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suteki na irekawari
好きな人との「入れ替わり」ではなく、父親と息子との入れ替わりものです。
入れ替わった父&息子のドタバタぶりを楽しむ話かと思いきや、結構あっさり元に戻ります。
昔はかわいかったのに、今やろくに返事もしてくれなくなって…という隣家の高校生(息子の幼馴染)が、実は出会った時(当時7歳)から自分のことが好きだった!と知り……。
17歳と38歳という21歳差。
だけど特に障壁も感じさせず(超年齢差ですら障壁にはならない)おまけに息子同然に育ててきた隣家のガキの気持ちを受け止めてしまう38歳受けのスーパーほだされ力!
だけど息子同然に育ててきた21歳年下の高校生が相手って、いくら何でもどうなの?ってチラリとよぎるのも事実なんだけど、そんな読者の気持ちを代弁してくれるキャラ(攻め母)がいて、なし崩し的に恋へと突き進みそうな二人の関係に待った!をかけてくれるので、もやもやせずに読めます。
17歳の攻めが高校生らしくて、ガキっぽくて、一途で、がむしゃらで、感情丸出しでかわいいなーっていう話でした。
とっても楽しくて癒やされました!
コメディとファンタジーと癒やしの見事な融合は、作者様の手腕のなせる技ですね!
38歳の広海が17歳の息子、緑野と入れ替わってしまい、おまけにお隣の高校生、倫己に見抜かれて…?!
というお話。
広海は高校生の緑野のふりをして健気に頑張っているのに、初日の通学から痴漢にあうわ、「いつもの踊って」と無茶振りされて戸惑うわで…(苦渋の決断でおワンコクラブを踊りました)
ヘトヘトになった帰り道、
倫己から「…あんた緑野じゃないだろ」と迫られ、これ解いてみろよと数学の問題まで出されて追い詰められ、広海はとうとう逆ギレ!
「…そうだよ!でも見て見ぬふりしてくれたっていいだろ!!」
いやいや 笑。
でもあんなに頑張ってたんだからキレたくもなりますよね!
しかも倫己が見抜いた理由が、
“エロフェロモンが出てる”
なので笑いました…
確かに広海さん、突然部長にも告白されてた笑
でも実は、倫己は広海のことがずっと好きで、見抜いたのも愛のなせる業なんです!
倫己は入れ替わったことが周りにバレないよう、また早くもとに戻れるよう協力までしてくれるのですが、
ここにきて広海の学力問題が浮上(緑野と倫己の高校は、進学校なのです)。
現役高校生の緑野と倫己に挟まれて
「…ほんとはバカ田大学だったんじゃないの?」と憐れみの眼差しを向けられる広海……可哀相すぎるー!笑
入れ替わりというファンタジーなのに、17歳になって良いこと無しなのがリアルで、38歳の広海さんが愛しくなること請け合いです。
このあと、「人生何が起こるかわからないからもう我慢するのやめる」と年下男子の可愛さと強引さでもって倫己の猛アタックが始まり、
広海も少しずつ倫己の本気に心を揺さぶられていきます。
一番の山場は、倫己の母である律子さんにより、二人の交際に待ったがかかるシーン。
二人のことを思ったが故のとても厳しい言葉に対する、広海の純粋な返答がとても良かった…
長い台詞なのですが、一言たりとも欠かすことのできない、広海の心のこもった台詞でした。
律子さんの気持ちも、自分の気持ちもちゃんと大切にしていて、相手の強さに対して、こんな対峙のしかたもあるんだな…と惹き込まれます。
倫己は等身大の17歳で、もちろん広海の方が人生経験も包容力もあるのですが、
倫己はふとした瞬間に、広海の心の底の不安をすくい取るような一言を言うんですよね。
この台詞には、二人の関係の必然性が見えてとても素敵でした。
そしてラストで、倫己が広海との将来を思い描いた約束は必見です。
可愛くて笑っちゃうような、でも二人の未来がぱあっと明るくなるような約束でした。
笑って読んでいたのに、いつの間にか二人の恋にじーんとしていて、とても幸せな読後感です。
明るく癒やされたい時に、もってこいの一冊です!
年の差ものです。
我が息子と同じよう幼い頃から面倒をみてきたお隣さんの子供(高校生)に絆されるアラフォーにも驚きですが、そうなるキッカケが更にぶっ飛んでました(笑)
息子と入れ替わるというトンデモ設定で、小ネタたっぷりな典雅先生らしいユーモア溢れてます。
…が、個人的にギャグがいまひとつはまらなかったという。
私はいい年してるので各ネタは分かるんですが、ドタバタすぎたのかも??
