愛の一筆書き

ai no hitofudegaki

愛の一筆書き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×213
  • 萌12
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
170
評価数
44
平均
3.9 / 5
神率
36.4%
著者
名倉和希 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403523540

あらすじ

天才書道家・笹尾高秋は恋人の佳文を溺愛している。二十年前に一目惚れして、長きに渡って口説いた末にやっと結ばれたのだ。今はともに暮らし、毎日佳文を思い浮かべながら作品を生み出している。佳文のいない人生なんて、高秋にはもう考えられなかった。ところが最近、佳文の様子が少しおかしい。何か隠し事もあるようだ。まさか捨てられるのか、と動揺する高秋だが…? へたれ攻×男前受のフォーエバー・ラブ。

表題作愛の一筆書き

笹尾高秋,書道家,35歳
小池佳文,保険会社勤務,30歳

その他の収録作品

  • 愛は永遠
  • あとがき
  • 両手いっぱいの愛

レビュー投稿数9

年上感ゼロの年上ヘタレわんこ攻め

祝・電子化。
以前から読んでみたかったので電子化されて嬉しいです。

書道の才能があって、容貌もストイックな美形なのに、中身は残念……という攻め。
受けへの愛が原動力のすべて!みたいな男でしたね。
「すべては佳文が基準になっている男、三十五歳の高秋だった」というところ、大いに笑わせてもらいました。
三十五歳だけど、中身は永遠の中学生なので年上感はゼロ。

「佳くん」「佳くん」「佳くんっ」
「佳くん」何度言ってたことだろうか……
ほんとこの攻め、アホだわー。
でもこういうアホな攻め、嫌いじゃないので神です。

0

読んで題名に納得

表題作、続編、SSの3作品が収録されています。


「愛の一筆書き」
高秋(攻め)が主人公です。
高校1年の高秋が、小学5年生の佳文(受け)に一目惚れして、14年後に両思いになり、現在は同居中。佳文がいれば幸せいっぱい、仕事もはかどる毎日。ところが、佳文が会社の後輩と浮気している?!

「愛は永遠」
高秋が主人公。会社を辞めて高秋のマネージメントに専任することにした佳文。佳文が会社に行かなくなって、いつでもエッチ三昧の甘い生活のはずが、仕事で海外に行ってしまい…。佐久間弁護士の退出がナイスでした。

「両手いっぱいの愛」
佳文が主人公。高秋40歳、佳文35歳。一、二日置きだったのに、ぱたりと一週間もセックスをしなくなった高秋に理由を尋ねたところ…という話。

高秋は年上なのですが、とにかく佳文が大好きで、佳文がいないと仕事になりません。何もかもを佳文への愛にむすびつけて、書を書くのが面白かったです。

佳文も、高秋に意地悪したり冷たくせず、怒るにはきちんとした理由があって好感が持てる人物でした。ほだされた、流されたというのでなく、ちゃんと高秋が好きなんだなぁと感じられます。

典型的な、ワンコ年上攻め×クール年下受けの、ほのぼの甘い話がお好きな方にはとってもお勧めの作品です。

1

すべては愛

家事能力は全くないけど、書に関しては天才な、その名も「愛の書道家」笹尾高秋が、
小池佳史を小5の時に見初めて以来、一途な愛を貫いて、一緒に暮らせるようになってからは、絶倫パワーで貫きまくるお話。(これの前にレビューが蔓沢さんの「くさかんむり~」だから、愛しすぎて絶倫の波が来ているのかしらん)

お話は、ヘタレ絶倫の攻め、高秋視点で進むので、全体にふわふあとテンション高く、糖度も高め。
こんな風にラブいっぱいでライトなコメディもいいわ。

0

ワンコでワンワン!

とにかく攻め様がワンコ過ぎて面白いですw

攻め様が高校生の時に小学5年生の受け様にひとめぼれ
どうにかしたくてw、友達に相談すれば今手を出せば犯罪になると
アドバイスを受けて我慢して、受け様が高校生になったころから
アタック開始!
断られ続けていましたが、受け様が折れた形でお付き合い・・・・

とにかく生活能力が欠けていて受け様中心の攻め様w
受け様が大好き過ぎて空回りな所が本当の面白かったです!

とにかく攻め様がワンコでワンワン言ってる感じが面白く
受け様は冷静な感じw
絶倫な攻め様を相手する受け様に愛を感じました(*´∀`*)

0

愛が溢れてる!

