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threesome
短編から始まった作品とは知らず、こちらのみを読んでしまった
悪いお仕事について勉強になった
気をつけなきゃな
お仕事関係の大きな山場が終わったところで(やめてよ?ちょっと、それはやめて欲しい)て展開になって、結果泣いてしまった
泣いたよ
辻もキツかったね しんどかった
3人の絡みに関しては、そうなの?その子とそんなんしても変わらない関係でいられるの?って思っちゃうけれど、もう半年もそうならまぁ良いんですかね?
ずっと3人ってんじゃなきゃ何かが起こるってことになっちゃうから、ずっと3人で良いのか??
女とももう遊ばないんだろうか???
エロティカとスリーサムどちらも買って満足して積んでましたが、文庫版発売を機に読みました。
エロティカの短編、10×3の続編。
ちるちるさんの作品インタビューによると編集者さんが、榎田尤利先生を口説き落としてこのお話が生まれたらしい。担当編集者さん、グッジョブです!ありがとうございました。こんな素敵な作品が読めたのは編集者さんと生み出してくださった榎田尤利先生のおかげです。
やはり、榎田作品は素晴らしい。
人間の描き方が秀逸。
単なる3Pでエロエロしてる話じゃないんですよ。
闇社会に巻き込まれてしまったお人好しの青年と出会ってしまった事からややこしい事になり、果てはなんとも言えない事態になっていきます。
まさかでしたが泣いてしまいました。
ヤクザの組長である辻さんは、モテモテで女遊びも派手で親分の愛娘に手を出して修羅場迎えた事もある魅力的なオトコなのですが、女だけでなくオトコにも惚れられちゃうんだな。
全てのトラブルは辻さんが愛され過ぎる事、それによって嫉妬が生まれてしまう。
性愛の意味でも情愛の意味でも。
作中で出てきたサザンオールスターズの[いとしのエリー]の歌詞についてつい検索しちゃったらさらに泣けてきたよ。超有名曲だけど、割と歌詞聴き流してしまってたから改めて読んでみると話の流れと相まって泣けた。
作品の大きな流れで泣かされ、プレイシーンは昂まるエロス!最高です。
3人のバランスもとてもよい。
顧問弁護士・舎弟(この2人は、叔父と甥の関係)とヤクザの組長の攻め2受け1
舎弟の菊池が若くてちょいおバカな犬みたいなのに巨根ってのが面白い。大き過ぎて尻が壊れそうだからってずっとお預け喰らってる不憫な子。大きけりゃいいってもんでも無いんだな〜。でも今回菊池に辻さんからご褒美が。
弁護士の財津は、メガネのインテリで卒無くスマートかつSっ気たっぷりにプレイをリード。
もう、色っぽいシーンの3人堪りません。
今回、ティアドロップ型のコックリングが出てきます。どんなの?ってこちらも思わず検索して納得。雫型の丸い部分を球と竿の根元に装着して尖ってる方が後ろ側になるようにすると会陰部が圧迫されるというシロモノ。BLで初めて出会いましたよ!
シルバーでスタイリッシュ。実際に装着してる姿見てみたいな。
辻さんが2人に責められて快楽に翻弄されてる姿が割と長丁場で描かれているので読み応えありです。
快楽主義ゆえ異性愛者なのに、3人での関係を続けてる辻さん。時折、冷静にこんなところをしゃぶってるなんて以前なら考えられないなって思いながら夢中になってるのがいい。
愛を気安く受け入れられない辻さんをいつまでも2人で癒して愛してあげて欲しいな。
threesomeという言葉を知らずに手に取りました(苦笑)
Google先生に聞いてそういうことか〜って。
で、予め?eroticaは読んでたので、彼らの立ち位置はわかっていたんですが、、、
あの短編から長編につなげる、榎田尤利さんの力量を見せつけられた感じ。
あとがきにもありましたが、この辻という人物、暴力団の組長でありながら、暴力をコントロールする。彼の可愛さが、獰猛さが、優しさが、、、魅せられました。
お話自体はネタバレしない方が良い感じなのであまり触れないですが、この三人の関係が昇華されて描かれているような、そんな気がしました。
弁護士の財津とバカな舎弟の菊池、彼らを相手にする辻。なんてバランスなんでしょうね。辻を取り巻く周囲の人間との関係がさらに三人の関係を浮き彫りにするような。
ただ、、、小説だから良いのでしょうね。現実に側にいたらイヤかも。
あと、円陣闇丸さんのイラストがまた、良いんです。辻がもう、男前で、カッコいい。目の保養!
