HOLLY MIX

holly mix

HOLLY MIX
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神30
  • 萌×26
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
183
評価数
39
平均
4.7 / 5
神率
76.9%
著者
安芸まくら 尾上与一 木原音瀬 さとみちる  
媒体
小説
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly Novels
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784883864225

あらすじ

Holly NOVELS(ホリーノベルス)8周年書き下ろし番外編集。

人気タイトル作品の、その後から過去まで、それぞれの恋人たちの優しいシーンを集めてみました。
本編後はどうなったのか、あの時どうだったのかが、本書でわかります。

●安芸まくら/深井結己/画
『明日も愛してる』番外編
「今日も愛してる」

13分ごとに過去を忘れてしまう
恋人を見守る男は今日も……。

●尾上与一/黒沢要/画
『二月病』番外編
「真夏の花」

高校生最後の夏休みに千夏と
お遍路に出た蒼司はすぐに後悔して……。
*
『碧のかたみ』番外編「間宮」

●木原音瀬/小椋ムク/画
『リバーズエンド』番外編
「end roll」

吉田は十亀と合同で映画を
撮ることになり考えついたのは?

●さとみちる/秀良子/画
『日月星、それからふたり』番外編
「日月星、その後のふたり」

ホントに男が好きなのか赤城でいいのかを考えはじめた実成は……。

●COMICショート
草間さかえ『生田さんちのこめ王子』番外編
黒沢要『二月病』番外編

表題作HOLLY MIX

同時収録作品尾上与一「真夏の花」

高校生
同級生で親友

同時収録作品さとみちる「日月星、その後のふたり」

元先輩の家電メーカー社員、27歳
元恋人で後輩の公演職員、26歳

同時収録作品尾上与一「間宮」

ペアの偵察担当、21歳
五連星と呼ばれる優秀な戦闘機乗り、19歳

同時収録作品木原音瀬「end roll」

映画監督、40代
ホテル経営者、30歳

同時収録作品安芸まくら「今日も愛してる」

ハウスキーパーの恋人、39歳
記憶障害のある恋人、37歳

その他の収録作品

  • 草間さかえ「王子としんまい」
  • 黒沢要「青嵐」
  • あとがき

レビュー投稿数8

二作品分のみの評価です。

「碧のかたみ」と「リバーズエンド」の番外編のために買いました。

「間宮」なんて食料配給係の人、「碧のかたみ」は二度読んだけど記憶に残ってないなあ、と思っていたらおふねの名前でした。
読み始めるまで、脇役から見た恒と六郎の話かと勘違いしていたため、二人が中心の話を読めたのが余計に嬉しかったです。
本編と同じく、牧先生の描かれる可愛い恒が、尾上先生の本文を補完していて、お二人も六郎×恒に負けない最強ペアだと思いました。
(余談ですが、尾上先生の最新同人誌の表紙を飾るのも牧先生の絵で、これからもお二人の共同制作を拝める予感に心が浮き立ちます)

木原先生の「end roll」では、今更ながら、先生のただひとならぬお力を見せていただきました。
途中までは、十亀や万たちの幸せな「その後」を楽しませてくれますが、それで終わらせないのが、さすがの木原先生です。
十亀の撮る自伝的映画の脚本を、事実とは変えるという話になった時、やられたと思いました。
先生が「書く予定がなかった」と仰るのが信じられない、「リバーズエンド」の構想時点から決められていたかのような見事な終幕に、脱帽です。

ほかのお話は、本編が未読か、好みではなかったため、まだ読んでいませんが、二作品だけでも十分「神」の本でした。

7

本編のファンなら必読!

「明日も愛してる」と「リバーズエンド」の番外編が載っているということで購入しました。後に、他の掲載作品も購入してしまいましたが(笑)

時系列的に本編作品の作中のものもありますが、私の当初の目的でした2作品に関しては、本編以降の話になります。

リバーズエンドの番外編「end roll」は、コミック、小説を経て、ここまで読んでようやく完結だと言い切れる内容でした。

「明日も愛してる」の番外編「今日も愛してる」は、本編と異なりツダ目線のため、彼の思いが分かります。私は2年後の彼の落ち着きが、逆にやけに切なかったです。

「碧のかたみ」番外編「間宮」は、シリアスじゃない明るい書きようでしたのに…あれこれ想像してちょっと泣いてしまいました。

本編のファンなら必読だと思います。

4

良かった…。

「日月星、それからふたり」は本編未読なので、それ以外の感想です。植物の一生の様な一冊でした。種である二月病の蒼司の恋心に始まり、恋から愛に実った明日も愛してるの津田の献身。どのストーリーも大変良かったです。

