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zokkon
乗り物擬人化?もの。サクサク進む展開と客観的に見たときのシュールさで、妙にクセになりそうな雰囲気のある作品。バイクの化身だけでなく、車の化身まで現れたところで一番笑った。
バイクを売り払った碧のもとに、自称バイクの隼がやってくる。詐欺を疑いながらも、トンデモ設定で碧はわりと早い段階でバイクなことを受け入れる。このテンポの良さに笑ってしまう。
車に名前を付けると、その車(フィッツ)もまた人の姿になって碧のもとにやってくる。三人で賑やかにわちゃわちゃやってる会話内容が、どこか変で面白い。
隼は碧が大好きなワンコ。食事はサラダ油で、精液からはりんごとはちみつの香りが。なんでそんな設定なのか分からないけど、たぶん何も考えてはいけない。ちなみにフィッツの精液はオイスターソースとココアの香りらしい。なぜ。
碧は世話好きタイプなのかな。隼が子供っぽく拗ねても根気よく付き合っている。
バイクを必死に取り戻そうとする様子は、本人視点だと愛する人との再会を願う切なさいっぱいだが、客観的には売ったバイクを買い戻させろと粘る迷惑客で、読むテンションが難しかった。
乗り物の化身が出現するきっかけもちゃんとある、らしい。とはいえ、「あなたのバイク」「あなたのフィッツ(車)」なんて人が現れる世界観では些細なことのような気がしてくる。なんというか、細部を気にさせない力のある作品だと思った。
衝撃だったのは、最後に載っていた告知用の描き下ろし特別イラスト(電子書籍版のみ収録)。まじでバイクな隼!さすがにちょっと度肝を抜かれた……。
初めてタイトルを見たとき、「バイク」って外国人の名前なのかなぁって思ったんですよね。
で、ちるちるの攻め受けのところにある「碧の元バイクで人間になって追いかけてきた男」というのを見て、え?!どゆこと?!と3秒くらい思考が停止したんだけど、とりあえず面白そうなので読んでみました。
読んでみたら、超〜ド級ワンコによるわんわん物語でワンコ好きとしては大歓喜な作品でした。
バイクの化身である隼のあまりのワンコっぷりに「かわいいぃぃぃ!!」と何度打ち震えたことか。
雪国に異動することになり、愛車のバイク(隼と命名してた)を手放した碧の元へ、
「俺、隼です……どうして俺を捨てたんですか?〜〜〜お願いします!以前のように俺に乗ってください!!」
と泣きつくイケメンがやってくるというこの登場のくだりから笑えたし。
側から見ると、ゲイの痴話喧嘩でしかないやり取り(笑)
仕方なしに家に入れてやり同居生活が始まるんだけど、バイクの化身の隼ときたら全身全霊で碧のことが大好きなんですね。
お役に立ちたいと全力で願ってるいじらしさ、愛らしさ、そして初々しさ。
文句なしの大型ワンコ。(さすが元大型バイクだけあって、ワンコになっても大型です)
相手はバイクなのに、仲を深めてどうするよ……と思いながらもほだされていく碧の前に、「フィッツ」と名乗るタラシ男が登場して……とこれまたハチャメチャな展開なんだけど、コミカルでテンポ良く、そしてキューっとなる切なさも味わえたので満足です。
BW
人外といえば獣や妖怪がほとんどの割合を占めている中に、乗り物の擬人化ここに有り。
ホント、BLってありとあらゆる範囲を抑えていて何でも有りだなとつくづく感心させられる今日この頃。
元の乗り主・碧は雪国に転勤となったので愛車のバイクを手放さざるを得なかったのだが、引っ越し先に現れた初対面のイケメン(*擬人化ほコレ重要!!)は「あなたのバイクだった」と名乗る隼だった。
碧のほうもそんなアンビリーバボーな状況にも関わらず、押し掛けてきた隼の面倒を見てやる訳だが、彼の熱い想いを受け止めた上にエッチの手ほどきまでして関係を持っちゃった。
更には新しく購入した車まで人の姿になってさぁ大変と、一人+元二台の関係になだれ込む。
話は軽快なテンポでトントン拍子に進んでいって読み易かった。
ヒトとなった隼は、碧に面倒を見てもらう時の素直さや、雪の中帰りが遅くなった時に忠犬のように駆けつける姿が何ともいじましいワンコのような性格だった。
元からバイクを大事にしている碧の情けの深さも伺えて、乗り主からのかけがえのない愛情を得る辺り、隼もマシン冥利に尽きるね。
あー、でも『〇液に味が付いているんです!!』ってくだりはどうだかな~(;´Д`)
リンゴとハチミツだの、オイスターソースとココアだの、何かお子ちゃま用の飲み薬みたいでイヤだ(笑)…
ちなみに作中ではスピンオフの伏線が張ってあるので、この話に興味がある人は予めこのバイク・隼編と車・フィッツ編の二冊を揃えておくのをおすすめする。
擬人化、私は何にでも飛びつくわけではないのですが
あると楽しいなぁくらいだったんです。
バイクか…と思い続けてようやく読ませていただいたのですが
松雪さんの発想って斬新で
淫魔もウサギも最初は「!?」でしたが
結局違和感無く読み終えられるんですよねぇ…。
これぞセンスという感じですw
今回は“Hをしなければならない状態”では無かったけど
バイクの化身・隼のワンコ加減が愛おしくて
冷静になろうとするのにどんどん隼にほだされる碧も可愛い!!
