見た夢が現実になる、甘い誘惑と恐怖── 年下高校生×未来を予知する大学生の、トワイライトLOVEロマン! !

予言者は眠らない

yogensha wa nemuranai

予言者は眠らない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×210
  • 萌11
  • 中立3
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
6
得点
96
評価数
39
平均
2.8 / 5
神率
10.3%
著者
樋口美沙緒 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
夏乃あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784199007552

あらすじ

大切な人や、好きな人の夢を見ると、それが現実になってしまう──。
幼い頃、父が交通事故に遭う夢を見て以来、予知夢に怯えるようになった大学生の浩也。 バイト先のファミレスで、年下の同僚の高校生・高取に密かに恋しているけれど、 仲良くなったら夢を見てしまう、とわざとそっけない態度をとる毎日。
ところがある日、高取が浩也に「好きです」と告白する夢を見てしまい…!?

表題作予言者は眠らない

バイト先の先輩・高校3年生
大切な人達の予知夢を見てしまう大学1年生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

ぐるぐる受け子とお見通しな攻め様

樋口さんの作品では珍しい年下敬語攻めがめっちゃかっこいいです。
根暗無口な受け子に強引に迫ってるのがツボりましたw
しかし、樋口さんのエロはねちっこすぎて苦手だ;
お話はいつも切なくて、巧みな心理描写で泣きそうになるのに、エロシーンに入った途端作者変わったんか??って思うほどはっちゃけるから涙吹き飛ぶんですよね^^;
攻め様の言葉責めと受け子の「らめ~」的な喘ぎがギャグっぽくて、内容のシリアスさとちぐはぐなんだよなあ…。特に攻め様…完全にキャラが変わっている…。

後半は受け子のネガティブぐるぐる展開がかなりしつこくて、流石に読んでてイライラしたんだけど、最後に明かされた攻め様の胸の内が予想外の人格者ぶりで、見事に受け子を諭したことで全体の印象がガラッと変わりました。受け子は最初から最後まで攻め様の腕に守られた状態でぐるぐるしてたのねん。この攻め様、ただもんじゃねえ。
樋口作品でこんなに人間の出来た攻めは初めて見た。
今までの作品は、駄目な攻め様を健気な受け子が更生させる展開が多かったけど、今回は逆でしたか~。
そんな攻め様があえて年下というのが、萌えたぎってしかたありませんw

4

予知夢

一番気になったのは、攻が異様にこなれてるなっていう。
や、攻というのは否応なくこなれているもの・・な気もするのですが
高校生にあるまじきこなれ感が気になってしかった今作。

お話はといいますと、
小さいころから予知夢を見ていた受。
その予知夢が絡んで父を亡くしてしまった故に
予知夢を見ることは、悪いことの前触れ。
好きになった人の夢を見てしまえば、相手に不幸が訪れる。
そんな風に思っていた受は人との距離を開け、壁を作り続けてきた。

そんなさなかに出会った攻。
攻に告白される夢をみた。
好きになってはいけないと思いつつ好きになってしまっていた相手。
離れようとするけれど~なお話。
両想いになるまでの前半戦。
どちらかといえば、ネガティブな気持ちが強め。
なのですが、受の葛藤からハッピーエンドまでの展開が
好きでした。素直によかったねと思える。

問題は後半戦。
もちろん、言いたいこととか思うことはわかるのですが
しょうみ攻がなーというなww
冒頭のエロのこなれ感はさておき
やきもちを焼くにせよな部分がちょっと強引過ぎたかなと
思ってしまう部分が多かったです。
ただ、「本当はこうだった」の告白シーン。
攻が受のことをどいういう風に見ていて、
どんな風に可愛いのかを告白するシーンが良かった。
思わずほっこりしてしまいますな。

付き合いベタでうまく仲間に入れていなかった
店の人たちとも仲良くなれて大団円。
ページ数多めなので読みごたえ的にも良いのではないでしょうか。

0

切ない

予知夢なんて、願って叶うなら見たいよね。
でも、この話は代償を伴うみたい。

浩也が何か願って予知夢を見ると、誰かが怪我をする。そのせいで、お父さんが死んでしまってお母さんにあんたのせいだと怒られる。

そっから、人と関わったら夢を見るから友達とも距離を置いて一人で生きようと決めた浩也にネガティブだけど、少し泣けた。

ラブシーンになると、ん?あれ?キャラ変わりました?ってちょっと混乱。

高取なんて、もっとストイックかと思ってたんだけど……。

でも、浩也が自分自身に追い詰められて倒れちゃうところとか好きです。

1

ぼくはゆめをみちゃだめなの。

予知夢⁉︎
…と聞いてオカルト風味?と興味を抱き、読みました。が!
求めてたのと違った…
内容は、表題作、そしてその後に当て馬が出るという続編で構成されています。