エロに関してはこれでもか!というくらいにエロい(笑)榎田尤利さんってこんなエロを書く人だったのか?!と思ったくらいです。「永遠の昨日」「犬ほど素敵な商売はない」に続いてコレもKADOKAWAから出るそうですが、その二作とはまた違った味わいのお話ですね。だんだんエロくなる?(笑)
書き下ろしが入ってたらまた読みたくなるなぁ。
萌2に近い萌評価です。 辻堂組というヤクザ組織を舞台に繰り広げられる壮大な痴話という感じで、裏社会ものらしく抗争などで殺伐としていない雰囲気が新鮮でした。縄張り争い、跡目争いは抜きにして、純粋に色事を楽しんでいるヤクザ達を拝みたい、という気分の方にはぴったりだと思います。
メインの攻めである財津と菊池以外にも、側近の櫛田や街で下心から助けた少年・レンに至るまで、悉く辻という男に惹かれてしまうのですが、その説得力に関しては少し描写が足りなかったかなと。組や辻に深く或いは長く関わってきた財津や櫛田は分かるのですが、菊池やレンの崇拝ぶりには少しBLファンタジー感があったように思います。ただ、濡れ場の描写はさすがで、口調は最後までヤクザのトップとしての傲岸さを保ちながらも、被虐的な行為に酔い痴れる辻のギャップに魅了されました。
全ての濡れ場が3Pなのですが、どれも素晴らしいです。3Pだからこそできることを練りに練られているのでは、と思うほど官能的な描写でした。
3Pの大きな目的は攻めの竿が1本から2本になることですが、この小説はそれだけではありません。
1本増えた竿に重点を置いたプレイではなく、2つ増えた手、1つ増えた口・舌そして言葉を大いに活用したプレイです。まさしく"攻め"を1つ増やした3P内容でした。
描写の仕方も、何をしているか/されているかを細かく客観的に描き、読者に現場の想像を緻密なものにさせてくれます。
そして攻め2人により、受けがどのように高ぶっていくかを抽象的でありながら、受けが感じていることを鮮明にイメージさせる素晴らしいものでした。
物語が進むにつれて、受けの体が攻め2人によってどんどん変化させらていくところも胸を熱く滾らせます。
エロを題材にした『erotica』から続く3人の淫らな関係を、満足いくまで堪能できました。3Pだからこそ描ける淫蕩さを是非。
短編集で読んだ後、楽しみにしていました
皆さんの感想にもありましたが大きい事件よりも3人でのラブラブシーンが多い印象です
エチシーンがエロくて良かった〜
受けの辻さん、エロエロしいのに侠気あってモテるのわかるわーってなりました
攻めですが私は基本的に大人の攻めが好きなので短編の時は敬語攻めのこちらが好みでした
反してもう1人の攻めはワンコ攻め、こちらはあまり普段から惹かれないので今回もそんな感じで読み進めてたのですが……
意外なことに、ワンコ攻めの方が良かった
こっちの攻めの方が大人なんですよね
だって我慢してる、肝心なことは待て、してます
健気な攻めって感じ
もう1人の敬語攻め、こちらは何というか大人なくせに受けに対して狭量www
いや、通常のケースならいいんですけど3人ならねぇ……
大人の余裕が欲しいもんです、嫉妬しすぎ
しかも、いつも最後までしてるのは自分の方なのに初めてのワンコ攻めのターンに邪魔しないでよって思いました
余裕ないのはいけませんよーwww
