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wanko towa shimasen
怪しいタイトルで、下世話な想像をしてしまった自分を読み終わって叱りました(笑)
ファンタジー要素はありますが、それは飼い主をこよなく愛する忠犬が
主人のために主人が好きなものを目の前にもっていくのですが、
その持って行き方がファンタジーなのです。
受けになる希と攻めの仁司は幼馴染同士なのですが、仁司の母親の病気治療のために
お隣から引越し、更に望にもその後不幸が重なるように住んでいた家を出ることに。
小学生だった望が大学生になり、もう1度仁司に会いたいと願って叶う再会もの。
望ちゃんはある日を境に幸せから不幸へと目まぐるしく変化する中で
かなり寂しく過ごしていたりします。
子供の頃は古い家で共働きの両親をたった一人で寂しく待つ日々、でもそれは
タロと言う賢いわんこがやって来て望が寂しく無くなる転機になります。
その後にお隣の息子である7歳違いに仁司が望みを可愛そうだと面倒を見るようになり、
その頃の望が愛犬と優しい幼馴染のお兄さんに囲まれて幸せ絶頂。
それは仁司の母親の病気で引っ越すことになり仁司と離れ離れになり、
泣いて行かないでと追いすがったその日に愛犬のタロが事故で亡くなる。
その日を境に一気に負の連鎖のようになります。
両親は離婚し、住んでいた家も売り払い、きっと会いに来ると言った仁司とは
会えないままになってしまい、寂しさを埋めてくれた存在のタロと仁司、
一人と一匹が急に目の前からいなくなったことで激変する。
その後は、実父に引き取られた望ですが、父が再婚し新しい家族が出来て
弟まで生まれる、でも逆にそれが新しい家族からの疎外感を感じることになる。
そして大学進学を機にその家族から離れ一人暮らしをするが、
ふと感じる寂しさで会いたいと思うのが仁司とタロの存在。
それがある日再会出来たかと思ったら仁司に愛犬のタロが乗り移る内容なのです。
何故タロは仁司に乗り移ったのか、そこから感じるのは主を大好きな忠犬の姿。
そして望みが大人になって再会した仁司とのラブにもタロがキーポイント。
後半では忠犬タロと望のやりとりにウルッと来ましたね。
健気で不憫で寂しい子供を愛し守る存在の一人と一匹、この最強タッグが
大人になった望を今までの寂しさをまるごと包み込んでしまうくらい幸せにする。
もっとも一匹の方は主の幸せを見届けて空の彼方へ行ってしまう気がします。
それに作品を読んで満足した後に更に火崎先生のあとがきで大満足になります。
いつもあとがきに作者がその後の主役たちのこうなるかも知れないという感じの
まるで続編のようなその後の彼らに思いを馳せているのですが毎回その解説も
楽しみだったりします。
今回も本編共に大満足のストーリーで楽しませて頂きました。
火崎先生の他のワンコものがすんごく面白かったので
こっちもーと思ってGET。
残念でしたがこっちは今一つ盛り上がれず 中立。犬ものなのに、無念・・・・
受けさん:小さいころに両親離婚、父親に引き取られ。
めっちゃ若い人と再婚され異母弟ができ、なんとなく離れたくなって
一人暮らし中の大学生。カフェでアルバイト中。
攻めさん:受けさんの幼少期を、犬のタロとともに見守っていたお隣さんの
お兄ちゃん。
実の母の病気の関係で引っ越し、受けさんと音信不通に。
今はウェブコンテンツの会社社長さん。
なぜか時々タロに乗り移られる。
タロ:受けさん幼少期の見守り役として受けさん家で買われたハスキー。
攻めさん引っ越しと同時期に交通事故死。
当て馬:カフェ店員。社員さん。普通に女子にもてるが、受けさん狙い。
といった方々が出てこられるのですが、
どのキャラにも惚れられず。
悪党はいないのですが、いいなあ と惚れられるところが
見つけられなかった感じです。
あんまり特徴的なものも感じられなかったからかもなあ・・・・
おかしい。火崎先生の本、割合好きなものもあるのに。
当作はどうも合わなかったようです。