条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
濃厚エロスに包まれた童話世界の芳しき恋愛譚!
ningyohime no otouto
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
なんとお話が三本立て!
ネタバレや設定を見ずに読んだので驚きでした。
でもお得感。
あと記載されている順番と、実際の順番が少しだけ違います。
「銅の足輪」 3割
「金の腕輪」 1割
「人魚姫の弟」 6割
【銅の足輪】
前半の3割は兄のお話。
毒親から幼い弟を連れ逃げ出し、その先で出会った人と恋に落ちて三人で暮らすまでのお話。
ヘンゼルとグレーテルを彷彿とさせる設定で、攻めは大男で武骨だけど優しくて、親にウリをさせられていて優しさに慣れてない受けが幸せになれた時は心の中で「良かったねぇ…!」と拍手喝采でした。
【金の腕輪】
中盤からは「銅の足輪」の弟のお話。
いわゆるスピンオフ?
これは出会いだけで打ち切り状態…。
後々、種明かしがあるのかと思いきや二人は再会せずに終わってしまって、攻めは一体何者だったのか…気になりまくりです。
【人魚姫の弟】
終盤は表題作の「人魚姫の弟」。
表題なだけあって、一番面白かったです。
お話の大筋もアニメで見た人魚姫と沿っていて、分かり易い!
結構二人ともが相手を思うが故に無鉄砲だったりしてソワソワしましたが、ハピエンに落ち着いてホッとしました。
犬飼のの先生の童話シリーズは三作読み、一番人気なこちらの作品を読んで、好きな傾向が定まったので個人的にはもう集めるのはストップかなぁ…。
犬飼のの先生と挿絵に笠井あゆみ先生の組み合わせは大好物なので、手に取ってしまいがち。
童話BLシリーズバラバラに読み進めていて
こちらは私にとって4作品目です。
残すは、赤ずきんモチーフの作品。
みんなが知ってる童話をベースに、アレンジされていて知ってるけど、ちょっと違うストーリーを楽しく読めます。
今回、まさか2作品入ってると思ってなくて最初のヘンゼルとグレーテルモチーフの作品を人魚姫のお話だと思いながら読んでたからおかしいな?いつそれっぽくなるの?と読んでしまってたので、ちょっと集中して読めんかった。
男娼として毎日客を取らされて、弟に食わせていた健気で美しいユリアスが心優しく賢い風変わりなフェルナンと出会い愛されてるお話と無邪気で利発なユリアスの弟テオが王子様ジークフリードと恋に落ちるお話の2作品が先にあります。
[銅のアンクレットは男娼の証]これが前半のお話のキーワードとなってます。
ユリアスのお話も、テオのお話もアンクレットをキッカケにお話が展開します。
実の父親にアンクレットをプレゼントされずっと男娼として客を取り続けていたユリアス、フェルナンとの最初の行為もアンクレットを付けた男娼だったから気安く手を出してきてた。
森の悪魔と噂されていた体格のいい髭わさわさの体毛ぼーぼー男に、今まで体験した事のない様な優しく思いやりのある抱き方をされるユリアス。
笠井あゆみ先生の攻め様で体毛わさーとしてるの初めて見たかも。腕毛が立派。
テオくんも無邪気で利発で可愛らしい。テオくん、夜中にフェルナンとユリアスが眠る部屋のベッドが軋む音がするのが不思議で疑問に思ってたりする。2人がいない間にベッド直してあげようとしてゴソゴソしてたらユリアスが付けてたアンクレットを見つけて嬉しくて装着して街に出かけたらさあ大変!ってお話で、こちらは危機一髪、少年から大人への目覚めの甘酸っぱいお話でした。
さて、表題作の人魚姫の弟。
本当におとぎ話の人魚姫の弟設定でした。
割と残酷な事が起こります。(描写はないです)
人間の足を手に入れる為の等価交換で左目を差し出すとか、心臓を取り出して食べさせるとか。
ちゃんとハッピーエンドが待ってるのはわかってるけど、途中かわいそうでした。まさか、王子が人魚化するとは思いもよらなかったです。
