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omocha
傲慢x健気だと思って読み続けてたら、ワンちゃんx女王様で、もう……好き。
インテリヤクザの見た目した攻め(六木)が、実は受けに従順でゾッコンな下僕ワンコって良すぎませんか。
受け(前波)もひ弱で健気の皮を被った淫乱ビッチ女王様って、ギャップがよすぎる。
もうひとつのカップルの受け(阿部)も陽気で可愛い清純受けかと思ってたら、仕事終わりに二丁目でちんぽ漁りするビッチだった。好き。
井鶴が本命だからか、前波にそのことをバラされると、先輩にだけは言わないで、って隠したがるのも良い。健気ビッチ。
肉体的に繋がったのは、
六木x前波
野田x阿部
野田・六木x前波
野田・六木x阿部
蘇我(高校時代の先輩)x阿部
です。
挿入なしで、前波x阿部(玩具)
セリフが「ちん●」「ケツまん●」って伏字使われてるのが、萎えポイント……なぜ伏せた。
なのにちんぽは伏字なしってどういう基準なのか。
タイトルの大きさと配置の面白さ、
何より美しい表紙絵が目を引く綺麗な本です。
いきなりネタバレしますのでご注意下さい。
***************
従順だと思ったらビッチ。
Mだと思ったら鬼畜S。
けがれないと思っていたのに強烈なトラウマ持ち。
そして穏和で控え目なあの彼が実は黒幕。
ギャップに次ぐギャップで、
人物の印象が最初と最後では大きく変わるという
ワクワクするような展開です。
お話としては、六木×前波、野田×阿倍の2カプですが、
4Pと思って読んだ方が良いと思います。
電車内で男に痴漢されている男(前波・受け)を見て、
自身も欲情してしまう野田(攻め)。
面白い始まり方だな~と思いましたが、これが実は…。
電車内で、抵抗出来ずにされるがままだった前波が
実はSっ気たっぷりのビッチ。
痴漢行為をはたらいていた六木(攻め)側が、
前波に執着するあまり、彼の命に逆えないという設定です。
前波のキャラがすごく好きでした。
職場では大人しく目立たず、控え目な好人物。
しかし間近で見ると、色気のある整った顔立ちをしていて、
ひとたびHに突入すると豹変し、登場人物の3人を掌握します。
昼間は淑女、夜は…、っていうアレかな?
前波が実は黒幕というのが判明するのは本の中盤くらいで、
それまでは野田の部下として従順に勤務しているのです。
判明後、ではアレもアレも前波自身の作戦だった?という意外感が良かった。
もう一度、最初から読み返したくなりました。
そして相葉キョウコさんの絵が自分の中でドンピシャ!
特に127頁、豹変後の前波が、シャツを着崩して
スカした表情を見せるシーンのイラストを見た時に、
なぜ周囲の男が前波に執着するのか、分かったような気がしました。
ただ、一番感情移入出来たのは、阿倍(受け)の過去でした。
これは、この年代には辛い、強烈なトラウマを残すと思うし、
さらに恋焦がれる野田と、こんな形で結ばれることになってしまい心が痛みました。
文章がサラサラしていてとても読みやすく、
途中でやめるのが難しいくらい引きこまれました。
章によって、視点となる人物が変わるのも面白かった。
唐突感とか、伏線回収の甘さ、脱字は目をつぶってもいいかなと思えました。
自分的にはキャラ萌え先行で、評価が甘くなったと思います。
とにかく、自分にとって前波という人物がとても魅力的でした。
彼のスピンオフを、ぜひとも読んでみたいです。
ひとくせアリなビッチ受け、お好きな方にはお勧めですが
もしかしたら、ターゲットは狭めなのかも…とも思います。
イラストを含めて、神寄りの萌×2です。
これは水戸さんの書かれるシリアス類の中でも結構ダークな部類に入るのではないでしょうか。好き嫌いがすごく別れそうな気がしました。
読んでまず、誰が受けで誰が攻めなのか…。
一応、以鶴が主人公で、お相手は阿倍でいいのかしら…。
真面目な会社員である以鶴は同じ課に異動してきた上司の六木と前波の歪んだ関係を知ってしまい、それに巻き込まれていくストーリーです。
複雑な話で、中身も3編構成となっています。以鶴が否定しつつも好意を寄せる阿倍を巻き込んで4人はドロドロの救いのない関係に落ちていく…というもの。
プレイ自体が精神的に痛々しいものであるため、苦手な人もいそうですが、レーベルがレーベルなのでこのくらいはアリなのかなぁと思ったり。阿倍が結構酷いメに合っていますが、こういうお話は嫌いではないです。
ただこの難解複雑なお話を上手くまとめるにはちょっとページが少なかったかなぁという気がします。
結局どうしたいのか、どうなるのか伝え切れていない気がしてスッキリしない終わり方です。
この4人の一番上に君臨しているのは前波ですが、鍵を握っているのは六木というキャラクターに見えます。なので六木というキャラをもう少ししっかり書いて欲しかったなぁという感じがしないでもない。
淫乱受け好きで救いがない乱交ものでも大丈夫、という方には、作品のクオリティは高いオススメできる一冊だと思います。
電子書籍版を購入。
攻めの以鶴視点のメインのお話「蠢動」と「悪戯」
(これは、前編、後編って感じでしょうか)、
阿部視点で阿部について描かれた「淫堕」、
幼馴染みの如月視点で前波について描かれた「夏の終焉」が収録されています。
これら全てで、表題の『玩具』です。
読了後の感想は、「怖い」です。
怖かった。
全てが。
ホラー小説を1冊読んだ気分です。
これ、BLなのでしょうか??
