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amai te nagai ude
何もかもが好きでした、この作品。
地方都市の町工場の跡取り息子同士。
大きな事件が起きるわけでもなく、華やかな場面があるわけでもなく。
そんなBLなんて地味だと思うじゃないですか。
地味なんですよ、実際。
でもね、そこが良いんです。
町工場経営の現状だったり、田舎特有の人間関係だったり。
シビアな部分があるのですが、敢えてサラッと書くことで、読者に色々な意味での余白を残しているようでした。
一番は奮闘する二人を応援したくなる余白ですかね。
東京でスーパーエリートサラリーマンだった理一は、やっぱりどこでどんな状況でもカッコいいんですよ、…メガネだし。
でも、最初はただのほわほわした男の子だとしか思わなかった真尋が、しっかりと芯のある男なのが、意外でしたが良かったです。
この二人の距離感が、淡々と話が進んでいく中で徐々に近づいていくんですよ。
途中途中で胸がグッと詰まる切なさを伴って。
あーたまんない。
あ、あと大事な登場人物として、真尋のお姉さん。千鶴さんが好きでした。
強引で大胆な反面、神経細やかで愛情深いというなんとも魅力的な女性でした。
読み終わって一番印象的だったのは、文章の中に手触りや温度があったなー、ということでした。
舞台がしっくりと馴染む、というか。
だからキャラが生き生きしているのかな。
改めて一穂先生の凄さを感じる1冊になりました。
幼少期に両親が離婚し、父の元を母と去ってから四半世紀振りに生まれ故郷を訪れた理一。入院している父を見舞うだけのつもりが、小さなシャツメーカーの社長である父の代理として一時的に何故か働くことに。父のことをしたっている近所に住む毛糸工場の息子の真尋とその姉と交流しながら過ごす父の家での生活が、いつの間にか東京での生活よりも落ち着くものに。
特に度々父へ見舞いに訪れる真尋と過ごす柔らかな居心地の良さ、それでいて家業を継ぐことへのためらいのない強さに、惹かれていき…。
でもあまりの父を慕う姿から2人の関係を疑い…。
今回は街の工場です!
いつも特殊な職業が多い一穂作品。
表面をなぞるだけではなく、しっかりと街の工場の内面まで掘り下げて、でも難しくない、読めるお話しの作り方は流石です!!
悲しくなりません。感動しません。お父さんも死なないし、大きな出来事もないです。だって街の工場ですから。小さな出来事一つ一つが薄い人間関係しか築いてこなかった攻めには人間味溢れるエピソード。だってその肩には従業員の人生がかかってるんですよ?東京で大きなお金を動かすよりよっぽど責任重大。そんな中何か大きな事件が起きたらダメでしょ!だから物語はたんたんと進む。けど、面白い!!
でもその分今回は萌えポイントは少なかったかも?
2人のエピソードがもうちょっと欲しかった!
でもこの攻めだと寡黙か甘々かの両極端になりそう(笑)
毎回ミチさんの新刊はどきどきして待たせていただいております。
この度はギドさんが挿絵ということで
ふわふわしたイメージが若干あったのですが
工場存続等の内容はやはりリアリティがあって、
そちらの面でも心配になりながら、
登場人物達の想いや頑張りに胸を打たれました。
母親に似たとも言える、すっぱりきっぱり、情とは縁のなさそうな性格の理一が
物心つく前に別れた父を見舞う為、生まれた地を訪れ
これまでの大手企業で消耗された身体、
彼女(元)の心無い言葉に傷つけられ
父親のお人好しな面にイライラしながら
出会った年下の真尋にこころをほどけさせられるというお話。
毛糸の工場も、Yシャツの工場も
正直どんな風かなんて考えた事がありませんでした。
ただ、今の世の中は安価で品質は二の次という風潮があって
海外の工場で作らせてコストダウンさせたり
そういう品はいくらももたないし心地よいものとは程遠いのはわかります。
でも、気持ちも込められていて、
身に着ける人の心まで包んでくれるような毛糸やシャツは
こんな人たちが携わっているんだろうなぁと
BLでの萌えとは違う視点でもグッときました。
都会にはなんだってあるし、歯車に絡んでいてさえすれば成功とも言える。
それで自分の価値判断が可能で、周りの評価も得られるけれど
それとは全く無縁の、真尋の純粋な家業への想いが
短い時間の中で理一を変えてくれる事に私も救われるような気がしました。
父をどこかで情けないと思っていたのに、
その人柄が本人からも“鳴子縫製”の工場の従業員からも伝わって
真尋が父を大好きで何でも自分と比べてくるあたりにズキッときました。
