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chuken counterattack
私、栗城先生の作品には、あらすじ惚れしちゃうんですよ。個人的には、受けさんが攻めさんのこと大好きで、攻めさんが可愛くて仕方ないんだーみたいなのが好きなので、栗城先生の作品のあらすじにはそういうのが多く、つい手に取っちゃう。
…ですが、何かいっつも物足りないーで終わっちゃって、作家さん買いには至らず。うーん、文章にそこまで癖のある方ではないので、単純に設定やあらすじは好みでもストーリー展開が合わないのかもしれません。
ここ拡げてほしかったのにーとか、そこ深掘りする?とか、何か合わない…気がする…。
そんな訳で今作についても、受けさんが片想い拗らせて逆レイプしちゃって逃げて、でも再会して…というところから始まる感じが、あ、好みかも!と手に取ったのですが…。
再会してからの展開がなー…何か物足りない。再会してからの攻めさんは、とにかく一緒に居たがって、好きなんだよーというのを体現しようとするんだけども、それを上手く受け取れない受けさん。
いや、もうちょっと伝わるように色々行動しようよ!とか、2人とも言葉足らずやで…とか、色々言いたい。
あと、2人とも過去の想いだけで動いてる感じというか…。今でも好き、というのは2人とも分かったけども、数年ぶりに再開した今の相手に再度惚れた!みたいな、惚れ直すみたいなところがあまり描かれておらず…、だから、え、ほんまに好きなの?と、受けさんの気持ちも攻めさんの気持ちも、読者側が疑っちゃうというか…。
逆レイプについて話題を出さなさすぎて、逆に違和感。あの時のことを復讐しにきたのか?とか、脅しにきたのか?とか。もう少しそんなハラハラした展開とかもあってよかったのかなあ。
せっかくの再会愛の話なのに、一番おいしいところが足りないなあと、物足りなさを感じてしまいました。設定は好みなんだけどなあー。
忠犬と銘打ってるので、さぞやワンコかと思いきや、駄犬どころかワンコの風上にも置けないキャラで脱力感と怒りでいっぱい。
幼馴染でいつも受けにぴったりくっついて離れないような攻めだったのに、中1でさっさと彼女作ったというところでまず目が点になったんですよね。
おいおい、ワンコのくせして、なぜ、受け以外に、目が、行くのか?
忠犬ってご主人さま以外、目もくれないはずなのに。
で、おまけにその後も次々彼女を作って、やれキスしただの受けに語って聞かせるんです。
そしたら最後の最後でその理由が明かされたんだけど、
「慣れずに挑んで怪我させたくなかったから、他の女の子達で経験積んでました」
だと。
………。
バッカじゃないの?
バッカじゃないの?
バッカじゃないの?
100回言っても言い足りない。
さいてー。
ほんとさいてー!
受けを抱く日に備えて女の子たちで練習してました!とか、脳みそ腐ってるとしか思えない。
何も知らずに一人心痛めていた受けが気の毒だし、何も知らずに練習台にさせられていた元カノたちにも失礼すぎる。
おまけに
「(あの当時)俺がいっつも好きって言ってたの、本気にしてくれなかったってわかって、ショックだった」
と恨みがましいことを言うんだけど、あんた、エッチの練習用とはいえ常に彼女がいた人間の「好き」を本気に捉えてもらえると思ってたところも脳みそヤバいんじゃないの?!と言いたい。
ほんっと、なんだかなぁ……
受けがバーテンとのことで、初恋の味のカクテル云々というところは良いなと思ったのだけど、年下ワンコ大好きなだけに、あまりにも酷い自称ワンコだったのでガッカリ感が半端なくこの評価です。
前に『カフェオレ〜』の方を読んでいて気になっていた作家さん。
小道具の使い方が上手だなと。
カクテル然り、指先然り、複数のバー然り。
しかし、タイトルから想像していた展開とはちょっと違って、
カウンターアタック?……と、読みながらじれじれしてしまいした。
一冊最後まで読みきれば、成る程な!と納得できるのですが、
本編だけだと色々ともにょる感じが残ります。
出来ることなら、『初恋リベンジ』も本編に絡めて一本にしていた方が、
もにょる感じもなくすっきり読めた気がします。
ストーリーは王道なので、ある程度基本の展開は読めてしまうので、
芳の葛藤だけでなく、全の必死さも本編に絡められたら
「忠犬」の「カウンターアタック」感が伝わったかも。
それでも、カクテルの楽しみ方とか、指フェチな感じとか、
作者の描きたかったところはひしひしと伝わってた気はします。
カクテル好きでもそうでなくても、
つい色々なバーテンダーさんの「初恋」を飲みたくなりますv
評価は、迷いつつもちょっと物足りなさを感じて、×2寄りの「萌×1」!
