燃えてプニ子!!

moete puniko

燃えてプニ子!!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×213
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
7
得点
105
評価数
39
平均
3 / 5
神率
12.8%
著者
犬飼のの 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サガミワカ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784775523742

あらすじ

美貌と若さを武器に、超贅沢な愛人生活を送ってきた俺。だけどもう27歳…そろそろ将来の保障付きの『真実の愛』が欲しい。そこで、美貌だけに群がる男達を欺くため15キロの贅肉を身にまとった俺は、愛を求めて二丁目バーに繰り出した。すると──初恋相手と偶然再会! ? 中学時代、ちょい悪だった先輩は、爽やかなイケメン青年実業家に変身していた。こんな『運命』を前にして、太ってる場合じゃなーい! !

表題作燃えてプニ子!!

フィットネスジムの代表取締役社長
これまでは愛人生活,27歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

ビッチの割に、なぜか癒し系の旭くん

最近読んだ、犬飼氏のストーリー、シリアス系が続いていたので、
ちょっとコミカルな、今回のストーリー
意表をつきました。

受け様 旭くん。ビッチを返上して『真実の愛』を求めるため、
なぜか 1か月で 15キロの肉鎧を身に着ける。
そんななか、再会した、アメリカ帰りの 中学時代の友人に
ダイエットしながらのアタック。
攻め様、工藤くんの思惑もいろいろあって
みごと、15キロダイエットに成功した 旭くんのたどり着く結果は
 
ビッチの割に、なぜか癒し系の受け様キャラ 旭 君 。
自身だけはすごくあって、
空回りするのに、憎めない。不思議なキャラです。
人たらしキャラ。なのでしょうか。

いろいろ思惑がありますが、ほのぼのしていて楽しく読めました。

7

痛快ダイエット男子BL

犬飼ののさんのラブコメ作品を初めて読みました。
シリアスな印象が強かったので、こういったトーン作品だと次はどんなシーンを見せてくれるのかな、とサプライズ的な驚きと楽しさでいっぱいでした。

肥満気味の男子がスリムになって劇的(?)に変化する設定ではあるけれど、本作品の旭(通称プ二子)は元から桁外れの美人でとても可愛い男子なんです。
性格にやや難ありでも当然、老若男女問わずにモテモテ。
太った理由も故意的なもので…たけど痩せるとなるとそれなりに大変。
そういったところでは、ネガティブなおデブじゃなくて太ったことすら楽しんじゃう自信家おデブ男子なんですね。
性格はちょっぴりヒンシュクものでビッチだけど、不思議と憎めません。
寧ろ、運命の人に出会って痩せようとするプ二子を素直に応援したくなります。
プ二子の運命のお相手で青年実業家の工藤さんの協力もあって-15キロのダイエットに成功するわけだけど、そこには意外な落とし穴があって…。
ダイエットに成功するまでは、オールヌードを晒さない、最後までしない、だけどいい雰囲気になると流されそうになって、あーでもない、こーでもないとアタフタするプ二子が何とも愛らしくて癒されちゃいます。
愛人稼業で何とかなるだろうという自堕落生活もダイエットと一緒におさらばするところは、プ二子の自立や愛の在り方を見直させるサブテーマでもあるのかなと感じました。
慣れない仕事に一生懸命向き合うことでやりがいを見出すところも周りの人とのコミュニケーションにも何だか温かなものを感じずにはいられませんでした。
プ二子のやたらと自信家なところも好感が持てます♪
途中、工藤さんがとんでもない爆弾発言するところではプ二子のことを考えると胸を締め付けられそうになりましたが、二人の蟠りが解けて真実の愛を見付けられたラストには、こちらまでほっこりとした気分になれました。
ダイエットに関するノウハウも盛り込まれていて参考になりました。
プ二子はきっととても良いお嫁さんになることだと思います。
日頃の鬱憤をスカッと吹っ飛ばしてくれるような読了感でした。

