LIFE GOES ON

life goes on

LIFE GOES ON
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
53
評価数
12
平均
4.5 / 5
神率
75%
著者
一穂ミチ 

作家さんの新作発表
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イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
サークル
MICHI HOUSE〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
発売日
価格
ISBN

あらすじ

「ふったらどしゃぶり When it rains,it pours」番外編。
表題作は同人誌「ハートがかえらない」の続きにあたる、お正月の二人。
もう一編、総務部の仕事で葬儀の手伝いに行った整を描いた
「LOVE GOES ON」を収録。

表題作LIFE GOES ON

電器メーカー営業部勤務
同社総務部勤務

同時収録作品LOVE GOES ON

営業部
総務部

レビュー投稿数2

さっくり内容と感想

一穂先生の「ふったらどしゃぶり」の番外編同人誌です。レビューはまだ書いてませんが、私もこの作品は大好きなのです。
整とカズアキ(名前の変換が苦手でして、すみません)が二人でまったり元日を過ごしていたところに、カズアキの先輩の代わりに京都旅行に突如行くことになった「life goes
on」。
両親の事故以来、遠出を避けてきた整がひそかに浮きたっているのが可愛い。予定は何も決めずにふらりと出かけて、京都のバーではもしかしてカップルじゃないの?なんて軽い問いかけにそうなんです、とあっさり認めちゃうカズアキ。
たった一泊の京都でもしっかりやることはやります。翌日はおみくじを引いて東京に帰り、淡々と年始休みが過ぎていきました、な感じ。
新幹線の中で、整との関係に思いを馳せるカズアキの場面が好きでした。昔の自分に、男と恋愛するなんて教えても絶対信じないだろうけど、ここに確かに整はいて、これが二人の現実で人生だ、今のところ。という場面。
「love goes on」は会社の人が亡くなり、総務部として葬儀の手伝いをすることになった整の話。
これは、読んでいて向田邦子のような雰囲気をほのかに感じました。
年上の女性社員が出てきまして、常識的な素敵な人なのだけど、焼香の際に外した手袋の下から真っ赤なマニキュアをした爪が・・・のところが向田邦子みたいで良かったです。
短編2編ですが楽しめました、らら先生の表紙もスタイリッシュでお気に入り。

1

心の底から、ジワッと幸せ……

「ふったらどしゃぶり」番外編。

表題作は、「ハートがかえらない」の続きの年始の話。
先輩からの電話で、突如京都旅行に行くことになった二人。
迷った一顕に反して、整は即決で「じゃあ行く」と答える。
かといって何も計画しないのが彼ら流。

たった一泊の初めての旅行、いつもと違う街で過ごす二人っきりの時間。
一見さんのバーで、「カップルやったりして」と冗談を言われ
何の迷いも躊躇いもなく肯定する一顕に、
整が、お腹からふつふつ暖まるような幸福感を抱く下りが好き。

新幹線の中で、神社でおみくじをひいて……
彼らのやりとりのどれもが、じんわりと心に沁みる。

Hは濃いめ……、いや、一穂先生の文章はものすごく好きだけれど、
もっとシンプルに書いて下さっていいんだけれど……とちょっと思ってしまった。
時々理解する為に頭が一瞬止まるのは、私の言語能力の問題なんだろうか?


「LOVE GOES ON」は、整が総務部の仕事で出向いたお葬式での出来事。
女が持つ怖さと優しさが、見事に描かれている小品。

自身の辛い経験故に、葬儀の席でいつも気分が悪くなっていた整が、
一顕と共に過ごすようになったから、甘えられるようになったから、
強くなっていくのがとても愛おしい。



*追記:
 写真だと全体が伝えられないのだけれど、
 竹美家先生の装丁がスタイリッシュで素晴らしい。
 表表紙と裏表紙は繋がった艶やかな一枚の絵で整が描かれ、
 その裏同士もカラーの繋がった一枚の絵で一顕。
 興奮が倍増!

 もともと一穂先生の同人誌は、
 小説同人誌にしてはかなり素晴らしい装丁だと思うが
 (それなのに、お値段安くて嬉しい!)
 「ふったらどしゃぶり」のシリーズは装丁も神!!


5

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