それが面白くないのは、ただの自尊心だけじゃなくて…。
真尋の喜ぶ顔が見たいと思ってイタリア行きを手助けしたのに
どんどん夢に向かって自分のやりたい事を具体化されていく事で
おいてきぼりをくらったような焦りを感じて真尋に暴言を吐いてしまうのも
言い方は冷たかったし酷いけれど、とても人間味を感じました。
いつも素直で、大事なことからは決して逃げない真っ直ぐすぎる正直さ、
これと思ったら譲らない頑固さ。
自分にはない強さに理一が惹かれるのも無理はありません。
誤解も重ねながら、体を繋げたシーンでは
「良かったねぇ…」と色っぽさとは違う感慨にふけりましたw
『長い腕』では真尋視点で
想いを遂げて付き合っている筈なのに思うように会えないし
相手が理一だから甘い言葉も熱い熱もあの日だけで
不満と不安が募るあれこれが綴られています。
すっごく共感しちゃいました!!
だって、ちゃんと好きでいてくれるなら
それなりのアクションして欲しいですもん!w
理一はそういうキャラじゃない、仕事が忙しいってわかってたとしても。
姉の千鶴との噂がたってしまったり、ホントにそんなの本意じゃなくて
おもしろいわけがない。
けど、自分に今出来る事といったら、落ち着くまで待つしかなくて。
ようやくひと段落した時の、焼肉店のやりとりに思わず涙してしまいました。
千鶴が理一と真尋の仲を簡単に許そうとしない時、
つい口が滑ってしまった真尋の
「自分なんか、結婚失敗したくせに──」。
私もバツイチ子持ちなので思わずグサッときましたが
理一の「失敗なんて、軽々しく口にするな」の言葉に救われました。
あの、最初は情なんてなさそうだった理一が。
父と重ねられる事を嫌っていたのに、結局そんな父を嫌いになれなかった理一が。
自分の失言を素直に謝って
理一に頬をごく弱く叩かれた事も受け入れて
姉に「理一さんのこういうところが好きなんだ」と宣言できる強さ、
ここは繰り返し読んでも泣いてしまいます。(そこかよ!!)
簡単なようで、言えない言葉だと思うんです、どちらも。
そして、好かれている実感が湧かない真尋が受けたサプライズ!
こういうのはやっぱりいつもだと効力無いから
特別だから良いんだよね!!!
ちゃんと愛して愛されてて、時にはまた不安になっても
また温もりを伝えあえる距離だから、
目指す将来はきっと同じだから信じられるって素晴らしい!!
大きな事件とかあるわけじゃないのですが、とてもじわじわきました。
毛糸もシャツも奥深いなぁ……。
どう転んでも、情が溢れているミチさんの作品、たまりません!!
内容に関しては既にしっかりレビューが上がっているようなので、イラストの件。
個人的に、どうも雨隠ギドさんの画風を誤って認識しているようで、一穂さんの本にギド先生って???な気分で予約していたのですが、、、
まずカバーのカラーイラストからして、いかにもDEAR+な甘い色遣い。
キャラクターも、真尋はふわふわと実にかわいらしく、理一はまじめで融通聞かなそうだしで、お話の雰囲気にとっても合ってて、読んでいる最中はこのイラストの絵師さんが誰なのかすっかり忘れていました。
読み終わってから、
ああ、そういえば、雨隠さんって少女向けの非BLでもたくさん描いてらしたっけ、そっちは読まないからすっかり忘れてた。
と、再認識した次第。
この作品、真尋を弱ぺだの山下君、理一は最近引っ張りだこの小野友君で音声化してくれないかなあ。
そして太一は代永君でお願い。
それにしても、私、雨隠さんと誰を混同しているんだろう。
溶けそうに灼熱だった暑さも過ぎましたようで、雑誌の中は早くも秋服ですね。秋に向けていいbl小説はないかなと探している方、一穂ミチ先生は有名だから読んでみたいけど、小説あんまり読んだことなくて〜と迷っている方に私がオススメしたいのが、「甘い手、長い腕」です。
攻めは一流企業を辞めて、約四半世紀ぶりに再会した父親のシャツ工場を手伝う、理一。受けは毛糸工場の息子で編み物男子の真尋です。
真尋は素直で人懐っこく、理一にとっては他人同然な父親(入院中)とも息子のように親しくつきあっています。
シャツとセーターのようにタイプの違う二人の微笑ましいラブストーリーで、視点が理一の「甘い手」と、真尋視点の「長い腕」に別れています。
全体的に会話が多いので読みやすいと思います、かといってスカスカのへぼさは微塵もありませんし。
個人的に真尋がとても魅力的に感じました、彼は毛糸をこよなく愛して、オリジナル毛糸を作り出すために奮闘します。編み物教室もやっているんですよ。
イラストは雨隠ギド先生、可愛い表紙がストーリーとマッチしてます。
¥605のお値段より遥かに楽しめる一冊ですよ!
