思います、本当に。
由井は由井で、ちょっと女々しいネガティブ思考はどうにかならないものかと思いますが、裏にあるわざとクールなふりをしようという気持ちは裏をかえせばかなり意地らしい気もします。
普通こんなにしてもない浮気を疑われたら怒りそうなものですが、この健気さがやはりかわいいから許してしまえるのかも。
由井が周囲から女子高生とかからかわれるくらいかわいいので、女の子ぽいのは駄目というかたには少し苦手に感じるかもしれません。
私は由井がもう少し男の子ぽくてもよいんじゃないかとも思いましたが、これこそ王道の寮もの!て感じの作品に出会えたのは嬉しく感じました。
王道の寮ものがお好きな方に、是非是非おすすめです。
学生寮モノは面倒見のいい寮長とくっつくパターンが多くて、
この作品も例に漏れずそうでした。
しかも、強姦未遂にあったトラウマで接触恐怖症持ちで、
寮長を慕う生徒による嫌がらせ...
まさしくどこかで聞いた寮モノシリーズと同じですねww
でも、月村さんの他の作品に比べたら、少しエチ描写が詳しくて、
あぁ月村さんがソーローなんて書いちゃダメ~!!と思いつつ、
やけに興奮してしまいました★
どの作家さんの作品でも寮長は気がききすぎて、受にベタボレ。
受はネガティブ思考で、変にプライド高くて意地っ張り。
さらに、今回の主人公の智里は女子高生と見紛うばかりのかわいらしさ。
友達の健吾(副寮長)・山崎と3人揃っておチビ女子高生らしい...
イマイチこの設定が好きじゃないんですが、月村作品のほのぼのした
雰囲気ではそこまで拒絶反応はないかも?
あと、智里のトラウマの原因である吉井が再登場することは予想
出来てましたが、助けに入った廉のタイミングがテレビドラマ並みに
良すぎ!とちょっとウケつつ、やっぱりヒーローの登場はこうでないと!
とキュンとなりました。
「週末までの距離」
この話はひたすら智里のカン違いとマイナス思考のおかげで、廉が気の毒
なお話でした。
智里の幼い意地っ張りで強気な発言に何度イライラしたことか...
トラウマ持ちで、男子寮という狭い世界しか知らない智里には
大学生の付き合いが理解出来ないんだろうなぁ~とは思うんですけどね。
最後は廉の大きな愛でもちろん無事円く収まりました。
それより、この話で最も萌えたのは、まさかの山崎×健吾カップル!
↑の作品を読んだ時点ではこの2人は女子高生なんです。
なのに、数ヶ月後の1学年進級したこの話では、後輩の山崎が身長も
伸び、見た目も男らしくなってるんです!!
そして、寮長(健吾)と副寮長(山崎)となった2人は同室となり、
愛を育んでるってわけですww
これにはビックリしました~!!
無類の女好きの健吾と、廉を慕っていた山崎のカップルですから~!
かわいいけど気の強いツンデレ健吾と、急成長著しい年下攻の山崎の
カップルの後日談の方が気になるところですwww
ある意味、BLらしいBLで、受けの後ろ向き思考と、攻めの前向きっぷりが、とっても青春していて悪くなかったし、けっこう好きな一冊です。脇キャラが、気がついたらくっついていたのも、いかにもBLでした(笑)
受けのグルグルしたマイナス思考を我慢できれば、楽しめるんじゃないかと思います。わたしは攻めの明るさ、ポジティブさで、なんとか我慢できた、楽しく読めたという感じでした。
絵も話に合ってました。
「believe in you」に負けない位マイナス思考を持った受け子ちゃんのお話。ある事件が元で心にトラウマを負った主人公(受)が攻の愛によって傷を癒やしていくというストーリーなんですが…そう、「believe~」とかなり設定がダブってます(笑)でも、上記と決定的に違うのが攻キャラの性格!!ここの違いで私はこちらの作品を神評価にさせて頂きました。
前の学校で教育実習生から強姦未遂を受け人に触られる事を極度に怖がるようになってしまった智里(受)。転校先の寮で寮長を務める人気者の廉(攻)に最初こそ反感意識を持っていたものの、彼の人となりを知るうちに次第に彼に惹かれていく。けれどストーカーと化した元教育実習生から脅迫めいた手紙を送りつけられた事により恋心を自覚した自分とその男と重ねて考えるようになり、それが結局智里の最大のピンチを招く事に。けれど!!そこはお約束(笑)廉の救出劇によって当然難を免れました。そしてこの時の廉がまぁ本当格好良いったらなんの!!高3とは思えない機転と立ち回りで読んでてスッキリ爽快&大悶絶でした(笑)
しかも、その後の救護室でのやりとりに更に萌えさせて頂いた!!優しくするだけじゃなく駄目な時にはきちんと叱れる(廉の場合、多少言い過ぎ感はあったが)攻が大好きです~≧∇≦
後日話も凄く良かった!!智里は相変わらずジメジメ悩んでばかりで少々ウンザリ気味な所もあったけど、それを清算するだけの廉の格好良さで充分補えました。初Hシチュエーションも私の中では指3本に入る位大好きな作品。エロ度は薄いけど(でも月村さんにしては頑張ってる方だと思う)、とにかく廉の言葉や仕草に萌えた萌えた(笑)夏乃あゆみさんのイラストもストーリーに凄くあってて、私の宝物の中の一冊です^^)
因みに今回の作品の私的名言は、トラウマを持つ智里に怖い思いをさせまいとなかなか手を出せずにいた廉に対して智里が言った言葉…
「…嫌われる以外、廉先輩になら何をされたって怖いなんて思わない」
その後廉が「すごい殺し文句だな」と言ってたが本当に納得。
私なら絶対思いつかない(笑
とにかく台詞回しと手代木廉というキャラが光ってた作品でございました^^)
前半大好きです。
主人公は、強姦されかけた過去のせいで接触恐怖症にかかってる高校生です。
寮制の男子校に転校し、そこで出会った明るい寮長に、最初は反発したものの、少しずつ少しずつ惹かれていく。
繊細で優しい心理描写が、切なくて心地よかった。
後半が微妙でした。
『マイナス思考しすぎて、不必要な嫉妬して、ドツボにハマっていく主人公』がツライ。焦れったい恋やすれ違いは大好きなんだけど、マイナス思考でドツボにハマる展開は好きになれないんだよね…このあたり微妙な匙加減で、前者と後者のはっきりした違いをうまく説明できないんだけど。マイナス思考でも好きな小説はあるし…うん、説明は難しい。
月村奎さんの小説は、エロが少なく、ストーリーで勝負かけてくる(?)のが好きです。
エロは嫌いじゃないんだけど、不必要なエロシーンには食傷ぎみで、『またファンサービスかい』と思ってしまうようになってしまったw