いわゆるBL的な萌えは、全くなかった。
けど、この感じは、嫌いじゃない。
むしろ、好き……
ということで、評価をどのようにすればよいのか悩みましたが、「萌×2」としました。
評価に悩む作品です。
現時点で「神」~「しゅみじゃない」まで、それぞれ4票(中立だけ3票)ずつ、投票されています。
こんな風に、満遍なく全ての項目に同じ数の票が割れる作品をはじめてみた気がします(汗)
予定調和ではなく、毛色の違った作品を読みたい人は、読んでみてはいかがでしょうか?
痛くてドロドロで、とことん堕落していく内容にゾクゾクする作品v
見た目冴えない中年の男が実は根っからの娼婦で、ドMでドSで、全てを支配して玩具として弄ぶ様に、こいつは近い将来殺されるな、、、と間違いなく思う。
容赦ない汚い言葉で相手を罵るセリフ。
「らめぇ~」「おひり~」ろれつが回らなくなる快感の表現。
耐性がないと、ともすると気持ち悪いとさえ思う、醜悪な内面を見せるbitchに玩具にされる人々が描かれていきます。
さすが水戸泉作品だ☆
ブラック企業と呼んでもいい程のキツイ会社で働く以鶴が電車の中で見た男同士のチカン行為。
それは彼に勃起を促し、されている男の顔が可愛がっている会社の後輩・阿部にスリ変わる事実を彼に認識させる。
新社長就任のあいさつの場で、車内チカンをしていた男がその新社長六木であることに驚愕するとともに、されていた男・前波が以鶴の部署に配属されてきた。
阿部は最初から前波に嫌悪感を示し、以鶴にさんざん近寄らないようにと悪い噂さえ話してくるのだが、以鶴には信じられない。
そして前波に飲みに誘われた晩、六木に前波が犯される現場を見させられることになるのですが、それは前波に以鶴が玩具に選ばれた前触れでしかなかったのです。
どうやら根っからの「娼婦」という存在に置き換えて前波を存在させているようです。
電車の中で最初に目をつけられたのもありますが、どうやら身体が前波の好みのようで。
六木も元自衛官ということで体つきがたくましいという、以鶴には共通点がある。
そして芋づる式に、以鶴を好きな阿部を引きずりこんで、貶めて愉しむという、ほんとうに性悪な、どうしようもないbitchなのです、前波は!
