摩天楼の鳥籠

matenrou no torikago

摩天楼の鳥籠
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×29
  • 萌10
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
81
評価数
22
平均
3.7 / 5
神率
13.6%
著者
バーバラ片桐 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784812497463

あらすじ

「徹底的にその身体を追い込んでやろうか」
先祖代々、久内家に仕えてきた月ヶ瀬一族の生き残り・瑞樹は、有名企業『久内』の後継者である勲生(いさお)に拉致され、ビルの最上階に閉じ込められてしまう。勲生の目的は、久内の先祖が月ヶ瀬に奪われたという財宝。何も知らない瑞樹の身体には、上気した時にだけ浮かび上がるタトゥの地図が施されていた。
財宝の在り処をつき止めるため、捕らえられた瑞樹に様々な強制快楽が与えられ……。運命に翻弄される二人の心は、煌めく摩天楼の一室で、次第に絡まり昂ぶってゆく――。

表題作摩天楼の鳥籠

世界的コングロマリットの後継者
月ヶ瀬一族の生き残り

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

いろいろ痛い

バーバラさんに奈良さんの挿絵、そしてラヴァーズ文庫、とくればそりゃもうエロいだろう、と思ってましたが想像をはるかに超えたエロさでした。内容は書いてくださっているので感想を。

まず表紙がね…。これはリアル書店でレジに持っていくのはかなりためらう(爆)。思わず二度見してしまった。シックな色遣いでシリアスな表情なのに下腹部には貞操帯って…。

内容も半分くらいはエロに割かれています。あれだけエロてんこ盛りなのに、話としてはシリアスでかつミステリアスな雰囲気で書き込めるっていうのもさすがだなあと思いました。

初っ端から少年の死という、子を持つ母親としては非常にショッキングな話の流れで読み切れるかちょっと心配しましたが、読み始めると伏線がたくさんはられていてどうなるのだろうと読む手が止められませんでした。

痛い表現もかなりあります。奪われたと信じ込んでいた財産を取り戻すために勲生が瑞樹に行うのがエロい拷問なので。ただ、
なぜエロい拷問だったのか。
財産を取り戻すためだけではなく勲生が瑞樹に固執する理由は何なのか。
そのあたりにきちんと理由があるので話にするっと入り込めました。

ただ瑞樹を引き取った黒田の生ぬるさと、久内グループの隠された財宝の中身がちょっとあっさりしてて残念でした。そこにもうすこしひねりがあったらなお良かったなと。

エロを堪能したくて手に取りましたが、そういう点では大満足な作品でした。

2

エロいですよ

全然ノーチェクだった一冊なのですが、書店で見かけてなんとなく買ってみました。
…エロいです。
前立腺責めがとにかく執拗で、途中受け様は死にかける程(苦笑)
自分は、ファンタジー的に慣らしもしないで入れられても気もちいい〜系が苦手で、性感帯を明確に責めている描写が好きなのでハマりました!

まあ、設定は現代日本なのに、隠密とか、子供を谷に突き落とす的な後継者育成とか、大財閥とか、隠し財宝とか…十分ファンタジーかもしれませんが。

過酷な人生をそれぞれ送ってきた、受け様と攻め様が運命的に出会い。
最初は祖先からの因縁や、陰謀だけの繋がりだったのが、どんどんお互いが大切になって愛し合うようになります。
想い合ってのHは本当に気持ち良さそうで萌えました。
愛のない強制絶頂もそれはそれで萌えましたが(笑)

プレイは、拘束、強姦、玩具、尿道責めなどです。

1

真の宝の在処は…

久内の消えた財宝の在処を探し出す為に鍵を握るであろう月ヶ瀬家の生き残り・瑞樹が捕えられるところから話は入っていく。
建前は宝探しなのだけど、メインは…

エロ拷問に特化していた一冊。
もう、一冊の大半がエロシーンじゃないかって錯覚しそうな位に、受けの瑞樹を堕とす様子をページ数を割いて丁寧に書かれているのでついそっちのほうへ目がいくが、過去の経緯を絡めて勲生、瑞樹の心情もきちんと書かれている。

読む前は愛の無い痛さってのが心配だったが実際は無用だった。
やってる事はともかくとして空虚な心の勲生が段々と瑞樹に惚れていく過程が分かるから鬼畜度は低い。

一方、瑞樹も徹底的な拷問に晒されている最中に、いつの間にか勲生に身体を許しているかのような錯覚がエロい。
お互い酷い事をしている、されているっていう自覚がありながらも心を通わせたいとする様子もきちんと読む事ができる。

結局は勲生にとっての宝は、瑞樹の肌のタトゥーが浮かびあがる秘密も関わって過去の執念・執着が薄れていくのは分かるが、本来の久内家の財宝っていうものにも興味があったのに触れられていなかったのが何だか残念。

