何度でもリフレイン

nandodemo refrain

何度でもリフレイン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神91
  • 萌×261
  • 萌30
  • 中立5
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
21
得点
794
評価数
195
平均
4.1 / 5
神率
46.7%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403523717

あらすじ

ずっと忘れられずにいた大学時代の恋人・佳史と、仕事先で再会した真下。
十年経ち、彼は大企業の役員となっていた。
別れの前後の記憶が辛すぎて、必要以上の関わりを避けたい真下に対し、
佳史は昔と変わらぬ情熱を向けてくる。
世間知らずで甘えたがりだった佳史も、今やすっかり仕事のできる大人の男。
それを眩しく思うと同時に気後れを感じる真下は「友達でよければ」と
佳史との付き合いを受け入れるけれど……?

表題作何度でもリフレイン

高坂佳史,親族経営会社の役員、28歳
真下裕通,ヨーロッパ雑貨を取り扱う商社社員、28歳

その他の収録作品

  • ステイ・ゴールド
  • あとがき

レビュー投稿数21

追いかけて追いかけて、縋って掴む再会愛に泣いた…

安西リカ先生の現代もの、ほんっとうに最高だなあ…と、泣きながら読んでしみじみしました( ; ; )

号泣するような物語ではないんです。しんみり、じんわり胸に沁みて、涙が出る同級生×再会愛。

同級生大好き、再会めっっちゃ好き、そして縋り付く攻め様大好き!な自分には刺さりまくり萌えまくりの一作でした。文句なしに「神」だよー神以外ないです。

大学一年時に出会って双方一目惚れし、ひどく傷つけ合って別れてしまった二人。
それから10年が経ち、真下(受)が商業施設への出店プレゼンに赴いたところ、選定員の専務として座っていたのは、あの時の忘れられない恋人でー

と続くお話です。
前半が受け視点、後半は攻め視点で書かれていて、攻めの必死さを手に汗握って読めるのもたまらなかったです。最高。

もうですね、「(今でも好きだけど)あの時には戻れない」と覚悟を決めて事務的に振る舞う受け君に対し、絶対にやり直したい、今度こそ優しくする、俺が守る!と決意した攻め様、佳史の押しっぷりがとにかく、すごい✨

病院からの帰り道の、車の中の苦しげな告白シーンとか、気付いたら胸打たれ過ぎて涙が出てた…

「ミチの好きな人は、ミチに優しいか?俺より優しいか?」
…ううう、思い出してまた涙( ; ; )

この攻め様の佳史、ことごとく再会後の約束を守らないんですよね。で、その必死さがめちゃめちゃ心を打つ。全然嫌な感じじゃなくて、いつの間にかこちらも拳を握りしめて応援しちゃう、みたいな。

・コンサートに一緒に行ってくれたら会うのはそれが最後にする。もうつきまとわない。
→やっぱり諦めきれない、ウザくしないから時々でいいから会って!ってなる。

・道に好きな人ができたら消える。だからそれまで友達として付き合って。
→好きな人ができた、と別れを告げられても、無理だ離れたくない!と縋り付く。

どんなに袖にされても、離れられない最初で最後の愛する人。

もうその思いに頭が下がっちゃって、涙も出てきて、胸が締め付けられました。

大人になって立場も変わり、10年前のように気軽な同級生のようには付き合えない…、そして、(いい意味で)大人になり変わってしまった佳史を見て寂しく思う真下の気持ちもよくよく理解できるだけに、心臓をギュッと掴まれた感じがしました。

過去を捨て、忘れるために距離を置こうとした真下を決して離さなかった、攻め様の粘り勝ち。

…はあ。。素晴らしい再会愛のお話を読ませていただきました✨もう、大好きだよ!!!


0

現代モノ!同級生!再会!

三度の飯より好きな設定づくしの本作。
最高でした。

あの頃...今...
この対比が再会モノの素晴らしさですよね。
あとがきを拝読して首がもげるほど頷きました。

ピアソラのタンゴがまた絶妙にエモさを醸し出していてロマンチックでした。

小椋ムク先生の挿絵も、まさしく同級生!再会!という感じで素晴らしかったです(ボキャ貧)
表情から感情がダダ漏れなんです...
お互いに想っていることが伝わってきます。

安西リカ先生の現代モノ、本当に大好きです。
ずっと読んでいたいです。

0

純愛

大学生の時に恋人同士だった二人が、10年の時を経て再会し、そこから再び惹かれ合う物語です。

別れ方が良い別れ方でなかったので、お互いに後悔と罪悪感を持ちながら過ごし、その間にも付き合う人はいたものの、過去の恋人の面影を追い続けていた二人。攻めである(バイセクシャルでもある)佳史が、再会後に猛烈?アプリーチをします。いや、猛烈というか、もう二度と傷つきたくない受けのミチが距離を置いて友人として接しようとしているのに対してグイグイ行きます。
きっと佳史のもう逃したくない、という気持ちが無かったらミチの諦めに似た不安からくる拒絶は解けなかったんでは無いかと思います。よく頑張った!佳史!