全体的に面白かったですが、全体的にいつもより軽め
サラッと読めて面白かったです
「erotica」未読で、先にこちらを読んでしまいました。
榎田尤利さん作品を久々に読んだのですが、榎田さんってこんな作風だったっけ…?というのが第一印象。
ヤクザの世界が舞台であるという事を抜きとしても、甘さを排して、暴力描写なども淡々と、エロ描写すらかなり客観的に書かれているように感じました。
主人公はヤクザの幹部・辻。
舎弟でイヌの菊池。
上部団体和鴻連合会の顧問弁護士・財津。 (菊池は財津の甥)
辻が和鴻の会長の娘と肉体関係を持っている事を掴んだ財津が、辻に菊池との3Pを持ちかけた…
そんな3人の関係と、振り込め詐欺グループとの敵対関係が二本柱で語られる展開なのですが、まず3Pの方、若い菊池がクールな辻に心酔して、何もかも捧げ、何を命令されても従う、そして辻を愛するのはわかるとして、財津の馴れ初め的なものは全く描かれてません。
財津の執着、なぜ菊池も入れて楽しむのか、その辺がバッサリ省略されています。
ただ、ベッドでの主導権を持ちながら、心では辻に奉仕しているような感覚でしょうか。
とにかくこの辻という男。
彼の生い立ちやヤクザになった過程など、これも省略されていますが、周囲の人間を魅惑する人物のようで、今までは多くの女性たち、今は財津と菊池、そして振り込め詐欺グループの下っ端レン、かつての兄貴分で今は片腕の櫛田、みんな辻に酔っている。
振り込め詐欺グループとの対決で関連した人物の真相、彼がどんな風に辻に絡め取られていたのか、なぜ急いだのかが明かされた時は、驚きとともに一種の悲哀も。
それなのにそんなに愛をぶつけられている辻は、どうやら何も求めていない様子。
愛してる?勝手にどうぞ。
気が向けば愛されてやるよ。
それが辻という男。
カバー下の円陣闇丸さんの素描風イラストはとっても素敵。必見。
どうしようもなさに泣けました
登場人物ほとんどが悪い人では無いので安心して読めますが、それだけにそれぞれの孤独や情の救われなさが淋しいです
ただ、主役3人のバカっぷり全開のセックスに救いを感じます
やっぱり愛だよ
three someものってなんかただの遊びとか誰かが嫌な思いをしそうで特に趣味じゃないんですが、この作品に出てくる3人のthree someには愛や尊重があり、読んでいて全く嫌な気分になりませんでした。
組長(辻)と弁護士(財津)と舎弟で財津の甥(菊池)の3人だけの秘密の関係。
決められたルールの中で乱れる3人がエロかっこいいです。(紳士的で大人な3Pって感じでしょうか)
しかも主導権を握っている財津もお馬鹿な菊池も辻のことを大事に大事に扱っていて愛情たっぷり。
二人が「いかに辻を楽しませるか」を裏で相談している姿を想像するとにやけてきます。
本当に最高の3人です。
個人的にはお馬鹿で真直ぐな菊池が可愛くて癒されました。
リンゴでウサギは作れてもタヌキは難しいよね~(^^)
事件の方も面白かったです。
レン君は切なかったけど、孤独の中で生きてきた辻の素の顔がみれた気がしました。
そして絵もすごく綺麗でしびれました!
『erotica』は未読です。読んでいたほうが理解度は高まるかなとは思うのですが、これ単品でも問題なく読めました。
面白かった!
