かわいくなくても

kawaikunakutemo

かわいくなくても
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×225
  • 萌12
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
12
得点
180
評価数
53
平均
3.5 / 5
神率
15.1%
著者
松雪奈々 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784344825260

あらすじ

男前な外見とは裏腹に、恋愛に関しては乙女な大和。片想いの相手は10年来の親友で、自分と正反対のタイプが好きな章吾だが。
(出版社より)

表題作かわいくなくても

柏井章吾,26歳,受様の高校からの親友
田村大和,26歳,親の経営する引っ越し屋勤務

その他の収録作品

  • 昼下がりのコースター
  • あとがき

レビュー投稿数12

かわいいよっ!

主人公の大和(やまと)は、名前も見かけも男前。
引っ越し屋の二代目と、力仕事も任せておけ!なのだけれど、
実は心は乙女、密に想う10年来の親友・章吾に操を立てて童貞でw
そして趣味はレース編み。

実は章吾の方も大和にメロメロなんだけれど、恋人というかセフレを取っ替え引っ替え。
彼に一目惚れした幼馴染で同僚の直哉と、付き合うことになって、おやおやあれまぁ!
そうこうするうちに、大和が職場の若い同僚・翼から告白されちゃったり……
(BL界ではさして珍しくないことがら、み〜んなホモばっかりだw!)

麻々原さんの挿絵も好きだし、テンポよく読めて面白かった!
後半の事態が動いていく下りよりも、むしろ
そこまで大和が1人で妄想したりグルグル考えている様が、
初々しい恋ってこんな感じだよね〜と微笑ましく、
笑いながらも可愛くてキュンキュンします!

セフレという設定に抵抗がないのならば、軽くて可愛くてお勧めの作品。

6

大好きな作家さんです☆

松雪奈々さん、大好きなんです~。
感覚が同じなのか、こうきてほしい!と思ってる通りの展開になるんです。なので、もう萌えツボが刺激されまくりです(笑 
私の大好きな親友から恋人のパターンなのですが、さらに攻めも受けもずっとお互いが好きだったという、まさに私のツボ。
受けは男らしい外見で、かわいいタイプじゃありません。受けは、攻めがかわいいタイプの男の子が好きなのだろうと思い込んでいて、どうせ無理だと思って告白できずにいます。攻めは受けにひとめぼれだったのですが、ノンケの受けには受け入れてもらえないだろうと思って、やっぱり告白できずにいるんです。でも、受けのことが好きなんだろうなという態度がちらほら。なかなか健気です。そして、受けが他の男と付き合うかも、になって、なんで俺じゃダメなんだ!って、ドーンと告白!ストレートな告白にキュンとしました。今までの行いからなかなか受けに信じてもらえず、必死でアプローチしているところはかなり萌えました!受けのかわいい反応もかなりの萌えポイントでした☆
受けがHの経験なしなところも、攻めがかっこよくてモテモテなところもすべてツボでした~。

3

レース網み設定が最後の最後に生かされてたとは…

この麻々原さんの美麗な表紙から、これほどまでコミカルなお話だとは、ちょっと意外でした。
松雪さんといえば『ウサギの王国』がすっごく面白かったんだったそうだった!
この作品はその路線に近くて、互いに気持ちを隠してるもんで、すれ違ったままどんどんおかしな方向に行ってしまう二人のお話でした。
稼業の引越し屋で働く大和は、クールな男前なのにレース編みという秘密の趣味を持っている。それを唯一知っている大和の10年来の親友は、大和とはまた違うタイプのイケメンな章吾。
高校時代から章吾のことが好きで、その想いはずっと自分の胸に隠したまま親友のポジションを貫こうと決意してる大和…
章吾は高校時代から、自分がゲイだと公言しているという設定に、え?じゃあ何で告白しないの?となったのですが、章吾が付き合う相手がことごとく可愛いタイプで、自分とは正反対というね。
そうなると気持ちを打ち明けて玉砕するより、親友のままでいるほうがというチョイスは、まあわからないでもないですけどねえ、いやーもう、イライラじりじりしっぱなし!
読んでるこちらには割と早い時点で、こりゃ章吾も大和のこと好きだなとわかるので、余計にアーもう!となるのです。
しかも、なんだかものすごく大和にシンクロしてしまって、章吾が他のコと付き合うことになったときなんて、嫉妬で胸が痛くなったりして。
もういいじゃん言ってしまえよ!大丈夫だから両想いだから章吾もキミのこと好きだからーッ!と何度心の中で叫んだことか。