「予言者は眠らない」
予知夢、というより「夢で見たことが実際に起きる」という浩也。
幼い時に父が死ぬ夢を見て、その通りに父が死ぬ。お前のせいだ、と母に罵倒され心に傷を負い…
…と、確かに同情の余地はあるけれど…
いかんせんネガティブすぎる。
好きになったら夢を見てしまうから。
夢を見たら悪い事が起きてしまうから。
だから誰とも仲良くならない、誰も好きにならない。
そうして心を閉ざしてみんなから嫌われるように振舞っていた浩也。
あ〜あ。
設定はわかるけど、ちょっと痛々しすぎる。
ま、BLですから、そんな浩也の「本当の姿」に恋をする男性・高取が現れる。
高取はバイト仲間のしっかり者。一生懸命ネガティブな浩也を包み、浩也の「可愛らしさ」に辛抱できずにあっという間に抱いてしまう…
ダメダメとスキスキに引き裂かれる浩也のグルグル、というのが表題作のテーマか?

「予言者は未来を知らない」
一応恋人になり甘々になった高取と浩也の穏やかな日常に、ある1人の人物が現れる。
それは浩也の幼馴染で、7才で父を喪い心を閉ざして友達を遠ざけた浩也に、最後まで心を寄せてくれていた友達・倉橋。
倉橋を拒絶し無視し続けていたことに罪悪感を抱き、高取よりも倉橋を優先する浩也。
高取はそんな浩也の姿に怒り嫉妬し…
当て馬登場で2人の仲がグチャグチャになる展開。それをこじらせるのが浩也のものの考え方というか、人の気持ちを想像せず自分の恐ればかりという態度。
だからこれも読んでてなんだかなぁという読後感。
また結局「予知夢」は本当かそうじゃないのかは明らかになりませんでした。

作品の感想としてはしゅみじゃない寄りの中立なんだけど、作者の樋口さんによる「かわいそうで健気な受け」は徹底してるなぁという感嘆で「萌」。

0

ネガティブ受けでした

イラストの柔らかい雰囲気とマッチしている作品ではありましたが、
受けキャラのネガティブ具合がどうにも好きになれなかった1冊です。
よく言えば優し過ぎて臆病で自分の心の願いを相手のことを思って言えずに諦める。

予言と言うのはファンタジー的な要素ですが、俗に言う正夢的なもので、
過去の受けである浩也が予知夢を見てしまった後に父親を予知夢通りに亡くしてしまい
それが重度のトラウマになってしまい、怖くて親しい人を作れなくなってします。

それでも心はいつも寂しくて、包み込んで抱きしめてあげたくなるような受けキャラ。
他人と必要以上に距離をとろうとしていて痛々しいのです。
そんな浩也をよく見ていたのが同じバイト先の1歳年下の高校生で攻めになる高取。
自分の大事にしている相手のよくない夢を見てしまうことを恐れて、
相手を好きになってしまったことに罪悪感を伴う。

そんな浩也を根気強く口説き落とすしっかり者の高取とのラブは、繊細さも感じて
なかなか素敵で最後はハッピーになるのですが、個人的な好みとしては受けキャラが
好みでなかったのでこんな評価になってしまいます。

3

自己愛と承認欲求の塊

※辛口注意※

読んでいてこれほどイライラする話は久々でした。
しゅみじゃない理由はもう単純にこの受が好きになれなかったから。
それだけなら中立ですが、話も無駄にページが多く始終だらだらと鬱陶しい受の性格描写に費やされていたので疲れます。
作者のあとがき曰くこの受は天然らしいですが、私の思う天然とはかけ離れすぎていて共感できませんでした。

前半終了時点では受の境遇に対して同情的な気持ちもあり、こんなよく出来た攻と結ばれて良かったね。これからはお幸せに! と思ってました。
そしていつこの受が向上心のある攻の後押しによって成長していくのかな、と後半楽しみに読み始めたら、持ち前の鬱陶しさが更にヒートアップ。

自分が傷つけられることには心臓に鋭い針を刺されたみたいになる敏感さだけど、人を傷つけることには全く頓着しない時点でイラッ。
その傷つけ方がまたえげつなくて、鋭い針どころか巨大ハンマーで相手の心臓を叩き潰し確実に息の根を止めるようなやり方です。
どうして怒ってるの? おれ、何かしちゃった? とぶりぶり全開。
構ってちゃんを爆発的に拗らせ、人様を巻き添えにして迷惑をまき散らし、おれショック受けちゃったの、お腹痛くなっちゃったの、あっ、倒れちゃうかも!! となって辟易。
読後は大きなため息が出て再度本の厚みを眺め、この本に費やした時間に更なるため息。攻めがとても魅力的だっただけに残念です。

ネガティブだけど根は優しい子、と思えたらこの受も可愛く思えたのかもしれませんが、私はこれ以上なく鼻についてダメでした。
樋口さんは好きな作家さんですが、今回は合わなかったです。

6

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