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unaji made 7byou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
一言でいうと、カラダで落とされた話。絶世の美男・貴船に迫られる、離婚調停中の伊織。
内容が薄く、エロ目的で読むものかな、という印象。とはいえエロシーンをエロく感じられる文章ではない。イケメンにぐずぐずにされるシチュエーションだけで萌えるのは厳しく、正直いろいろキツかった。
主人公の伊織はあまりに流されやすい。こうも簡単だと、相手が別の男だったとしても同じ結果になってしまいそう。中身よりカラダの相性とエロテクが重要なのでは、という気になってくる。
貴船は自信過剰で傲慢な言い分が、思い込みの激しい性犯罪者の言い訳と重なってしまう。外見の良さゆえに出来上がった性格かもだけど、見た目が不細工で同じことをすれば、セクハラで訴えられまくりなのでは。
表題作はドン引きの連続。始まり方は欲求不満な人の妄想のよう。友人未満なのにヤル気満々でジェルを持って部屋に凸ってくる貴船と、弟にセフレ事情を打ち明けさらに隣でヤってしまう伊織。
キャラの行動原理がさっぱり分からない、共感できない。エロ以外の場面は回想やモノローグで語られることが多く、そういう曖昧な中で激モテ遊び人貴船の初恋!なんて言われたところで心に刺さらない。
大事なところをモブ社長が伝えていて、そこは貴船の口から聞きたかった!という展開も残念だった。
本編はほぼエロで、おまけ的なサイドストーリーの最後でなぜか伊織のお仕事特化な小話が入っている。仕事中に貴船の出番はほぼなく、これはこれで何のために付け足された短編なのか謎。
エロ特化なら、エロシーンの文章はもう少しエロくあってくれ……という感想。二人の始まり方の印象が悪すぎて、貴船を気持ち悪いと思ってしまった。そんな貴船に悦ぶ伊織も同様に。
快楽依存で、精神的な結びつきに萌えポイントが皆無だったのが残念かな。
こちら、ナツ之えだまめ先生のデビュー作とのこと。
素晴らしく官能的でした。まさに”体から籠絡される”受け。
「ストーリーに引き込まれるか」「何度も読み返したいか」と言われると、ちょっと疑問符が付くかなあ…というところで、萌え評価で。
以下、内容です。
取引先の翻訳会社社員である年下男・貴船(攻:ハーフ美形)に、突然エレベーターでうなじに口づけられた伊織(受)。
伊織は妻との離婚調停中のノンケ。突然のことへの驚き冷めやらぬうち、熱を出し相対した伊織の自宅を貴船が訪れ、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたと思ったら、いつの間にか優しく抱かれー。
体から籠絡されていく伊織ですが、手慣れた貴船の愛撫に「本気になってはダメだ」と自分から別れを切り出すけれどー
と続くストーリー。
セッッシーンは貴船が優しく、時に激しく伊織を心から求める様子が描かれていて、伊織じゃなくてもちょっとうっとりしてしまうほど。
ただ、女たらし(というか愛を知らない?)で2ヶ月ターンで付き合う女性を変えていた貴船が、一目惚れ的な感じで男性である伊織に惹かれるのはちょっと強引かなあ、と。
また受けである伊織も、早々に心身ともに貴船に陥落するんですが、ここ、もう少し深みというか納得できるプロセスが欲しいなあ…と思っちゃいました。
どちらの気持ちにも深く感情移入することはできなかったかなあ。
ブラコン気味の伊織の弟くんも、最初こそ貴船に敵対心剥き出しでしたが案外兄とその恋人の関係を受け入れるの、早かったな。。と。
大好きな兄のうちに遊びに来たら男の恋人がいて、その夜隣で二人おっ始め…なんて結構相当嫌なシチュじゃないかと思うのですが…
二人の心の距離が近づく様子を、別のエピソードなども絡めてもう少し深く見たかったなあと思いました。
いやぁ、素敵な話しすぎて綺麗にまとまりすぎな感じもしますが、攻めの頑張りと受けの柔軟性が際立っていたってことにします(笑)
