ボタンを押すと即立ち読みできます!
jinginaki yome
仁義なき嫁シリーズは、旧版と新装版とあるので要注意。旧版の4作目が、新装版のシリーズ5作目。新装版4作目は短編集。新装版はかなり改稿されたとのことだが、比較してないのでよく分からず。
1作ごとにシーズンを追って、愛人対決や過去の女対決とテーマが決まっていたこれまでの作品。今作は、二人の日常となった関係性に焦点が。そのせいか若干起伏に乏しい。仕事で忙殺される周平とすれ違うも、嫁として半年、開かれた体をもてあます佐和紀。そんな焦らしプレイの1冊でした。
出だしから甘い!
佐和紀が床の中で周平の刺青を綺麗だなと言うと「おまえの顔には負ける」とか言っちゃうわけで…もう、わたし悶えました!
さすが色事師!
一巻で結婚した周平(攻)と佐和紀(受)。
周平は大滝組の若頭補佐で、次期組長候補から外れるために、男(佐和紀)と結婚しました。
佐和紀は出生の複雑さで、女として戸籍登録されていますし。
五巻はその半年後のお話で、五冊で半年というスローペースではありますが、佐和紀の純ぶりとそれを愛おしんでいる周平を楽しむにはそれくらいで良いのかもしれません。
それ以外のシーンはハードですしね。(今回はどのトラブルも愛情絡みですが)
半年経って佐和紀の愛情表現も、ただがむしゃらに欲しがるものでなく、周平の役に立ちたい、周平の背中を守れるようになりたいというものに変化してきました。
良い傾向なのでしょうが、こういうのがまた波乱やら事件を生みそうで、安心して読めません。
それに、本郷がね!(相変わらず岡崎もね!)
周平と結婚した佐和紀側の要因は、組長(佐和紀にとっては父のようなもの)と二人だけになってしまっていたこおろぎ組を立て直したかったためで、それが実現しこおろぎ組へ戻ったのが本郷です。
この男は色々これからも周平に対して仕掛けてきそうで怖いー。
男の嫉妬、恐るべし。
や、男を無意識に狂わせる佐和紀が怖いのか…
周平が幹部会と他にも抱えた案件で恐ろしく忙しく、帰宅もままならないこの五巻。
でも周平の佐和紀への愛情は揺るぎないのですが、佐和紀は少しは良くなったとはいえ自分の価値にも周平からの愛情、劣情にも気づいていないというか見えていないというか。
まあ、育ってきた経緯で足元が固まらず、自分に相変わらず自信がないのだと思うのですが。
この辺りも次巻持ち越しですね。
しかし、周平の佐和紀不足の珍しく余裕のない様は色気ムンムンでした!
後半には短編『よくある嫁の一日』が収録。
佐和紀のお目付役の三人、岡村・石垣・三井は、佐和紀につかない時は通常業務として組の仕事をしているわけですが、佐和紀もこういうのが通常業務なのだなあという感じですね。
昼間の佐和紀は、チンピラと嫁の狭間をなかなかうまく泳いでいる印象で、意外や意外です。
こちら現在のところ、紙媒体では三巻までしか発売しておりません。
(ちなみに電子では八巻+新シーズン)
予定はあるようですが、まだなので電子で購入しています。
ただ、イラストはだんぜん紙媒体の方が好みです。
なので申し訳ありませんが、頭の中で変換しております。