◯真夏の花
二月病の番外編です。その後の話ではなく、本編より前の二人でお遍路へ行くストーリーです。1番札所である霊山寺の階段で恋の終わりを願おうと決意した蒼司。でもいざ参拝所にいくと、千夏をくださいと願ってしまう。御朱印帳に毎日千夏への愛を綴る蒼司は、本当に健気で痛々しくて何度も胸を締め付けられました。
◯間宮
碧のかたみの番外編。六郎が給糧艦間宮に嫉妬してる!!相手は船ですが!恒は疲れてるのにも関わらず六郎のため、必死で牛缶をゲットするんですが、恒よ…六郎は牛缶そのものが好きなんじゃなく、あなたと食べる牛缶が好きなのだ。ま、それに気付かないのが恒の愛くるしさなんですかね。ところで、シベリアって羊羹カステラなんですね。某超大作アニメに出てきてた謎の食べ物の正体が漸く分かりました。
◯end roll
キャッスルマンゴーとリバーズエンドの番外編。木原さんの作品は糖分30%オフくらいのビターな話が多いのですが、こちらの番外編は比較的温かなエピソードでした。でもまさか、十亀の壮絶な過去を映画にするとは!小春と俊介が生きている設定の撮影シーンに涙が出ました。万のお母さんも元気そうで良かった。
◯今日も愛してる
明日も愛してるの番外編です。本編から2年後、櫂が記憶できる時間はさらに短くなってしまっています。かつてはあれだけ激しく身体を重ね合っていた二人ですが、少なくとも今回の番外編でその描写は書かれていません。ですが、愛情はより深まった様に感じました。津田自身あの頃は、身体を重ねないと不安だったと言っています。かといって、現在がセックスレスというわけではないし、まして欲情しないわけではないと私は思っています。身体よりも、記憶よりも、より深いところで繋がる二人に感動しました。謎はあまり解明されませんでしたが、それもこの物語の魅力ではないかと。

4

さとみちる先生、尾上与一先生目当ての購入でしたが…

さとみちる先生、尾上与一先生目当ての購入でしたが…この本の中で読んでないのは、安芸まくら先生の【明日も愛してる】木原先生の【リバースエンド】買い損ねで読んでんでないんです。やっぱり、うかつなマンボウです( ̄。 ̄;)
さとみちる先生の日月星その後の二人、と、尾上与一先生の間宮、真夏の花目当ての購入です♪
【日月星、それからふたり】ナチュラルに季節の巡るなか、ほのぼの過ごして行く様な続編に安心しました。二人の行く末に幸あれです♪【生田さんちのこめ王子】もっと見たかった、読みたかったです♪
そして、尾上先生!間宮?!頭の中には、プラモのマミヤで一杯。鑑娘の中で間宮どうなってるのか、最近ゲームやってないんで、ちょっと気になりますけど…
脱線しました…。
【真夏の花】このお話しが、付いてたら【二月病】で、色々と危機的状況の中、二人が、たがわず引き合った意味が分かります!…それと同時に、同じ本に納めるには、あまりにも異質。この機会に、HoIL YMIXで、別発表になって良かったような気がします(*^o^*)

3

十亀の幸せを求めて

小冊子のリバーズエンドからキャッスルマンゴー、そして小説リバーズエンドとずっと十亀が幸せになりますように!と思いながら読み続けてきて、
小説リバーズエンドの書き下ろしで納得はしたものの、今回end rollでやっともう十亀は幸せだ!と喜べました(笑)
意識して幸せな結末を掴みにいくって大事なことなので。
万ありがとうありがとう!素敵眼鏡男子!!

他の作品も読んでない話も読んでみたいなって思わせる作りで導入にもなる素敵な一冊だと思います( ^ω^ )

(2013.10.31)

1

その後から過去まで

まさに各作品の登場人物達のその後から過去まで、番外編がみっしり詰まった一冊は出版社さまからの贈り物のような本でした。
沢山あって本当にレビューするのに困ってしまいますよね!
再び本編の”あの時”を思いだし、そうだったのか、と思ってみたり切なくなったりほっとしたり、嬉しくなったり。