元はノンケのプレバツイチの伊織が、これまたノンケ(のハズ)で数々の女性との浮名を流していた貴船。貴船は遊びながらも真剣に恋したことがなかったんですよね。ある日仕事で出会った伊織に恋してしまう。
そこからは妻持ちの伊織を思いつつも人のものとして諦めていたのに、どうやら離婚調停しているらしいと。そこからはもう、心のなかでどうやって振り向いてもらうか、好きになってもらうか、作戦を立てて…
二人の間にはきっと運命の糸がつながっていたのかな。じゃないと伊織の方もそんなにスムーズに受け入れられないよね。エレベータでうなじにキスされるとか、なんじゃそりゃ!って。
そこをスルーしてしまえば、弟君のように、最後には応援しちゃうというか、貴船は伊織だけに本気の恋なんだよって途中で言ってあげたくなる。
大島さんがいいポジ持っていきましたね。
途中、離婚調停の話もちょっとしたトラップに「どうなるんだ?」とやきもきしながらも落ち着くとこに落ち着いて良かった。
気持ちよくスッキリ読めて読後感が最高でした。
ノンケ(妻帯者)が男に溺れるお話が読みたくて購入、ド性癖過ぎて頭痛を催すほどでした…(笑)
熱がある時に事に及ぶのは安静にさせてやれとしか思えないけど、心は許さないのに身体の細胞が相手を欲し喜ぶギャップが堪らなかったです。
ページ飛ばせばすぐエロってくらいに行為描写は多めなのですが、相手は手練手管に長けた元遊び人なのでヴァリエーションがあり、しかも言葉も愛撫もかなり丁寧なので、すっごい(言葉が見つからない)
マンションに帰ってきて即キスして、みたいな即物的な描写も大好きなのですが、そういうことが一切無いのにガチガチの甘々ドロドロで圧巻でした。
お話自体は、貴船への気持ちに悩む伊織以外はそこまで目立ったことは無くシンプル。いつか振られると思っている側が逆に振るのよくあるよね、貴船かわいそうに(笑)
それでいてシーンが思い浮かぶようなドラマティックな絵的センスや、相手と肌を合わせた時の化学変化みたいな表現が良かった。
私のイメージでは座裏屋蘭丸先生「リカー&シガレット」な雰囲気だと思うので、濃厚なムードには少しあっさりした挿絵に思うものの、表紙は素敵です。
もう少し冒頭のうなじへのキスから、悶々とする伊織が見たかったな。
作者についていこうと決めて、読み途中に作者の発刊リストを確認するぐらい読み終えるのが惜しかったです。続編出てたから安心して読み終えました(笑)。
あらすじや内容はみなさんが書いている通りなので割愛しますが、とても官能的で涙がててきました。
私がこの本を手に取った当時はBL小説の経験不足だったのですが、今何度も読み返しても「なんて淫猥だなんだ…」と感じます。
この本の魅力ですがなんと言っても濡場の多さです。最初はこんな奴に絆されてたまるか、などと強情な姿勢をとるものの、だんだんと彼の身体が欲してしまう〜という流れが語彙力を失って「エモ」となります。また、文章も珍しい形態でそこも硬派なイメージを持ちつつ、ここまでかというくらいに淫らな言葉を使いあの手この手で脳と心を攻めてきます…。とても好きです。
タイトルの「泣いた」はこれはガチ泣きです。ヲタク特有のとりあえず泣いたと言っておくアレではないです。細やかな心理描写と、リアルな表現で脳内にスっと入ってくると自然と涙が出るタイプなのですが、この丁寧な濡場。涙無しには読めません……。
出会いというか、接点を持つためのできごとがいささか不自然であるという他の方の感想もありますが、BLというフィクションの元では特筆してするほどではないと思います。
という理由で神です。これに出会えてとても良かったです。
フルール文庫を久し振りに開きましたが、字の大きさと余白の多さに読む前から残念感が。読書初心者向けというか、軽い雰囲気を感じてしまい、あれ?フルール文庫って大人向け目指してなかったっけ??ってなりましたね…特にしっとりと濃厚エロなこの作品には合わない感が。
内容は半分以上がっつりエロです。(こう書くと安っぽくて申し訳ない)
