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imitation romance
2015年刊。
スピンオフというよりも続編として話が進行しているので、先に『イミテーション・プリンス』を読んでおいたほうがいい。
自分も最初「おっっ!!義理の兄×弟(・∀・)」って飛び付いたものの、初っぱなつまづいたからね。
智紀はかつての冷え切った家族関係に心を痛めつつ、特によそよそしい態度の義理兄・和志を気にしながら好きだという自覚が芽生えていく…
と想像していたが、そんな展開じゃなかった…
和志のほうも家庭内の環境がギクシャクしていた頃から、智紀に抱いていた感情を隠すのに必死だったのだろうな、と思いきや、そんな展開じゃなかった…
和志は両親の不和をドライに受け止め、己の気持ちに自覚を持っていたところに、実は血の繋がりがないと真実を知って後ろめたさが亡くなったのも後押しして、一層智紀一筋に拍車がかかったようで。
大学院生ながら加堂とも息が合い、頭の良い攻めならではの逞しさ、押しの強さを感じたのだった。
おまけにラブラブな雰囲気を隠そうともしないカップルが側に居た影響もあってか(加堂と裕理ね)、智紀を押し倒して強引に身体からの告白に持っていってしまった。
智紀には好きな気持ちはあるものの、心の準備ができていなかったのにね…
お互いが一線を越えるのに時間がかかるのだろうなと思っていたら、やけに展開が早い(笑)
不和が転じて激甘と化す展開とはいえ、トントン拍子に話が進んでいって驚いちゃったよ。
橋本家に取り入ろうと必死な須田についても、智紀にすり寄るのをやっと拒否できて万事上手く収まっている。
二冊続けて予定調和&甘々な展開だった。
自分のようにニヤケられる微笑ましさが楽しめるなら問題ないが、お家騒動とか義兄弟の葛藤に期待して読むには肩透かしを喰らってしまうだろうからご注意を。
きたざわさん作品って歳の差・年上攻め×年下受けが多いようなので他にも発掘しがいが有りそうで楽しみだ。
何もこんなに複雑な設定にする必要があったのかなというのが第一印象。
大学1年の智樹の母親は、子連れ再婚の男と結婚して智樹を生んだので、異母兄と両親の4人家族だった。
それが実は智樹は母が浮気の結果生まれたので父とも兄とも血のつながりがなく物心ついてから家庭の中で居心地の悪い思いをしてきました。
智樹の実父は若くして亡くなっているが、結婚はしていなかったが智樹の他にもう一人子供がいて異母兄弟もいるということを実父の養父の代理人から知らされる。
戸籍上の異母兄だと思い慕っていた人はここ数年なぜか避けられていて困惑していたが、久しぶりに会ったら実はずっと好きだった、兄弟だと思ったから諦めようと思ったけど、兄弟じゃないんだからいいよな、、、って急に言われも。。。
戸籍上の異母兄の冷たくなった理由はなんとなく想像できましたが、急な豹変には智樹以上に驚きました。
野獣すぎでしょう。
告白して同意の元でセックスじゃないんですか。
なのに一方的に告白して動揺してるところを強引にベッドに連れ込み…
まあ、いやいや言いながらもすぐ受け入れてアンアン言っちゃうんですけどね。
血が繋がったり繋がらない父とか兄弟とかがいっぱい出てきてぐちゃぐちゃです。
作り込んだ複雑な設定に疲れて萌えませんでした。
最後まで読んで、やたらとキャラの立っていた実際の異母兄とその恋人の話が既にあってそのスピンオフがこの作品だったんですね。
そちらの方がシンプルで面白そうでした。