7

性格付けがブレないのが素晴らしい

受け一人称という、今では珍しいタイプです。しかしこの作品ではそれが成功しています。
犬飼さんがうまいのか、一人称にありがちの『日記風』にもなっておりません。
しかもプニ子です。そうです、おデブちゃんです。作為おデブ化です。
犬飼さんのコメディって初読みでしたが、重いのよりも好きかもしれん!読後が気持ち良い!もっと書いて欲しいー、なんて思っちゃいました。
声を出して笑うというのとは違うのですが、受け側に感情移入出来ればハマれるのではないかと思います。
とりあえず、薔薇シリーズの犬飼さんということは忘れて読むことをお勧めします。
先入観はない方が良いです。

**********************
受けの旭(プニ子)は、バツグンの容姿と愛想で世間を渡ってきた27歳。
今後の容姿の劣化を恐れ、養子縁組や今後の生活の保障を手に入れるため男を物色中。

攻めは旭の中学の関係者、工藤。
オープンゲイで、アメリカの大学を出た後フィットネスビジネスで成功者した、29歳。
長身で逞しく、ゲイバーでもモテモテ。
**********************

とにかく歩けば振り返られ、無断で写真を撮られ、ナンパされまくりな旭。
そんな自分の外見に寄ってくる男ではなく、そろそろ永遠の愛(と生活)を手にするため、わざと15キロ太って相手を試すことにしたわけですが、もともとは漫研出身のオタク気質。
痩せていて彼氏のいる時は我慢していたオタク趣味に精を出し、すっかり人目を気にしない生活を満喫しつつ、夜は二丁目で自分を外見で判断しない男を物色。
そんな旭、太っていても自分に自信があることは変わらないので、にっこり微笑みつつ腹の中では罵詈雑言。
これがハッキリしていて笑える。
他の猫たちの上げる黄色い声を『古くなって変色したチューブの和からしみたいな色』と評していたり、工藤を見た時『ひん剥いて股間に顔を埋めたくなるタイプ』なんて品定めしていたり。
なんというかあまりに軽妙で正直(重要)で、読んでいて旭を不快に感じませんでした。
そしてそんな旭が工藤と再会し、徐々に労働の尊さを知り金銭感覚の変化が見えだすところが『ああ、旭らしいね』と思わされます。
もちろん旭は今まで怠惰な愛人生活で一所懸命労働するという生活は無縁だったわけですが、なんというか旭ならこうするよねという方向にしっかりお話が進んでいくんです。
旭の男に流されやすいという性格づけのせいで、『工藤は働き者が好き』ということを知った後せっせと生活を改善した辺りも頷けますし、キャラと行動との線がきっちり繋がって違和感がありません。

そして工藤の方ですが、思いっきり遊んでいたようですがそこは実業家、スマートです。
太って再会した旭のことも嫌な顔をせず、趣味は趣味で人に迷惑をかけないなら卑屈になるなというスタンスですし、腐女子にとっても神様ですよ(笑
ただこの爽やかで男前なところが実は虚像だった!とかいう展開ではなかろうかと心配で先を確認したい気持ち大だったのですが、なにせ電子で購入(挿絵はもちろん、あとがきもないのよ…)だったのでちょっとパラパラと見ることが出来ず、わたしにしては珍しくラストなど確認せず読みました。
そしてわたしの思っていた展開とはまた別のドンデンがありまして、ええええ!と。
犬飼さんすごいな…まったく思ってもみなかった。
一人称が旭なのでついわたしも『セレブの気まぐれに騙されてるんじゃなかろうか』と不安になりつつ読んでいましたが、別の意味だったとは。

