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yasashisa no mukougawa
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
内科研修医と 放射線技師のシリーズものの完結編です。
とはいっても、それぞれの巻は独立したお話で、前巻を読まないと分からない。。ということはありません。
このシリーズは、真面目でマイナス思考。小動物のように可愛く、いつもぐるぐるしている研修医の瑞穂(受け)が、放射線技師で、ゴーイングマイウェイを絵に描いたような巳波さん(攻め)と出逢い、自分の生き方を見つめながら成長していく物語でもあります。
春原先生は、医療現場にいらっしゃった方だけに、専門用語も出てきますが、分かり易く書いてくださっているので、ハードルはそれほど高くないのでは。。と思います。
この最終巻は、瑞穂が共同研究者に抜擢されたところから展開しますが、精神的にじわじわといたぶられ、かなり過酷な状態に追い詰められていく。
そんな瑞穂の心の支えこそが、恋人である巳波さん。『俺の中の巳波さんが空っぽになっちゃった。。』とか言って、中出ししてもらったりする辺りが、個人的にぐっときました。
しかし、瑞穂は巳波さんに依存しない。しっかりと前を向いて、一人前の医師として、男として、認めてもらえる存在になろうと頑張ります。この心の成長こそが、シリーズの醍醐味だと思います。
一方で、瑞穂が弱っていくのを抑え切れなかった自分を巳波は責めます。二人の絆は、やはり試練を乗り越えてこそ強まるのです。
1作目に戻って読み返すと、瑞穂の成長と、二人の関係が恋から愛へと変わっていくのが改めて感じられて、また読み返したくなる作品です。