下品ではなく、優しくてお上品なエロ。受がひたすら気持ちよさそうなのはとても好みです。
でも萌えたかと聞かれると…うーん
ささりませんでした。
エロシーンは全部が同じようで飽きてしまうし、お話は物足りない。
中立評価にしようと思いましたが
攻の「恋人が出来ると指先を綺麗に整える」
というエピソードがすんごいツボにささりまくったので萌にします。
今更ながらの表紙買い。
えだまめ作品は何度か読んでましたが、こちらも独特な雰囲気ある文体で好みの範疇。
しかしながら、内容がイマイチ入り込めなかったです…。
エレベーター内での、攻めから受けへのうなじにキスにより二人の関係が動きます。
その後風邪で休んでいる受け宅に攻めが赴き身体を繋げる…って、びっくり展開。
この展開に戸惑っていたらいつの間にかセフレとなってて置いてけぼり感がありました。
受け弟の、受け匂いセンサーは一体なんだ?そのエピは要るのか?と、気になる点が多々。
攻め→受けの溺愛は大好き設定なのに何だかなぁ…といった感じでした。
エロは多めです。
でも生々しくなく、美しいエロだと思いました。
ぼすこ先生のイラストと合ってて眼福。
想いが通じ合った後の二人の関係性は好みでしたので、続編も購入。
続編の期待をも込めて「萌」評価で。
表紙買いですがとても素敵なお話でした。少々、辻褄が合わないところや、主人公の心の流れについていけない箇所がありました。ですが攻めの男性の魅力に「まいった!」です。えだまめ様のお話はどれも難点があるのですが、成長の幅だと思って読んでいます。だって美しい文章を書ける作家様は多数いるでしょうが、面白いお話を書かれる作家様は少ないのですよ。えだまめ様は後者です。受けの心の流れをもうちょっと細やかに表現するば、もっと読みやすくなるかなあ…と。次はフルールではなくアスキーから出ている作品を読もうと思っています。
とにかく、読みやすくて艶っぽい魅力の作品です❗
直ぐに、始まります。なにせ、7秒❗❗
どろどろや、シリアスなのが苦手なので・・・。
ほだされか?
流されたか?なのですが(^^;
受けさま、切り替え早い。
そして、イラストもまたまた綺麗❗
また、やたらと長い・エロ丸出しなタイトルより目を引くタイトルで良いな
ぼすこさんのイラスト書いです。
大変美しい!
タイトルにあるように、うなじにキスから始まったわけですが。
結婚をしている(離婚調停中だけど)男性が突然うなじにキスされて、そこから一気に流されて身体の関係を持つ…。
スルッと都合のいい脳を発揮し読んだので、ハテナ?と思った部分はサラリと流しました。笑
突然始まる関係もあるのです。
確かに、伊織サイドで貴船のことを前々から意識していた、またはもともと伊織にそういった気があったといった内容があればもっと引き込まれていたかもしれません。
それか、貴船を意識するまでの描写がもっと早い段階で具体的に描かれていたら。
もしくは貴船視点はなく伊織視点オンリーだったら、貴船の行動が謎でモヤモヤ~、と伊織に共感して感情移入が出来たのかも?
まぁ、貴船のような遊んでばっかりいた男がひとりにだけ本気になる、というのは好きですし、なんだかんだと流されてしまう伊織も嫌いじゃない。
ぼすこさんのイラストに後押しされた感は多少ありますが…最後まで飽きることなく楽しんで読みました。
んんっ!?うなじ!?と思わず購入。(笑)
最近小説を読み始めたのですが、しょっぱなからえろい!と驚きました(笑)
既におっしゃってる方がいますが、○○まで□□(時間)(うなじまで、7秒みたいな感じで)となっている表現、どんな内容なんだろ?とわくわくするので、個人的には好きです。
ん、ん、、ん???と思うシーンもありますが、全体的にえろいのでそれを楽しめば問題ないかなと(笑)
そんな感じで萌評価にしました。
あんまり重すぎる作品が好きじゃないからですかね…こればかりは好みの問題なので好き嫌いが分かれるところだとは思いますが、たまにはいいかな~。でもさらっと終わってしまって印象に残ったシーンが…。
何回か読んだらハマるかな?