攻めの倫己は一途で可愛いです。
ヒロリンが絆される気持ちも分からんでもない。
でもなぁ…うーん…と複雑な気持ちを代弁してくれたのが倫己ママの律子さん。
律子さんの意見に従う二人にホッとしました(笑)
『超年下の男の子』では息子が幽体離脱です。
トンデモ設定、更にぶっこまなくても…(;´д`)
幽体離脱する息子の恋は、別でゆっくり読みたかったです。
とはいえ、全体的に楽しい作品かと思いますので『萌』評価で(*´∀`*)
この作者さん苦手だったのですが、木下先生つながりでなぜか手に取ってました。
で、いざ読んでみると、あらまあ不思議。
苦手だった他作(超コメディもの)とまったくイメージが違う!
(ほんわかファミリーラブもの という感じで、BLとは思いにくいですが)
けいこ先生の絵とまたイメージがぴったりで、私は好きです!
ほんわりあったかものがお好きな方はお勧めです~
こんだけ印象が違うと、作家買いしていいのかどうか、毎回悩みそう・・・
他のレビューアお姉さま方には、
私が苦手だったコメディものがお好きな方がいらっしゃるようで、
そちらの方々はやはりこちらにめっちゃ戸惑われてるようですね(苦笑)
めちゃ号泣するとか残るストーリではないので、萌 とまりですが
萌1.5な気分です。
そうそうこの作家さんの恋襲ね だっけか。あれも好きだったんだけどなあ。あれもまた作風ちょっと違う気がするんだよな。。。
うーん、引き出し多い先生なのかな・・・・
果たしてこの作品を読んだ方の何割が「あばれはっちゃく」をリアルタイムでご覧になってたか。
わ、わたしは見たことないなあ♪~(゚ε゚;)
「三丁目の夕日」を観た時、鈴木オートの息子役の登場時「わ!はっちゃくに似てる!」と思わず劇場なのに口に出してしまったけども。
タイトルでまず読者にわからせるのも技だけど、にしても典雅さんのトンデモ設定ってなんでこうもすんなり受け入れられるんだろう。
アホクサとならないどころか、えーどうなっちゃうの~?と真剣に心配したりしてる自分がいて毎度驚きますよ。
オカン受けは苦手なんだけど、これは好きでした。
典雅さんの作品は好きで作家買いしてますが、今回はう~ん・・・という感じでした。
いつも通りコメディチックで面白いんですが、イマイチ萌えきれなかったです。
あんなに広海さんのことが好きなのに、倫己が色んな女の子と付き合っていたっていうのがちょっと・・・童貞攻め好きの私には萎えポイントでした。
どうせならヒロリンへの一途な恋心を貫いてほしかったです。
ツンデレ攻めには萌えなんですけどね。
後半も駆け足展開だったので少し物足りないというか、若干ついていけない感がありました。
もう少し受けが攻めに落とされていく過程を詳しく読みたかったですね。
息子とお父さんの身体が入れ替わったり、息子が幽体離脱しちゃったりするお話。
1冊に盛り込むにしては、随分と盛りだくさんなような、
入れ替わりと、幽体離脱それぞれワンエピソードでは1冊にするにはネタが薄いような、
途中随分と駆け足で、筋を追うのに追われちゃってちょっと欲求不満なような、
どうしても歯切れが悪くなっちゃうのは、
やっぱり、私も、年の差のありすぎる年下攻めが、、
それも高校生の、
息子と一緒に育てたような息子の幼馴染みが、
そのお父さんを押し倒して、、って
律子さんじゃないけど、高校生で、それは、無い。
この作品、女性陣の言うことが、とっても賛同できて、
律子さんの言い分ももっともだと思うし、
ばあちゃんのイケメンパラダイス発言も、それこそがBL読む最大の理由だよなぁって、
しみじみ納得したので、萌プラス1
雑誌掲載分に書き下ろしのショートがついた作品。
小林さんは作家買いしていますが、これはちょっと肩透かし感がありました。
受けの広海は高校生の息子・緑野を育てながら、姑と一緒に総菜屋を営んでいます。
妻は緑野が生まれた直後、事故死。
攻めの倫己は緑野とは幼馴染。
忙しい母にかわり、広海宅で色々面倒みてもらっていて、高校生になった現在は女の子とっかえひっかえのモテ男です。
倫己が幼い頃からずーーーっと広海へ片想いしているという設定です。
そこへ、タイトルにもなっている入れ替わりが起きます。
小林さんの作品では「マジすか?」というような発想が多く、今回予約段階ですでに明かされていた入れ替わりに関しても、もう少しアッと驚く趣向があると思っていたのですが……期待し過ぎていたかもしれませんねー(苦笑
新刊が立て続けに発売されたことだけでも、BL的には珍しいのですしね。
こちらは雑誌掲載で限られたページ数でまとめなければならなかったのでしょうから仕方ないのですが、広海の気持ちの変化がちょと唐突です。
広海の性格付けがひじょうに真面目なのに、息子の親友で幼い時から面倒みていた21歳差の高校生に絆されるかなあと。
以前からそういう目で見ていたりバイだったと言うなら未だしも、奥さんが亡くなった後も婿として、姑と総菜屋を細々と営んでいたような人ですから。
BLはファンタジーだと言いますし、今回は入れ替わりの話ですからあまりリアル感は必要ないのかもしれませんが、ちょっと残念な感じがしました。
ただ広海の家族間のやりとりが面白く、小林さん節を感じます。
なので、入れ替わりが勃発するまでの前半がひじょうにケラケラ笑えます。
小林さんの良いところはこういうやりとりがひじょうに面白いところだと思うので、書き下ろし作品で単行本発売の方がページがさけて真価を発揮しますね。
評判の高さに気になっていた小林典雅さん、初読み。
男性みたいなペンネームも気になっていた要因の一つだけれど、
女性作者さんなんですよね?
