どうやらお前は、二匹の『龍』に愛される運命のようだ。

龍の逆鱗

ryu no gekirin

龍の逆鱗
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×25
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
60
評価数
15
平均
4 / 5
神率
33.3%
著者
ふゆの仁子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
駆け引きはベッドの上で
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784812489055

あらすじ

香港から『龍』が消えて3年ーー。
高柳智明は、『龍』の重い宿命から解放された
恋人のティエンと共に、穏やかな日々を
過ごしていた。
そこへ、新しい『龍』こと3歳の
フェイロンがやってくる。
とある事情で何故だか、
フェイロンとふたり、パンダを見る旅行に
出かけることになった高柳だが、
そこには再び『龍』を巡る闇の罠が
仕掛けられていて……!!
混沌として絡み合う、アジアの雑踏の中で、
二匹の『龍』は、愛する者を守れるのかーー。

表題作龍の逆鱗

ティエン・ライ,ウェルネス社員でアジア市場担当
高柳智明,ウェルネス香港支店最高責任者

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

戻ってきた龍編

ウェルネスシリーズ香港編、カップリングはティエンx高柳。
「龍」のシリーズは「龍の覇道」上下巻で一応のまとまり、と思っていましたがまだ続くのですね。ティエンx高柳再び!です。
本作はウェルネスはほぼ絡まず、で、今回の敵は、かつては黎一族の傘下にあった組織がロシアと手を組んで「龍」を狙う、というもので、舞台は大連。
次期「龍」として生まれた幼いフェイロンの保護者(付き添い?)としての役割を任された高柳だが、一見人当たりの良い大学生として現れたデイビッド(本名王偉ワンウェイ)にフェイロンをさらわれてしまう展開。
でもティエンは冷静で…。
本作はどこか謎めいているのですよね。というのは、どうやらまだ3才のフェイロンが「何か」を目覚めさせたようなんだけど、それが何か語られてない。誘拐されたフェイロンが何処にいたのか、どうやって解放されたのかも読者には謎のまま。
そして、あの「先生」劉がティエンの元に戻ってきた!しかし、再会シーンなどは一切無し!
ただ、自分がいたのにフェイロンが攫われた、だから自分の力で取り戻したい、という高柳の肝の座ったデイビッドとの対決場面も描かれていたのは○です。
もちろんティエンとのHはアツアツのラブラブなのですが、今回はテレフォンHあり、喧嘩中の無理矢理Hもありです。そして、本気でフェイロンとの浮気を牽制するティエン!

2

2匹の龍

シリーズ14作目・ティエン×高柳の龍カップルでは5作目となります。

ティエンの俺様なのに甘く優しく愛の言葉を並べるトコロや、
深く信頼しあって愛し合うこのカップルの甘々な会話のやりとりは、
毎回萌えを楽しませてくれて大好きなカップルです。

……が!
今作は萎えと萌えが一気に押し寄せる微妙な感じでした。

萎えは、フェイロンの誘拐事件。
高柳はすごく優秀な頭脳の持ち主で若くしてアジア支部を任されるような人なのにやることがお粗末すぎて違和感。
いくら「素直さが武器」の設定があったとしても、他人様から預かった大切な子供(しかも香港を統べる新しい当主)を昨日今日初めて会った人に預けるか〜〜〜⁉︎(-言-;)
しかも行方が分からないと探してる最中に2時間も離れたホテルに1度戻るとか、預けた人の連絡先を聞いてないとか、無理ありすぎてゲンナリ。
常識で考えてもそりゃないですぜ(ヾノ・ω・`)

そしてこの誘拐事件の全容は明らかにならないまま煙に巻かれた状態で終わってるし…。犯人と目的はわかったけど、それ以外の経緯がサッパリ。フェイが何かしたっぽいけど、フェイ自身が「(話したら)ダメだからね!」って言うがまま、読者にもわからないまま終わってしまったorz
次回に繋がるのかな…?

萌え部分は何と言っても2人のケンカですね!
冒頭で"どこまで続くのー⁉︎"というぐらい、たっっっっっぷり甘々濃厚エッチシーンがありーの、甘々テレホンセックスありーの。と、言葉で体でめいっぱい愛情を交わし合うのが延々と続いてた中で、今まで無縁だった喧嘩をしたのは萌えた〜(∩´///`∩)
ティエンがケンカの最中に無理矢理エッチを始めるのはオイオイと思ったけど、いつもの甘々エッチとは違う"心が満たされない"行為は新鮮でニヤニヤしちゃいました( ´艸`) ♡
あと、ティエンと先生が再会して、改めて2人の絆の深さを目の当たりにして嫉妬と憧れを感じてる高柳のモノローグが良かったです。

というか、ティエンと先生の再会が知らない間に終わってて、そちらにビックリ。もっと劇的な展開があると思ってたんだけどなぁ。鳳凰カップルメインのお話がきた時にでも詳しく読めるのかな?と期待。

2

新たに『龍』を引き継いだ坊やが鍵です

今回はウエルネス色の出ていない番外編で、新たに『龍』を引き継いだティエンの甥っ子、フェイロン君のお披露目。

今までにもキナ臭い騒動に巻き込まれてきた経緯があるだけに、今回も子供が喜ぶパンダ観光だけで済む訳がないだろうってのは安易に想像がついたが…。
そもそも迷子癖のついている高柳に大事な『龍』の面倒を頼む事からして何かあると勘ぐる。