さすが榎田さんというべきか、ストーリーの組み立て方が非常にお上手。極道の世界が舞台なので暴力的なシーンの描写も多いのですが、キャラたちの性格ゆえか時にコミカルに進んでいくストーリーで読みやすかった。
頭脳明晰でクールな印象ながらも、辻にどっぷり惚れて執着心丸出しの弁護士の財津。
辻のことが大好きで、まわにわんこの鑑の舎弟の菊池。
そして快楽至上主義者のやくざの組長・辻。
物騒な言葉が時々出ながらも、それでも人情あふれるやり取りがそこここで見受けられるので安心して読めます。
そして、事件の真相も。
ところどころ出てくる伏線を回収しながらのストーリー展開にはグッと引き込まれました。
ただ犯人があの人だったのはちょっと残念だったなあ…。とても好きなキャラだったので。意外性がある、という点では面白かったけれど、どうか安らかな最期を迎えてほしいと願ってやみません。
どんな男(女もか…?)をも魅了する辻の色気にはKOされました。
そして円陣さんの挿絵も最高に素敵でした。イメージにぴったりで、萌え度は確実に上がりました。
短編集『erotica』の中で一番萌えた大人のエロス、期待通り一冊に書き下ろされて嬉しかった本です♪
気風の良い強くて快楽主義で女王様気質な男前組長が、クールな策略家のエロい弁護士と、一途でおバカワンコのでかチン部下に愛されてるお話。(笑)
タイトル通りの3Pですから、Hも一捻りあって中々ですが、
ただのやおいに留まらず、人情も絡めた事件の展開に人物描写と台詞回しの良さが面白く読み応えある話になってるのは、流石、榎田節です。
辻は、男前率が高い榎田さんの受けキャラの中でも、快楽に積極的な許容の広さがトップクラスですね。『交渉人』の芽吹と兵頭を併せた様なキャラに『ラブトラ』核の要素を加えた感じ…?
彼が相手の2人をもう少し愛する時が来るまで見てみたいですね。
そして円陣さんのイラストが本当に素晴らしい!
でも、先にイラストを見ちゃうと展開が読めるモノがあるので要注意。
作家買いしている榎田さんの話は、多くが神評価ですが、
今作は短編からの発展系なので、まだもう一歩ノリが軽い読み物感があるなと思って★4つです。
この本編で組長・辻の人となりは、かなり見えてきましたが、相手側の黒エロ弁護士(爆)はまだまだ謎の男なので、是非、続編をもっと書いていただきたいです。
丸ごと一冊がひとつのストーリー。
短編集「erotica」の中にあった1つのストーリーの
続編となっています。
組長さんと弁護士さんと部下。
この3人がメインのお話です。
組長さんが2人に愛されまくります。
外で見せる顔と別人のようになっちゃいます。
これがかわいいw
でもストーリーはいつもの榎田さんの展開で
しっかり読ませてくれます。
極道さんなお話なので、怪我や裏切りなんかが出てきますね。
そういう硬派なお話の中、弁護士先生と部下の
組長へのあふれる(甘やかしの)愛が出て来て
癒され&笑わせてくれますw
甘辛とでもいいますか両方のテイストで楽しめました^^
購入から半年経ってのレビューです。一日で読んでしまった気がするのですが、読了後の評価は萌×2。今読み返すと中立かなと思います。
暴力の世界で生きる、受けの辻が世界をどう俯瞰しているのか。俯瞰しているようで地べたを這い回っている面も描かれていて読み入ったことは記憶しています。
ちるちるの情報では標準的なエロ度だそうですが、私にとってはエロエロでした。タイトルである【threesome(スリーサム)】は「3人組、3つからなる、3重の、転じて、3人で行う性交、3P」の意味を持つそうです。前編となる短編もエロをテーマとした「erotica」内に収録されており、今作もエロと3Pの、嗜好の先端を研ぎ澄ましたかのような物語でした。(ちなみに前編は未読です)
私自身エロと3Pは苦手とする領域でした。しかし榎田先生×円陣先生でヤクザものとなると、目の前のぎらついたハードルにも興味が湧いてしまいます。結果として、自分の好みや選書について考え直すきっかけになったのですが。
重くシリアスな展開、カバー裏までもが美しい挿絵、そちらは満足できました。しかし、再読の兆しがなさそうなので今の評価は中立です。3人の関係性に入り込めなかったのが大きな理由かと思います。
電子版が出版されたので、ちょっと高かったけど入手!
