略奪者 ロッセリーニ家の息子

ryakudatsusha Rossellinike no musuko

略奪者 ロッセリーニ家の息子
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×211
  • 萌11
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
10
得点
157
評価数
42
平均
3.9 / 5
神率
35.7%
著者
岩本薫 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
略奪者―ロッセリーニ家の息子
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784041018798

あらすじ

早瀬組組長の息子という出自を隠して暮らしていた瑛は、ある日突然現れたイタリアのマフィアの首領レオナルド・ロッセリーニによって、シチリアに連れ去られてしまう。理由も告げず、貴族の館に軟禁し、束縛しようとするレオナルドの身勝手で理解不能な行動に反発する瑛。しかし、ロッセリーニ家にはかつて自分を捨てた母との思わぬ繋がりがあると知り…!?
岩本薫が贈る人気単行本、待望の文庫化!大ボリュームの文庫版限定書き下ろし2編を同時収録。

表題作略奪者 ロッセリーニ家の息子

レオナルド・ロッセリーニ, 伊マフィア首領 28歳
早瀬瑛, 伝説の博徒の孫・組を継がず堅気 29歳

その他の収録作品

  • 初めての旅
  • Episode Zero ~from 守護者~
  • あとがき

レビュー投稿数10

文庫化おめでとうございます!

「ロッセリーニ家の息子」シリーズの1冊目。
文庫化という事で、これまで手に取りづらかった方にも是非
読んでいただきたい作品です。
シリーズになるとどうしても手を付けづらいですよね(;^ω^)

本編に加えて、短編と守護者のエピソードゼロが読めてお得です!
それに初回限定のショートストーリーもあるし・・・
っと本の宣伝みたいになってすみませんが、
本当に好きな作品なので(;・∀・)すみません

世界観がとても大きくて、読んでる自分がリッチになった気分になれますw
背景や登場人物の周りの景色が見えるように
本文を見ていてワクワクしてきます

今回はロッセリーニ家の長男が攻めのお話で後の兄弟も
次回の巻から主役として登場してきます
兄弟それぞれに個性と素敵な出会いがあるので
読みごたえ満載です

今回の攻め様・・・怖い感じですがとってもかわいらしいい一面もあります(*´∀`*)

4

孤独で愛情深い王様

前からずっと気になっていた、こちらの作品。
今回、文庫版化されたのを期にようやく手に取ってみました。

ストーリーは特に目新しいことはなく、いわゆるシンデレラ的な王道物語ですが、その王道の素晴らしさをぎゅっと詰め込んで濃縮させた作品でございます。
例えるなら、極々平凡のミルクティー。(食いしん坊なので、食べ物例えで笑)
昨今オシャレなカフェにあるようなマキアートやフラペチーノのように見た目は特に奇をてらってなく普通だけれども、お味はふんわりやわらか、暖かく甘~い美味しさがぎゅっと詰まっていて、やっぱり最後にはこちらに戻ってきちゃうという安心・定番商品なんです。

既に単行本の方でも皆様が素晴らしいレビューを書いて下さっているので、本の内容等はそちらにお任せするとして、ここでは超個人的な萌えポイントを語らせて頂きます。

何といってもこの作品の最大の萌えは、攻めのレオナルド・・!!
彼は貴族で富豪、誰もが見とれる精悍なお顔と人の上に立つ強いオーラの持ち主。更には仕事も出来、俺様で傲慢だけれども、面倒見が良く本当は優しいという、まさにパーフェクトな主君様でございます。
(軽ーーいスパイスで、マフィアのカポという設定もあり)

そこだけだと、ハーレ辺りではよく見掛ける人物像なんですが、このレオ様、俺様のくせして、その実誰より家と地元を愛していて、反面とても寂しやがりで孤独な方なんです。
この辺、レオに絶対王者を求める人はガッカリするかもしれません。
でも、だからこそ私はレオに人間味を感じ、シリーズ中一番好きなキャラになりました。

