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2013年刊。
薔薇シリーズが大好きな人ならば、高確率でこのシリーズにも嵌る可能性が高いと思うがどうだろうか?
異形のものを退治するバトルファンタジーで、ゾンビの次は蟲だ。
それも蜘蛛、ムカデ、蛇みたいなものと見た目色々な形態がありそうなので、寄生虫をイメージしたほうが手っ取り早いかも知れない。
自身が嫌悪感を察知する人が間もなく姿を消すといった不可解さに気付いた刑事・七生は、大量の血痕のみが残されているのに遺体が消えている連続殺人事件を介して特別捜査官と名乗る水雲(もずく)と出逢う。
程なくしてそれが人に取り付いた異形のもの=蟲の仕業という真相に辿り着くのだが、生理的に虫が駄目な七生には人の体内に潜り込んでいる蟲を察知する能力があると分かった事で、蟲退治を生業とする水雲と深い関わりを持つようになっていく。
水雲が七生に興味を示した途端に、素を出して独自のこだわりに目を輝かせる饒舌な変わり者だったと分かるのは、いかにも夜光さんの攻めキャラらしい。
水雲は人の記憶が操れる能力を持つが、それ故に対等な人間関係を築けなかった、と語る。
そんな人生の中で彼自身、恐らくはサイコパスのようになりかねなかったとも感じていたのかも知れない。
蟲退治をするお陰でまともな精神バランスを保っていられるとまで明言する辺り、その能力が効かない七生を『大事な人』と認めて周囲に言い切る価値観が独特だ。
BLとしての手ごたえはもう一押し欲しいところだが、まぁ物語の<起>から<承>
にかけてのところだからね。
蟲退治のルーツである新枦(しんばし)一族やら七生の出生の謎やらと、これからの展開の注目点は多い。
1〜3巻読み終えてのレビュー。
夜光先生の作品はいくつか読んだのですが、これまでいまいち相性が悪くて。
読んでいる最中はとてもわくわくして先が気になって読むのに、読み終えると何だか熱に浮かされていただけだったような、むなしい気持ちになることがよくありまして。
楽しいのだけれど、恋愛小説を読んだ満足感が残らないな、というのがこれまで読んだ夜光先生作品の印象でした。
ですが、この『バグ』は違った。
ミステリーとしての側面や、ストーリー展開が面白いのは夜光先生作品全般に言えることですが。
この作品はそれだけじゃなく、攻めと受けの関係性にも、それぞれの個人にもすごく萌えました。
これは久々に当たった〜!と思えた作品でした。オススメ!
虫嫌いのため、長く…本当に長く積み本してましたが、本棚整理をキッカケに読んでみました。
積んでた自分を殴りたくなる面白さでした!さすか夜光先生!!
大量の血を残すが遺体等が無いという不可解な事件を機に知り合う、捜査一課の七生と特別捜査官の水雲。
実は事件は人間に寄生した異様な『蟲』という存在のせいで、水雲は秘密裏に蟲を退治する人間です。
水雲は人の記憶を操れるが七生だけにはそれがきかず、また七生は蟲の存在を察する事ができるという…。
水雲が格好良いんです!
イケメンだし御曹司だしでかなりの高スペック。
育ちの良さからなのか「君」呼びもイイ!そんな攻めは好きだー!!
蟲をやっつけるのが日本刀ってのがまたしびれます。
1巻はHしたとはいえ、水雲と七生の想いは通じあってません。
萌えよりも、蟲の不気味さでゾワゾワしながら今後の展開にワクワクする感じでした。
しかし水雲の格好良さにやられたので神です…(笑)
子供の頃から「怖い話」が好きでした。
アメリカ風のゾンビとか殺人鬼とかの怖さよりも、何か気持ち悪い気配とかにゾクッとしたりザワッとしたりという恐怖感を味わいたくなるのです。
BLでも「オカルトBL」とか「ホラー系BL」というと何となく手が伸びるのですが、ツボにハマるほどのザワッと感はなかなか感じられませんでした。
しかし、この「バグ」!
まだ1巻目なので何とも言えないのですが、死体無き虐殺現場、ただ1人の生き残りが写したビデオに映る動き回る黒い塊、何かワケのわからない事態が進んでいる、というこの怖い展開!
