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nikumikirenai rokudenashi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
やまねあやのさんのカバー絵が素敵だったので手にしました。
が、後悔しました。
確かにイラストはすごくいいです。カラーの扉絵もモノクロの挿絵も文句なしです。
でも、内容がすごく残念です。
10年以上前に書かれ伏線はりまくりの状態で放置されていたものがようやく完結をみた、らしいです。
通常の2倍くらいの厚みがあので、旧版の『憎みきれないろくでなし』『勝手にしやがれ!ろくでなし』をまとめたものが本作品だと思ったのですが、いきなりここから読んではいけなかったようです。
読んでいるうちになんとなくわかりましたが、旧版やらスピンオフやらがあっていったどこからどんな順で読んだら楽しめるのかよくわからないままです。
『ろくでなしと高慢な天使』
橘高×朗 出会いから2か月後
たぶん出会い編の続き?のようです
なんとか恋人同士となったようですが、音信不通で住所不定、連絡先さえ嘘だった橘高のことを不信に思いながらも愛することをやめられない朗の揺れる心情。
スピンオフの高慢な天使マキヤがやけにかっこよくずば抜けた美形でお相手のダイモンも頭も腕っ節も上等な男として描かれているけれど、そちらのほうを読んでいないのでここでは傲慢で野蛮なだけの乱暴者でした。厚労省の職員でありながら拳銃で一般人を脅したり大した理由もなく関節外しで痛めつける非道な行為ばかりが目立つやな奴らになってました。きっと高慢な~を先に読んだら楽しめたかもしれません。
『勝手にしやがれ!ろくでなし』
出会い編のきっかけになったらしいドラッグ事件の解決編のようです。
朗の通う専門学校でのドラッグばら撒きの真相を朗が捜査していきます。
得体のしれない男のことを少しでも知りたいと仕事の手伝いをすることになった朗。
『ろくでなしを追いかけろ』
ここでいうろくでなしはキッタカだけではなく、好きになった女を信用できずにストーキングしたりナイフで脅すような男もそうとうなろくでなしでした。
親との確執はともかくとして、とりあえず弁護士資格取得のために頑張ってみる朗。
自立して橘高の役にも立ちたいと努力する姿が男らしくていいです。
『ろくでなしの後日譚』
追加された書下ろしで総決算のようです。
前章の終りから一気に2年後に飛びます。
回想で朗は橘高と共に過去の事件を調べていくうちに敵から報復に会い瀕死の重傷を負いそのことで自己嫌悪と後悔にさいなまれた橘高が行方知れずになり一人で事件解決のため頑張り、朗は司法修習生としての務めを果たしていたらしい説明文が続きます。
橘高の隠された過去や目的がすべて明らかになり、ある程度目的を達成してこれからは朗と一緒に頑張る決意をして朗の元に戻ってきた、という概要で放置していた物語を綴り無理やり終わらせようとしているみたいで面白くなかったです。
朗を守るためという想いは理解できてもいつも自分勝手で橘高の魅力は最後まで全くわかりませんでした。
書下ろし部分はイラストなしで期待のやまねあやのさんの絵も見られずがっかりです。
なので、イラストだけなら『神』にしたいくらいですがしゅみではないですね。