阿部も、前波と同類に描こうとしていますが、ちょっと彼の場合は純情をこじらせたタイプで前波とは違うと思います。
以鶴も、阿部を貶めることに罪悪感を抱いているようですし、早く二人で会社を辞めればいいのに、、、と思いますよw
全てを一見何でもない見た目も冴えないはずの前波が支配する理由。
阿部が極度に前波に注意しろと忠告する理由。
【淫堕】において阿部の理由が、【夏の終焉】において前波の従兄を通して彼の過去が語られることにより、彼等の性質がわかるようになっています。
独特の世界観は作者さんならではですね。
ええと…もう何からどう書けばいいのか分からないのですが、今回水戸先生は複数プレイを書きたかったそうで(あとがき談)
ほんとにもう、最初から最後まで組んず解れつしております。
六木×前波、以鶴×阿部という2カップルの話だよー、というのも忘れそうになるほど入り乱れちゃってます。
「蠢動」以鶴視点
「悪戯」以鶴視点
「淫堕」ほぼ阿部視点
「夏の終焉」第三者視点
ほとんど以鶴視点の物語なのですが、話の主軸には全て前波が絡んできます。
とにかく書かれているのは全ての人が前波によって堕ちていく様でして。
前波は性悪で魔性の男として描かれていて、他人の機微にとても敏感。
以鶴が自身さえ気付いていなかった気持ちや、阿部が抱えていた気持ちなんかをずるずると引き出してしまう。ときには強引な(拉致や薬とか)方法も使って。
彼らが前波の玩具へと仕立て上げられていく様子が、以鶴や阿部の視点で語られるから読んでるこちらは苦しい。
最初から堕ちていた六木はほぼ「棒」扱いです。棒=玩具で、彼も玩具。
「夏の終焉」で前波が六木に寄せる気持ちが第三者から語られるのですが、はっきり言って本編の中では愛なんて感じられないので、棒扱いな攻めが苦手な人にはもしかしたら辛いかも。
あとがきで水戸先生自身がおっしゃっているのですが、前波は健気ビッチらしいです。
でも、あの…ほとんど健気成分がないのでは、と思ってしまった。
健気ビッチが当てはまるのは阿部のほうですね~。
水戸エロは読み手を選んでしまうかもしれないですね。これはとくに濃かったし。
地雷になりそうなのは二輪挿し、複数プレイ、卑語あたりかな。
あと過去の回想ですけど阿部が別の人としているシーンもかなりページを割いて書かれているので、これも地雷になる人がいるかも?
このあたりが大丈夫で、苦しい水戸作品が読みたいなぁという人にお勧めします。
水戸先生らしいと思わず感じてしまうエロビッチが登場しているエロエロ作品。
どこかダークなイメージにエロエロプラスしてる作風は本当にらしいと思える。
エロが苦手な人にはおススメ出来ないけれど、どんと任せてと言う方にはおススメ。
一見すると地味で冴えなく、気弱にも見える受けが実はとんでもなく裏があり
攻めを翻弄しまくるビッチ受けなんて萌えるしかないでしょうと言うくらいです。
二組のカプが登場しているのですが、中心にいるのがビッチダークの前波亮太。
社内での姿が一変する淫乱女王様キャラで鬼畜受け!
周到な罠を仕掛けて獲物を手に入れる姿はエロ萌えしちゃいます。
それでも、単なる淫乱ダークビッチかと思えば意外にも本当に見えない優しさが
ちらちら見える奥深さがあったりします。
お互いに惹かれ合っている、以鶴と阿部を玩具と言う形ではありますが、
一風変わったキュービッドしている訳ですからね。
カプの受け双方がビッチで、攻め二人はお気の毒と思えるくらい相手が好き。
その中でも親玉ビッチ格の前波のお相手である六木は憐れすぎるくらいです。
エロスに隠れた純情を見つけながら読むのも楽しいかも知れない作品です。
「玩具」というのは彼にとって3人のことなんですかね?
表紙中央前の短髪先輩×表紙右のジャニ系後輩
表紙右上眼鏡年下エリート×左上の見た目地味な年上受
のリーマン2CP
エピソードによって視点が変わります
最初は表紙中央前の短髪攻目線です
後輩目線のエピソードが好きです
後輩が健気でかわいい、もう先輩後輩CPはもう一つのCPから離れて幸せになってほしい
続編はないだろうけど、旧先輩との再会ざまぁ展開とか見たいな
敷居が高い、独擅場の擅など誤用誤字が気になりました
流れるような描写はいい意味でBL離れしていて、かなり好きだ。
大人の描写!
比較的めずらしい攻め視点の3P
最初の3分の1ぐらいは「神評価」が頭にちらついたよ…
しかし、結果は中立。
描写は最強レベルだし、ワクワク感もある。
だが、いかんせん萌えなかった……。
うーん、なんだろね? どうもデジャヴ感あるなと思ったら、
草凪優とかあのへんの男性向けイマドキ官能小説ですな…。
伏せ字の入れかたや崩壊プロセスもモダンポルノな匂いしますがな。
ただ、それをBLに適用したからって作品的に成功するわけじゃない、とよくわかりました。
ストーリーへの引き込み方がすごくすごくうまい割には、
話のターニングポイントが「なんでそうなる⁈」
面白い伏線張ってるのに、伏線回収が…うまい作家さんだけに、そういう雑っぽさが残念でなりませぬ。
とくに、前波と六木の関係が思わぬ方向性にかたむいていくあたりは
面白いといえばそうなんだが、唐突すぎて混乱する。
阿部の前半のイメージと後半のイメージがまるで違うのも面白いんだけれども、
阿部→前波に対する態度も、冒頭とファイナルで整合性に「?」がついてしまう。
これが詰めの甘い人が書いてるなら、「BLあるある、3Pあるある」で済ませられるんだけど、あれだけリアルな情景描写や心理描写してあると、説得力のうすいひっくり返し方が残念。
堕ちていく人びとを描く!っていう点はかなりの萌えツボなんだが、
どうせなら、なぜ、前波がそういう運命を背負ってしまったのか
よくありがちな生い立ち説明でさらっと流してしまうのではなく、
ねちねちと追及してほしかったかなー。
それがないから、結果、誰にも共感できずに終わってしまうというか。
たぶん、一番、感情移入しやすいのは阿部だろうけど、前半はまったくの空気だし。
ようするに詰め込みすぎなのか?