この作品、普通の夢見るキラキラBLとは違い、旭のシモ系の発言が思いっきり生々しいです(苦笑
こういうの珍しいよなあと思うのですが、わたしは大歓迎です。この辺りも赤裸々な旭にピッタリですし。
そして、旭と工藤が再会する二丁目のバーのママがいい味だしております。
有段者でムキムキっていうのも本当にいらっしゃいそうですし、なんとしてもゲイたちの憩いの場を守ろうと奮闘するところもものすごい好き。
「刃物なら問題ないわ!銃でも死ぬ気がしないわね!」ってのがシビレました!ママについて行きたい。
ラストが少し駆け足(これは電子の弊害。紙だったらもうすぐ終わるって厚さでわかるので唐突感があまりない)でしたので萌×2にしてしまいましたが、夢中度は神でした。

3

今の私にちょうど良かった

[燃えてプニ子‼︎]ってタイトル。
プニ子だからぽっちゃり男子なのかな?とは思ってましたが、理想の男とゲイ婚する為のマインドがめちゃくちゃ女子な旭くんでしたね。
自分への愛情を量る為にわざと15キロ太っただと?!凄すぎる。

そろそろいいお年頃27歳の美人でモテモテな旭くん、永久就職ゲイ婚相手を見極める為に、見た目が衰えても愛してくれるか試す為に1ヶ月で15キロ増量したんだって。

それで彼氏に振られ、周りからの反応も憧れから差別に代わり180度違う態度取られるようになるも、逆に今まで出来なかったマンガ、アニメにフィギュアなんかの爆買い大人買いのオタ活満喫出来るとデブ謳歌しちゃうポジティブシンキング。

どこまでいっても自信家(今は仮の姿で本当は美人だしぃ)で、明るいしコミュ力高い猫ちゃんなのよね。
これ、生育環境だと思うな。お母さんも美人で若くて愛人生活でサクセスしてる。身近に成功例があったらそりゃお手本にしてしまうね。

そんな時に初恋の相手工藤と再会してその相手が何とトレーニングジムの社長!15キロ痩せて美しくなって彼とSEXするのを目標に頑張っちゃうんですよ。今までイベントコンパニオンで男漁りして愛人してた旭くん。
人生初のアルバイトで彼の経営してるチェーン店のジムで働き始めるんですよ。コミュ力おばけな彼はファンが付くくらいスタッフにもお客さんにも可愛がられちゃう。
バイトで汗水垂らして働いてるのとちゃんと食事療法とエアロバイクを欠かさずやってるのとでめちゃ短期間でスルスル痩せておられます。

私もジム通いだした頃は痩せたなー。(遠い目)
もうやめちゃったし、最近健康診断で脂肪肝って出てて本気でどうにかしないといけなくなってる。
そのタイミングでこの本読んだのは体質改善しろって事ですね、はい、目標設定して始めます。

見事15キロ減して美しくなった旭くん、工藤社長とどうなったのでしょう?

驚きました。まさか、初恋の相手じゃなかっただなんて!伏線が全くないので後出し情報。
ホンモノの初恋の相手は、本妻の子だから異母兄弟だったって事なのよね?
中学時代のトラウマは、旭くんにやられた事に対してのわだかまりもあるだろけど、本妻の子である剣一との確執もあったんじゃないの?と思ってしまう。この辺りは、旭くんママの憶測止まりでちゃんと描かれてないのよね。啓一と剣一の話ももうちょい知りたかった。剣一はどんな気持ちで旭くんを中学時代構ってたのか。

あそこもう少し欲しかったなってところが他にもゲイバーのバイトシーンが楽しかったので、あの辺りのやり取りもっと読みたかったなーってのがありました。

犬飼のの先生のここまでコメディ全振りなお話は初めて読みました。
DMMブックスで購入。挿絵無し。

1

コメディなのは良いけれど

犬飼さんのコメディもの。ということでどんな作品かなあと手に取ってみました。う~ん、ごめんなさい、感情移入できませんでした。犬飼さんで萌えれなかったのはお初かも…。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。

コメディなのは別にいいんですよ。でも何がダメだったか、というと、受けの子が好きになれなかった。

自分の美貌を武器に愛人稼業する、っていうのは別にいい。それを武器にできる美貌があるっていうのはある意味才能だし、使えるものをフル活用するっていうのはたくましいじゃないですか。
でも美貌は衰えるものだし、本当の愛を見つけたい、というのも理解できる。