こういうのが読みたかったのよ!ともう釘付けです。
その上BLなんですから!水雲が七生にキスを仕掛ける場面なんてもうニヨニヨが止まらない。
1巻目ですからね…あんまり期待膨らませすぎるのも危険なんですが、あまりにも私の好みドンピシャなので…蟲が好きなんじゃないですよ。ゾクッと感が気持ちいいんです。
今後蟲の正体が余りにもグロかったら評価下がるかもしれないけど、この1巻は神寄りの萌x2で!
【追記】3巻まで読み終わり、一貫してガッツリ好みでしたので、評価を「神」に変更します。
遺体が消えるという怪奇事件を捜査するファンタジーサスペンス。
特別捜査官の水雲は蟲退治の能力をもった一族の人間。
一方の七生は蟲が異常に苦手な警視庁捜査一課の刑事。
人間に寄生する蟲をテーマにしたゾクリとするお話しでした。
蟲が苦手な人には読むのも辛いかな~。
私も蟲は得意ではないですが、水雲と七生のキャラが魅力的で読み物として面白かったので何とか読めました。
蟲が大嫌いな七生は、嫌いすぎて蟲の気配を敏感に感じ取ってしまいますが、水雲と一緒に行動するうちに、その能力がただの蟲嫌いからくるものではないと気づきはじめます。
七生は蟲使いなのか?! 2巻がはやく読みたいです。
蠱退治する攻と、蠱を感知する能力を持つ受の話です。
サスペンス風ファンタジーという感じなんですが、結構精神攻撃が激しくて、読後の消耗が半端ない。
バグってタイトル、最初はIT系のなんとかかと思ったんですが、虫だ蠱だと出てきたあたりから、こっち系か! と、その時点て本を閉じそうになりました……。
虫とか蠱とか、とにかくウゾウゾモゾモゾゴゾゴゾとかいう音がダメな人は徹底的にダメな気がします。
ムカデとかクモとかは虫類とかに過剰反応する人もダメな気がします。
私は読んでる間中、ぞぞぞぞっと受とシンクロして鳥肌がずっと立ってました。
受の恐怖がリアルに分かるくらい怖い。
萌えとかもう、正直そんなものどっかの彼方に吹っ飛んで、ただただ怖気の立つ描写の連続で、ひぇっ、とか、うぉっ、とか随所で変な声が出る始末。
とか言いながらも、内容は結構面白く、次も気になるので続きを購入したのですが、この巻は導入編という感じで、二人の間に萌え展開はほぼありません。
次巻に期待。
個人的に、蠱がダメすぎたんですが、それ以上にダメだったのが挿絵。
好みの問題ですが、この方のはダメでした……久しぶりに挿絵を隠しながら読むはめに。
これは読むのを躊躇してて、なのにうっかり読んでしまいましたー!
受と同じく「虫」これが本当にダメなのです。
だから避けてたのになぜかKindle版ぽちっとやってましたw
が、とても面白かったので購入に後悔はないです。
ただかなり必死になって読みました。
またもや受と同じく吐きそうになりながら、読了。
余談ですが、アニメの「蟲師」は大好きです。あの蟲なら大丈夫なんですが…
こちらの蟲は現実の虫に近くてしかも大きいっぽいので、もう、あぁ思い出しただけでちょっとヤバいです^^;
さて、蟲が出てくる奇想天外なストーリーですが、人物設定がしっかりしていて、しかも謎もあっていいです。
水雲と七生とが仲良くなるのはまだ気持ちが伴ってと言うわけではないので、これは2巻以降に期待したいです。
とても続きが読みたいけど、怖い…
他人の記憶や感情を自分の思い通りに操る能力を持っているーという時点で、万能で無敵で、悩みなんてない人かと思いました。でも本作の攻め、水雲に言わせれば、それは辛いなんてもんじゃなかったようです。その気になれば、好きな子に自分を好きにさせるのも、ベッドにつれこむのも意のまま。だけどそれって本物の恋愛とは程遠いシロモノ。もっとネガティブな感情だってたやすく他人に植えつけられる。どんな恐ろしいことでもできてしまう。
全知全能の神さまの孤独みたいなもので、28歳の今日まで誰ともまともな関係を築けずにきた水雲。人間を喰らう巨大な「蟲」退治が生業の家に生まれ、過酷な闘いを運命づけられてきたけれど、全力で蟲に立ち向かっているときだけは何もかも忘れられたからよかった、とすらいう。そんな絶望を宿した彼が初めて出会った「自分の思い通りにならない他人」、それが七生でした。彼を繰り返し「僕の大事な人」と呼ぶ水雲。七生の方はいまいちその重みがぴんときてないようですが、水雲はチャラい口説き文句なんかで言ってるわけじゃない、七生を逃したら後はもうないくらい必死なんです。
だけど七生も、そこは「思い通りにならない相手」の本領発揮で、簡単に恋愛モードには移行してくれない。七生から誘うようなかたちで身体の関係は比較的早々と持つけれど、それも「蟲」と感応した後の興奮をセックスで散らしているような感じで、最中はとっても濃厚なのに終わるとホントに「憑き物が落ちた」みたいに正気に返って、「なかったことに」とか言われちゃう。