だってヤクザ。されどヤクザ。そして、そして組長受けです。
この贅沢さ。
この設定を考えただけでウキウキしてしまう。
だって利害的に弁護士先生はわかる。でも、舎弟にヤラレ・・って!そこが楽しみで読み進めていったんですが、内容は軽いように見えて、実はシリアス。
始めの本家での問いつめのシーンはどう収拾をつけるのか自分なりに想像してたんですが、全く予想と違っていて、面白かったです。
作中、オレオレ詐欺の仕組みをわかりやすく解説しつつ(いや、これマジでこういう仕組みなんじゃないかな、と思う。これじゃお年寄り騙されちゃうよ・・と心配になりました)、少ないキャラクターの中での疑惑には、内心、噓でしょ・・そこは噓でしょ・・と祈るばかり。
衝撃の結末と、何気なく呼び慣れた名前を呼んでしまう辻に、胸が締め付けられます。
艶かしいエロスも勿論、文句無しにいいんですが、冒頭の書き出しや、辻の胸中、淡々とした暴力の書き方に、魅力があります。
さすがは、引き出しが多い作家様だけあって、後を引く結末でした。
円陣闇丸先生の絵も表紙ともども素敵で、溜め息が漏れます。
安定の読み応え、美しく愛しいヤクザBLを読めてしあわせでしたv
表紙に目を奪われたのが購入のきっかけでした。
前作の短編集と今回のタイトルのthreesomeから、内容的にそちら重視かと思いきや予想外に個人的にはいい意味で裏切られました。
こんなに読まされるとは!
途中、うるっとしてしまい、この本でこんな気持ちになるとは!と。
辻が言う本当に悪い夢はいい夢って言うシーンのところが本当に好きで(´;ω;`)ブワッ
なんだかんだと女王様な辻はいいですね。
これはさらに続編が読みたいと思ったのですが、ありえるのでしょうか。
今回のように担当さまの熱烈なプッシュがもとで実現したわけだし、あると嬉しいかも。
榎田さんの本はたぶん初読みではないかと思うのですが、他の本も読んでみたくなりました。
”スリーサム” ゴルフのプレーマッチじゃないですよ
あ、そっちのほうが縁がないか!(笑)
『エロティカ』収録のヤクザ組長と弁護士と犬の3Pもの続編ですが
榎田節といいましょうか、あおり文句の”エロティック極上3P”よりも、愛される組長・辻 という人間を、社会を背景にしてしっかりと掘り起こした人間描写に目を奪われるお話になっていました。
が、辻が中心であるだけに関与する弁護士・財津と犬・菊池の掘り下げは薄く、幾分かライトな感覚はあります。
ヤクザ=暴力団
辻に暴力のプロと言わしめているだけに、そうした痛い部分描写もあるし、人が亡くなります。
きちんとした3人の恋愛過程を期待したい人にはちょっぴり痛かったり、期待はずれだったりするのかもしれないが、
それでも、それによって人間が語られるのだから、
毎度毎度、榎田作品を読んで感じるお話を作るうえでの根っこが今回もしっかりしたものとしてあらわれています。
だから話のつくりは、何となくどれも似ている感は否めない部分でもありますが。
流れとしては、オレオレ詐欺に絡んだ展開の中で辻という人間が浮き彫りにされていきます。
その中で見えてくる、一見ちゃらんぽらんな風でいながら世渡りしている姿。
兄貴分でありながら今は側近となっている櫛田との関係と、詐欺で知り合ったレンという青年との関わりとか
容赦なさもありながら、そこに潜む彼の深層心理は・・・
明らかに、話に登場する人物が辻にとってどういう位置づけなのか、はっきりと明察されたうえで
だからこその財津と菊池との3Pなのだと
とても辻が脆い心を持ちながら、それをこの2人との関係でバランスをとっている役割という部分が明らかになっていました。
きっと彼は、菊池が辻の為に死んだらひっそり涙を落とすかもしれない
ふと、読み終えて思ったよ。
エロの描写はエロエロというのではなく、自然に溶け込んで登場するので、安定のというところか。