◆一番記憶に新しい作品は尾上与一さんの『碧のかたみ』その番外【間宮】は相変わらずの恒兄ちゃんの元気さと六郎のペアぶりがとても楽しくて顔がほころんでしまうモノでした♪
”間宮”とは戦地に食糧を届ける給糧艦のこと。
ラバウルにも無事間宮がやってきて、内地の食糧に飢えている兵達の楽しみであるのです。
もちろん恒も例外ではなく、度重なる出撃で航空病を発症してぐったりして寝ていたのに「間宮だ!」の声に飛び出していく
その叫び「間宮アアア!!まあああみやああああああああ」
もうこの言葉の描き方だけで彼の興奮ぶりが伝わってくるではないですか(笑)思わず六郎も「オレと間宮とどっちが好きだ」と聞きますからねw
勿論応えは・・・当然でしょ(爆笑)
でも、その後の配給品を賭けた競争に恒が出た理由・・・牛缶の思い出。
ただ楽しいだけの間宮話ではなく、そこに恒の六郎との、何と言ってもペアたる思い出の食べ物・牛缶。そこに繋がるとは。
でもやっぱり恒は恒で、そのオチにきっと六郎はオレは牛缶より恒が好きだと言いたいんじゃないかと思ってみたりw
表紙の恒兄ちゃんのキラキラした目と渋面の六郎のイラストがぴったりのお話でした。
この二人にはどんなコネタだろうが、ほんとうに萌え萌えしてしまうのです☆☆☆ペアって素敵だ!

◆若気の至りで相手を傷つけてしまってからの再会。やっと相手に謝る事ができて初めてもう一度関係を再構築できるかもしれない入口に立ったところで終わっていた、さとみちるさんの『日月星、それからふたり』のその後を描いた【日月星、その後のふたり】は、やっと欲しかった、もう一度やり直す二人になるまでが描かれて、非常にほっとしたのです。
これは、本編でジレッタカッタ人には必見の作品ですよね♪
赤城が気持ち悪い君と呼びたいくらいに(w)滅茶苦茶健気なんです!ボランティア登録してまで休日には毎度毎度公園へ出向いて実成の仕事を終わるのを待っている。
まだ実成には、こだわりがあるのだけど、ちょっぴり懐疑的でありながらも赤城のその誠実さを真っ直ぐ受け取れるようになっている。
もう、ほんとうに赤城には”マメ男くん”とも呼びたい程に献身的だ。
これで実成も見直さないわけにはいかないのだ。高校時代の好きだった先輩の赤城は変わらないのだと、自分が傷つけられたのはそれは若さゆえの許容を超えた為だったのだと。
山桜の花吹雪のシーンは幻想的に、思わずキスする実成という、そう!これが見たかったの!の結末を用意してくれて、嬉しかったのです。

◆木原音瀬さんの『リバーズエンド』から十年以上経ったその後の様子を描いた【end roll】これはまさに、時を経て彼等がどうなったのかという状況報告と共に、恋人同士のカップルとして、それぞれが一つ乗り越えてまるで夫夫のような絆を作ったようなお話になっていました。
万はもう30歳!?あの実家のホテル・キャッスルマンゴーは区画整理で買い上げられなくなってしまったが、万は郊外型のビジネスホテルを立ちあげて、また夢であったラブホテルも経営しているという、注目の若手実業家に。
十亀は3年前にフランスの映画祭で賞を取り、”十亀組”と呼ばれる彼の人柄に惹かれ集まる才能に恵まれており、二人とも成功の道を歩んで来たようだ。
映画の脚本を担当する吉田が、十亀の半生の自伝的映画を描きたいと言って特に反対しなかった十亀。そこに、多分十亀の中でわだかまっていた悲しい家族の思い出は、万と一緒になり監督として成功した事で昇華されてきたのかな?という部分を。
万の弟悟の彼女に子供が出来て、十亀と恋人であることを母親にカミングアウトしていない万が感じる負い目のようなものが、”赤ちゃんが誕生して家族が増える”ということで、彼等に希望を落とす話にもなっていた。
十亀の撮った自伝的映画のワンシーンは、吉田の脚本とはいえ、十亀の望んだ理想であったのだろうと、思わず胸にキュンとくるのでした。

◆尾上与一さんは2本番外でもう一本は『二月病』から、千夏と蒼司が夏休みにお遍路さんをしたエピソードがありましたが、そこでの蒼司の苦しい思いがくっきりと刻みこまれた話となっておりました。
千夏への敵わない想いをずっと一緒にいるために立ちきる願をかけた巡礼だったのに、千夏を下さい!と思わず願ってしまうこととなるこの旅の話しは、番外編と呼ぶにはこれ1本だけで充分に物語として成り立ちうる切ない片想いの話しでジーンとくるものがありました。