碧がゲイだから、男同士の葛藤はありませんが
自分のバイクと!?っていう葛藤はありましたww
繰り出されるドタバタっぷりに笑い、
Hでは、自分の指と隼の指を同時に挿入して
イイトコロを教えてやるとかエロぉぉおお!!!
…でも、隼のアレ(いわゆる白濁w)が
はちみつとリンゴを混ぜたような香りってナニ!?w
油が主食でどういう原理ですかというツッコミは
碧が既にしてるしもうこまけーこたぁいいんだよになってしまうのですw
二人のラブラブ生活かと思いきや、現れた車の化身、フィッツ!!
隼とは全く違うタイプで飄々としていて
こいつも悪くないと思っちゃいましたよ!
ただ、隼を怒らせたり悲しませないでおくれ…って
どうしても隼贔屓な私でした。
碧がバイクを大事に乗っていたっていうのも
隼の様子から伝わってきますし…。
健気すぎる隼との別れが…!?のシーンではきゅんきゅんしてしまいました!
いや、バイクだからね??というのが飛ぶ程に…。
コメディなのに切なさもしっかりありました!!
さすが松雪さん…満足です!!
更にですね、兼守さんのイラストも色っぽかったんですが
碧がH方さんのようでかなり俺得でした!!
隼は一見クールなのに、中身はドわんこってギャップがたまらなかったし。
とにかくフィッツのお話が楽しみでしょうがないです!!
迷わず買いますww
やば!もう発売日過ぎてたー!!;
擬人化の括りなのか付喪神系列なのか主人公である碧の特殊能力が引き起こした
コミカルラブはなかなか面白かったです。
作者のデビュー作が余りにもインパクトあり過ぎで新作をだしても1作目ほど~
などと失礼なことを思ったりもしてしまうが、今回のこのルビー作品はいいですね。
愛車のバイクが人の姿で現れ熱烈に好き好きアピールで迫り来る。
ありえない事態に遭遇しつつも、幼き日に似たような現象を体験していたという碧は
乗り物限定でそれに宿っていたであろう精霊もどきを無意識で具現化させる。
完璧な擬人化ではないので乗り物本体はそのままなのもファンタジー的で面白いかな。
大事なバイクを手放して、そのバイクの精霊が何故捨てたのかと涙ながらに現れる。
見た目もグレイドの高いイケメンバイク精霊がまるでワンコに見えるのです。
バイクと人間の種族どころか無機物が相手の恋、更にバイクが現れたと思えば車まで
ビックリ三角関係勃発かと思ったらそこまではいかない話だけど、車は車で続刊予定。
後半で話題に上る自転車がもしかしてお相手なの?
でもそれだと無機物同士だから面白くないか?ひょっとして碧の転勤が終わって
売りに出される?いやいや、そんな非道なことはないだろう。
読み終わってからも次回作への期待や楽しみ妄想が膨らんでしまう作品で面白いです。
発売前から、「角川の擬人化BLが完全にヤバい」というネット記事を見ていて気になっていた一作。
読んでみて…そんなにヤバくはなかったです笑
読み始めて数ページでバイクに迫られ、「俺に跨がってください!」宣言が出るので少し面食らいましたが、その後は多少シュールな甘々BLでした。碧さんの気を引こうとしたり、ライバル(?)のフィッツに突っかかる隼が可愛く、人外とか置いといてガンバレ!となりました。
乗り物擬人化というネタに関しては、「淫魔に憑かれちゃった」の松雪先生らしい適度なシュールさで、読みにくくもなく、ドン引きするような要素もなく、楽しく読めました。
来月の車擬人化BLも楽しみです。