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戦とか戦争ってなんなのだろう?って強く思うんですよ、これを読んでいると。
現代版の方はあからさまに霊との戦いって感じだったので、SFものっぽくあまり戦いに感情移入が少なかったのですが、こちらの方はまさに現在進行形で語られるので辛いです。
勝っても負けても地獄って言葉をなにかの話のセリフで読んだことがありましたが、戦争ってまさにそうですよね。
霊退治するのがすごく過酷です。
しかも当の本人がまさにその怨霊なので。
怨霊になるのも仕方ないな、と思ってしまったらあとは哀しいと思うばかりです。
それは他の名もない怨霊もそうだし、残された、生きている人たちも同じです。
戦国武将の格好いい活躍ばかりが普通は目立ちますが、惨殺や殺戮はもちろん、この時代にあった兵糧攻め……水も食べ物もなくなる毎日ってどんなだっただろうと、読むたびに苦しくなります。
そりゃ化けて出てもおかしくはない。
無念は名もない人にだってあります。
それを退治するのは正義であったとしても、なんだかとても理不尽。
現代版(本編)よりも、記憶が生々しいこの時代の話にはまた違った世界観があります。
この段階ではとてもBLとは言えない作品なのに、読み物としての評価を付けました。
個人的な評価で申し訳ないです。