菊池やっと・・・ですw
イラストは必要最低限のシンプルなものであり、大変によかったです。
発売を知った時からとても楽しみにしていました。
―が、到着してわくわくしつつ取り出して、美しい装丁と表紙をためすすがめつ眺めていましたら手が滑ってあるページが偶然開いてしまい、それがまた少々核心に触れる様なカットだったため読む前から何事かを察せざるを得なくなり、ややテンション下がりつつ読了いたしました……。あのページでなければまだ違ったと思うのですが、円陣さんのひときわ冴え渡る素晴らしい筆のおかげでそのカットから放たれる雰囲気の方向性を推察してしまい、もう読み始めからある種の予備知識がついてしまって。ああ、本当に失敗しました。知らないままで読みたかったです。未読で興味おありの方は、くれぐれも何かの拍子で先に挿絵をご覧になってしまわない様にお気をつけくださいませ。
―と、注意喚起&嘆きはこの辺にして、お話自体は面白く読みました。相変わらずの榎田さんの鮮やかな筆さばきが心地良く、軽快な文章や気の利いた表現に取り込まれ、大変楽しく読み進められます。全体のストーリーや事件自体は殊更に奇をてらったものでなく正統的で、実際の社会問題がうまく反映されているのでリアリティもありました。また、ごく一般的な3P作品で展開される様な交わり合いとちょっと違う、かなりしっかりした決まりや確立された力関係に基づいた3人の関係(まるで狼やライオン等、序列の厳しい野生の生き物の世界の様な感じです)、というのは自分はこれまであまり読んだことがありませんでしたので、非常に新鮮な気持ちでした。色々感想はあるのですが、もっとこの3人のお話を読みたい、それが一番かな。それと、これはぜひぜひドラマCDで聴いてみたいなぁ~。真剣にリクエストしてみようかと思うほど、音で聴いたら更に楽しさ倍増しそうなお話です。
―という風に、辻という人の内面や3人の関係性、それがどんなバランスの上に成り立っているのか等々、色々注目して読みましたし、彼ら3人での色っぽいシーンも堪能させて頂いたのですが、自分としてはこの本の最大の印象はもっと別の所に根付きました。そうです、櫛田とレンです。作者の意図にまんまと乗せられた様で幾分癪に障らないでもないのですが(苦笑)、幸せな鍋のシーンで泣いたのは私ですよ、ええ。ああ、もう何でこんなあからさまな泣かせ所に引っかかってるんだろうと自分でも判っちゃいるのですが、辻、櫛田、レン、3人それぞれの気持ちを考えながらそのシーンを読んでいると、この幸せが実現しなかったやるせなさや人生のままならなさを感じたり、自分自身も過去のよしなしごとを思い出したりしてしまって。極め付けにあの歌の一節ですよ……。辻の涙が移っちゃいますよ。こんなにありふれた、よくありそうな場面・状況設定でここまで仕立て上げる榎田さんの筆に完敗&乾杯です。
白桃さま、こんにちは、はじめまして。
コメントをくださりありがとうございました(^^*
こんなしょーもない長文をお読みになって下さったことも、
ありがとうございます。とても光栄で、嬉しいです。
そう、そうなんです……手紙のとこです……。
やっぱりあれはそのものズバリな絵でしたよね、
とても穏やかなのにただならぬものを秘めていて、雄弁で。
円陣さんの素晴らしい技量を改めて感じますと共に、
私も白桃さまと同じくこの本の中で一番心にしみました。
手紙そのものも、こんなありふれた手で泣かされるとは……とか、
アルジャーノンかい、とかツッコミを入れつつも、
どうにもやりきれなくて悲しくて。
歌詞、本当にあの場面において途轍もない存在感でしたね。
あんなに短い一節なのに、私も深く考えさせられました。
>エロスも充分堪能できたけど、やっぱり榎田先生はそれだけじゃ終わらせないですね~。
私も白桃さまのこのお言葉に全く同感です!