ナツ之さんの作品は初読みです。
完全なる表紙買いと、電子版がお安くなっていた時に購入。
表紙はとにかく素敵で、色気ムンムンです。
本編の視点は攻めと受けの二種。三人称。
サイドストーリーと称された後半は、受けの部下の清水、受けの妻、取引先の社長視点が三分割されそれぞれ一人称で書かれた物と、受け視点の本編のその後となっております。
**********************
受けの伊織はマーケティング部主任の31歳。
青天の霹靂、突然起こった離婚調停で混乱中。
攻めはアメリカ人とのハーフの貴船。
取引先から派遣され海外事業部で翻訳、通訳を務める、29歳。
**********************
微妙。
ひたすら微妙です。
初っ端、エレベーターでうなじにチュッと突然貴船にされてしまうわけですがそれも意味不明ですし、その日風邪で早退した伊織は家に(優雅に)押しかけた貴船に看病されてしまうわけです。
そこでは手掴みの桃をお口へ「あ〜ん」状態。
普通の、しかも今現在調停中であろうとも結婚して女性が恋愛対象である男性がこれってあり?
その後はそのまま『キス→手でイカされる→えっち』という。
もう頭の中、ハテナマークが飛びかってしまいました。
これが始まってすぐのところで出てくるもので、もう乗り切れないまま読むことに…
内容的には、伊織の笑顔に恋しちゃって彼が妻と別居していると耳にした貴船が、計画的(だってゴム、ローション持参てねえ)に関係を持ってそのまま出来上がっていくという…申し訳ないのですが薄いものです。
伊織は胃袋と快感を掴まれちゃって、思い切り流された感じですし。
懸命さやら男性同士の葛藤やらまるでありません。
『うなじまで、7秒』とか『指先まで、1分』という具合に章わけされています。
フルール文庫はネットではじめ読めるので、そのせいなのかなと思いますが、これは面白いと思いましたし、サイドストーリーの三人が繰り広げる一人称作品も楽しめました。
なので本編の軽さがどうにも残念です。
表紙の素敵なうなじイラストに一目ぼれし、
「濃蜜エロスの波状攻撃!そんな激甘すぎる愛し方、反則じゃないですか?」
英田サキ先生のこんなそそられる推薦文に後押しされ、購入を決めました。
結果、なんだか読みづらい…
普段なら萌えるシーンはたくさんあるはずなんですが、どうも読みなれない文体に集中できない。
受視点の箇条書きと言いますか、
箇条書き→台詞→箇条書き→台詞、文末に「る」が多すぎるのかも…
あとはひたすら続くエロシーンの「」
受の実況聞きたいんじゃないよー!って思うことが多々ありました。
例えば、
【抜粋文】
情けないことに腰が砕けている。彼の手にうながされるまま体の向きを変える。
「お、おまえは…」
出す声が震えている。
(他)
大きな波。絶頂。自分では制御できない、感覚のひとつひとつを揺らめかせる陶酔。
========
ある日突然取引先の男性にうなじに触れられ、相手に段々引かれていく…
そんな気持ちは分かるんですが、妙に冷静な実況に萎えていく自分がいました。
あとはエッチしてる最中に「おのれというものがなくなってしまった」や
「自分がなくなってしまったような高み」とか、同じような文章が多い!
しかもこれ同じページに…
さっきもあったぞ…って気になって仕方ありませんでした。
すごく評価が難しい作品でした。
自分的に神に近いくらい萌えた場面もありますが、
ポカーンと素になってしまう場面もあり…。
タイトルは見かけ倒しではなく、
内容や章ごとの見出しが、○○まで何秒、というふうに
統一されていて、新しい試みだなと思いました。
こういう考えられたひと捻り、個人的にとても好きです。
エレベーターで突然うなじに口づけられた伊織(受け)。
相手は取引先の貴船(攻め)。
そこからお互いを意識し、体の関係が始まります。
私が良いなと思ったのは、Hシーンです。
最初こそ無理矢理な場面もあるのですが、
伊織自身に被害者意識がなく、
コトが始まってしまうと心からHを楽しんでいます。
繋がりながらの、幸せ、楽しい、という心の声や、
伊織が感じる光あふれるような幸福感は、
読んでいる私自身も幸せな気持ちになりました。
それなのに、そんなセックスの直後に
唐突に貴船と別れることを考えている伊織。
気持ち良さに流されただけ?と残念に思ったし、
伊織のキャラクターがつかめませんでした。
離婚の件に関しても同じです。
奥さんが、仕事と家庭の両立に疲れたという理由ですが、
こんなことは今時普通だし、
“夫が理解ない”“子供が出来ない”などもよく聞く話です。
こんなことで離婚しようと思うのでしょうか。
いっそどちらかの浮気とか、
離婚ネタはまるまるカットで、独身設定で良かったんじゃ?