あと人間と人魚での水中での性行為はイマイチ想像しにくかったです。
どちらかと言うと、前半のユリアスとフェルナンのお話の方が好みではありました。
この、おとぎ話シリーズはどれも良質なのでもっといろんなのを読みたいなと思ってしまいます。
童話をモチーフにした短編連集。
短編ながら、物語に浸って読んだわ~感が高い。
「銅の足輪」から始まる『ヘンゼルとグレーテル』をモチーフにしたお話3話。
受け様は両親に男娼を強いられていたユリアス。
幼い弟のテオを連れて森の中を逃げている途中、青髭の悪魔が住むと言われる小屋へ辿り着く。
そこで出会ったのは悪魔ではなく、気のいい研究家の攻め様であるフェルナン。
男娼の証である足輪(アンクレット)
「俺のために外してくれる?」と言うフェルナンと、言葉もなく頷くユリアスと。
恋人となった2人の、嫌われたくないという気持ちからのスレ違いのお話である『銀の指輪』
フェルナンのプロポーズの言葉がとても好きです(^-^)
ラスト、ユリアスの弟のテオにも早々に運命の出会い編の『金の腕輪』
三部作、銅、銀、金からの輪っか。
なるほど、効果的に上手いこと使われてるなぁ。
表題作『人魚姫の弟』
受け様は、イルカ族の血を引く人魚王子リト。
攻め様は、人間の王子であるグレン。
訪れる別離の哀しみ。
我が身を犠牲にしてでもあなたの幸せを、という切ない想い。
どうなるの~~߹߹
ハピエンになるの!?
なるほど、それがここにくるのか!
と、ドキドキハラハラで、とっても面白かったヽ(*^^*)ノ
イラストは笠井あゆみ先生。
褐色肌の王子と、人魚王子の表紙から始まる美しいイラストの数々。
ユリアスとフェルナンの方は、フェルナンの体毛が見慣れないのですが、体格差を感じられて良きかな、です(´ω`)
二話構成、童話BL。表題より、「輪」シリーズのほうが、私は面白かった。
小川未明童話集の同名の童話「金の輪」ではなくて、グリム童話の「金の斧」のパロディだと思う。「輪」シリーズは、アンソロのお題とあとがきに書いていました、だから制約がある。
▶銅の足輪 :フルエロス
強欲な継母の言いつけで、兄は赤いアンクレット(最下層の男娼の印)をつけて、男娼として働いている。弟を守るために、ユリアスはテオの手を引き森の中へ逃げると、小さな家があって、噂さと狼男が住んで居る・・・
▶金の指輪 :初恋
ユリアスと狼男の結婚
▶銀の腕輪 :音
美しい兄がしていたアンクレットが男娼の印と知らず、脚に付けて町にでたテオが、襲われているところを助けてくれた美男子が、テオにひとめ惚れ。お城に住んで居るというその人と将来の約束を交わしたところで、「輪」シリーズは終わり。
「人魚姫の弟」は、「輪」シリーズと関連無い別の話。あとがきに「助けてくれた美女より、目の前に居る人魚だけを見つける王子様を書きたかった」とありました。
▶人魚姫の弟
泡になって消えた姉人魚の弟は、陸に住む人間の王子と恋をする。魔女の契約を、上手く回避して王子様は人魚族に仲間入り。
▶人魚王の息子たち
---
グリム兄弟が集めて収録した伝承は、皮肉な意味合いを潜めているものが多いのと、原話は非常に残酷で怖い点が特徴です。編集当時の欧州の一般的な生活が飢饉や伝染病で厳しかったから。
「人魚姫」は、作者の自伝、トラウマを持つ人;アンデルセンはバイでした。
1837年に発表した、童話『人魚姫』は、デンマークの作家アンデルセンの自伝。「人魚姫」は、報われない恋親に苦悩するアンデルセンの想いが、悲しい恋物語;人魚姫は海の泡になる;に込められています。
---
★この作品の「人魚姫の弟」は、作者の「こうあってほしい」という願いがこもっているので、ハッピーエンド。
---メモ:アンデルセンについて調べて驚いたΣ(゚Д゚)、私がダメだった「美しい彼」の攻キャラの元祖ネタは、アンデルセンだったかもしれない。
▶NHK/BS歴史館「アンデルセン 童話に隠された秘話」の心理学的解説
番組によると、アンデルセンは、恋した相手に激しく拒絶されていた。
