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flesh&blood
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
いよいよ始まってしまった、アルマダの海戦。
ジェフリーと海斗のラブラブは一旦お預け(まぁ目を盗んでいちゃいちゃしてるけど)。
この二人を見ていると、恋だとか愛だけでは語りきれない絆を感じられずにはいられません。
指先、視線、行動、言葉そのどれもに胸が締め付けられる。
最後、ついに海斗の存在がアロンソに知られてしまいます。
さぁ、アロンソはどうするのか。
ビセンテに告げる?告げない?
戦いの火蓋は切って落とされたばかり。
この先、より激しい戦いのなかをグローリア号は進んでいくのでしょう。
どうか、どうか。───みんな無事で。
数あるBL本の中で、少し異彩を放つこの作品。
主人公二人の恋愛話だけではなく、″海賊物語″のお話を楽しむようになった。
わたしもグローリア号の一員となり、大海原を越えていきたいと思います。
待ちに待った新刊。
ついに、アルマダ海戦の火ぶたが切って落とされる。
相変わらず見事な彩さんの表紙は、
St.George'sの旗を手にするカイトと剣を手にしたジェフリーだが
めくると目に入る口絵は、稲光を背に鬼気迫るアロンソ様!
その裏の赤の色彩も鮮やかなジェフリーとカイトの絵もうっとりする美しさだが、
このアロンソ様は反則!!
読み出す前から涙が出てしまう……
そして、物語はそのアロンソ様とスペインが生んだ大作家セルバンテスの
非常に興味深い船上での会話から始まる。
前巻で身も心も結ばれた主役二人は
戦いの中でも強く甘い絆を感じさせる(チョロチョロイチャイチャしてますw)。
また一歩大人になったカイトは自分の生きる意味を見つめ
ジェフリーを守って彼の側にあることこそが、
自分の生だと固く心に誓う。
今回はそんな主役二人の愛は盤石、
それよりも見所はプリマスに近づくスペイン艦隊とイングランド勢の攻防。
荒れるイングランド海峡を舞台に始まったばかりの戦いの様子が
ジェフリー、アロンソ、ビセンテ、ヤンと複数の視点で息詰る迫力で描かれる。
ビセンテとレオは、アーサー王の本にカイトが残した
メッセージの謎に一歩だけ近づく。
戦闘の中、アロンソがカイトを見つけ、
そしてヤンは少年の頃知っていたジェフリーを見つける。
イングランド勢とスペイン勢それぞれの運命の糸は
複雑に絡み合い、史実との異同にカイトも読者も翻弄されながら
物語は進む。
嵐の中、戦いはまだ前哨戦……(ということで、評価は神にせず。)
興奮と緊張の中、再び待て次巻!!
毎回、発売日が待ち遠しいし、常に続きを待ちわびているシリーズですが、今回はいよいよ開戦だという前振り中心で、すべてはこれから、というところで続いています。
もどかしい。
ここで切るのかと歯がゆいくらい。
しかも、カイトの知っているとおりに戦いが進むのかもわからない状況もあって、読み終わった途端、早く続きが読みたくなるのも、あいかわらず。
まだ、2,3冊以上はありそう?
口絵の2ページ目が、表紙でも良かったのに、と思うほど、きれいでした。
amazon限定のショートストーリーは、本編冒頭のシーンの別視点。
わりと、よかったです。
本編が完結したあかつきには、いろいろある短編をすべて収録した番外編集も出してほしいところ。