離婚調停も美しすぎて、おとぎ話みたいでした。
それから、伊織の職場の後輩と弟クンが、
両方とも伊織に対してホの字(死語?)です。
私はモブ×受けとか、あて馬×受けカプでもだもだする展開は
とっても好きなのですが、これは何故か萌えませんでしたね…。
多分、伊織自身のキャラがよく分からないので、
知らない人のことを、誰が好きでも興味がない、
という状態だったのだと思います。非常に残念です。
受けがこの状態なので、攻めのキャラはさらに不明。
イケメンで、ハーフで、料理も出来て、仕事も出来て。
絵に描いた餅のようで、体温を感じませんでした。
色々書いてしまいましたが、
展開はスピーディでオシャレっぽく、
特徴のある丁寧な文体は、個人的に好みでした。
次回作が出版される時は、また読んでみたいと思います。
高崎ぼすこさんのイラストも文句なしに美しかった!
神としゅみじゃないの間を取って、萌×2寄りの萌評価です。
挿絵の高崎さんのお描きになるスーツってだいぶ破壊力があるので
「うおー!」と手にとらずにいられませんでした。
年下攻めリーマンものってどうしても読みたくなってしまってw
初読みの作家さんなので
ちょっと文章がひっかかるというか
個人的になかなか慣れない感じがしたのと、
伊織が快楽にひたすら流されまくってませんか…?という点が気になりました。
あとは、貴船がそんなに好みの攻めではなかったなぁという…。
年下攻めで受けを愛しすぎるのは勿論好きなんですが、
“料理も出来るイケメンでパーフェクト”って萌えづらいところがありまして…。
二か月で女性をとっかえひっかえとか
ありがちっちゃありがちですが。
そんな男が一途になるような人物だという伊織の魅力が
私には伝わらなかったです。ごめんなさい。
あと、個人的な事で大変恐縮ですけれども、
伊織の離婚って…そんな簡単にしていいのか?って思ってしまいました。
調停でもなんか分かり合えそうな雰囲気になってましたが
もっとどろどろしてるものだろうし
女性が別れを決めるっていうのは、そんな簡単に気持ちが変わらないはずでしょうから。
穏やかに話し合いなんて不可能じゃないかな、普通は。
離婚って本当にしんどいw
都合よく円満離婚しすぎなのがまた引っかかったわけです。
それこそこういうのも個人差があるかもしれませんが…。
貴船に別れを告げるのも「え??別にこのままでいいんじゃないの?」って
思ってしまいました…。
あっさりハッピーエンドにしたくないからってだけかな…。
あれこれ言い過ぎてしまったかもしれませんが
非常に残念ですが私には良い印象がほとんど残りませんでした。ごめんなさい。
期待しすぎてしまったのも要因です。
(だって本当に美しい表紙!!)
でもやっぱり高崎さんのリーマンはセクシーだったので
中立とさせていただきます。
こちらの作品に限らず、
気になる作品は読んだ方が自分の中ではわりとさっぱりします。
BL好きの大学生が描いた話なんじゃなかろうか。
ぼす子さんの絵じゃなかったらゴミ箱行き。
新刊で買って損した。
タイトルの美しさにものすごく期待したのに・・・・。
ぶっ飛んだ入口も結構気に入ったのに・・・・。
☆1つは挿絵に失礼かもしれないけど、これ以上はつけたくない。
だって・・・・・
馴れ初め→体で解決!