木下さんの挿絵の新刊を見て、思わず買ってみたのだけれど
正直期待はずれでした。
面白い……、タイトルも洒落ているしコミカルな調子も設定も。
そうして楽しみにしながら最初は面白く読み始めたのだけれど、
途中からアレアレ?
成り行きは予想されたものだが、ストーリー自体が面白くない訳ではない。
そうじゃなくて、途中からあまりに簡単にご都合主義にサクサク進む展開に、
え?ダイジェスト版ですか?という感じになってしまった。
味わいもへったくれもあったもんじゃない!
後半も、不思議話だけれど……
うーん、細部は本当に面白いんだけれど、作品全体として半端な印象が。
あ、律子ママがカッコいい!女性キャラが好みかどうかは、個人的には結構重要です。
上手く生かされたものを読めば、きっと面白いだろうことは分かったので
今度は別な本を試してみます。
Let’s 素敵なやり直し〜〜!
この作品は萌えなかった、ギャグの切れ味、面白さもそこそこでした。
わたしは小林典雅作品が好きです。
作者のいう「おかんウケ」も好きなタイプ。その上好物の年下攻めなのに。
描写が…ひっかかるところがなくする~っとしてて、萌えなかった。
入れ替わりしちゃっての日常描写はおもしろかったけど、堪能できるほど尺がなかった。
尺が物足りないのはディアプラスだからか。
枚数の加減から、お話をまとめようとするとどうしても展開がイージーになる傾向を感じます。
この作品も、おもしろくなりそうな設定だったのに。なんだか、すべてが中途半端な印象でした。
全体にわたしにはいまいちでした。
エロさや恋愛を書こうとしてるかんじはするのだけど、がんばりが見えて冷める。
典雅さんには、まじめに書くのは向いてない思う。
キワものだ、と自覚のもと、突き詰めていって欲しい。
ついてゆきます、どこまでも。そしてそれ(読者)は少数じゃない、と思う!(そうでもないのか?!)
照れをなくさず、うまみを生かすって…難しいのかもな、とも思います。
マジエロは突っ込み気質がある以上、ムリかも~(新境地にいつも、期待はしますが)
別出版社だけど、花丸でも壁を突破できてなかった印象。…侮辱してるつもりないです;
いろいろ、いろんな作風あってこそBLって楽しいのですから。
特性を生かした本づくりを、出版社のほうが企画すべき!くらいに思います。はあはあ、くどくてすみません。
もし萌えか、笑いか二者択一とすれば。
BLって本来は萌えこそすべて!でしょうが、典雅さんには笑いを取って欲しい。
…贅沢ですか…いいじゃない、面白いのだもの。やっぱ少数派ですか…
本音を書いたけど迷惑でしかないかもしれないと、真剣に悩む…。
次作も買います!
ハイ爺様、こんにちは。
貴重なレビューをありがとうございます。
私にとっての初小林作品でしたが、本当に尺が足りないという言葉がピッタリでした。
先にレビューを拝見していたら、別な作品で入門したのに……と。
別な作品で再トライしてみます!
ハイ爺さんが、小林典雅先生の真剣なファンであることがとても伝わってきました。
私も小林先生の面白いところが大好きで、花丸の本は評判を見て買っていませんでした。
この本はこれから読むところです。
全て読まれた上で、「中立」評価のハイ爺さんのレビューは、「神」以上に熱い先生へのファンコールのようで、少し感動しました。
私も花丸の本を買おうと思います。