同時収録されているステイゴールドでは佳史の勝手な(笑)嫉妬心が出てきます。お互いに離れている時間には色々あったはずなのに、小さなことが引っかかってしまいます。さらには佳史の元カレが出てきてミチと仲良くなってしまい、観光に付き合うからと出かけていったミチを尾行する、、、などという恥ずかしいことをしてしまいます。しかも慌てて出かけたから、トレーナーにコート、裸足に革靴って…石田純一ですね(爆)
佳史はそこで、コレも自分なんだ、着飾って装った自分じゃない焦ってみっともなくてもミチに対する真摯な思いをぶつけようとします。ミチは笑って受け入れて、、、

彼らを見ていると純粋に好き合っているのだな、って思いました。これから佳史はきっと周囲から結婚の話も出るだろうし、苦境に陥ることも出てくるだろうけど、このまま二人で乗り越えて欲しいなと思うのでした。後日譚も読みたい。

0

攻めが受けに甘えているのが可愛い。

同級生で、再会ものの中では、かなり、私の中でポイント高い作品です。攻めが犬っぽくて、甘えるとき、ミチって名前をいうのが、ツボでした。読んで良かったです。ありがとうございました。

0

あの頃に戻る恋心( ´∀`)

別れて10年経ってからの再会ストーリー。
2人でいたら、あの頃の自分たちに戻るってのがキラキラとしていて、なんだかとってもよかったです(⌒▽⌒)


受け様の真下と攻め様の高坂は、大学で知り合い初めての恋人同士へ。
初心者同士の2人が、2人で日々を重ねながら恋を育み、2人のカタチを作っていくってのが、なんともいい。
それなのに真下の母の病気のため別れる際には傷つけ合っていて、ずっと後悔してきた。

あれから10年。
大きな体で甘えてきていた高坂は、仕事のできる大人の男になっていた。
復縁を迫られても、その手を取ることができない真下。
全身全力ですがりつかれ、子供のように駄々をこねる高坂が、私まで愛おしく感じちゃう。
スマートをかなぐり捨てて、大人になったと思っていたのに、あの頃の自分達がよみがえる。
高坂のなりふり構わない告白シーン、好きです(人 •͈ᴗ•͈)

前半は真下視点で、後半が高坂視点。
やはり、攻め様視点ってのは、溺愛ぶりが丸わかりでいいわ~( ´∀`)
自分以外にも真下の色っぼい姿を見た男がいる、という嫉妬。
めっちゃ萌える。

真下が好きでどうしようもないっていう、かっこ悪い姿をさらけ出す高坂が、可愛くて愛を感じちゃいました。

先生の萌が詰め込まれているだけあって、私もとってもきゅんきゅんさせて頂いて、大好きなお話です。


イラストは小椋ムク先生。
表紙もだけど、イヤホンを2人でかたっぽずつさしているシーンの2人が可愛くて好き。
真下にすがりついてる高坂もきゅんでした(#^^#)

3

10年経っても 遭うと18才に気持ちが戻る

安西先生の萌えは「同級生」とあとがきに有りました。
この作品も、同級生の二人がメインキャラ。
心情描写が、伝わりやすい表現で、真下と高坂の葛藤を理解しやすい。
あり触れた日常が舞台背景で、ひょっとしたら居そうな人という設定が、味わい深さを生み出していて、登場人物の心情に引き込まれました。

「何度でも・・」は、真下視点。
大学生時分に知り合った真下と高坂が主人公。
真下は母子家庭。
高坂は、グループ企業の御曹司。
出会ったとたんに高坂が真下に一目ぼれ。佳史・ミチと呼びあい、高坂が押しかけて、真下の家に荷物を持ち込み半同棲が始まる。
大型犬のような高坂は、惚れた弱みで小動物的な魅力を持つ真下の威嚇に抗えない。

一年ほどの蜜愛の後、真下は母の危篤を知り、恋の夢から目が覚める。
母を独りにしたことを後悔して、大学を中退して働きだし、高坂へ一方的に別れを告げる。
母が亡くなり、高坂へ酷い断り方をしたことから友人にもなれず、喪失感を埋める為に必死で働き借金を返した真下。

会社のイベントで、偶然に元彼と再会する。
離別の辛苦を味わった真下は、高坂の気持ちを受け入れられず葛藤する描写が秀逸。
大型犬に纏わりつかれて、泣きべそかいているような真下が可愛らしく描写されてました。

スティービーワンダーが歌って有名になった曲、「ステイゴールド(若いままでいての意)」に因んだ後半の章は、高坂視点。
10年経っても、真下=ミチの前だと18才当時に戻ってしまう高坂は、ミチにとってとても良い恋人。