恋愛への躊躇→体で解決!
世間体への戸惑い→体で解決!
喧嘩→体で解決!
仲直り(以下略)
なんだこれ。
惚れた理由もよくわからん攻めだが、
主人公たちは割とどーでもいい。
これだけなら短編小説として巻末についていれば面白かったかもしれない。
ただ、ひどいのは周りの設定。これがつけばつくほどこの本の価値を下げまくっている。
実家に兄貴が返ってきたことを目が覚めて一番に
気配と匂いで察知する弟!(犬並)
休日の兄貴の部屋にいる男に向かって敵意も露わに
「あんた誰だよ」なんて言っちゃう弟!(躾がなってない)
兄貴に「うっとりするような笑顔」なんて思っちゃう弟!(外に出たほうがいい)
受けの周りみんなホモだらけ!
あっちもこっちも受け狙い!
完全に中二病。
弟の設定がなければ、
攻めがここまで完璧人間(安物BLに溢れ返る)じゃなければ、
受けの潔癖さがもう少し強調されていれば(淫乱が言いたいだけの薬味にしかなってない)、
新入社員が惚れそうにならなければ、
OLが、攻めの上司が、弟が
「お似合いの二人(はーと)」なんて思わなければ、
一つの毛布にくるまって「寒いからもっとくっついてもいい?」っていう色っぽい上司にドキッ☆
とかアホな小話入れんどけば・・・・・・
(突っ込みどころはまだまだあるが。)
もう少しはましだったかもしれない。
そもそも何で嫁が出て行ったのかもさっぱりわからん。
寂しかったから、ぐらいしか理由が出てこんやった。
正月に親戚の前で飛び出したんは何でや!
おまえも中二病か!
「妻に逃げられた三十路男が美しすぎて困ってる」ていう
ファンタジーを要素にするならもう少し設定をしっかりすればいいのに。
本にまとめるの早すぎたんじゃないの、これ。
ピクシブにももっとましな小説載ってるよ。
というか、話がひどすぎて「彦左衛門」にすらピクリとも笑えない。
大きくすかすかな字で無理やり1冊の本にするぐらいなら
同人誌で十分。
このレーベルの趣旨「女性による女性の為のエロティックな恋愛小説」、この本はそれを体現した作品となっていたと思います。
読み始めた最初の印象は、”女性ファッション雑誌に掲載されている連載恋愛小説” そんなライトさと肌触りの良さが感じられました。
高崎ぼすこさんの表紙イラストが魅惑的でそそられますが、中身の白黒絵のインパクトがちょっと表紙のカラーに比べて落ちてしまうのが少し残念。
もっとスーツ男の魅力を出した絵が見たかったかも?というのはイラストに関する感想。
妻と離婚調停中の商社マーケティング部の社員・伊織と同じになったエレベーターの中で突然うなじにキスしてきたのが、契約翻訳会社の社員でハーフの貴船。
その日、具合が悪くて早退した伊織の元に突然貴船が訪ねてきて、伊織の為にリゾットを作ってくれたのだが、同時に体を奪われてしまう。
快感に流され、目覚め、セフレのような、それでも居心地のよい関係の中、妻との離婚調停に終わりを迎えた日、突然伊織は貴船を切り捨てるような言動をする。
貴船の一方的な執着と愛情は、決して身体の快感だけでなく、心身ともに疲労していたであろう伊織を癒す存在になっていたようです。
男女間の夫婦の関係において、伊織は自分たちの歩み寄りがなかった、相手に合わせることがなかった結果、崩壊していたと振りかえったモノローグがあったのですが、
この貴船との関係を見るに、どちらかというと互いに合わせているというのではなく、貴船は伊織が好きだから喜んで彼に尽くしている。
伊織も身体が優先とはいえ、週末に彼と会うことで意識せずに合わそうとしなくても彼との時間を楽しみにしている自分に気が付く。
その辺りが、夫婦と恋人の違い、性別の違い、による差異なのだろう。
伊織にとって努力は必要ではなく、ありのままでいていい存在ということになるのだろうか?