◆安芸まくらさんの『明日も愛してる』の番外編【今日も愛してる】は本編から2年後。
櫂の記憶は13分から12分に後退。もう無償の愛としかいいようがない、切ないこの恋愛。でも、それなりに甘い二人だったのでほっとするのです。

他にも草間さかえさんの『生田さんちのこめ王子』から【王子としんまい】というラブラブ2P漫画
黒沢要さんの『二月病』から四国らしいうどん話の【青嵐】の3P漫画が。
本編と一緒に大事にとっておきたいこの番外集。読めてよかった。。。のです。

14

番外編盛りだくさん

本編を読んでいたのは「リバーズエンド」と「明日も愛してる」のみでした。

リバーズエンドの番外編は、十亀が監督として評価され、
万もホテル経営のビジネスとして頑張っている話でした。
本編で登場した撮影チームの面々も登場して懐かしかったです。
すでに十亀組が出来ているんですね(笑)

十亀の自叙伝的シナリオを読んだ万が、
十亀の過去の辛さや寂しさを包み込むかのように頭を抱く姿がぐっときました。

明日も愛してるの番外編は、櫂と津田の変わらない日常の話でした。
12分毎に記憶をリセットしながら進む二人の生活は大変なものですが、そこには櫂が忘れてしまう記憶ごと受け止めてくれる津田がいて、本編と同様に深い愛情と絆がありました。
自分は櫂から離れないと津田が涙するシーンは切なかったです。

そのほかの作品も本編を読んでいなくても楽しめます。

2

「明日も愛してる」のその後。

収録作家さん、作品、大まかなページ構成は以下の通りです。
1.尾上与一さん「二月病」番外編:約50ページ(+作品解説1ページ)
2.さとみちるさん「日月星、それからふたり」番外編:約45ページ(〃)
3.尾上与一さん「碧のかたみ」番外編:約20ページ(〃)
4.木原音瀬さん「リバーズエンド」番外編:約55ページ(〃)
5.安芸まくらさん「明日も愛してる」番外編:約70ページ(〃)
6.草間さかえさん「生田さんちのこめ王子」より 漫画:2ページ(〃)
7.黒沢要さん「二月病」より 漫画:3ページ(〃)
8.各作家さんによる短いあとがき

主に「明日も愛してる」と「生田さんちのこめ王子」のために買いました。

「明日も愛してる」:本編から2年後が舞台です。挿絵1枚あり。ツダ視点から描かれているため、それまで判らなかった事実がちょこちょこと判明し、本編の隙間を多少(※本当に「多少」です。やはりまだまだ謎だらけ……)埋めることが出来ると思います。

櫂の人生に影響を及ぼしたらしい「師」(※苗字でなく文字通りの師です。何の師なのかは不明ですが、おそらく機織り関連?)の事、その男をあまり好ましくは思っていない様子のツダ(その男が生きているのかどうか等も一切不明)、機織機についてや機を織る櫂(ツダはそれをあまり歓迎はしていない風)、ツダの職業や櫂のマンションにおける彼の部屋の事情等、櫂とツダ、二人の顔がよりはっきりと見えるような情報を読めて少しスッキリしました。ただ、櫂の記憶のリミットは13分間から12分間に減ってしまい、ゆっくりとでも進行しているという切ない現実も見せられます。そのためなのかどうか、二人が身体の関係を持てているのかが今一つよく判りません。何と言うか、スキンシップにおいてはよりよそよそしくなっている印象を受けました。時を経て多少ツダの気持ちの整理がなされ、焦燥感が少し落ち着いたということもあるのかもしれませんが……。恋人感やそういった接触というシーンは本編の方がぐんとありますので、それに比較すると少し寂しい印象があります。櫂の戸惑いに対してツダも以前の様にぐいっと踏み込んでは行かないと言うか。それでも、ツダの寝床に関するある記憶を、とっくに忘れているはずの時に櫂がふと口にしたりして、少し希望のようなものも感じました。そんなこんなで色々あって、一緒の寝床で眠れるようになりそうな感じで物語は終わります。何かが解決した訳でも、治癒の兆しが見えた訳でもなく、切なさはどうしても付いて回るのですが、「一緒にいる」という毎日を繰り返して、その中でツダが自分なりの落としどころを見つけると言うか、そのままを受け入れて二人で生きていくんだという、穏やかながらも強いツダの想いを感じる温かいお話でした。

「生田さんちのこめ王子」:2ページ(見開きで1ページ)の短い漫画です。おにぎりを小道具に、その後の二人が仲良くやっている様子が判る、何ともほのぼのなお話でした。久しぶりに本編も読みたくなります。

4

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