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「私が事件を解決してあげよう」――白衣の似合う切れ者の大学教授×恋に仕事にまっすぐな刑事v サスペンスラブ、第2弾! !
rifujin na koibito
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
出会ってから数か月後の二人で、お互いの仕事を尊重する約束の為、甘い時間がなかなか取れない様子。
前作以上に増した一色教授の清白に対する溺愛っぷりと、教授の事を好きなのに妙に身構えてしまう清白の様子をニヤニヤしながら読み進めた。
今回、清白が捜査に関わった資産家一家の連続殺人事件のほうはミステリ小説を読み慣れている人ならわりと簡単に目星がつくかも知れない。
一色が清白に対してアドバイスをするのに、微生物学者らしい比喩が何気にいいなと感じる。
といっても、最後はやっぱり探偵っぽく登場する訳になっちゃったけれど、美味しい所を持っていった感じはあまりしないかな?
なんせ一色ってば事件よりも早く清白といちゃつきたいんだっっ!!って気持ちがぶれていないもんで(笑)。
ただ、二人の恋愛の進展具合を楽しみにしていたので、清白が焦れた一色に対して「事件が終わったら自分の気持ちをはっきり言う」って言った部分に期待していたのに、肝心のその部分がうやむやになったっぽいのは惜しい。
とはいえ、すれ違いを心配する必要はないし、一色に愛されている最中の反応でそれを示しちゃっているようなのでいいかな…
もっとめろめろに愛されている様子も見たかったとは思ったけれど…
発酵期間をじっくり置くばかりではなく、ちゃんとお互いが愛情を味わっている様も見たい。
「理不尽な求愛者」の続編です。
前作で微生物学者で大学教授の一色の求愛を受け入れて、同性愛者ではなかったけれど一色の恋人となった刑事の清白(すずしろ)。
はじめに取り決めておいた「仕事優先」。お互いが忙しく2人の時間はなかなか取れない。
だが欲しい欲しいと前のめりなのは一色だけ。清白は甘々な関係性には抵抗があるよう。
そんな時、また大きな事件が起きて…
今回の事件は、資産家一家内の連続殺人。
動機は、遺産?怨恨?
容疑者も殺され、捜査は行き詰まる。
一色は少しの時間も割こうとしない清白に怒り、上から目線でアドバイスしようとする。
清白はそんな一色に苛立ち、一色の論理的な意見を聴いてヒントを得るべきだと頭ではわかるが八つ当たりして。
…と、事件の謎と共に、一色と清白の関係性、清白の一色への意識、相変わらずの一色の鋭い着眼と推理、を読むことになります。
視点は清白なので清白の気持ちは描かれているんだけど、一色は「清白欠乏症」を自称する甘々溺愛攻めになってます。クールさは不変なのでギャップ萌え?
事件もの推理ものとして読んでもかなり面白い。
微生物学者としての一色のヒントも、なるほどね〜という感覚です。
遺伝と本能、正常と異常…
仕事と恋愛のバランスが取りづらい、という設定から入るので、エロは最後に一回。
どうやら一色は絶倫らしく、清白は足腰が立ちません。
だから欲求は小出しに満たして欲しいという一色は、清白に同居を提案します。
どうなんだろう?清白は承諾するのかしないのか?
性格的には固辞しそうだけど、一色は論破しそうですね。
「理不尽な求愛者」の続編です。
私は前作未読だったのですが、二人のなれそめの話なんだろうなという程度の認識で特に問題はありませんでした。
1冊すべて表題作で、清白(受け)の視点でストーリーは進みます。
恋人同士になった二人のその後に、殺人事件の捜査を絡めたストーリーです。
事件が発生すると甘い生活は吹き飛んでしまいます。少なくとも清白はそのつもりなのですが、事あるごとに一色(攻め)がくっつこうとするのが面白かったです。
流され・ほだされ系っぽい清白が意外とホネがあるのも予想外で、一色との会話が楽しかったです。
ミステリーとしては、王道でした。容疑者が殺されて減っていくので、さすがにわかりますという具合でした。でも序盤から犯人はコイツだというものではないですし、動機がひとひねりしてあって楽しかったです。ミスリードがもう少しあったらもっと面白かったのでしょうが、その分は二人の恋愛模様に振り分けたという感じです。
殺人事件捜査ですが、重苦しい雰囲気はありません。本格派ミステリというより手軽に読めます。ミステリーと恋愛のバランスが良い作品だと思います。