好きで好きでたまらない相手から逃げ出してからの再会モノ。
年下攻めとお酒の話が好きなので読んだのですが、個人的に好きな指舐めシチュがあって嬉しかったです。
全は年下わんこ攻めと見せかけて意外としたたかで計算している部分もあって良いかんじ。芳の、自分の気持ちとの折り合いが微妙につけられてないあたりも読んでいてとにかく萌えました。
『忠犬カウンターアタック』、『初恋リベンジ』、『再会ミッション』が収録されています。
時系列は、『再会ミッション』→『忠犬カウンターアタック』→『初恋リベンジ』となってます。
大好物の幼馴染み&再会ものということで、あらすじ買い。
内容は、あらすじそのまんまです。
どこまでも、予想の範疇。
でも、それでいい。
王道には、予想を裏切る展開なんて望んでません。
美人受けに年下ワンコ攻め。
もう少し望むなら、当て馬が出てきて、一波乱があっても良かったかな。
【無料】COMICフルール vol.1をレビューで知り、この作品が気になってKindle 版を購入。
バーテンダーの芳はかつて1歳年下の長馴染みの全から逃げるように地元の横浜から逃げ出して約5年が経っていた。
ある日、仕事を終えて店から出るとごみ捨て場の横に人が転がっていた。なんとそれは幼馴染の全だった。
宿無し一文無しになったという全は芳に助けてほしいと懇願する。
全から理由があって逃げてきた芳は自宅においてはいけないと思いつつも困っている全を見捨てることは出来なかった。
自分の想いを隠しつつ同居生活が始まり…
小学生の頃からの幼馴染で、実はふたりはずっと想い合っていたのにお互いに想いは告げずにずっとずっとすれ違いや誤解が続きます。
芳はあきらめるために地元から去る前に全の手首を拘束して犯してしまい逃げてきて今に至り、全はちゃんと高校を卒業し大学の卒業も就職も目処が立った状態で芳を探し出すというなんとも健気です。
どこかでどちらかが想いを告げていればこの5年間違ったのにねーと言ってしまったら物語その場で終了ですがw
再会してからもすれ違いばかり。全が芳に隠していることがあるからなんですが、それも芳を手に入れるための作戦です。
芳はバーテンダー。カクテルがたくさん出てきます。なんか懐かしい!と思ってしまう。大学生から社会人2年目あたりまではカクテルばかりを飲んでいた思い出が蘇りました^^;
後半に出てきますが「ビトウィーン・ザ・シーツ」BLでこの題名の有名なコミックがありますね。
これはお誘いの意味を持つカクテルですが、それに対してお断りのカクテルが「ブルームーン」と言うのは初めて知りました。
同居生活では全は料理を作り掃除をしマッサージをしと尽くします。それに慣れてしまっては怖いと芳は心を隠して冷たく早く出ていけと言ったり、前途多難。
芳の勤めているバーの兄弟店のゲイバーの常連に、実は全の大学の友人碧がいたことで全は思ったより早く芳を見つけることができたのですが、その友人と全が会話しているのを聞かれ全の宿無し一文無しのウソがばれます。
さて、これで両想いのはずが!芳は全が自分を想ってくれているはずがないと思い込んでいるので、全はたいへんです。こんなに健気なのにw
必死な全は芳がかつて自分にしたように手首を拘束して芳を抱きます。あっ芳がしたときは逆レイプ状態なのでリバではないです。受は芳です。
それを芳は全が過去のことを起こっているからだと解釈するのでまだまだ誤解はとけず全の気持ちも届かず…まだっすか?!(笑)
ことが終わってから、ちゃんと全はずっと好きだったことを告げやっとこさハッピーエンド。長かったね。
お互いの気持ちを確かめ合ってのえっちはちょっと短めだけど十分萌えです。