各キャラは総じてなんらかの魅力ありそうなので、スピンオフで小出しに出してほしいかも。
型破りかつ面白い作品ではあるので、ダークなのが好きな方には強く推奨したいし、
ぜひとも続編かスピンオフで、酔わせてほしいデス。
◆あらすじ◆
老舗企業に勤める野田(30歳)は、或る日、同僚の前波(まえば 35歳)が社長の六木(むつき 29歳)に凌辱される現場を目撃します。
二人の異常な関係を見て見ぬふりをする一方で、男同士の行為に刺激され、以前から気になっていた後輩の阿倍(25歳)をさらに意識しはじめる野田。
ところが、本当の六木と前波の関係は逆で、実は六木が前波に弄ばれているのが真相。
野田に凌辱を目撃させたのは、野田を手に入れるための前波の策略でした。
「性悪猫」の前波の罠にハマり、六木同様前波の玩具として彼に取り込まれていく野田。さらに、そんな世界とは無縁に見えた阿倍までもが…
ビッチ受け&複数プレイ(4P)がテーマの濃厚エロス作品です。
◆レビュー◆
いやいやいやいや、こ れ は。
水戸泉さんは初読みなのですが、これはスゴい。
この作品の萌えのお題は、上にも書いたとおり、ビッチ受けと4P。
このお題に関する作者の萌えが惜しみなく詰めこまれた1冊です。
何しろ、年上先天性性悪ビッチ受けの前波と、年下でトラウマビッチの阿倍という、ビッチ受けダブル盛り。
その上、この二人が、それぞれあっと驚く裏の顔を披露します。そしてトドメは二輪挿し!
これでどうだっ! これもオマケだっ! と言わんばかりに、次々投下される萌え爆弾。
しかも、濡れ場描写が上手いんです。ボリューム感も満点。
純文学調の堅めの表現から、ザ・やおい調の「らめぇぇ」、そしてやおいを通り越した官能小説の域の濃厚さ…いろんなジャンルのエロス表現を結集させたような描写が、とっても卑猥。
個人的には、かなり萌えました。
ビッチ受けがテーマなだけあって、受けのキャラ設定も面白いですね。
地味だけど(←ここがミソ)他人の庇護欲と嗜虐心をそそるという前波が、実はS性も持っていたり、人気アイドル系のルックスで「日向の匂いがする」阿倍が、実は女版前波に男を奪われ、捨てられたというトラウマを抱えてたり。
ただ、その分攻めキャラは明らかに割を食っている気が…
個人的に納得いかないのが、六木の経歴に関する伏線が回収されなかったこと。
六木はK大(「○○ボーイ」のあのK大?)卒業後、自衛隊幹部候補生を経由して29歳で同族企業の社長という、かなり珍しい経歴です。
自衛隊萌えの私は、「ここは絶対裏がある!」とがっつり釣られたのですが…
なんとこの件は最後までスルー。
この経歴、スルーするには特異すぎるんですが・・・私が「自衛隊」に反応しすぎだったのかもしれませんけどね(笑)
もう一つ。
阿倍の過去エピが、本来ならクライマックスに向かってストーリーが展開していく位置に挿入されていることで、全体の配分としてバランスが悪い印象になってしまっているのも、気になってしまいました。
あのエピソード自体は、とても面白いのに。
内容が盛りだくさんすぎてキャパオーバーしてしまったような、中途半端な感じ。
前波は自覚していないだけで本当は六木を愛している、という設定も、前波の裏の顔の裏の顔という意味で、この作品の核心の一つだと思うのですが、そこも盛りだくさん過ぎる内容の中に埋もれてしまった感じなんですよね。
すごく魅力的なパーツが揃ってるのに、いろいろもったいないなと思ってしまいます。
ただ、濃厚&盛りだくさんの濡れ場は、この作品の大きな魅力。萌える作品こそ最強!とするのか、それとも作品としての完成度を重視するのか…難しいところですが、今回は中立で。(厳しすぎるかなぁ?)