伊織のこだわりは貴船の今までの恋愛遍歴。
どんな女性と付き合っても2ヶ月。
自分もきっと2ヶ月経てば他の女性たちと同じように飽きたと言われるに違いないと、
しかし、だからこそ彼の強引な踏み込みを許せた部分もあるんじゃないかな?なんて思えるのです。
しかし、貴船は思い切り本気だったんですね。
後に彼の会社の社長が明かしますが、初めての本気の恋=初恋なのだと。
貴船はセックスについてはかなり強引だけど優しくて、手慣れた感じもする、一見プレイボーイ風味なのに、その実はワンコだったというしかもかなり重症なw
伊織は愛されていたいタイプだったのかな?という感じです。
伊織の弟の隼人が、兄ちゃん大好き少年として登場しますが、彼には兄が輝いて見えるとか…貴船も伊織へ恋に落ちた時、光って見えたと言ってます。
好きな人は輝いて見えるものなのか・・・w
【Side story】は伊織の会社の部下の女性社員視点、離婚した妻の視点、貴船の会社の社長視点、でそれぞれの場面を切り取った考察が書いてあります。
そして、クリスマスイベントで徹夜に近い作業になってしまった翌朝、貴船の元へ帰りつき安堵のあとの甘いひと時、伊織の誕生年のシャンパンを空ける話しが。
ここでの彼等の距離感は、恋人としてそれぞれを尊重し必要とし支えとなっている、自立した程良いものがあり、理想の男同志の関係であるのが大変に好ましいモノでした。
身体から始まる関係。
だけどドロドロせずに、かなりスタイリッシュに、各項目にも洒落た副題をつけて展開するストーリーはとてもスマートでした。
ちょっぴり甘い展開に萌え萌えするほどには至らず、しかし、エロの表現も心情や出来事のバランスもとてもよく出来ていると思えるお話でした。
WEB小説フルールから商業誌デビューした作家さんの1作目、
高崎ぼすこさんのイラストとばっちり雰囲気がマッチした素敵作品でした。
勉強不足でWEBで小説を読んだことがないので解らないのですが、
表題タイトル内に各章にそれぞれ小タイトルが付いているので、
きっとWEBでアップされていた時の1話ずつを1冊にまとめて、side storyesを
付けての作品なのでしょうね。
その1話ごとの小タイトルが凄く良い感じで二人の距離が目に見えて感じられる、
そんな気がしていいですね。
帯には英田サキ先生推薦!!!!の文字が躍っていて、英田先生の作品も大好きなので
その先生が推薦するなら面白いのかもと思いながらもWEB小説だしなぁ~
などと期待半分で読んでみたら、これがなかなかいいのです。
ハーフで王子様と言われているような貴船の怖いくらい本気の片思い、
そんな貴船にかなり強引に身体の関係にひきこまれる妻と離婚調停中の伊織。
二人の接点は伊織の会社が貴船が所属する翻訳会社と契約していて、
伊織とは1年前に打ち合わせて一緒になった程度。
イケメンでハーフだと一目でわかる、いつも薄ら笑っているような貴船を
伊織は少し苦手にしていて、偶然乗り合わせたエレベーター内で貴船にうなじに
触れるだけのキスをされた事から始まるストーリー。
貴船の強引で軽薄にも取れる行動は傲慢さが感じられるし、
私生活でも安らげない日々を過ごしていた伊織にとって貴船の行動は理解出来ないが
貴船の与えてくれる快感に次第に拒み切れないようになっていく。
伊織は真面目で貴船が誰と付き合っても2か月と持たない男だと聞き及んでいて
自分たちの関係もその延長だと、絶対貴船を好きにならないと己を戒めている伊織。
始まりが唐突だったから、貴船が何を考えているのか解らない感じでしょうか。
貴船の慣れたエロスにセフレ的だと思っても仕方無い気がしますが、
その貴船が伊織に拒絶された時に見せた激情はヤンデレに近い執着を感じさせて
それでも貴船の気持ちが信じられない伊織がニブイ!!って思える展開もあって
ハラハラしてしまう、身体から始まる関係、でも身体と心は密に繋がっている。
そんな言葉を実感できる素敵な作品で作家さんの感性がとても良いと思った1冊でした。