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悠久の時を超えて求め合う、呪われた皇帝×運命の花嫁の至上の愛!
sennen koutei
架空の世界観がよく構想されていて、とても面白かった。
月東先生はファンタジーが上手です。
千年前から聖獣が守る小国には、4人の皇族がいる。
そして皇帝・炎火は、花嫁探しを続けている。
ある日、突然やってきた皇帝の使いに花嫁として皇城に迎えられた青藍。
青藍は、どうやら自分が皇族四人がずっと待っていた「誰か」の再生だと知る。
前世の記憶を何も青藍は、持っていない。
皇族たち四人、特に炎火が愛しているのは今の自分ではない事にずっと悩む。
青藍を慰める黒い犬?
戦場でひん死の重傷を負う炎火を助ける青藍。
必死で愛を告げる青藍が奇跡を起こす。
・・ここから始まる展開が良かった。青藍は、聖獣たちにも愛されていた。
極東や、湾岸で今も動乱が続いているので、
青藍が聖獣に望んだ「双方の国の誰も傷つかない解決法」をおねだりする場面と、
それに応える聖獣のやり取りの場面が、とてもよかった。
聖獣が、青藍を拒めないのが面白い。
・・こんな風に人の醜い野望を削いで、世界が全て丸く治まるといいですね。
中華風輪廻転生もの。
時を超えての恋の成就って浪漫ですよね、大好きです。
しかも中華! 皇帝! 幻獣! なにこれ好きのてんこもり!
設定だけでも萌えるような言葉が飛び交うのですが、中身がこれまた良かったです。
受は800年前に攻と友人だったのですが戦によって命を落とし、攻が身の内に飼っていた幻獣と契約をすることによって受の魂を遥か未来に飛ばしてしまいます。
その代償として攻は色々と苦労することになるのですが、1000年の時を生きてようやく愛しい受との再会を果たすのですが、もうホント攻が健気で泣けます。
私は受の不幸は蜜の味、常日頃から不憫健気を見てはぐへへへへ、と喜んでるんですが、今回のこの話は受よりも攻が不憫健気。不憫健気の鏡のような素晴らしさでした。
過去の自分を思い出せないことで葛藤する受と、受は受なのだからとその全てを包み込んで愛してしまう攻。すれ違いながらも勃発した戦によって、改めてお互いが唯一無二であると確認し合う様は胸がじんと痺れました。
攻を失いたくないと、必死で攻に掛けられた呪いを解こうとする受の姿はいじらしく、切なくて、ほろほろと涙が……。
そして攻を大切に思う仲間の絆もとても良かったです。
ラストは非常に綺麗に纏められてめでたしめでたしなんですが、幻獣の足の爪である新月がこれまた良い味を出していて本当に可愛い。
モフモフ成分まで堪能できるだなんてお得です。
ドキドキハラハラしながらも絶対安心のハッピーエンドなので、後味の良い甘いお話が好きな方にはおすすめの1冊です。
幻獣に転じて国を守る健気な炎火、優美な青藍が可愛いくて一気読みしました。
最初、体に浮き出る幻獣の目玉が不気味でしたが悪いモノではなく可愛げのあるモノだと分かってから好きになりました。攻めである炎火も最初何を考えているか分からず戸惑いましたが、身を挺して国を守る崇高な精神に触れる内に好きになってました。登場人物に感情移入できたので面白く読めました。
タイトルが“千年皇帝〜最後の花嫁〜”なので、私は最初千年生き何度も結婚と死別を繰り返した皇帝が最後の伴侶を得る話だと思っていました。でも、本当は“最初で最後の花嫁”という意味だったんですね。偽装結婚的なことはしてたっぽいですが、800年も一途に想い続けた皇帝に感動しました。過去のストーリーがちょっと曖昧なままだったので、その辺が気になります。陽と白秀と泰平の呪いを解く伴侶もいずれ現れるのかなぁ。なんとなく続編がありそうな気がするのですが、どうなんでしょ。
それと新月の正体には驚かされました。親指の爪て…。
作者様曰く中華風ファンタジーです。
謎が段々と解けていくのは面白かったのですが、なんだか伏線が回収されているような、そうでないような部分もあり、のめり込めませんでした。
そもそもどうして受けが転生させられたのが800年も先だったのか、1000年近く生きていて普通の人間のような心情を保っていられるものなのか。。
作品中に書いてあったのかもしれせんが、ちょこちょこ気になってしまいました。
そのせいか2人の結び付きにあまり感情移入できませんでした。
幻獣がころっとイイ奴になったのもご都合主義に見えてしまいました。
幻獣も実は受けのことが好きだったとかあるんでしょうか??
毎日のように寝言で話しかけちゃうなんて。
そうなるとますます800年が何故という疑問。
面白かったし、切ないシーンもありましたが、個人的にあまりBLらしいキュンを感じられなかったので萌評価で。
月東湊さんの書かれる健気な受けの子が好きです。今回の受けの青藍も健気で一途で、一人で頑張っちゃうような子でした。
両親亡き後、兄弟のために必死で生活をしているところへ、突然皇帝の花嫁だと迎えが来ます。最初は訳も分からずにいるのですが、覚悟を決めると自分にできることを一生懸命にやろうと努力します。
前世の青藍と自分が違う人物で、自分は必要とされてないのではないかと葛藤している場面では切なくてキュンとなりました。千年の時の中で、世界を守ることが青藍を守ることにつながると幻獣に乗っ取られる覚悟で戦っている炎火にも…。最後に、いつも吹いていた「星空の詩」が前世で炎火を想って作曲した曲だったことが分かり、じ~んときました。
恋愛面だけではなく、謎がだんだん解き明かされていくのに本の中に引き込まれて一気に読みました。全部がハッピーエンドではなかったけど、読後はホッコリとした気持ちになりました。
受け様、「青藍」は けなげな子。
両親の死後、家族を支えてきた。
突然の「皇帝」からの花嫁指名にも 心配したのは、家族のことだった。
聖獣に守られている 煌翼国 の城は、聖獣の秘密を守るため、
城へ入ったものは 2度と外へは出れない。
不安を抱えながら、入った城では、皇帝をはじめ、
皇族3人も、「青藍」を歓迎してくれた。
「青藍」はついに 聖獣の秘密を知ることになる。
そして「青藍」もう一人の「青藍」の存在。
「皇帝」炎火の 呪いの完成まで あと少し。
突然始まった戦争がその完成を後押しする。
最初は???ではじまった ストーリーでしたが、
だんだん引き込まれていきました
けなげで、一生懸命な「青藍」にとても魅かれます。
なんで 一人で苦労を背負うのかなぁ
皇帝さんの呪いは解けたけど、まだ3人
解けていないのですよね