麻々原さんの大和と章吾、これ以上なというぐらいイメージに合致でしたそういえばこの方ってこれまで、違う!と思ったことないかも。
きっと微細なところまで読み込んで描かれているんじゃないかなあと思います。プロだなあ。

3

乙女心が可愛い

乙女心が持っている受け様はずっと攻め様が憧れている。
しかも少女漫画みたいに恋のシチュエーションが散々妄想してる
攻め様はいつも受け様の側にいるけど
受け様は自信が持ってなくて自分は攻め様の好みじゃないと思った
だから友人の場合で一緒ならずっと側にいる

受け様の幼馴染は攻め様が好き
こんなに流されてふたりと付き合った
受け様はショックに受けても攻め様の事が手放したくない嫉妬も溢れた
でも攻め様に嫌がらせたくないから胸が痛くても全部飲み込めんだ。
途中攻め様は受け様の事が誤解され
ひどい言葉を責めた
胸が裂けそう痛くて誰にも言えないあの痛みは本当にツライ

けど受け様と一緒に働いてる青年は受け様の事が気に入って好きになちゃった
本来は普通仲良くの同僚同士
青年のアツい愛の攻勢が本当に凄いと思う(笑)
こんなに仲良くに見たの攻め様は受け様に怒るんだ
受け様はどうして攻め様がこんなに怒るのはわからないうちに攻め様から告白した
まさかの告白(*´ω`*)
この点が好き(*´∀`*)
実は攻め様も昔から受け様が好きだった
ずっと好きだ
受け様は自分ノンケを告げたからあの線を越えられなかった
攻め様が辛くて我慢してたんだ
でも打ち明けるとき受け様も自分の気持ちを攻め様に知ってた
受け様の告白本当に可愛いと思う♪♪

二人はやっと付き合っているけど
まさか不愉快な事情があった
でも最後乗り越えてラブラブで一緒にいるんだ
後編攻め様の場合も面白い
まさかの一目惚れだわ
攻め様はこんなに受け様が好きのは思わなかった
正直びっくりした
でも二人はお互いに愛したんだってよかったねと思う
でも途中の翼くんと直哉くんのことがちょっと気に入るわ
もしあの二人は何か変化するのが期待しているわー
でもただの妄想だ♪

1

かわいらしい

いやぁ、受けの大和がめちゃくちゃ可愛い。
男前で、性格も良き。そんな大和がレース編みが趣味って設定はなかなか興味を惹くもんです。久しぶりに聞いたな「レース編み」。

攻めの章吾とは高校からの親友で、ゲイであることも隠しておらず、ちょいちょい彼氏を変えつつ、たまに大和にも冗談でちょっかいをかけてきたるもする。
でも、実は大和は章吾のことが好きで…

ストーリーは、そこへ大和のいとこ、直哉が出てきて章吾と付き合ってしまうという大和にとっては非常に辛いシチュエーションに。でも、お約束の直哉は当て馬君なのでこれをきっかけに二人の想いが通じるわけですが、なんとも大和が見た目にそぐわず乙女なんですよね〜。レース編みもですけど、思考回路というか、思わず直哉とキスしてしまった時の衝動の理由とか、高校生から時間止まってますね(笑)

そして結ばれてからは、章吾が大和にメロメロなのが微笑ましく、読んでいてニンマリしてしまう。抱っこしながら大和がレース編みするシーンとか、なんやそれは!と言いたくなりますが、章吾の大和のかわいがりぶりが「ご馳走様!」って感じで。

サクサク読めますが、イチャ甘モードを堪能したい時には良いと思います。

0

大人向けかな?