イラストの雨隠ギドさん、好きです。
好き作家さん&好き作家さんのタッグマッチでやっほーいwwwだったのですが、攻めがなんか小説とイメージが違いました。
受けは文句なしに可愛い!さすがギドさんwww
でも攻めは小説だともっと大人でしっかりとしたカッコイイ社会人なのだけど、イラストはヒョロ長陰気インテリ大学生っぽい感じ。
この体格じゃ受けをお姫様抱っこで運ぶなんて芸当はできそうもないです。
でもストーリーは良かった~wwこんな社会人ドリーム大好き!
毛糸工場はイマイチわからないけど、シャツ会社は絶対に伸びます!!だってドリームですから!伸びまくって業界でも話題になって海外からも取引依頼が来てウィンウィンです!だって攻めはスーパーサラリーマンだった人だし!理数系経営者だし!そこへ受けの感性が入るのだし!きっとビッグなシャツ会社に成長していきます!
やっぱり未来が輝いてるっぽいストーリーは大好き!
あ、それと今回も登場した女性。受けのお姉さん。素晴らしかったです!
生き生きとしてた。
攻めと焼き肉を食べに行くのに、厳選した結果お姉さんがワンピースを選んだ理由が素敵でした!
東京でバリバリのエリートだった理一は、もらい事故で退職し、
顔も憶えていない離別した父親の見舞いで故郷を訪れる。
東京から2時間、どことも知れぬ変哲もない地方都市、
父の営むシャツ工場を、期せずして手伝うことになった理一は、
父に懐いている真尋や、故郷の人たちと触れ合う中で、
少しずつ自分の生き方を見つめ直していく……
大きな事件が起こる訳でもなく、
話自体はどちらかというと地味な地に足のついた話なのに、
一穂先生が後書きで、雨隠先生の口絵を絵本みたいとおっしゃっていたが
この可愛らしいイラストのせいもあってか、
ふしぎな浮遊感があって、全体におとぎばなしのような味わい。
父が家族ぐるみで付き合っている近所の毛糸工場の息子真尋。
給料ももらわず家業を手伝い、
小さい頃から馴染んでいた毛糸と編み物を愛している。
年齢にしては幼い彼の真っすぐさや可愛らしさが
生き馬の目を抜く都会人だった理一の心を動かしたのか……。
実体のある物を作る事と離れた生活をしている私自身、
こういう物を作る確かさが持つ確かな力に、惹き付けられる気持ちも分かる。
一穂先生の描く人物の、芯にある人間としての清潔さが好き。
理一のドライに見えて実は熱いキャラや、クールな喋り方が好み。
一方の真尋は22歳の年齢にしては幼く、初めての恋に戸惑ったり嫉妬したり
妬いたりしている様は、可愛らしい。
彼視点で見ると、理一は王子さまなんだねぇ〜と微笑ましかったり。
雑誌掲載の形状として致し方ないことなのかもしれないが、
「甘い手」の後半の端折った感じが個人的には残念。
この分量でHまで行きつく必要はなかったのではないか?
この感想、 特にDear+の新作に関して続けて持っている気がするのだが……
相変わらずの繊細な描写、興味深い素材、脇役の味……
一穂先生らしさはおおいにあり、個人的には好きだが
全体としてはBLインパクトは弱い作品かな、とは思う。
*「甘い手」はスピッツの曲名ですよね?(いい曲〜♪)
で、長い腕……だから、理一(リイチ)なのか……w?