多分、ロッセリーニ家の中で一番家族と地元を愛しているのは、レオだと思うんです。
亡きミカの想い出が残っているとはいえ、家族がみんな去った広い家に一人残り、周りに今の在り方を反対され受け入れて貰えないながらも、孤軍奮闘で家(ファミリー)と家族(地元民や使用人も含む)を全力で支える・・、本当に強い愛情と意志がなければ出来ないことだと思います。


この作品を濃厚に仕立てあげている背景に、ロッセリーニ家の本拠地シチリアの風景の描写が素晴らしいということが挙げられるんですが・・、
(この描写が本当に緻密で、思わずシチリアに行きたくなります・・!!)
特に、レオがヨーロッパ最高峰エトナ山を見ながら、シチリアの歴史や名誉(オノーレ)を語るシーンは、思わず某有名なマフィア映画を彷彿させられて、この作品の中で一番好きな場面です。

(念の為申し上げますが、あの映画が醸し出している重厚感や滅び行くものが持つ悲愴感には到底及びません・・。マフィアという設定も、本当に軽ーいものです。ですが、一家の長として家族を背負って立つレオの姿に個人的にですが、重なるものを感じました)

いっそ、王様レオが孤独に打ち沈んでいく・・というラストもそれはそれで見たかったような気もしますが、そこは乙女に夢を与えるBLの王道中の王道作品。
終始甘ーく濃厚な幸せを供してくれます。
お洒落で洗練されたフラペチーノや、深い苦みがあるコーヒーはちょっと疲れたという方・・、是非ともこの甘~い王道なお味を召し上がってみて下さい。

1

ここから始まる…ロッセリーニシリーズ

岩本薫先生の大作「ロッセリーニ+〜の恋」の一連の作品群、お姐さまにアドバイスをいただきまして、まず「ロッセリーニ」の1作目から。

実はすごく構えて読み始めたのですが、実に読みやすい!一気に1冊読み終えてしまった。
第一印象は「ヤクザとアラブの融合」…と言っても本作は実際は「アラブ」ではないんですが、超金持ち/王侯貴族的なイメージとして。
その上、花嫁/シンデレラ要素もあり。
主人公の瑛(あきら)は、ヤクザの息子。
本人は一切の縁を切って、友人の会社で一般のサラリーマンをしています。しかし、昔の組の部下に嫌がらせをされ、退社して彼と養子縁組をする事を強要されます。
その場に急に現れ、瑛をさらっていくのがシチリアのマフィアトップ、レオナルド・ロッセリーニだった…!
…ってなんかハリウッド映画ですか?っていうドラマチックさ。
目が覚めたらそこはもうシチリア。見渡す限りロッセリーニファミリーの領地で、リアル執事、リアルメイド、彼らに日常の全てをお世話され。
だがしかし、瑛にとっては豪華な屋敷で贅沢な毎日を送っていてもそれは監禁と同じ…
反抗する瑛を体で服従させるレオ!
瑛の方は心では憤りながらカラダは快楽に屈し…!
ストーリーは王道中の王道で、正に「スーパー攻め様」のレオの心に抱える孤独に寄り添うようになっていく芯の強い瑛、です。
で、なぜレオが元々瑛を助けに来たのか、なぜシチリアの屋敷の皆が日本語を流暢に話すのか。
そこがまたひねりのある設定で、レオと瑛の間を一時こじれさせ、瑛の子供の頃の心の傷を癒し、レオの弟のストーリーへの期待をもたせるという巧みさ。
瑛は貴族的なレオに比べて何者でもないけれど対等な関係性です。そこも良かった。

「初めての旅」
ワイナリーの視察の旅に行くレオと瑛。ワインの色々の描写がとても詳しい。

「Episode Zero〜from 守護者」
レオの末弟・ルカと、世話役マクシミリアン登場。これからの布石ですね。

1

シリーズ一作目の文庫化

ちょっとちょっとちょっとー、ルビーさんなのに厚いですよ!
さすが単行本からの文庫化。
厚さが半端ないです(笑
でも一ページの文字数が少ないので、読むのは想像していたよりもスムーズでした。
こちらは『ロッセリーニ家の息子シリーズ』の一冊目となります。
単行本は大きくて隠すのに向いていないため有名作品ではありましたが、手を出しておりませんでした。
ノベルスくらいなら買っていたのですが。
今回の文庫化と何かと話題の作品ということで、やっと読むことが出来ました。