でも彼の天然ぶりに萎えてしまった…。悪気が無ければ何をしてもいいわけじゃないんだよ。むしろ自分に悪気がない分相手を傷つけることの方が多い。そういう彼の天然さを可愛いと思える方はもちろんたくさんいると思うのですが、私はちょっと受け付けなかった。

それと攻めの啓一が最後に仕掛けたオチの部分から二人の気持ちがつながるまでが急すぎてちょっとついていけなかった。そこはもう少しいろいろあっても良いんじゃない?と思ってしまった。

あと挿絵がどうにもこうにも好きになれなかった。いや、失礼な感想でホントごめんなさい。

犬飼さんてすごく好きな作家さまですし、皆さまからの評価も高いのにこんな評価で申し訳ない。
そして評価下げてごめんなさい。
でもこういう感想もあるってことで。

9

そんなもんなの?って感じでした

う~ん。
話の内容としては皆さんのレビュー通りおもしろいとは思うんですが、啓一は結局過去に旭にされたことに対して仕返しをしたかったのか、まだ好きだから付き合おうと言ったのか…
そのへんがよく分からず。

旭は啓一のことを先輩と間違えていたとはいえ、啓一自身を好きなんだなとは感じられたけど、あんな過去があって憎んでいてもそういうこと(すまたとかフェラとか)ができる啓一の、過去の憎しみってそんなもん?とか復讐のためならそれくらいはしないと…だから?とか悶々としました。

クリスマスイブのホテルでの久々の逢瀬で、最終的に仕返しを決行した啓一は何がしたかったのかがよく分かりませんでした。
旭は母親が気づかなかったら啓一の過去に気付かなかった訳だし、気付いたところで年下の美人な恋人がいるって酷く振られたのに、わざわざまた過去のことを謝りに行くとか…ほんとに二人とも途中どうなりたいのかが全く分からず…でした。

最後は時間が解決するから~でしばらく会わずに過ごし、バーのカウンターの仕事をする旭が彼氏に許可をもらって~のくだりで、啓一以外にちゃんと恋人をみつけたんだなぁ~って思ったのに、彼氏って啓一のことだったの!?っていう急展開についていけませんでした。
なんとなくもやもやの残る読後でした…

6

ん~、太る必要あったのかな?

受けは、自身の美貌もいずれは衰えていくであろう将来を見据えて、見た目だけに惑わされる事のない相手を捜す為に、身体を張ってわざと太ってみせる。
久々のオタク生活を満喫する中で偶然に初恋の先輩(攻め)と再会した途端、運命の相手と閃いて、かつてのスリム体形を取り戻すべく運動に励むのだった。

今回の犬飼さんの小説は世界観や登場人物に特殊設定のない内容だから、地雷に用心せずに安心して読めますよ~、と言いたいが…。
この話、さくさくとテンポ良く読めるのだが、受け・ヒナのありのままの性格を受け入れられるかどうかで評価が分かれる結果には頷いてしまう。

先輩との再会を機に親密になっていく辺りは運がいいなとは思ったが、太ったからこそ掴んだチャンスってのも違う気がするし…。
自らの内面を変えたいってので奮闘するんじゃないし、太っても痩せる最中にも、かつての美貌でちやほやされるだろうって計算高さを持ち続けていそうなヒナには共感し辛かった。
そもそも、太る必要があったのかと首をかしげたくなってくる。
要領良い面も、もやっとする一面も垣間見えるし、ヒナの性格や話の内容自体に苛ついて仕方がないって程ではなかったが、感覚的にはどうも趣味に合わない寄りになってしまう。

攻め・啓一のほうが、過去の家族関係とかヒナに対するわだかまりとか抱えているっぽかったし、感情移入や共感を得るって部分で攻め視点で書いてもらったほうが面白かったのでは?って気がする。

3

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