で、いつものようにリスクを織り込んだ上で高柳本人の知らないところで敵をおびき寄せようって計算パターンなのだけど、今回は「まだ小さなフェイロンを巻き込むなんて!!」って高柳が怒るのも無理はない。
まだ幼い坊やに対して、真っ当な心配が出来るのが高柳の良い所だなと思った。
フェイロンが将来背負う運命の過酷さを憂い、情を見せる事が出来るのも彼だけだしねぇ…。

しかし、この巻で作者のふゆのさんが一番書きたかったのは、ティエンと劉先生の再会・和解だったんじゃないかな?って感じた。
(今後の話の続きを想定して?って事で)

途中で(あれ?フェイロン、何かに目覚めた?)って描写もあるものの、将来のライバルに対してティエンはまだ余裕しゃくしゃく(笑)。


ところで、ふゆのさんの小説はスピンオフ率が高いから、将来のフェイロン君の相手は、彼を守るのを生き甲斐としたような強くて恰好いい大人の男を希望したいな…と、勝手に個人的妄想を書いておく(笑)。

1

一番好きなカップリング~ッvv

なんと新しい龍が誕生して3年も経ってるのか。

2人のラブラブシーンから始まってました!!
そのラブラブシーンを邪魔するかのように鳴りつづける呼び鈴。
訪ねてきたのは新しい龍・フェイロンの父。
何でもフェイロンとパンダを見に行く約束をしていたのに行けなくなった
その代わりを高柳に頼みたいと。

エサにつられてフェイロンと出かけることになった高柳ですが
ほのぼのとした観光だけでは終わらないのがこのシリーズ。
フェイロンを狙う組織をあぶり出すための囮役。
勿論そんなこととは知らず、フェイロンが誘拐され焦る高柳。
この龍シリーズで高柳は必ず事件の蚊帳の外。
知らぬ間に先生も戻って来て、当たり前のようにティエンの側にいる。
何も教えられず、グルグルして迷惑かけて傷ついて
だけど高柳の行動が結局いい方向に向かっていくんですよね。
今回もそれでフェイロンは無事に確保?

先生も戻って来て新しい龍の教育するみたいですが
龍の目覚めって本当に何なのだろう???
高柳だけが解ってない感じだけど、私もまったく解らない…(^^;)

これからは高柳を巡って龍2匹がどう動いていくのか楽しみですね。

3

高柳の食いしん坊バンザイ!もあるよw

世界的巨大スーパー「ウエルネス」を舞台にしたウエルネスシリーズだけど、
一番人気のカプはなんといっても、香港の龍であるティエンと、ペアとなる高柳のコンビに間違いないと思っている!
長年にわたりシリーズも増え、特にティエン絡みの話や人物のエピソードは増えているのでそれらを網羅しないと・・・というシリーズモノへの懸念はなくはないが
全作品既読である自分には、好きなカプだけに「うん、うん、」とそれぞれの出来事や展開にすべて納得いきながら、お約束ね♪と楽しむことができたのだが、
初読み?もしくは他カプの一部のみ既読の読者にはどう映るのだろうか?
高柳とティエンのエピソード本・題名に龍がつくやつ・だけは既読したほうがいい?


さておき、安定安心(?)予定されるべき流れがそこにはすべて待っていました。
もう出来上がったカプであるということが大きいからからもしれないですがほんと!
ゆるぎないのです。
一見ボケタンとしてそうな高柳であるが、ヨシュアが見込んで抜擢しただけあり、
ティエンが虜になるだけあって、
危険に足を突っ込むというか、巻き込まれやすい体質なのだが、うまく収まるというかよい流れに変わるという、龍にとって必要不可欠な存在であるという側面を利用したお約束の展開。
後継者であるティエンの甥っ子であるフェイロンの覚醒や、彼にも高柳が好かれている様子が描かれて、龍に愛される男は大変(爆)

物語的には王道展開。
ある種、ヒロイン危機一髪&ヒーロー参上の救出めでたし。。。
パターンなのですが、それが鼻についたり嫌味に感じないのは
高柳の性質と憎たらしいほどのティエンのワケシリの俺様なだけどメロメロな、この二人の姿あってこそ!
これで高柳がちょっと女々しかったらきっと自分的ダウンになるんでしょうが、彼はめげない、自ら切り開こうとする力、そして仕事ができるという能力、色々な人間的魅力を兼ね備えているから、王道路線なのに自分が好きな人物としているゆえんかと思います。
そして何より!
「高柳の食いしん坊 バンザイ!」←これにつきます☆☆☆

若干観光ガイドめいた部分も持つこのシリーズの本を読むと、過去行ったた風景や店・味がよみがえり、また行きたくなるのです♪

あ、大事なことを!!!
二人の濃厚エッチシーン、奈良さんのイラストともに楽しめましたv
先生とティエンの和解の件は、先生の話の部分でずいぶんあっさりとケリがついてしまっていたのですが~
しかし高柳の説得、そんなものがあれば、このくらいあっさりでもいい?
何気にとても納得してしまい、長々と色々なくてむしろよかったと、軽くさらっといったところがいいなと思われました。

評価はちょっと甘めかもしれません。
何せ、好きなので(笑)

8

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