まさに先生の面目躍如といった感じの一冊でしたよね。
3Pのインパクトを置いておいても、心に残るお話になりました。
裏表紙の、最初見た時は何なのか解らなかったのですが、
あれがそうだったんですね~。円陣さんの細やかさに感心しました(^^*
私は辻の足を伝うものにばかり気を取られる(/ω\)始末でして……(笑)
楽しくお話出来て嬉しいです、ありがとうございました(_ _*
rhodoriteさま、はじめまして。
私も鍋と手紙のところにはまんまと泣かされました。
あの歌詞もこんなにじっくりと受け止めたことはなかったです。
うっかり見てしまったというのは手紙のところでしょうか。
もしそこでしたら、私の一番好きなカットです。
どーんと見開きのイラストよりも焼き付いてます。
エロスも充分堪能できたけど、やっぱり榎田先生はそれだけじゃ終わらせないですね~。
でも帯取った裏表紙の辻の足元にはニヤけてしまいます(#^^#)
『erotica』収録「10×3」の続編ですが
本書単独でも読めます。
受けは、暴力団幹部で
自分の組も持つヤクザ・辻(表紙の男性)。
攻めは、
(1)暴力団の顧問弁護士・財津(敬語変態攻め)
(2)財津の甥で辻の舎弟の菊池(ヘタレワンコ)
という二人。
二人とも辻にメロメロですが、
二人で辻を共有するというルールがあるため
三角関係で揉めることはありません。
絡みは三回ほどあり、すべて3P。
車内での目隠しプレイ、顔射、コックリングに
ローターなどそれなりにエロいですが、
事件の合間合間にエロが挟まれる構成なので
それほどエロ主体ではありません。
ストーリーの核は、カネと暴力の世界で生きる
辻のカッコよさや、内に秘めた孤独かと思います。
頭がよくドライな反面、昔からの恩人や
社会的弱者を切り捨てられない優しさや、
誰かの死に心を痛める繊細さもある。
仕事ではそんな弱さを決して表に出さない辻ですが
攻め二人に愛されることで寂しさを紛らわしたり、
被虐的な一面をさらけ出したりして
精神的な安定を得ているところがあります。
ろくに教育を受けていない菊池の生い立ちとか、
菊池と財津がなぜここまで辻に執着するのかとか、
攻め二人の情報は殆どありません。
作中でのこの二人の役割は、あくまで辻の精神安定剤のようなものなのだろうと思います。
榎田作品らしいユーモラスなシーンの数々が
バイオレンスな世界観を緩和させている一方、
ヤクザ物としては危機感が薄く、物足りなさも。
榎田作品らしい安定感はあるものの
エロを楽しむにも、ハードなヤクザ物として読むにも
それほどグッと引き込まれるものはなかったかな、
という印象です。
お久しぶりの榎田先生のBL新刊!
『erotica』ではこの3人のお話がいちばん好きだったのでほんとに楽しみにしてました。
しかし一瞬値段を見てなんかの間違いかとおもった…
円陣闇丸先生の挿絵もすごい久しぶりな気がします。大好きな絵師さんなので、この表紙を見た瞬間、ふおおぉぉっこの女王ヤクザがインテリメガネとワンコにあんなことやこんなことされまくるんや!と鼻息荒くなりました。前作の扉絵から絵がかなり洗練された感じに!
内容は、ネタバレするのもされるのも大好きな自分が見ても、絶対ネタバレしないほうがおもしろいと思うので、あえて話の内容バレは我慢します。
登場人物は組長•辻、組の顧問弁護士•財津、組の下っ端•菊池。
前作は、会長の娘に手を出した辻が、それをネタに財津に脅され、財津が菊池とグルで、最終的には3P。という感じ。
今作品は、辻の人となりなどを深く掘り下げて書いてあって、強くて怖いもの無しの辻の過去がわかったり、脆い部分も見えたり、でも最後はやっぱり女王様だなーと思わせる感じでした。
切れ者財津とバカ犬菊池は心底辻を愛してるのですが、辻から同等の気持ちが返ってくることはなく、あくまで辻は自分大好き、俺が気持ちいいのが一番大事というスタンスなので、それがある意味この3人のバランスを保っているのかもしれませんね。
今回いろんな事件が起こり、それにより普段強い辻の人間性が見えてきて、読んでるこっちをちょっと切なくさせます。その辻を理解しつつ、愛し、快楽を与える財津と、常に全力で一生懸命な菊池は、刺激も与えてくれる反面、辻の安定剤みたいな存在でもあるのでしょうか。
エロスをテーマにした前作の続きなので、ガッツリ3P楽しめます。ローター、コックリング登場しますし、目隠しプレイ、辻に顔射、菊池が巨根、とムフフなポイントがたくさんあります。快楽に溺れながらも一貫して女王気質を崩さない辻がサイコーでした。
そして円陣先生の美麗なイラストが眼福です。2ページぶち抜きの挿絵ってめずらしいというより初めて見たかも…?エロふつくしすぎました…
安定の榎田作品でした。またBLもちょこちょこ出して欲しいです。