恋愛面では前途多難そうだけど、水雲、さすがに夜光さんが気合を入れて格好よく書いたというだけあって、文句のつけように困るくらいイイ男です。スーツもいいけど、着流しで日本刀振り回したりしてたらもう!「能力」なんかなくても、そのフェロモンだけでたいていの人はヤラレると思う。湖水さんの絵の男くさい感じがまたいいんだこれが。
次の巻が出たと聞いて高揚したのもつかの間、皆様のレビューによれば、まだ完結してないのですね。手を出すべきか、出さざるべきか、うーん、悩む!
これまで夜光さんのシリーズものは、「薔薇」といい「花」といい、巷の高評価につられて手を出しては「いかん、自分には合わん」と引っ込めてきたのですが、今回ははまっちゃいました。決して「虫」が好きなわけではないのですが・・・むしろ嫌いで、とりわけ30センチの「○虫」には悶絶しそうになりましたが。スパッと水雲にぶった切ってもらうと、ミョーに爽快感があるんだよね。
寄生虫が人間を食うって、深夜帯でアニメ化されがちなラノベかコミックみたいな設定ですが、もし本当にアニメ化されたら、かなりはまりそうな位、SFとしても、事件物としてもおもしろかった。
最初からシリーズ作品として構想された第1作なので、この巻では蟲と、その蟲と戦う一族の存在が提示されるだけだが、不審な殺人事件の捜査に携わった主人公が、刑事として、蟲に対しての特殊能力者として、どのように関わって(巻き込まれて)いくのかは今後の展開をお楽しみに、ってことでちらちらと伏線もかいま見えるし、続きが楽しみ。
セルフつっこみ
本気でアニメ化を考えてみよう!
蟲は気持ち悪いけど、なんと言ってもそこはBLなので、登場する男性キャラクターがみんな美形設定、女性キャラがほとんど出てこないところもいい。
もともとBL的な恋愛要素は薄めなので、蟲とコンタクトした後のあのシーンだけをOVAにしちゃうかなんかすると、十分TVアニメでも行けるんじゃないだろうか。
作家買いです。
バグって、PCのトラブルとかの「バグ」かと勝手に思ってたんですが、「蟲」の方だったんですね。あらすじにも書いてありましたね。ちゃんと読めよ、自分、って感じですが。萌えるかって言われると萌えません(爆)。イヤ、失礼。だって蟲ですよ。しかも気持ち悪い系。
でも面白い!夜光花先生ならではのSF色満載のストーリーで、どうなるんだろうと一気に読みました。
内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
とにかく虫に対して苦手どころか嫌悪感を覚えるほど受け付けられない七生。虫だけではなくて、特定の人に対しても同様の嫌悪感を感じてしまう。そして、その嫌悪感を覚えた人は謎の失踪を遂げて…。虫が苦手っていう人は少なくなくいると思うけれど、七生の怖がり方は少し異常で。どうしてなのか、ある特定の人に嫌悪感を感じるのはなぜなのか、などなどぐいぐいと話の中に引き込まれます。
水雲はとにかくカッコいいです。謎めいた雰囲気も良いし、刀を使うっていうのがまた良し。人の思考が読めるって、しんどいだろうなとちょっと気の毒に思ったりもしました。
お互いの能力が「蟲退治」という点で唯一無二の存在になる二人ですが、一度だけ事を致しますがまだまだ気持ちがつながっていません。夜光花先生らしく、濡れ場もエロエロでめっちゃ萌えました。でも「男と関係を持つなんて」と否定していた七生があんな風になったのはなぜ?理由があったのかなあ。
最後で七生が出会う人が気になります。どうなっちゃうんでしょうか…。
伏せんがいっぱい敷き詰められていて気になります。早く続きが読みたいです。
夜光さんのシリーズものでファンタジー!蟲!日本刀で戦闘!とくりゃ買うしかないよねぇ~(^◇^)
夜光さんの本は読み始めてすぐにそのストーリーの中に入り込むことができるんですがこの本もすぐにその世界にどっぷり浸かっちゃいましたね
初めは受けと同じ目線で攻めの印象が掴めなくてちょっと動揺しちゃいますね笑
受けは攻めと違って自分の特殊能力がわかってなかったんですが攻めと関わって事件が進むことて開花していく
事件の真相も私は受けと攻めの目線で入り込んで追ってたこともあってちょっとびっくり
普通に考えたらセオリーなんだろうけど思い込みだね
まだシリーズの序章なのでまだまだ謎がいっぱい、魅力がいっぱい\(^o^)/
攻めの一族のキャラもいいですねっ!あの感じだと蟲との戦闘が楽しみぃ~
受けと敵と思われるバグとの関係も何なのか…続編では神評価になるのは必至!!