翌朝起きて隣に全がいなくて芳が早速昨日のことは夢でもしかしたら全はあれで満足してしまって自分から去って行ってしまったのではと思ってしまうってどんだけネガティブ?w
そんなわけなく、芳の為に薬と食べ物を買ってきてくれた優しい全でした。
お決まりな展開ではありますが、カクテルの使われ方が良かったり(バーテンダーそれぞれの「初恋」というオリジナルカクテル。芳のカクテルは「苦い」ことで評判。)友人やお客さんの介入がとても自然で読みやすくて良かったです。
オリジナルカクテル「初恋」の味は「苦い」から変わるのですが、果たしてどんな味に?…
これはKindle 版では「初恋リベンジ」で( ペーパーの「初恋2」と同じかな? 白倉が作った幻の「初恋2」のお話 )
「再会ミッション」は全視点で、どうやって再会するかその計画を友人碧と相談してるお話。
高校卒業後、すぐ家を出てこの世界に足を踏み入れ
20歳でカウンターへ立つ事を許された芳(かおる)は
家族仲はいたって良好ですが地元へ帰れない理由がありました。
小学5年の時、転校してきた一つ下の全(ぜん)が
家が金持ちだ言う理由で同級生にまともに遊んでもらえず
声をかけてやった事から懐かれ、友達になります。
密かに恋心をいだいていたのですが
想いを隠している事に限界を感じ
高校卒業目前のある日、眠っている全の腕を縛り付け
上に乗り、一方的に欲望をぶつけてしまったのです。
泣いて「やめて」と言う全にかまわず…。
もう二度と顔を見せないと宣言してから5年、
働いているバーの裏のゴミ捨て場横で
うずくまっている男がまさかの全。
「宿無し一文無しだから泊めて」と頼み込まれ
過去が後ろめたい事もあり
しばらく一緒に過ごすこととなりますが…。
全はかなりのワンコで芳に尽くしてくれますw
もうこの状態で、なんで芳のところへ転がり込んだのかって
気づいても良いと思うのですが、
昔から「芳ちゃん芳ちゃん」と言っていたので
ただその延長だと受け止めるほかはなかったのでしょう。
後に、あの時全が泣いて「こんなのやだ」と言った理由も明かされますし
全体的には甘いような気がするので
切なさに胸が張り裂けそうになる事はありませんでしたが
全の現状を偶然知ってしまった芳が
突き放そうとするシーンはズキズキしました。
今作の肝は、オリジナルカクテルの“初恋”が
バーテン自身の初恋を表わして作るのでそれぞれ違う味なのです。
芳の作る“初恋”は一般的な甘酸っぱいものでは無く
苦いリキュールのフェルネット・ブランカや
トニックウォーター、グレープフルーツジュース等を使用したもの。
芳の初恋は実らず、まさに苦い思い出のはずですが
今後は変わるのかも…。
『初恋リベンジ』で、初恋2の試作品は面白そうでしたw
あと、全が指フェチというのもエロかったです!!!
優しく抱く全の様子も非常に甘かった……。
そして、芳が働いているバーに通いたくなりました!
栗城さんもお酒がお好きだとの事で
バーテンとかお酒の種類とかよだれが出ましたよ!
(確かにバーテンはシェイクが一番見どころかもしれませんが
ステア(混ぜる)の手つきも何気にセクシーですね!)
レゲエパンチって仙台発祥だとか知らなかった…。
ピーチリキュールのウーロン茶割りは
私の周りではピーロンって言ってるんですけど
これは地域性なのか年代なのか…?ww
そんな事はさておき、
甘さが足されたけどベタ甘にはならない芳と、
再会前の全が読めます☆
バーが舞台なので、イラストは
個人的にはもう少し大人っぽいタイプが好みでした;
すみません!
ただ、タイトルのとおり
まさに“全の反撃”だったと思いますw