********************
受けの瑛はネットで輸入食材を扱う小さな会社で働く、29歳。
美しい容貌で好奇の目で見られることもしばしば。
早瀬組組長であった父が一年前に亡くなったことをきっかけに、相続も跡目も放棄して家を出ています。

攻めのレオナルド(レオ)は、シチリアマフィアの若き首領であり、広大な領地を保有するロッセリーニ家の長兄で当主。
28歳にはとても見えない貫禄と存在感で見る者を威圧するレオですが、なぜか瑛に執着を。
********************

元早瀬組の男に脅迫され、泣く泣く男のものとなることを承知した瑛。
そこへレオが現れ救い出し、シチリアへと連れ去ります。
瑛は渡伊の間の三日間ずっと薬で眠らされていたわけですが…カテーテルですか?などと下世話なことを真っ先に考えてしまうなんて、この美しい世界の冒涜ですね(汗

屋敷の中ならば自由を与えられてはいましたが、レオの真意が掴めずイライラする瑛。
そんな瑛の心情は、レオにはあまり伝わっていないようで…
百戦錬磨といった様子のレオですが、案外普通の恋する男で可愛いです。
俺様攻めか?と最初読む前は思っていたのですが、読後の感想はかかあ天下カップル、尻に敷かれた旦那という印象に変わりました(苦笑
なかなかに意外な展開です。
まだ次巻は読んでいませんが、以外に次男の方が俺様なのかしら…

年の差好きのわたしは三男のルカのお話(三冊目)が目当てで一冊目のこちらから始めただけなのですが、なかなか読みやすくてこのまま続けていけそうです。
本当にキラキラ世界で、個人的な好みとは外れているにも関わらず面白くて。
次巻は、よりキラキラがヘアにもプラスされた次男のお話でしょうか。
ツン受けなのかなあ(出来れば違えば良いのですが)、はやく読みたいです。
萌×2よりの萌で!

☆☆☆ 追記 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
コメント欄にて情報をいただき、訂正いたします。
三男のお話『守護者』が二冊目だそうでございます。
失礼いたしました(汗
そしてピピンさま、ありがとうございます!

2

ココナッツ

ピピンさま

まあ!
そうだったんですか!教えていただいて良かったです(゚o゚;;
危なかったー!完全に間違えておりましたよう。

ピピン

>ココナッツさま
2冊目が、三男ルカが主人公の「守護者」なんですよー
3冊目「捕獲者」には、「守護者」の後のルカとマクシミリアンが出てきますので、
ぜひ「守護者」をお先にお願いします。

なんでこういうのが好きなのか自分でもわかんない

岩本先生好きなんです。
蓮川先生も好き!間違いなく好き!
でもたっぷりシリーズのあるこちらに手を出すと、
終わらん!と思って、
腐 になってからずっと我慢してました。
ふと油断したときに ○○の恋 シリーズを先に読んで、
どうしても我慢できず、とうとうこちらも。
これ以上ない王道中の王道。

攻めさんがなんで受けさんを好きになったのか
今一つピンと来ず、そういう場合、普通イラッとするんですが
なぜかこういうゴージャスど美形ものが大好き。

つややかな引き締まった肌 とかコロンの描写があると
もううっとり、猫にまたたび状態(笑)
あっさり読めちゃう かつ うっとりしたいときに
ぴったんこでした。

二人はどっちかっていうとケンカップルな印象。
もうちょっと ちゃきちゃき っとした受け様だったら
またそれはそれで楽しかったんじゃないかなあ・・・

2

派手な設定だけど実はヘタレな攻めがかわいい

岩本薫さん、初読みです。
長く続いているシリーズのようだったので、文庫化したこの機会に手に取ってみました。

設定はハーレクインのよう。タイトルもそれっぽいですし。お話もハーレクインのようでした。
で。それについ騙されそうになってしまいますが、このレオ(攻め)がゴージャスな設定に反して、どえらいヘタレです。瑛への行動を見ているとまるで思春期の娘を前におろおろするお父さんのよう。一応マフィアのドンなんですが。最初の方は傲慢さとか威厳?ぽいものもありそうに思えたんですが、あれって精一杯の虚勢だったんじゃ?と思うくらいのヘタレっぷり。
これから瑛の尻に敷かれていくんだろうなwきっと、姐さん女房の(瑛のが一つ年上だし)尻に敷かれて、これからファミリーのいいお父さんになるんでしょうね。