松雪さんの作品だし、
そして、「男前な外見とは裏腹に、恋愛に関しては乙女」という
好きな設定に惹かれ、早々と購入。

男前な外見とは裏腹に、恋愛に関しては乙女な大和は、
高校時代からの親友・章吾のことをずーと好きでいる。
でも、そんなことを悟られないように、常にノンケの振りをし続けており、
章吾に片思いをした大和の幼馴染・直哉との仲を取り持ったり
してしまいます。
章吾は章吾の方で、大和のことを高校時代から片思いしており、
それを隠して、ずっと一緒にいたいから親友の立場でいるものの、
禁断症状を回避すべく、セフレという軽いお付き合いを繰り返しています。

読んでいくと、やっぱりあて馬な直哉がかわいそうですね。
主人公2人が、純情で、お互いを大切にするが故のことなので、
仕方ない!と思うのですが、
ちょっと三角関係も入っているので、割り切れる、大人の人向けかな。

2

男前乙女な健気受! 一途な妄想男子です‼

『淫魔が~』シリーズが面白かったので、他の作品もと思い手にとってみました。

麻々原先生の挿絵にも魅かれちゃいました。
どうみても男前で体格差なしな2人なのに、どうしてレース編み⁉…みたいな(笑)
しかも、表情と背景が乙女チック‼
実際読んでみても、よく雰囲気がでていて良かったのもポイント♡

内容は、研究職でゲイ•章吾×引っ越し屋で男前乙女•大和の同級生で10年愛だったお話。

高校時代から友人だった章吾の事を好きで、10年間片思い中の大和。
男前な外見とは裏腹に、他から誘われても揺らぐ事なく、章吾だけを思い続ける、乙女で一途な性格。
ゲイである事を隠す事なく公表している章吾は、いつも自分とは正反対な可愛い子とばかり付き合っている。
大和の前では恋人の話は出てこないものの、共通の友人の話や雰囲気から、あまり長くは続かずサイクルもはやい。
そんな理由もあり、告白も出来ず、諦める事も出来ないまま時だけが過ぎていきます。
社会人になってからは、月一のお誘いがきて遊ぶ仲。ただ、それだけの事が嬉しい大和。
ところが、大和の幼なじみである直哉と章吾が付き合うことになってしまい…しかも二人のキスシーンを目撃して大ショック‼
落ち込みながらも、必死で感情を隠していた大和だったけれど、キスシーンで爆発してしまい、章吾を思いながら、直哉と間接キスをしてしまいます。
その事がきっかけで、直哉が好きなのではと誤解される事になってしまい…章吾とはギクシャクするわ、章吾に抱かれる夢まで見るようになり…年下の同僚からもせまられて、キスをしてしまい…
と、すれ違い、誤解でぐるぐるな展開になっていきます。

三角•四角関係のように思えるかもしれないんですけど、微妙に違うんです。
実際は、章吾には本命がいて、いつも付き合っている相手には了承済みだった事から、恋人というよりはセフレだったんです(笑)
その本命は、大和なわけで、しかも高校の時から一目惚れ‼
章吾の、理想こそが大和そのものだったんです‼
章吾の目からみる大和は、本当にかわいくて、密かにレース編みが趣味な所もかわいすぎて好きなんです。
でも、大和がノンケだと思っていたため、告白する事なく、大和と同じように友人として10年間過ごしてきたと…。
結局は両思いだったわけで、めでたしだったんです…
なんとお騒がせな二人でしょうか(笑)
巻き込まれたまわりの人も大迷惑ですよね(笑)

まず最初に驚いたのが、読み始めて、受け視点で進む行き場のない乙女で一途な思いに少しキュンとしていたら、章吾がゲイだという設定にビックリしました(笑)
大和には付き合う相手の事は話した事がなかったのに、幼馴染みの直哉と付き合い始めたり、学校が違ってたりしたとしても、10年間直哉の存在を知らなかったという微妙な矛盾点は気になったものの、全体を通せば、遠回りすぎるすれ違い恋を楽しく読ませて頂きました。