夜光先生の新作〜♪
BLとしてはもちろん、SF作品としても十分楽しめる作品だとおもいます!
その辺りは作者さんの得意分野ですし、さすが!と思いました。
安定感あります。
お話の持って行き方が上手で、本当に続きが気になって仕方が無いです。
まだまだ明かされてない部分が多いです。
BLとしても、二人のラブはこれからな感じでこれもこれからの展開が気になります。
Hは今回は成り行きで致してしまった感ですが、燃え上がっていたのでそれなりに萌えました☆
夜光先生のオカルトファンタジーの新シリーズは私のツボにどんピシャリ。
気味の悪い蟲が出てくるのですが、その蟲の存在がかなり奇妙で怪奇。
受けになる七生は見た目チャラい雰囲気ながらもその見た目とは違ってかなり真面目な
刑事さんなのですが、ひとつだけどうしても苦手、それも気絶してしまうくらい
嫌いな嫌悪の対象が蟲なのです。
毛虫やムカデくらいならいざ知らず、カブトムシや蝶までいかなる蟲もダメダメで
それは物心着いた頃から既に蟲嫌いで、育ての親である叔父達の話から推察すれば
物心着く前の赤ん坊の頃から既にダメだったと言う筋金入り。
そんな七生が死体無き殺人事件を捜査している時に、その犯行現場で蟲が人を
襲っていることを知り驚愕する。
行くへ不明だと思われていた人物が実は蟲に食べられて姿を消している事が解るが
その捜査をしている時に攻めになる特別捜査官と名乗る胡散臭い水雲と出会います。
水雲の一族は代々蟲を密かに退治している一族で、近頃頻発している死体が無い
事件を水雲の持つある能力で警察や周りの誰にも知られないように密かに
蟲退治をしていて、唯一その能力が効かない相手が七生なのです。
そして七生の蟲嫌いにもある秘密があって、蟲に憑依されている人間を悪寒や嫌悪で
寄生された人間に感じることで蟲の存在を見極める力があります。
始めは本人も然程気がついていなかったことなのですが、水雲との出会いと
蟲の存在を知ったことで能力が研ぎ澄まされていきます。
シリーズ1作目は序章にしては内容の濃い展開でかなりワクワクと引き込まれます。
サスペンス要素や推理要素もあって、目が離せない感じでした。
今回発生した事件を捜査することで、七生は苦手な蟲と図らずも急接近します。
まるで運命にでも導かれている感じも後半はしますし、七生の出生の秘密が
もしかしたらかなりキーポイントに今後なっていくのだろうと思えます。
もしかしたら七尾は蟲使いの子孫で、水雲は蟲退治の一族、蟲を払う七生と
退治する水雲、蟲から人間を助けるためにする行為は同じような感じですが、
七生の蟲使いには、かなり危ういものが含まれている気がしました。
ラストで七生の前に現れた男の存在が過去に蟲と同化した蟲使いなのか?
七生との関係は、誰ともわからない父親と関係があるのか?