久内家側の勲生と、れっきとした悪役・黒田の直接対決が無かったのも物足りない気がして惜しかったかも。

1

No Title

胸の先っちょがお得意な先生、とばかり思っていましたが!
ストーリーもしっかりおもしろいです!
(ち◎び責めもしっかりあります。
なんせバーバラ先生の主食ですからね♡)
ヘビィな過去を持つ、受け攻め共にがっちり筋肉ありのCP。
受けが未通で不慣れで、心根は清廉なところが至るところに見受けられてよかった。
素朴な下着を指摘されて真っ赤になっちゃうところとか♡
最後、瑞樹からの返事があるかと思ったら唐突に終わってしまった感あり。
あんな感じの瑞樹だから仕方ないかな^ ^

0

現代に残る忍者の末裔&忍者秘儀

読みはじめに思うのはなんて酷いことをさせられたのか、こんなことされたら
人間不信で歪んだ独裁者になっても致し方ないと思える痛さからスタートです。

攻めになる久内勲生、久内家の次代の後継者に決まっているのですが、
その決まり方が弱肉強食そのもので、肉親であろうとも情に流されるな!
そんなお家から預かった宝を持ち逃げしたように言われている、過去には主従関係に
あった久内家と家臣で忍びでもあった月ヶ瀬一族、瑞樹はその一族唯一の生き残りで
山奥に住んでいた一族ががけ崩れで村ごと全滅し、昔から敵対していた黒田に助けられ
12歳だった瑞樹はそのまま黒田に引き取られ、情報や諜報活動をしている黒田の
会社で現代の隠密みたいな仕事をしている瑞樹。

諜報活動中に偶然出会った勲生と瑞樹、勲生は瑞樹の胸に久内家を裏切った
月ヶ瀬一族の家紋を見つけ、預けた宝を取り戻す為に瑞樹を罠に嵌めて監禁し、
宝の場所を聞き出そうとするが、当の瑞樹は本当に知らなかったりするのです。
それを信じていない勲生は快感で瑞樹の胸に家紋以外の地図が浮かび上がるのを見て
瑞樹を徹底的に快感攻めにする展開です。

それと同時に、実は兄弟サバイバルさせられていた時に亡くした唯一の拠り所だった
兄に瑞樹が面影が似ている事もあって次第に瑞樹に勲生は執着していきます。
瑞樹も勲生の過去や自分の一族が宝を預かっていた事を知り、次第に絆されていく。
瑞樹の胸に現れる謎の地図、瑞樹の一族を壊滅に追い込んだ本当の敵。
隠された秘宝と推理要素ありのサスペンスエロ仕様の話でした。

瑞樹の先祖が何故久内家に宝を返す事が出来なかったのかちょっと気になるところ、
きっと黒田一族が何らかの妨害をしたのかもと想像しながら、意外にツンデレみたいに
自分の気持ちを素直に最後まではっきりさせなかった瑞樹が甘く陥落しながら
勲生とラブラブ~って展開も読んで見たかったですね。
奈良さんの雰囲気のあるイラストがとてもミステリアスな雰囲気に合っていて良かった。

6

真実と偽りの刺青

ラヴァーズのバーバラ作品に奈良絵とくると、監禁・調教エロエロ路線のほだされを予想するのですが、展開としては多分それを周到。
この表紙イラスト、最初見た時 ”貞操帯”!?裸に上着の下半身貞操帯姿でシリアスポーズ取ってるのが妙にツボって笑いが!
実際のところ、中身でその貞操帯の本当の姿を知り、さらに驚愕することになるのですが(笑)
いや、シリアスなのに笑っちゃいけない。。。


まずその設定からも驚きです。
強い者が家を継ぐとして、産まれた子供は劣悪な環境の場所に放り出されそこで生き残った者が一族の後継者となるという世界的企業ヒサウチ。
まるで獅子の谷落としみたいだな~と思いつつ、主人公の一人であるヒサウチの後継者である勲生もそうして生き残った人物。
彼が父や祖父から聞かされていたのは、代々家臣の家柄だった月ヶ瀬に奪われた隠し財産の事。
しかし月ヶ瀬一族は隠れ住んだ里が土砂崩れで壊滅、生き残りはいないとされその宝のありかも不明のまま。
偶然出会った男の胸に久内の家紋が刺青されているのを見つけ、勲生の罠にかかったのが月ヶ瀬の唯一の生き残りである瑞樹だったのです。
瑞樹の刺青は上気すると現れるおしろい彫り。なので最初からそれを出す為に乳首攻めから始まります。
そして「吐け」というエロ拷問がエスカレートしていく中で浮かび上がったのは左の乳首の回りにうっすらと地図のような刺青が。
このお宝探しと共に月ヶ瀬が滅んだその裏にある黒い影を察知した瑞樹は自らそこへ乗り込み身体を投げ出してその宝のありかを探しだそうとする。
・・・といった展開の中で、あれやこれやの要素がテンコ盛りに盛られているわけです♪

勲生は子供の頃異母兄と一緒に放り出されるのですが、その兄が自分を守ってくれてそれで生き伸びることができた。
その兄が亡くなったことで兄への思慕を持っています。
瑞樹がその兄に何となく似ているということ、一族の運命を担った存在ということで惹かれるものがあったということになっています。
なので結構瑞樹を激しく攻め立てることもしますが、甘さが後半潜んでいる。
後継者自らエロエロ攻撃するところがウフフですね♪
そして亡き兄の誕生日だからと薔薇の花束を抱えて瑞樹と一緒に食事するシーンなんか、彼の人非人でない、ちゃんと情がある部分も描いてます。

