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neko to juui to haken sitter
カバー絵から想像した通り
子持のイケメン獣医さんの家に派遣されたシッターさんとの間に芽生える恋の物語です。
シッターの陽生は、子供好きだったがゲイで自分が子供が持てないかわりに子供と関わりたいと名門幼稚園で教諭をしていたのですが、理事長令嬢との縁談を断り居づらくなって辞めた経緯があります。
獣医の倉持は良家のお嬢様だった妻が子供を置いて実家に戻り離婚するしかなかったのは自分が多忙に紛れて家庭を顧みなかったせいで息子の母親を取り上げてしまったことで息子に罪悪感を持ってます。
でも頑張ってキャラ弁をつくったり一生懸命に接する時間を持とうと努力して、息子の方も頑張ってるパパを認めているいい父子関係だとほのぼのしました。
ただ、陽生視点で進むので倉持の気持ちは全く分からず、描写からは親切でシッターとして信用しているし友人関係くらいには好意がありそう、でも同性に恋愛感情は持ってないでしょうね、という感じだったので、後半が急展開であっという間でした。
倉持が受け入れるに至る心境の変化や微妙な好意以上の何かを感じ取れるような部分があったらよかったかもしれません。
バツイチ子持ちの獣医師と元幼稚園の先生でシッターとの恋の作品ですが、
残念だけど個人的にはちょっとのめり込むことが出来なかった作品になりました。
子連れもの、可愛い子供は作品に出てくるだけでも可愛いものですが、
確かに子供は可愛いけれど、子供が出てくる作品のほのぼのした感じが薄い気がします。
BLだから、別に子供がメインでないのはいいけれど、シッターものとしても
なんだかなぁ~と思える節がそこそこにあって萌えないのです。
シッターの陽生はゲイで、有名な私立幼稚園で主任にまでなった優秀な先生だけど、
園長から自分の娘婿に望まれゲイで女性に興味がない陽生は居づらくて辞めてしまう。
新しい職がなかなか見つからないことでシッターの派遣登録をすることになり、
運良く直ぐに見つかった先がバツイチ獣医の倉持の家。
初めて倉持を見た時から陽生のタイプで子供も可愛いし仕事だと割り切っていたが、
倉持に惹かれる気持ちが次第に強くなる。
そんな時に倉持に見合い話が持ち上がり、子供のためにも良かったと思い込もうとするが
諦めきれなくて、見合い場所にこっそり相手を見に行ってしまう。
恋する男の愚かさみたいで萌えません。
陽生視点で描かれているのですが、後半ギリギリまで倉持が陽生に思わせぶりに
するような展開は1度も無いのですが、陽生の片思いが強く出ていると思います。
そして、普段物言わぬ動物を相手にする倉道は見合い先で偶然会ったと思っていた
陽生が実は偶然では無くて、自分に会いに来たと確信して陽生に理由を問う。
そして陽生は観念したかのように性癖を打ち明け理由は相手にキスすると言う行動で
示し、倉持が固まってしまったのを見て、その日を最後にシッターを辞める。
ほんと、自己勝手な恋心で相手の返事も何も聞かず一方的にシッターを辞める。
いくら片思いが辛くてもシッターとしては無責任な展開もちょっと引きます。
ラストは倉持が陽生への気持ちに応えるハッピー展開ですがイマイチでした。