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kore mo koi daro
読む前に(あらすじや表紙イラスト等から)思っていたのとまったく違いました。
正直なんの期待もしていなかったんですが、結構面白かった。
表紙イラストのイメージから、恵(受)がもっとツンツンな女王様キャラクターだと思ってたんですよね。実際、(昔の)真船さんの受にはそういうタイプも珍しくないし。←性格悪いの多いんだ、これが。
それが・・・なんだこのアホの子は。そして、アホなのに(だからか?)ホント可愛い。
こういう並外れた天然ボケ系統って、私は鬱陶しいとかうるさいとか感じてイラっと来ることも多いんですが、この恵には(間違っても穏やかな大人しいタイプじゃないのに)それがなかったんですよね。
たぶん、この作品が冬吾(攻)の一人称だったのも大きいと思います。攻一人称のコメディはそれだけで大好きなので。
↑の通り、恵がアホの子というかド天然というか、人の話を聞かないキャラクターなんですが、もしこれが攻だったら30ページで投げてたかもしれません。とにかく『話を聞かない・自分基準のみで行動する』攻が大ッキライなんですよ。
ただ、恵は確かに話はまったく聞いてないんだけど、傲慢というわけじゃないので、別にダメではないんです。それどころか結構好きだ。受ならね!
イヤもう、冬吾が自称『超イケてる』イイ男で、まあ確かに(私の好みじゃないが)スペックというか条件だけは揃ってるんだけど、なんとも残念なヤツなんです。
でもその『残念さ』がすごく魅力的でした。このアホさ・ダメさが魅力になるのは高校生ならではだな~という気がします。
ストーリーとしては、ラブよりも他の部分を詰め込み過ぎな印象はあります。いかにも時代を感じる(実際に13年前なんだけど)ライトなラブコメディ。
でも、恵が鈍過ぎ・子ども過ぎなのもあって、2人のラブはまったく成就どころか進展もしてないんですが、もうそれでもいいと思えるくらい『ラブ抜きのコメディ』としても面白かった。
続編『それも愛だろ』が出てます。読み終わった瞬間『さあ、次読もう!』という気になりました。