一方瑞樹ですが、彼はいわゆる忍の家系。
一族を失ったのは12歳の時で、親からまだ何も受け継がないで亡くしてますから彼には情報はないのです。
彼を保護したのがライバルであり同じような忍の家系の黒田。
瑞希は、そうしたハード面とメンタルの訓練はしたけど、性的な事は初心かったようで、その訓練はしてなかったとかw

話しが展開してみれば、それだけすごい金持ちで力もある企業が瑞樹が発見されたからとはいえ、自力で解明できなかったのか?とか
瑞希の保護者である黒田のぬるさ甘さ(エロじじいな部分とか)にへぇっ!?とか思う部分もあるのですが~

一番注目したのは、瑞樹につけられた特別な貞操帯♪
前立腺に装着するタイプとはいえ、色々想像して顔がゆるむーーーー!
それと刺青の謎ですね☆
単なるオーガズムだけじゃ、という心憎い気配りw

いろいろ、ものすごい金持ち設定なのに、無駄にすごく装備が充実(淫具に至るまでw)してるのに、結末からのちんまり感はいなめないのですが、エロスにドキワクさせていただきました☆☆

5

らぶらぶになった後の二人がもっと見たいv

第一の感想としては、
流石バーバラ御大!
とにかくエロいのが長いのですが、
そこを飽きさせずに読ませてしまう筆力。

ストーリー的にも破綻なく、
ミステリーとヒューマンとエロが融合していて、
本当に流石です。

しかし、私的には前半の愛のないエロは
読んでいるのがちょっと辛かった……
ええ、私らぶらぶ大好き侍ですから!

更に欲を言わせてもらうと、
やはり最後があっさりで、
お約束ストーリーであるのは、
それはそれで気持ちいいのですが、
最後にもうひとひねり欲しかったかなと。
(黒田復活!…とかね☆)

今更ではありますが、
大金持ちの勲生と、
元忍の瑞樹の二人で巨悪に立ち向かうとか、
そんな続編読んでみたいですv

シチュエーションは好きなんですが、
もっと瑞樹を好きになる勲生の変化が見たかった!
……というところで、
評価は×2寄りの「萌×1」で!

1

ファンタジーエロ? むしろSF?

まぁこの作家さんですし、エロメインですよね…ということは読む前から分かってはいましたが(表紙も相当ですからね、電子版じゃなかったら私には買っても置いとく所がないっす)、半分以上エロシーンではないでしょうか?

設定としては現代の日本…らしいのですが、これはもう日本に似たパラレルワールドかなんかではないでしょうか? あり得ない設定にあり得ない責め道具の数々。 ここまで行くと、リアリティ云々を言うのは野暮ですね。

濃厚エロを楽しむための作品です。スラスラ読める端正な文章ですので、そういうものが読みたい時にオススメです。

0

快楽も過ぎれば苦行で毒よね…(;人;)ガンバレ

レーベルゆえかエロエロに重点を置かれていて
正直ストーリーは予定調和展開…かな。

でも個人的には設定がとても好きでした。
血も涙もない世界でどん底を見てきた攻めと、
天涯孤独となった忍者の末裔の受け。
祖先は主従の関係でもあった一族の因縁。
あらすじにもあるタトゥーのからくり。

しがらみと思惑と欲が謎解き冒険要素と絡み展開していきます。


冒頭、攻めの過去から始まるのですが、
これがま~~~ツラい。シンドイ。
幼い兄が幼い弟を必死に守りながら生き抜く世界が描かれ、
あえて窮地に追い込んでいる親の狙いがクソすぎて(怒)

最終的に跡継ぎに選ばれた攻めが、
どれだけ大人になっても兄を想い続ける気持ちに心打たれました。
兄の話をするときだけは表情が和らぐというのがグッときます。

幼い兄弟が血反吐はきながら泥水をすすって生きることになった根本は、
受けの一族が攻めの一族を裏切ったせいだと思い込んでいるのですね。

だから裏切った一族の末裔である受けを憎み、執着する。
若干逆恨みに感じないこともないけど怒りをどこにぶつけりゃいいのかわからなかったんだろうなーと察せられます。それがちょっと悲しい。

受けにしてみればわけのわからないことばかり。
犯されまくって快楽責め苦に喘ぎながら、
必死で冷静さを保とうとする心強さが良かったです。
とはいえエロエロが苦行にしか見えないのはシンドイ。

そんな憎しみ合いから次第にジワジワと愛が芽生えるのが良きですね…!
タトゥーのカラクリを知った時はニヤニヤしちゃいましたヾ(*´∀`*)ノ
(エッチするぐらいじゃダメなんですよー!)

冒頭の殺伐とした始まりからどんな痛い世界が始まるのかドキドキしましたが
終着点が想像以上に甘く読後感はニッコリ(﹡´◡`﹡ )

評価は萌え×2寄りです。
黒幕との戦いがアッサリしてたのだけが残念だな…。

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