★童話作家アンデルセン:現地読みの名はハンス・クレシテャン・アナスン/ホー・セー・アナスン/貧しい靴職人の子/頭脳明晰だが生まれにコンプレックスを持っていた/昔の民話をアレンジした童話に、自分の体験や社会情勢を基にした創作童話を発表/生涯独身、70歳に肝臓癌で死亡。
★アンデルセンの片思いの相手は、パトロンの貴族の息子:
アンデルセンはパトロンの貴族の息子に「親友として交流したい」と何度も願うが、手紙で丁重に断られる。ラブレターは、長文の自伝。告白を繰り返すアンデルセンの粘着気質をキモがられて破局。アンデルセンは、この恋で体験した恨みつらみを作品に組み込んでいた、・・という内容の番組。
2014年刊。
ルビー文庫の官能童話シリーズなら先に一通り読んでいるので、童話モチーフの元祖となる?こちらも読んだ。
この一冊には、幼い弟まで男娼として稼がせようと目論む両親から逃れてきた兄弟の物語『銅の足輪』と後日談、お馴染みの人魚姫を元にした表題作が収録されている。
『銅の足輪』ではヘンデルとグレーテルモチーフだけでなく、ヨーロッパではじゃがいもの普及で飢饉を乗り越えるようになった?という史実も元にした気がする。
多分フェルナンは植物か農業に関する学者なのだろうね。
『人魚姫の弟』もあの悲哀エンドが見事に昇華されていて、これこそ『二人は仲睦まじく幸せに暮らしました』エンドだ。
オリジナル版の人魚姫もこんな結末だったら良かったのにね。
でも、あっちのほうは王子さまが助けてくれた相手を誤解してしまったのが手痛いよなぁ。
件の官能童話シリーズと比べると、こちらは攻め受けの間に背徳関係がない分マイルドでお薦めしやすい。
特に注目すべきは、攻めキャラが受けを想う清らかさ度の高さだろうか。
フェルナンは男娼だった辛い過去を持つユリアスを思いやっているし、ジーク王子は幼いテオを前にギリギリのところで踏み留まっているほうだし、グレン王子は何があろうともリト一筋で通し切った。
そう、今回の三人の一途さには腹黒さがない!!
随分な言い分だが、犬飼さん作品の攻めキャラって大抵執着心が強くてどこか腹黒い考えを隠し持っているじゃないですか!?
…ま、とにかく貴重なんだよ、と言いたいの…
他には人魚とのエッチシーンを具体的に読むのはちょっと抵抗があるな、とかほんの一滴だけの毒味があっても良かったかも、とか感じる点はあるものの、犬飼さんのアレンジ力はさすがだと感じ入るのだ。
うむ。やはり犬飼さんは筆達者だなあと思いました。
おとぎ話にモチーフをとったファンタジー中編が3つ。
男娼だったユリアスは弟のテオを守り育てるが、耐えられず二人で逃げ出す。鬼が棲んでいると噂されていた家にたどり着くが、家人は留守でこっそり入った家にはおいしそうな料理が並び。。
家主は鬼ではなく青々とした髪の農作物研究者。隆々としたフェルナンとユリアスはやがて恋仲となって幸せに。というお話。めでたしめでたし。
その後、弟のテオと、それを助けた白馬の王子の物語もありますが、テオが幼いだけに恋にはならず、将来きっと会おうと誓い合うまでのお話がもう1つ。
最後の表題作が一番波瀾万丈で面白かったです。イルカの王子リトと、友達の孤独な人間の王子、グレンの恋。人間になるために魔女に片目を渡したリトは、身を偽ってグレンのそばに。
やがて二人は恋仲になるが、見合い相手が何かと邪魔をする。しかし二人の愛は深く、何度も助け合って、やがて海で幸せに暮らす。
ストーリーがよく構成されていて読んでいて無理がないし面白いです。
この位のよくまとまった中編を読むのが一番面白いかもと思いました。
のの先生&笠井先生の最恐ペア。
白雪姫の息子で第一ラウンドでノックアウトされた経験あり、
今回も ややドキドキしながら手に取りました。
よかったんですが、下記の点において萌えきらず、中立・・・
笠井先生のイラストは相も変わらず絶好調ー神 ですが、何人かのキャラに同意できず(笑)
1.美人兄弟弟にちょっかいだした王子。
あんた、やっていいことと悪いことがあるでしょ!