軽く読めるような作品ではなかったですね、じっくりとまでは言わないまでも
アップダウンの少ないラブなので静かな夜にでもお手に取って読んで欲しい本かな。
読み始め受け攻めが逆かと思ったのですが、受けである真尋の雰囲気がハキハキした
わんこタイプの攻めかと思ってしまい、イラストと照らし合わせてあらら勘違いと
思ったくらい行動力があるような気がしました。
その点攻めになる理一は感情を表に出さない、自身ではかなり薄情で物事にあまり
関心も興味も強く持たないタイプだと思っているのですが、真尋の出会いで次第に
秘めた熱さをじんわり感じさせてくれる人でした。
二人ともの実家が町工場を経営していて、真尋の家は毛糸を作っていて自身の趣味が
編み物で理一の父親に第二の父のように懐いている。
理一は27才の今まで2歳で両親が離婚してから父親に会ったこともなかったが
大手企業をある事情で辞めて、入院したと言う父親に会いに行くことで真尋出会う。
まるっきりタイプの違う二人で、共通点を見出せない二人が互いに惹かれい、
今後の生き方まで変えてしまうような人生の分岐点に立つような話でしたね。
個人的には二人のラブに萌えを見出せずちょっと物足りない気がしました。
穏やかに育むラブとも違うし、同性の普通の恋愛と言った方がしっくりくるでしょうか。
真尋の甥っ子が時たま出てきて可愛らしい声が聞こえてきそうなところは萌えかな。
ちっちゃな甥っ子が~なのよー、なんて女の子の言葉なのも可愛かった。
きっと夢の中でチュウしちゃう夢を見るくらい仲の良い女の子の影響だなと微笑ましい、
甘い手が攻め視点、長い腕が受け視点でおまけのあとがき番外編悪い唇が
ショートだけど1番可愛くて萌えたかも。
表紙的にアマアマなのかな?と思いきや
けっこう真面目と言いますか、ラブの他に仕事に対する思いとか
いろいろありました
凄い波があるお話ではありませんでしたが
徐々に引かれあったり、お互いの仕事の姿勢を見直したりと
仕事を交えての田舎ラブですねww
受け様は見た目や性格的にホワホワしっぱなしかな?と思ったけど
自分のしたい事を見つけて一生懸命になったり
攻め様は結構冷静そうに見えて、受け様の事を結構好きだったりと
自分なりにキャラが少しつかみづらい所がありましたが・・・
しっかり読みこむ感じで楽しめました
経歴も性格も正反対のふたりが寄り添うようになるまでが、雑誌掲載で攻め視点の『甘い手』。
そして書き下ろしで受け視点が『長い腕』となります。
攻めの理一は、仕事を不本意な流れで辞め、物心つく前に別れた父親の見舞いに訪れた27歳。
受けの真尋は22歳。
年齢の割りに幼さを残す、毛糸工場の息子。
理一は最初こそ実家も町も工場も父親も、何もかもを腹の中でバカにしていました。
それが、真尋とともに過ごすうちに変わっていくという流れです。
ノンケ同士ではありますが、けっこうあっさりくっついてしまいます。
ページ数のせいもあるとは思いますが、理一の初めの頃の頑なさや冷め具合からいくと性急ですし、説得力にかけたかなあと思います。
いっそのこと真尋が、本当に理一のお父さんのことが『恋愛として好きだった展開』の方が、しっくりきたかなあ。
それなら理一が嫉妬して壁を飛び越えてもわかるような。
理一のキャラがあまりに四角四面できっちりした性格なので、この展開は違和感がありました。
けっこう序盤、読みづらかったです。
一穂さんは予約作家買いしていますし、以前はワクワクして夢中になって読んだものですが、最近は個人的に合わなくなってきちゃったのかなあと残念に思っています。
特に前はディアプラの一穂作品は楽しみにしていて、大好きだったんですが…
次回単行本がどちらから出るかはわかりませんが、ディアプラだったらしばらく様子をみてから購入しようかなあと思います。
この作品は個人的に攻めの理一に説得力が感じず、よけいだったのかもしれませんが。