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泣きました。
中編が二つ入ってます。
野村史子さんの本ってこの本と『テイク・ラブ』の二冊しかないみたいんですが、他にはないのかな?ご存じの方がいらっしゃるなら教えてください。二冊で五作あるどの中編も完成度の高い良作で、もっと読みたいと思わされただけに。
とくにこの本に収録されてる『グッバイ・ミスティ・ラブ』はめっちゃ良かったです。切なくて泣きました。
『レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係―』
女性が主人公という、珍しい小説。
この女性の視点から、了と真紀という、血の繋がりのない義理の兄弟の、過去から現在にいたるまでの恋愛が描かれる。
この女性は、真紀に惚れてます。
ただ視点になるだけじゃなく、最終的には不器用な二人のキューピッド役になるという、大事な役目も背負ってます。
良作でした。
『グッバイ・ミスティ・ラブ』
超良かった。
泣きました。
商品の買い付けにイギリスに出向いた、日本人とスコットランド人の恋の話です。
イギリスの、ゲイに対する当時の差別意識やら法律やら解放運動やら、現実とリンクさせた内容はとても興味深く、そして深かった。
後半、怒涛のように泣きました。
ものすごい余韻でした。
野村史子さんが書かれた数少ない中編のなかで、この作品が一番好きです。
これ一つだけなら、神です。