夜明けの雲

yoake no kumo

夜明けの雲
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
31
評価数
10
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
梅野はな 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みよしあやと 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHY文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784813041313

あらすじ

その日、アパレルメーカーの営業をしている小坂雅季は
高校の同窓会に来たことを後悔していた。
まるでお見合いパーティーのような会場で
色めいた視線を向けられるのにうんざりしたのだ。
ところが、たいして親しくなかったはずの同級生・
岡田航に声をかけられ思いがけず楽しい時間を過ごす。
どこか摑みどころのない岡田との時間は心地好く、
互いの趣味が映画だとわかってからは度々会うようになった。
岡田に会えるのが嬉しい。
いつの間にか雅季の中で岡田の存在は増していき、
友情だと思っていた感情は変化していって──?

表題作夜明けの雲

岡田航,高校の同級生 エンジニア,28歳
小坂雅季,バイのアパレルメーカー営業,28歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

友情と恋情の境界線

梅野さん、初めての商業作品との事でおめでとうございます。

小坂は高校の同窓会に仲が良い友人達が欠席にも関わらず出席したところ
さほど覚えてもいない岡田に話しかけられ、それを機に度々会う事となり…。

小坂がゲイでも、そりゃ誰彼構わず男だったら恋愛対象となるわけでもなく
結構冷静な感じがリアル感ありました。
岡田と再会しても、大して覚えてもいないし
見た目からして引かれる要素はなくても
纏う雰囲気と人がよさそうな雰囲気で
似合わないスーツを見繕ってあげたくなる気持ちはわかります。
小坂がアパレル系の営業でしたから。

映画が趣味で、それもマイナーな作品が好きで
共通点さえ見つかると一気に仲良くなっていけますものね。
会話に気を遣うこともなく、居心地の良い関係が気に入って
一緒にご飯食べたり映画観たり。

小坂の元カレとも再会して、別にやりなおしたいわけじゃないのに
つい人肌恋しさに寝てしまうのもわからなくなかったです。
岡田を気にしていながら、岡田はそういう対象じゃないと予防線を張って…。

風邪をひいた時に面倒みてもらってしまうとか
岡田が女性とファミレスにいるのを目撃してしまうとか
小坂の気持ちを徐々に決定的にしていく流れは違和感ありませんでした。
…が、梅野さん独特の何かがあったかどうかというと、
大変申し訳ございませんが私には感じられませんでした…。
それこそ、元カレの夏木に言い寄られても拒否する程
岡田を好きになってしまったあたりも
まぁそうだろうねーというか…。すみません!

小坂が飲みの時とかあまりご飯を食べないタイプなのを心配して
岡田が半ば無理矢理っぽく食べさせるシーンがありました。
確かに気にかけてくれるのは嬉しいし愛だとは思うのですが
そんなに引っ張らなくてもよくないかなぁ…という印象でした。

岡田がまさかの…!?って後半わかって
私は正直拍子抜けしてしまいましたけども
やっぱり相手に独占欲と焦りを感じたら恋なのですね。

あれこれ言ってしまってすみませんでしたが
文章自体は妙なクセ等もなくするする読めました。
今後期待の意味をこめて萌とさせていただきます。

岡田が涙もろくてすぐ映画に感動してしまう性格なのが可愛らしかったです☆
あと、小坂のよく行くバーのマスター(ママ?w)が
結構健気でなんとなく応援したくなりましたw

3

BLの様式美

同窓会で再会した同級生との恋。淡々と穏やかに、王道な恋愛ストーリーという雰囲気の作品でした。
これといって劇的なエピソードやキャラ設定はなく、文章もよく言えば読みやすく悪く言えば特に面白みがあるわけでもない。
ですが、読んでいて嫌な気分ではなくサラッと軽くBLの世界を楽しめるといった雰囲気。
BL初心者や、脂っこいものばかりで胃もたれしているなんて方にオススメかもしれません。BLの様式美が詰まっています。
気軽に読めるぶん、馴染みのない人にはおすすめしやすい一冊です。

1

雲の流れのように

アパレル営業の小坂(受)は
高校の同窓会で
エンジニアになった岡田(攻)と再会。
映画という共通の趣味を糸口に
思いがけず友達付き合いが始まり…。


作家さんの初商業作だという本書。
大きな事件のない日常、
等身大の大人のラブストーリーを
狙って書かれたのでしょうが
残念ながら非常に単調。

最初から最後まで、全てが
空に漂う雲のように
サラサラサラーっと流れていきます。


大きな事件もなければエロい絡みもない、
相当テクニックが必要とされそうな作風に
挑んでいらっしゃるのは
評価すべきなのかもしれませんが
リアル志向=メリハリや個性を放棄して
ひたすら守りに入ることではないと思います。

また、ハキハキした性格という設定の受ですが
どこが?と思ってしまいました。
攻への態度はむしろ優柔不断。

攻も、優しくて涙もろい
(映画を見てしょっちゅう泣いている)
という設定以外に「こういう人」
と分かるエピソードに乏しく
友達だった二人がお互いを好きになる
きっかけが説得力不足に思えます。


第一作目にこんな評価ですみません。
話の方向性自体は好みなので、
もっとオリジナリティや工夫が
見えてくればお気に入りの作家さんになりそうです。

3

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