王子なんだからさ、分別わきまえて振舞ってよね!!!!
と つい怒ってしまって・・・
最近 ショタがだめだ と気が付いたんですが、
あまりの気持ちよさにどうでもよくなってる いたいけな美少年に
手をだすなっつーの(怒) という気持ちでいっぱいです。
2.人魚姫の弟。せつなかった。
でも何回も○○のやりとりしないで・・・・・
ちょっと怖くて どんびき。
身体損壊シーンもだめなんです(泣)
3.人魚姫の弟さんの想い人の王子。
王子だろ、孤独なんだかなんだかしらねーが
イルカだけが友達 みたいなの、ちと情けなくねーか?
という気が少々・・・・
純愛にいかないと 話が成立しないのはわかるんだが
もうちょっと凛々しくあってよ。。。。
ということで、中立。
先生ごめんなさい。
2つの作品が収録されていて、お互いにリンクもしていない全く別のお話なんですが、ファンタジーの要素が含まれていて、童話やお伽噺が好きな方には打ってつけの作品だと思います。
前半には禍々しい空気を漂わせながらもとっても甘い雰囲気のお話が、後半には美しくもどこか切なく哀愁が漂うお話が楽しめました。
主人公達がお互いに寄せる気持ちの強さは共通していて、色々な弊害を乗り越え幸せをつかむ彼らにいつまでも幸福でありますようにと思わず願ってしまいます。
私はどちらの作品も好きだったのですが、特に表題作は哀しさと幸福感のバランスが良かったです。
笠井さんの挿絵が繊細で美しく、作品に素敵に華を添えていました。
【人魚姫の弟】の前に【輪シリーズ】が3本収録されています。こういった形の本は初めてでしたが、”読者の心を掴んで離さない!”・・・。心を鷲掴みにされ金縛りにあったように夢中で楽しませて頂きました!その後いよいよ【人魚姫の弟】。私達が知っている人魚姫との繋がりもあり、人魚姫と言えば魔女!魔女とのやりとりも見どころだと思います。読み終わるころに『そうなるんだ・・・!』と感じさせられたり。全体的にしっかり濃いお話しですが、スーッと頭に入ってきて読みやすいです。苦しくなるけどモヤモヤしないステキな小説でした!
とても堪能できましたが、童話世界に乗りきれない部分もありました。
特に表題作の「人魚姫の弟」は、世界観をまるごと受け入れることが難しくてどうしてもご都合主義に感じてしまい冷めてしまいました。
この世界観に入れるかどうかで評価が分かれそうな気がします。
「ヘンゼルとグレーテル」が基になっている兄弟のお話(輪シリーズ)は、生き地獄の生家から必死に逃げる幼い兄弟がとにかく可哀想で救われてほしい一心でした。
なので甘くて安心感のあるハッピーエンドで大満足でした。
ユリアス(兄)と兄弟を匿った男フェルナンの話がメインですが、テオ(弟)と王子ジークとのお話もあります。
この2人のお話は、「テオが大人になったら会いにきてくれ」といった約束を交わして終わるのですが、なんとなく曖昧に濁された気になりました。
なぜなら、具体性のない約束が守られる確率って時が空けば空くほど低くなる気がするからです(その時の2人の気持ちがどんなに堅いものであっても)。
ジークがテオに由緒ありそうな腕輪を託すことで繋がりは残りますが、本当に大丈夫なのかな?と若干ではありますが不安が残りました。
「人魚姫の弟」は、2人が結ばれるハードルがめちゃくちゃ高いです。
2人が添い遂げる形が想像できないので、主人公リトの行動が無謀というか捨て身すぎると思いました。
しかし、それは外野がとやかく言った所でどうしようもないことで当事者にしか分からない衝動なのですよね。
リトの感情に乗れなかったために、”王子とお近づきになれただけでも満足”とならない彼がやけに貪欲に見えました。
お互いを求める気持ちが抑えられない衝動も理解できるけど、あの困難な状況で諦めが入らないのも凄いと思います。
しかし、「人魚姫」をよくぞハッピーエンドで書いてくださったという気持ちもあります。
同時に元ネタである「人魚姫」のお話の持つ美しさにも改めて気づかされました。
悲恋かもしれないけど、不幸ではありません。
愛する人の幸せを守った人魚はさぞ満足だったことだろうと思います。