snowblack
2013 winter
ああ、こういう番外編はズル過ぎます、一穂先生!
泣いちゃうじゃあないですか!
『愛を憶える』……『ノーモアベット』番外編。
ワクワクドキドキエンターテイメントだった本編でも
サラリと織り込まれていた「家族」に関する思いだが、
このたった8頁の中で鮮やかに浮き彫りになる、一哉の心。
母と死に別れた頃。
高校生の頃、逸が好きだということから目をそらせなくなった日。
そして、大切な逸が隣りにいる、今。
一哉の言葉で綴られるそれらのエピソード……
お墓をテーマに、短い中でこんなに切なく暖かな世界を書いちゃう一穂さん、
本編がドキドキ爽快系だっただけに、もうやられた〜!としか言えない。
少年の一哉が愛おしくて、切なくて、
そして今の幸せとこれからの未来に思いを馳せて、笑いながら涙が出る。
非売品のこの「20×× season」シリーズだが、
暫く待つと筆者のブログにアップされますので、
手に入れられなかった方は、それを待って是非読んでみて下さい。
そして、それに先駆けて、一転あははは!と笑える小話がブログに掲載中。
本編書き下ろし『LET IT RIDE 』の後、
マカオから帰って来て会社に顔を出した二人の小話。
社長も芦原さんも、めっちゃいい味(笑)!
そういうメリハリもまた筆者の魅力です。