評判通りの読後感で、凄く良かった。
安西りか作品、凄く面白いので続けて3冊読み、味わってます。

1

名前がわからない

安西先生の作品の中でも大好きな作品です。何回も繰り返し読んでいます。長い両片思いのかわいいお話なんです。気持ちだけじゃ乗り越えられなかった過去のせいで、いろいろ拗れてしまってるふたりが大人になってこんなふうになれるなら、こんなふうに相手のことを思えるなら、辛い過去も無駄じゃなかったと思いました。
佳史のセリフがいちいちかわいい。「ミチを見つけちゃたから、困ってるんだ」のとこなんか最高に好きです。
ところで、ミチの名前ってさがしてもさがしても書いてなくって、プレゼンのとこに出てきただけ?
でもそんなとこまで含めて大好きな作品です。

2

ベスト・オブ再会もの

好きな設定はたくさんありますが、再会ものは外せません。設定だけですでにエンジンかかってしまって、どんな味付けでも無条件に反応してしまいます。その分、なかなかベストの甲乙がつけがたいのですが、中でも本作はマイベストといっていいかもしれない(イラストも)。

BL用語の使い方としてふさわしくないとは思うのですが、「溺愛もの」ってこういうののことかな?と思っていて…(多分ちがう笑)スパダリとかハイスペックとか執着とか攻めにも王道な属性がある中、個人的に理想的な「溺愛攻め」といえばこのお話に出てくる高坂なんですよね。単なる好みですね笑

大学の同級生がお互いに一目ぼれして、未熟さゆえに別れなくてはならなかった二人。10年後に仕事で再会するも簡単に18才のあの頃には戻れない。たとえ忘れられない相手だったとしても…。

真下のフラッシュバックが大変効果的な演出となっています。大学生の甘え上手だった高坂も、すっかり落ち着いてイイ男に成長した現在の彼も、真下の目にはどちらも変わらず魅力的に映っているのがしっかりと伝わってくるんです。

だけど、再び同じような辛い別れをしたくない恐怖心から、真下にとって復縁は絶対にありえない。そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、決して無理強いしないように高坂はもう一度友人として付き合って欲しいと懇願します。

高坂が真下を「ミチ」と呼ぶ響きの甘さ…。二人が好きな音楽、穏やかで息の合った会話、別れた原因すらもこれ以上にないほど互いの半身ぶりを反映していて、やっぱり二人はもう一度出会いなおす運命にあったのだと納得させられます。

再会後の流れがすごく自然でキュンとして、何回読んでも身悶えてしまう。もう、素晴らしく完璧な恋愛ファンタジー…!

離れていた空白の期間を経た二人が「今」の関係性をどう進展しさせていくのか、その過程に再会ものの萌えがたっぷりと詰まっています。後半に収録されている「ステイ・ゴールド」の高坂視点でも、時の経過をテーマにしたオチが見事に描かれていて、さらに満足度アップ。大好きな作品です!

6

読みやすくてロマンチックで面白い

読み始めでもう好きだろうな、面白いだろうなと確信が持てて、やっぱり好きで面白い作品でした。

奇跡の連続で恋愛関係に戻った2人ですが、どうしようもならない現実があるなら、これぐらい偶然の連続があっても良いのかもな、と自分のロマンチック脳が全肯定してくれてます。

学生がイヤホンを分け合うシーンのエモさは良く感じますけど、それを別れて大人になって、(まだ)付き合ってない2人で実行する照れ臭さよ!このシーンの2人には照れ臭さはないんですけど、はたから見る胸キュン。たまらないです。

後半、攻め視点が収録されている単行本が大好きなので、こちらもありがたく頂きました。真下から見たら、また世間一般的から見ても相当カッコよくてハイクラスの人であることは確かな佳史が、佳史視点で心の中をさらけ出すとこんなにも子どもっぽい恋する男なのだという事実!ストーキング佳史が滑稽で、でも愛しい。

恋愛が中心に置かれながらお仕事描写に違和感もなく、ドラマチックで読みやすい良い1冊でした。

ひかり 挿絵、あとがき有

5

再会愛に再読レビュー!

タイトル通り、久しぶりに再読してみました。
実は、安西さん作品の中では印象が薄く、表紙とタイトルだけでは全体を思い出せなかったです。まるで初めて読むように読んでしまいました…。自分の記憶力衰退にショック。

相変わらず読みやすくサクサクとページが進みます。他の方のレビューにある好きな点も苦手な点も、両方うんうん、とうなずけるような感想を自分は持ちます。

若いころのどうにもならない事で道を分かつこと、自分でそう仕向けた結果に自分で傷つく事。これは同じように若いころに読むと好感情だけで読み終わらなかったかもしれないな、なんて思いました。
若いとやはり直情的になりやすいので、そのような行動を取った攻めなり受けなりに、同じように直情的に反発心が起こるかもしれない、と。
年代によって、持つ感想が変わりそうな本です。

3

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