自分史上最強のヘタレ攻めと男前ツンデレ受けカップルでした!開眼した心境です。

高秋が佳くん佳くんって佳文がいないと生きていけないほど愛してるのがものすごーく伝わってきます。どれ程佳文が魅力的かも。

佳文が小学校五年生の時に一目惚れして高校一年になって告白して何度振られても諦められず、とうとう佳文が25歳の時に愛を受け入れてもらえ同棲がスタートします。小学生にしかも正座した膝小僧に一目惚れとか高秋の変態さ加減も随所に書かれていて愛らしいです。

佳文も高秋を愛してるはずなのですが愛の表現は完璧に高秋のサポートをする事や、愛情(性欲)を受け入れてくれることなど、あまり言葉で伝えてくれず高秋は何かある度に佳文を失うのではないかと不安から混乱します。

佳文はパーフェクトな恋人で伴侶なのですが高秋のヘタレさをもうちょっとケアして欲しかったかな。

巻末の両手いっぱいの愛では佳文目線のお話で、ちゃんと高秋を全身全霊で愛してること、それを高秋が自覚したら高秋ではなくなってしまうと考えているようなのでこういう付き合いの形が最良なのでしょう。佳文も高秋と致したいこともわかって安心しました。

いくつになっても頭は中学生の高秋、でも書は天才で書に専念できるよう一番の理解者でありファンの佳文が全力でサポート。
愛が溢れてほとばしっているお話でした。

やっぱり攻めに変態が入るのはいいもんですね。

0

ネジが外れた攻めの粘り勝ち20年愛

美しく印象的な書。書道家としての才能は言わずもがな。
その一方、愛する恋人「佳文」の名を何百枚と揮毫しては、「佳くん、佳くーんっ!」と悶え転がる。
それが天才書道家・笹尾高秋の実態である。

ネジが何本かぶっ飛んで受けに対してとち狂っている、受けがいなくてはとても1人では生きていけないレベルの受けバカな攻めの大暴走を生温かく見守りながら楽しめました。
いやあ、度を超えた変態攻めがなんとも愛おしい作品でした。これはきっと名倉先生も楽しんで書かれたのではないかな。攻めへの愛をひしひしと感じます。

初めての告白から10年。一緒に暮らし始めてから5年。出逢いから数えれば早20年近く…と、既に出来上がっている同棲中の恋人同士のお話。
全編攻め視点で進むので、それはもう暑苦しいほどに佳くんへの愛が溢れて溢れて止まらないんですよ。
受けとの過去を回想し「青姦」と筆を動かす。これには読み手側の笑いも止まりません。
時に勝手に暴走し、勝手に混乱して佳くんのことを傷付けてしまうこともあれど、なぜか憎めない上に強く責める気にもなれないんです。
終始高秋からの佳くんへの想いがどでかいものですから、わかったわかった!わかったから!20年ものの愛はわかったから落ち着け!となってしまうほどに情熱的。
生活能力は皆無だけれど、人生の全てと言っても過言ではないほどに受けを愛している男でした。

攻めのキャラクターの立ち方が見事で、あまりの常軌を逸した受け愛に、周囲の人々も受けも気付けば引っ張られていってしまっているのが面白くて。
20年近く高秋の愛の標的になっている佳くんも、普通であればちょっと距離を置きそうなものですが…
こんなにも熱烈な愛を何年も浴びて、何度も告白をされて、それを1度でも受け入れてしまったのだから仕方がないんです。
誰よりも攻めと攻めの才能を愛し、理解しながらリードを上手く引き、なおかつ懐が深く器が大きい男前な受けでした。
高秋が妻には納得しかありません。

さらりと読めて笑える楽しい1冊です。
全身全霊の愛と包み込む愛。非常に相性が良い2人でした。

0

愛の書道家(爆)

名倉さんのコメディのほうの作品

攻めが受けを好きで好きで好きでたまらない様子を描くのであるが、その出会いから一途な想いで無事恋人となり、
そして時系列現在は同居恋人として生活しているその姿の中で描かれるソレは、攻めキャラの爆走ぶりに爆笑を誘われる。
至ってシンプルなストーリーだけに、このキャラの濃さで読ませる1冊となっている。


祖父の書道教室に通って来ていた小学5年生の佳文に一目ぼれした高校生の高秋は
親友に犯罪と諭され、告白は佳文が高校生になるまで待つ。
子供の佳文に”やりちん”と言われたことから、性欲魔人だった彼が禁欲して
オナニーマスターになるほどに(爆)それまでの性衝動を抑えて佳文を待ったのです。
そして告白し続けて、佳文が25歳になった時
まだ高秋の心が変わらないのを受け入れた佳文は、祖父から引き継いだ家に住む
才能ある書道家としてやっている高秋と暮らすことになる。
そして5年経ち。。。
というその5年後が現在です。

キャラが動かすそれは、そのキャラ故の性質というか設定があるから話が展開していく。
高秋のキャラクターとは
佳文が好きでたまらないのはいいのだが、まずその情熱が冷めないのがスゴイ!
佳文が小学5年からだからかれこれ20年近く?
しかも性欲魔人でエッチが二日に一回(佳文の負担を考えて・・・汗、、、)
何でも思考の基準が佳文!
書を書くのも佳文を思って。
家事能力も仕事の采配もできないから、生活含め全てについて佳文がいないと生きていけないような男に描かれているのが面白いのです。