大和の男前なのに、心は乙女で一途な妄想男子ぶりが読んでいて楽しくて、しかも本当に健気で可愛かったです。
新しいキュン萌えキャラでした♡
章吾も、大和の事が好きな気持ちは伝わってくるんですけど、セフレ関係を続けていたりと、もう少し大和を見習って一途な男子でいて欲しかったなあ…
でも、憎めないキャラでした‼ 何故かというと…
章吾視点のお話があるんですけど、大和の趣味のレース編みが、最後の最後で上手く使われていて大笑いだったから♡
章吾も章吾なりに苦悩していたんだなあと(笑)
ただの、乙女な趣味なで終わらなかった所が良かったです‼

同級生で10年愛、男前乙女な妄想男子な受が気になる方にはオススメします。

2

乙女の純潔は意外にもあっさりとw

童貞&乙男な設定受けが表紙で初々しい顔を見せてます松雪さんの新刊は、
三角関係がこじれて、よもや四角まで!?に行ってしまう割にはライトな乗りでサクサクっといけます。
何と言っても、思い込みとすれ違いの10年遠回り物語が、とあるきっかけで一気に動きだすのが愉快でした♪

主人公の大和は高校の頃から章吾が好きなのですが、章吾は可愛い子(注・ゲイ)が好みと知って初恋と同時に失恋を味わい、以来10年間親友としての立場でやってきました。
それが、同じ会社に勤める大和の年下の幼馴染が章吾に惚れて、お付合いを始めたことから大和がショックを受けて思わぬ行動にw
またちょっとした大和の優しさにバイト年下男子君が大和を好きになったとモーションを掛けてきて、、、
頑なに乙女のように純潔を守ってきた大和を含めた周囲がざわめきだすのです(笑)

大和がたった一人の人を思い続けて、初体験はこの人と、という乙女嗜好の恋愛感をもっているのもさることながら、母親がレース編みをしていて、それにハマったのがきっかけで大和もレース編みが趣味という設定。
乙男設定にはなかなかツボをついた設定だったと思うのですが、自分的に、そこまでレース編みなら、ただ作って章吾にあげて喜ばれるだけじゃなくて、落ち込んだりヘタレたりする度に黙々とレースを編んで、巨大作品が出来あがってしまったとか、過去形じゃなくて現在進行形の中でそんな描写があったら、もっと乙男の面がでてよかったのにな~と、少しそこが心残りではあります。

幼馴染の直哉が章吾と付き合い出したことで、彼等のキスシーンを目撃して動転した大和が直哉にキスをするという突飛な行動で、章吾が大和を疑いだすのですが、
やっと念願の「ずっと大和が好きだった」の言葉を貰ったのに素直に「うん」と言えない複雑な乙女心(爆)は茶化さないで真面目に表現されていたのが、コメディにならなかったゆえんかな~なんて思えます。
好きと言われたのに、彼が直哉と切れてないのが気にかかる。
相手にも貞操を求めるのはわかるけど、両思いなのにきっちりさせたい部分はやはり乙女なのかな?
それにしても、直哉がたちが悪いんですよw
逐一、どんな事を章吾としたとか、どうされたとか報告するから大和26歳にして夢精には笑っちゃいまいた(爆)
でも、直哉のこうしたけん制行動は直哉の方が女子っぽいのかも!?なんて思えました。おまけに恋愛体質の様だしw
また、章吾も今まで色々お付き合いした理由というのが大和への気持ちをそらす為の下半身事情というのが、何だか紲実で笑っちゃいますが、そんなに簡単なものかしら(爆)
そして、ゲイではないのに大和に惚れた年下バイトの翼は大丈夫かな?ちょっと心配しちゃいますよ。

今どきの男子にしては恋愛感が古風というのが乙男たるゆえんだったのかしら?と読み終わって思った事でした。

1

乙メンの妄想多し

男前でガタイがあって口が重くて体資本の労務職が、本作の「受け様」でございます^^
プラス松雪奈々さんと言うことで、楽しみにしておりました♪

受けの大和(戦艦から命名)は、親友のゲイの章吾を思い続けている。
だけど、章吾の歴代の彼氏は小さくて可愛いタイプで(ためいき)
こんな男らしい外見の自分が、章吾を好きだなんて知られたら、きっと気持ち悪がられる・・・だから隠し通して傍にいられるだけで良い・・・
大和・26才の操は、章吾で妄想すれば色めき立ち、レース編みで落ち着かせ・・(笑)
だけど、大和の幼なじみの直哉(章吾の歴代彼氏にドンピシャ)と章吾が出逢ってしまった!大和と章吾はどうなってしまうのかー?!

