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moon garden
1冊すべて表題作で、北条(受け)が主人公です。
一方だけの視点ですと、終盤で相手の怒涛のような「実は…」の告白に白けてしまう場合もあるのですが、この作品は北条は気が付いていないけれど、読者には分かるという伏線がしっかりあって良かったです。
初回で北条のカラダを求めるという忍足(攻め)ですが、それ一回限りで尾を引きませんし、仕事の姿勢も真面目。遊び人ということもなく、あらすじや表紙イラスト(左の長髪が忍足です。)で想像したよりも好感が持てました。
単なる一目ぼれでなく、ちゃんと理由があるというのも嬉しかったです。
北条が建築プロデューサーになった経緯を語る序盤。勘の良い方なら「この人物はひょっとして」と気が付かれるかもしれません!
忍足が北条との仲を誤解する友人・吉田や、クライアントの石原の登場もあって、メインの二人だけであれこれ悩むような閉塞感もありませんでした。
二人の出会いからひとつの仕事を仕上げるまでの話ですので、社会人カップルや仕事モノ好きの方には特にお勧めだと思います。