1冊かなり面白くて、大満足な内容なのですが、今後のシリーズを絶対見逃せない
そんな風な終わり方になっていて、まるで連続ドラマのいいところで続く~
じれったさを感じながらも次回作が楽しみで仕方ないです。
今までに拝読した夜光先生の作品では、「薔薇シリーズ」「忘れないでいてくれ」がすごく好きで、「不浄の回廊」はあまり合わないかな…という感想を持ちました。
ですので私は夜光先生の健気系の主人公が苦手で、クールだったり男前なカッコイイ系の主人公が好きなのだと思っています。
今作は、表紙イラストを見てカッコイイ系の主人公だと判断し、絶対に面白い!と確信を持って読みました。
予想通り七生も水雲もカッコよくて、大好きになりました。
私は夜光先生のネーミングセンスが好きなので名前も大好きです(笑)
湖水先生のイラストもピッタリで素敵です。
表紙を見ると、虫というより触手?と思いましたが、読んでみると普通に虫でした。
私は虫はそこそこ苦手という程度ですが、少し気持ちが悪いなと感じました。
ですがその気持ち悪さが作品の面白さを引き立てていて、サスペンスファンタジーといいますか、ハラハラドキドキと最後まで目が離せません。
読む人によるでしょうが、私はハラハラドキドキして先が気になり七生と水雲の恋愛面にうまく集中できませんでした(笑)
そこがなんとなく「薔薇シリーズ」を思い出させました。
最初は水雲が謎でしたが後から七生の方が謎につつまれてきて、二人は幸せになれるのか心配です。
早く続きが読める事を期待しています。
それはまるで、「MIB」か「遊星からの物体X」かはたまた「蟲師」か
虫が苦手な御仁にはヒエ~となる描写も含まれながら、実に実に面白そうなシリーズが始まりました♪
こんなで恋愛は一体どうなるの?と思えば、そこはなるほど!
実に巧みな夜光さんの作品設定と進行によりそれは補われていき、物語の面白さと共に実にエンタメ作品としてドキドキワクワクさせてくれました。
わかりやすいのがいいですねv
遺体のない無残な血痕だけが残るという謎の失踪事件を追う刑事の比留間七生だが、彼にはザワザワした感覚と気持ち悪さを覚える人間を感知する不思議な特性があり、その人間が後に失踪者になるということに気がついたことから、そういう嫌悪感を抱く人間と出会った時に記録をしておくことにしたのです。
そして起きた死体なき殺人現場で特別捜査官と名乗る水雲(モズ)と出会います。
再び発生した5人失踪事件で残されたホームビデオ映像から、その中の一人が七生が記録を残した青年だと判明し、突然水雲が七生に興味を持ち始めます。
その事件を追う中で、七生は自分の特性を水雲に語り、そして水雲の正体を知ることになるのです。
水雲が七生に全く興味がなかったのに、突然興味を示し出したとおもったら「大事な人」と呼んでいます。
仕事の上で大事なのかとおもいきや、それもなくもないけどそれ以上の意味も含めた大事な人だと(驚!)
それは水雲の能力に関係して、彼の記憶を操作できる力が七生には全く効かないというのがどうやら「大事」の要因なんだそうです。
それによってまともに人とつきあえないみたいで、、、しかも虫の存在を察知する能力がある七生というわけですから、実に水雲には待ち望んだ人物ということか。
七生と1歳しか違わないのに、妙にカッコイイです。
それには刀を使うというのがあるかも♪
刀描写の話好きなんです(個人的嗜好)バッタバッタと斬る姿、着流しで刀を持つイラストは任侠ヤクザかと(笑)
超金持ちの次男ということで、とんでもスゴイ家に住んでました、ハイ。
そういう突飛なのも、設定が設定だけに現実離れしていていいですね♪
さて、七生です。
刑事なのにチャラ男に見られる外見・・・そのイメージはイラストが付いていてもちょっと想像がつかなかったのですが、それで多分捜査には得をしているのか?
さておき、彼は両親が亡くなり叔父夫婦に引き取られて育っています。
とても虫嫌いで家には殺虫剤がいっぱいあるとか、どんだけ嫌いなんだー!っていうくらい嫌悪している。
しかし、ただ虫を感知するだけじゃなくて虫の感情まで感知することができるのだということが後にわかってきます。
それが、この先の展開の大きな要素であり、その能力を持つ七生が何ものかを語る要素になっているのですね!!