そうなんです~!
最初から文章のあちこちに見えている通りの固い仲なのに、もう一押しがどっちも足りないんです!
2人とも妄想ばかりで進まない!(だから10年なんだけど)
それを押すあて馬役が、掻き回しの直哉とじっと大和を見ていた19才の後輩・翼で。

その翼くん、さり気に気が利いてマジメで優しくて、体が勝る大和を「攻めたい」と漢らしく仰る様に、思わず、来た―!とグッジョブ(@▽<)bサインしちゃいました♪
嫌がらせした直哉だって、遊びの関係と割り切れなかった“純”な部分が分るから、責められないもんね。
10年来の本命・大和に何もできなかったヘタレ章吾!素直に自分を出せる潔いあて馬さん達を見習いなよね!
恋人同士になって、これまでの分も優しさ溢れてたから、赦すけどさ。

ショートの『昼下がりのコースター』は、Gネタがコレ?の話。
大和のレース編みの初期作品が、章吾の思い出+実用品でして、ムフフ♪

麻々原先生のシンプルキレイな挿絵で、笑いもしんみりも気軽に楽しめて纏まりある良作だと思います♪

1

和風色男の妄想と悩める恋心

同級生同士の10年にも渡る片思いのコミカルだけど、どこか切ないラブストーリー。
この作家さんだと、なんか淫魔に~の印象が強烈なので、どうしてもイロモノを想像
しがちになってしまう傾向があるので、いわゆる普通の恋愛ものだと物足りないって
思ってしまう怖さが出てしまう。

そして今回のお話の、強烈な個性と言えば受け様の見た目と乙女的な性格のギャツプ
でも、割合にこの手のギャップは結構BLには定番になっているような気がします。
悪くはないけれど、これって言う程のアピール性には欠けてしまうのは多少残念ですね。

見た目は和風の凛々しい切れ長瞳の男前受け様、性格も清廉で無駄口をきかないタイプで
女性にも本命として受けがいいような受け様ですが、実はかなりの乙女思考。
好きな人としかキスはおろか、身体の関係なんてもっての外って言う考えの今どき
天然記念物並のストイックで古風な考え方をしてるかと思えば、趣味がレース編み
チマチマ器用に作る姿は乙女そのものです。

そして、10年も片思いしてる相手に対しては、感情を必要以上に抑え込んでいつも
クールな態度で接してるけど、実は乙女妄想をしてる設定なのです。
この乙女妄想も、もっと過激妄想だったらコミカルテイストで楽しめるのですが
実に、健全的な妄想内で納まってる気がしてしまうのです。

攻め様は今どきの軽さが漂うようなフェロモン系のイケメンで、昔から誰に隠すことなく
ゲイだとカムアウトしてるようなタイプで、こちらもモテ系なのですが
付き合うサイクルが短期間で終わってしまうようなタイプ。
一見すると全然タイプが違う二人なのですが、親友として学生時代から続いてるのです。

お互いが10年前から片思いしてる設定で、お話は受け様視点で描かれているので
攻め様大好きオーラがにじみ出ている内容になっていて、これに当て馬役で受け様の
幼なじみと受け様の職場の後輩が参戦していて、二人の思いが報われるまでを
当て馬さん達との出来事の中で綴られていくお話でした。
あまりに受け様の身近な人間ばかりが当て馬役で、二人が恋人同士になっても縁が
切れる事がないだけに、ちょっとだけ、当て馬さん達がお気の毒な気がします。
取りあえず二人はハッピーエンドな展開のストーリーではあるので・・・

書下ろし部分は攻め様視点でどれだけ受け様を大好きなのかってことを熱く語ってます。
受け様の作った初代のレースのコースターのくたびれ感に笑いが込み上げました。
全編この感じで進んでいたら、コミカル神にしていたかも(笑)

1

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