佳文は仕事も家事もそつなくこなし
高秋のマネージメントもこなす、とても完璧で頼もしい人。
受けだから嫁?かと思うが、実は高秋が嫁だ(笑)
でも、高秋のお母さんという感じはしない。
彼は男前なんだな~♪
そして何より、日頃はビシっとして厳しいけど高秋の書を認めて愛していて、とても深い懐で駄目駄目な駄犬のような高秋をしっかりコントロールしていながらも
エッチの時はトロトロと蕩けるような~☆
とてもよくできた受けキャラなんです。

親友に夜遅くスーパーで出会った佳文の顔色が悪いと聞かされた高秋は、佳文の為を思いエッチを控え、佳文を思いすぎる余りに起きるちょっとしたすれ違い。
正確には高秋の勘違い暴走(笑)
それが発端で起きる出来事をキャラの性質で読ませていきます。

この本編の半年後、海外進出をすることになった話が【愛は永遠】という話
相変わらずでありますよ。

あとがきに後に更に5年後。
40歳の高秋と35歳の佳文。
中年にさしかかっても2日に1回のエッチはかわってなかったらしい(笑)
このエピソードは爆笑もんで、なかなかいい小話だった~♪
今更か!?というものでもあるが

愛から暴走する絶倫ワンコ攻め、というのがいいかな?
ライトでさらさらさら~っといけます。
萌×2寄りの萌です

9

愛しい彼がいないと生きていけない!!w

物語として、片思いからとか、出会ってまもないとか
お互い良い印象がない同士とかから始まるのが普通ですが
読み始めから同棲して五年というのが新鮮でしたよw
序盤から、「あああ、なんか幸せそうじゃん…」と思える描写で
その幸せがこれからどうなるのかな?と展開が楽しみになりました☆

二人の馴れ初めがサラッと書かれてあって
小学5年生の男の子(佳史)に高校一年生の男子(高秋)が一目ぼれって
無理あるんじゃ!?とツッコんでしまいましたよ!!
(しかも中2で初体験してヤリ○ンとまで噂されているほどなのに!w)
いくら佳くんが凛々しかったからといって……。
うん、まぁ、惚れちゃったらしょうがないですけどもw

すぐ手を出すことはしないで耐えて耐えて待ち続けた根性は素晴らしい!!!
しかも、ヤリ○の汚名を返上すべく、
右手だけで我慢したとか…なかなか健気でしたよ!
佳くんが高校生の頃告白してあっさり玉砕しても
書道家として活躍して、きっちり蓄えも出来てから再度の告白とか、
一途で受けを好き過ぎる攻めというのは好きなので楽しかったなぁ!
何もかも佳くんが基準ってどうなの??とも思いつつw

ただ、高秋が書以外は不器用すぎる為
家事の負担が佳くんにかかってしまっていたのが…。
高秋もこれじゃいけないと頑張ろうとする気持ちは良いのですが
結局仕事は疎かになるし、褒められた出来ではないし。
佳くんは真面目だし何でもきっちりやるタイプなので
大変そうでしたよ…。
しかも高秋絶倫だし!!w
身体の負担を考えて、必死で我慢するのは気の毒でしたけどもw

佳くんの会社の後輩・安達の存在と電話での会話を聞いて
高秋が盛大な勘違いをして
理性がきかなくなる様子はズキズキしました。
勿論パートナーでも同意の行為じゃなければ許せないですけどもね。
それまでは高秋のヘタレワンコ過ぎなところがアホ可愛いと思ってましたが
離れてしまうんじゃないか、嫌われたんじゃないかと怯える姿に同情しつつ
佳くんも大変だな、こんなに愛されて、とも思いました。

その出来事がまだ中盤よりもっと前なので
これからまた何かあるのかとハラハラしたのもつかの間、
全体的にラブラブだし、
高秋には佳くんだけということと
佳くんもなんだかんだでちゃんと高秋を愛してくれていて
将来をきっちり考えて行動しているのが男前すぎでした!!
5歳年下な佳くんの方がしっかりしているので
なよっちくない受けがお好みの方にお勧めです♪


脇の、高秋の高校時代からの友人・喫茶店店主の川口と
後に仕事の関係で知り合う弁護士・佐久間さんが
温かい人柄で良い味出してくれていました。
誰より愛する佳くんとずっと一緒にいられるのも幸せだけど、
こういう人々に助けられて見守られているというのも
かけがえのない事ですね…。
高秋がうらやましくなりましたw

3

好きな設定のはずなのに。

執着攻め大好物で男前受け大好きなのに、全然ダメでした。
攻めは日常生活のスキルが無さすぎ。
勘違いから受けを強姦まがいなことをしちゃうんですけど、ん~、友人に相談したり...、なんか女々しいのかヘタレとも言いたくなくて、途中からもう無理だな、ごめんなさいって思いしかなかったです。
周りに誰かいないと生きていけないのかって言いたくなっちゃう攻めと、受けはそれが本当にやりたいことなのって聞きたくなっちゃうくらい出来る方で。
趣味だったはずなのに、こんなにも合わなかったのは初めてでした。

1

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