七生は男でも女でもどっちでもな人ですが、水雲を最初は拒否してます。
カラダの関係も持ちましたが、それは好きだからという感情ではまだありません。
友達以上恋人未満と水雲が言ってましたが(笑)
そちらも、どうなんでしょうね?互いになくてはならない存在としての心からの結びつきになっていくのでしょうか?
ラストが非常に気になる部分で終わっております。
次が楽しみですv
夜光さんの新しいシリーズもの。
現在が舞台で、推理と特殊能力といった夜光さんらしい作品かなと思います。
受けは刑事の飛留間。
母とふたり暮らしでしたが幼い頃に亡くなったため、叔父夫婦に引き取られ、我が子同然に愛情持って育てられました。
大の虫嫌い…というより、虫に恐怖を感じます。
攻めの水雲は、特別捜査官と名乗り現れます。
しかし、実は先祖代々ある使命を持ち行動している家系の次男で、その行動は影で一般人には内密に行われているという特殊な存在。
この作品の中心は、『蟲』という人間に寄生し宿主の内臓を食べ尽くすモンスター。
水雲はそれを倒すことができ、さらに人の記憶を操作する能力も秘めている、一族でもかなりの能力者。
飛留間はなぜかその蟲を感知でき、蟲に寄生された人物へ言い知れぬ嫌悪を感じます。
飛留間が追っている『死体が見つからない殺人事件』でふたりは出会い、自分の記憶操作能力が効かない飛留間へ水雲が執着していきます。
ただし執着といっても水雲は、夜光さんがよく書かれる病的攻めキャラとは違うかな。
どちらかと言えば、『花の残像』の須王のような紳士的な部分があります。
水雲は自分の能力で相手を支配できてしまうため、恋愛に興味を持てなくなっていたんですね。
そこへ、その能力に左右されない飛留間が現れ、感動し、側にいて欲しいと考えます。
性格は変わっていると言えますが、強要せず飛留間の自由意志を尊重する水雲はなかなかにイイ男です。
今後、飛留間がなぜ蟲の存在を感知できるのかということや、存在が不明な父親の存在がキーとなると思います。
『バグ』というタイトルの意味も。
続きがはやく出てくれないと、緊迫感が薄れてしまわないか心配……
夜光さんの作品の中ではかなり読みやすい部類に入ると思いますので、ぜひ手にとって頂ければと。
今後の期待を込めて、萌2です。
シリーズ第一作目。
人に寄生する謎の「虫(蟲)」と戦う特殊能力者たち。
海外ドラマと和風ファンタジーを掛け合わせたような設定で、エンタメ感抜群。
攻も受も男前で、なかなか好感触の第一巻でした。
※虫の詳しい描写は少ないので、グロ苦手な方も読みやすいと思います。
チャラい見た目とは裏腹に真面目な刑事・飛留間(ヒル)。
頻発する「遺体持ち去り事件」を、
特別捜査官の水雲(モズ)と協力して捜査することに。
先祖代々「蟲」と戦ってきた水雲に関わることで
飛留間も、自身のなかに眠っていた特殊能力に目覚める。
それは「蟲」を感知し、人の体から追い出す「蟲使い」の力。
蟲を感知する飛留間と、切る水雲。
モズヒルコンビは、蟲を作り拡散する人物「バグ」を突き止めることが出来るのか?
主人公ながら、謎の多い飛留間(受)。
正義感の強い良い奴ですが、ダークサイドに落ちる気配も…。
(あとがきにあった『二面性』って何だろう)
正体不明の父親の存在や、
遠い昔、飛留間と同じ「蟲使い」が蟲と一体化して
命を落としたことが鍵になりそうです。
水雲(攻)は、飄々とした男前で格好良いけど
人の思考を操れる能力のせいか、性格は結構ドライ。
これから飛留間と関わることで変わっていくのでしょうか。
水雲が、飛留間が蟲と一体化したら切ると断言していましたが
これが伏線になる予感。
BL的には、飛留間は能力を使ったあと欲情するという設定で
事件解決後、自ら誘う形で水雲に抱かれます♪
…が、まだ恋愛関係とは言い難く。
飛留間は素直じゃないし、水雲も飛留間を「大切な人」と言いつつどこか冷めています。
謎が散りばめられており、大変続きが気になる引き。
ほかの能力者たち(水雲の家族)も個性派ぞろいで、今後の展開が楽しみです♪