マフィアやヤクザが実家なんで銃も出てくるんですが、意外にもほのぼのしていてなごみました。

1

意外とかわいい攻め様

イタリアのシチリア島とワインの醸造の描写が素敵でした。そしてマフィア要素より経営者っぽい感じです。ちょい貴族っぽさもある。
プレイに陵辱強姦とありますが痛そうな描写は無くてホッとしました。
最初はさぞスパダリで大人で包容力ある攻め様なんだろうなと思ったのですが、それよりも不器用さや孤独さが垣間見えるところが可愛らしくてそのギャップが良かったです。
もっと二人で話し合えば良いのにとやきもきしながら読んでいましたがそれはお約束ですしね。
短編の「初めての旅」は二人でワイナリーに勉強もかねて訪れるのですが仕事でもベストパートナーになっていくだろう未来を感じ取れて良かったです。「Episode-zero~from守護者」は次作の紹介ですね。
思ったよりもさらっと読めます。読んだ後はシチリア島に行きたくなります。

1

全体的にものすごい薄味な気が

マフィア、監禁、主従、十年前の初恋、誤解すれ違い……
要素だけで見るなら面白くないはずがないのに、
実際に見てみるとストーリーはパンチにかけ、心理描写はどこか上滑りしてる
全体的にこれらの要素の何が萌えるのか作者さんが理解していないか
売れるからと安易に取り込んだだけだからではないのでしょうか

手にとったとき本作の分厚さに驚いたものでが、その分内容が濃いわけではないのでつまりそういうことなのかなと思います
読みやすいという点では評価しますが
的確に読者の心に訴えかける文章とはあまり思えませんでした。

ドラマCDになっていたというのでちょっと期待していましたが、個人的には惜しい止まりでしたね

3

盛り上がりに欠ける印象…

 本場シチリアのマフィアもので、シウヴァシリーズの岩本先生作と聞いて期待し過ぎたようです。
マフィア同士の抗争やファミリーを絡めたドラマティックな展開があると期待していると、日々小さな日常描写が大半で全体に盛り上がりに欠けました。どこでクライマックスがくるのかと思っていると、ありきたりな事件であっけなくフィナーレを迎えて残念でした。バランス的にも日本での生活のボリュームが結構あり、中途半端な印象だったので、シチリアでの生活にもっとボリュームを費やして欲しかったです。
ワインの醸造の描写は良かったです。

 肝心のファミリーの家長であるレオの魅力も薄く、主人公もあまり印象に残りませんでした。主人公が母に似ているのはいいですが、主人公の母がレオの初恋の人という設定にはドン引きしました。BLものでは萎える要素でしか無いです。
  
 全体的に設定は豪華絢爛でしたが、内容は薄くてガッカリしました。当方はマフィアものの映画アニメやゲームにハマった余り、本場シチリアに旅行に出かけたくらいですが、求めていたマフィアものとは違いました…。マフィアものにせずに御曹司との恋愛であれば、しっくりいっていたように思います。

2

ワインでお腹いっぱい

導入として監禁や略奪などの荒事はありましたが、作品全体としては、マフィアというよりはイタリアンセレブ×実家はヤクザだけど個人としてはごく庶民的な日本人のシンデレラストーリーといった感じです。
レオナルドも瑛も個々としては魅力的なキャラだと思いますが、二人が恋に堕ちる理由付けが弱いかなと思います。この展開では、レオナルドがミカの代わりでなく瑛そのものを本当に好きになったのか、瑛じゃなくても疑いたくなります。なので、恋愛面ではちょっと物足りなさを感じました。
総合的には、文章は読みやすいし、表現力も流石です。ワインに関する知識も興味深かったです。

1

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