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ryoujoku no iris
結局のところハッピーエンドとはいかないラストでしたが
個人的には読みごたえ含めて好きです。
最近のBLは刺激がたらないのでこのくらいあってもいい。
さて、あさぎさん後編です。
遊郭の頂点を極め、料金もどんどんかさましされているなか、
先輩との再会!!逢瀬!!こころ踊りまくりwな展開から。
純粋ピュアだったころからうってかわって男と交わる快楽を知ってしまったあさぎと、童貞のままの先輩の再会。
この編がピークですね。幸せのw
正直、剣崎さんとイイ感じになってて、帰りをまってるv
なんて本気でいってたはずなのにオイオイな展開でもあるのですが
仕方ないといえばしかたないのか。
しかしそれもうまくいくはずもなく。
完済を目の前に再び兄がやってきたり。
兄のせいで借金が倍加し、あげく兄弟姦、そのうえ・・な展開。
剣崎さんもかえってきちゃってどーするの!?なお話です。
その間にも若い少年たちが水揚げに涙を流し悲鳴を上げ
主人に逆らったら金剛部屋へ。
変わらぬ日常とそれからと~なお話。
エロてんこ盛りでおいしかったです。
しょっぱなの、義弟に恋した義兄の話が何気に好きだったり。
正直、最後の最後はどんでん返しな感じでしたが
これもまぁありなのかなと思わなくもなく。
挿絵だけ見ると、恐ろしく悪人面な剣崎さんが実は可愛い人だった
というのが一番の感想ですwww
好きになった子のために大枚はたいて、あししげく通い。
好きな子の体をむさぼり。
好きな子のために頑張って働いて、功績たてて昇格して
どんだけ健気ww好きだw
ともあれ、思ったより楽しい作品でした。
回し部屋の子たちだったり、金剛部屋のあれこれだったり。
正直そっちサイドの子の話のがエグそうなので
そっちが読みたいなーなんて思うのですがいかがなものでしょう。
楼内で先輩との再会シーンは辛かったですね。一番見られたくない人に、一番見られたくない姿を見られ、凹みまくるところは、胸が締め付けられてしまいました
H以外で、感情に合わせた所作の描写が、良いと思いました
(少佐と再会した夜、後輩に嫉妬して足の指がキュッと縮むことさえ周囲の誰にも知られたくないと、着物の裾で隠すシーンとか、少佐×後輩シーンで、誰にも嫉妬していることを悟られないように、背中に爪を立ててるとか)
優しいとばかり思ってた雪風の本性(?)が、楼主以上のドSだと分かった時には、嬉しかったですっ。萌えました
ラストは、あれでよかったんじゃないでしょうか
それまで直前のジタバタしたところは、同著者の『はなかぐら』同様、ジェットコースター系の感情捻りだと理解してます
(先輩についてゆくラストも読んでみたい気もするけど、少佐なら過去も全部抱きしめてくれそうなので、少佐で一票!)
読み終わった直後に、全編を開いたときに気付いた
ラストシーンと、冒頭シーンを、リンクさせてましたね
ん???
読み終わりましたが
えっと…………え?
ってえええええええ?
今、あらすじを全部書いたのですが、あまりにネタバレ過ぎるので消しました。
何とも納得いかない結末で。
…………海軍将校とくっつくにしてももう少しあったでしょうに!
此処までご都合主義で主人公だけ結構ぬるい目に遭っていたというのに、だったら最後も先輩とドイツに行きました<完>でいいんじゃないですかね?
主人公以外が酷い目にあい過ぎるので更にそう思います。
下巻だけで2人も色子が嬲り殺されて、客は独り殺されて、兄は自殺してます(汗)
海軍将校が最初あんなに気持ち悪かったのに、最後は無駄に格好いいです(笑)
あと矢張り、日常会話に出てくる横文字が違和感ありました。
スラスラ読めたので、小説としては読みやすかったと思います。
遊郭物としては、まあ、一応吉原ベースで調べたんだろうなあというのは分かるので、そこそこかもしれません。
でも、男色関係は吉原と同じじゃないですよね。明治ならともかく大正では無茶な。